この2年ほど、コロナ禍に入って1年経ったくらいから、メンタルの急激低下のせいなのか、それまでずっと好きだったのに、急に見なくなった(聴かなくなった)番組がいくつかある。
TBSラジオ『たまむすび』もその1つだった。
なんなのだろう。普段の生活で心からリラックスする時間が殆どなくなったから、なんだろうか。
1年以上ご無沙汰している『たまむすび』が終わってしまうと聞いて、すごくショックで、すごく寂しくなると同時に、「最後だけ聴いて寂しいとか言ってるんじゃねー」的な、自分に対する罰的な何か、も生まれて。
終了告知があった後も、だから聴きたいのに聴けない、なんかそんな時期が続き、そして遂に最終週になってしまった。
最終週、ガマンできずに聴いたよ。
8年以上も聴いてた番組だから、あっという間にあの頃の気持ちに戻ったよ。
思い出したけど『ストリーム』『キラ☆キラ』『たまむすび』と、いったい何年TBSリスナーやってるんだ。
木曜の赤江さん最終日、最後の「答辞」は、仕事の買い物をしながら聴いてたら泣けて泣けてしょうがなくて、レジにも行けないほどだった。
考えてみたら
こんな風にキー局番組の最終回の瞬間を、地方でリアルタイムで聴けること自体、ラジコプレミアムが無い時代には叶わなかったことで、それも元を辿れば2011年の311からだったな。大震災がもたらした数少ない恩恵。
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当たり前だけど、赤江さんが単に天然すっとぼけキャラだけじゃない人ってことは、このトラブル続きの11年をずっと伴走してきたリスナーだったら、皆知っていると思う。
『たまむすび』は自分にとって、こんな赤江珠緒という大好きな女性との出会い…だけじゃなくて
博多大吉とピエール瀧という、理想の大人像、尊敬すべき先輩に出会えた番組だった。
絶対に自分にはなれない理想像だけど、少し先を行く人生の先輩男性像として、ああこんな人がいるなら男として生きていく意味もあるのかな〜と思わせてくれる二人だった。(だから、瀧さんの降板と、復帰しないことへの思いも、聴かなくなった後押しだったかも)
最終週の水曜日。大吉さんのラスト。
特に大きなプレゼントも、気負いも無いように話す大吉さんが語った、ポッドキャスト新番組への、その思いの丈にクラクラした。
(博多大吉さん)
自分はたまむすびで大きな自信をもらった。この自信のおかげで仕事が回り出し、タレントとして大化けすることができた。
今NHKの「朝の顔」になれているのも「たまむすび」なくしてはありえない。
自分を大きく羽ばたかせてくれた番組だ。自慢の番組だ。
そんな風に自分を大きくしてくれた赤江さんは、だから自分にとって最高のラジオパートナーだ。
番組をやめるやめないの決心にしても、辞める気持ちが殆どではなくて、51対49でやめるような、そんな様子に見えた。赤江さんは、辞めたくて辞める訳じゃない。
だから自分は「10年後にまた「たまむすび」やるって決めて、辞めたらどうですか?」と提案した。そしたらリスナーも、周りのスタッフも皆同じ気持ちだった。
この先赤江さんは絶対にたまむすびが恋しくなる時がくるだろう。
10年先に番組を用意することは、今の仕組み上できることではない。皆、望んではいるけれど、そのやり方が分からないだけだ。
だったら、自分がその受け皿を用意しておこう。赤江さんがいつでも帰ってこれるように。
赤江さんだけじゃなく、元「たまむすび」のパートナー達も出演してもらい、この「たまむすび」が育ててきたものを自分が繋いでいく。
赤江さんが帰って来たくなった時に、いつでもその場があるように。
そのために自分は腹を括って、ポッドキャストを始めます。
かなり意訳しているけども、こんな話だった。そして赤江さんには、いつ来ても無制限に番組に出ることができる無期限PASSを渡したのだった。
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このエピソード自体が、『たまむすび』がどんだけ凄い番組だったかってことを、物語ってると思う。
瀧さんもちょっと位出てくれよな!とは誰もが思ったはずだけど笑
本当に赤江さん、凄かった。
こんな幸せなエンディングを迎えられるパーソナリティー。なかなかいないですよ。
なんというか、おめでとうございます。ありがとうございます。大好きでした。
またその声をお聴きできる日を、楽しみに。