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『3.11を心に刻んで』より〜もんじゅくん

 われわれは、まず、折あるごとに不満を述べあい、議論をたたかわし、役所に苦情の電話をし、新聞や雑誌にすぐれた記事を発見した場合には、手紙を書いて激励しようではありませんか。
 その効果はあまりにも小さく、前途は気の遠くなるほど遥かです。しかし、これが、誰にでもできる唯一の道造りではないでしょうか。
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『モンスターズ・ユニバーシティ』

DVDで2回目の鑑賞。ネタバレ感想です。

そもそも『モンスターズ』シリーズを観た順番が

10年位前の『モンスターズ・インク』
  ↓↓
2013年末の『モンスターズ・ユニバーシティ』
年間中年始で『モンスターズ・インク』×2回
今回『モンスターズ・ユニバーシティ』

というかんじで、つまり一回目に本作を観た時は『インク』の内容をぜんぜん覚えていなかった。で、『インク』を観返したらそのあまりの完璧な面白さにハマり、イキオイあまって再度『ユニバーシティ』に戻ってきたわけ。やっぱり『インク』の内容を知っていると、全然気持ちが違う。

だけど全体の構成は『インク』の方が断然好き。『ユニバーシティ』は、そもそも多くの割合を占める「こわがらせコンテスト」の意義自体が正直ビミョーでやっぱりちょっとたるむ。勿論shiroの嫌いないじめシーンもあって、別に気分悪くなるようなもんじゃないけど、これも正直中だるみ感。全体を通して「学内ヒエラルキー」がドラマの根底にあるのだけど、正直面倒くさくて、後で明らかな逆転のカタルシスがそれ程ある訳でもない。

『ユニバーシティ』のオレ的見どころは、改めてラストシーンからエンディングだと思った(ゴメンナサイ)。大学を退学させられた2人が、まずは郵便整理係で会社に就職。まったく望んでいない職場だけどクサらずに楽しんでトップを目指す。その後もいくつかのセクションを経験するんだけど、どの場にいても2人のベストを尽くし楽しんでいる様子が写真とナレーションで語られる。最後に、怖がらせやの試験に受かり、あの職場に最初に入るところで、『インク』につづく。

この気持ち良さたるや!

かかっているビッグバンド・JAZZのBGMも最高。一回目に観た直後にソッコー調べて買ったけど、この曲サントラに入っていませんよ(!)。要注意です。
MarchFourth Marching Bandの「Rise Up」というアルバムに入っている「Gospel」という曲です。

あと『インク』の直後に観ると、この10年のさすがのCG進化がよく分かります。天と地ほどに違う。『ユニバーシティ』のバスとかもう実写。マイクの皮膚はもうなんかリアルに生き物だし。だけど、『インク』の感想にも書いたけど、そういった技術的な面はストーリーの善し悪しにはイッコも関係ないのな!
サリーとマイク、このキャラクターの魅力って、ひょっとしてピクサー1かも知んない。今後も続編出るんだろうか。だとしたら楽しみです。

★★★☆☆

小山氏のアイデアにはJAXAもびっくりだ。(宇宙兄弟)

小山宙哉『宇宙兄弟(原作漫画)』の一番の魅力は、劇中に出てくる問題解決策の見事さだ、と以前書いた。「漫画の中」ということを差し置いて、普通に朝刊に大きな記事で出てきそうな凄いアイデアがどんどん出てくる。

今月、TBSラジオ『荻上チキのSession-22』内のNEC WISDOM Squareというコーナーに、『バガボンド』や『宇宙兄弟』の担当編集者:佐渡島庸平氏がゲストで出ていて、宇宙兄弟のとあるエピソードを語っていた。

ローバーのアイデアが漫画に掲載された後、JAXAから問合せが来たそうだ。
「これどうやって取材したんですか?JAXAの一部だけが知っている、今考えているアイデアですよ?」

別に取材でスッパ抜いた訳ではなく、純粋に作者・小山宙哉氏が考えたアイデアだそうだ。小山さんは文系だけど技術者の気持ちになることも上手で、佐渡島氏曰く「ぐーーーーっと」主人公の気持ち、ムッタの気持ちになって、その場で彼ならどうするかをひたすらに考えて考え抜くと、ああゆうすごいアイデアが出てくるんだそうな。

他にも小山氏の新人(当時)とは思えない大物ぶりなどが語られている。(佐渡島氏曰く)まだヒット作を1つも出せていないのに、まるで井上雄彦氏ばりのこだわりと風格だったんだって。なんか想像してた小山氏像と全然違ってて面白い。

こんなエピソードも。
佐渡島氏は「よりメジャーな漫画になるにはフリーハンドではなく定規を使わなくちゃダメ」という助言を小山氏にする。小山氏はすぐに採り入れて定規を使い始めた。だけどそのままじゃなくて、定規にカッターで微細な傷を彫って、気に入るようなラインを自分で探っていた。

「普通はそのまま言う通りに定規を使い始めるか、断固として断るかの、どちらかだと思う。」と佐渡島氏。小山氏はそのどちらも採らずに(いやどちらも採って?)、自分の納得いくやり方を見つけた。そういうところが大物だ。というような意味でラジオで紹介されてた。

だけどこれって、
何だかムッタのエピソードを聞いてるみたいだなぁって思った。

NEC WISDOM SquareのPodcastアーカイブへ

いじめは見ていて面白くないよ。

TBS・東京ポッド許可局の「ごちそうさん論」を聴く。ようはごちそうさん面白いぜ!って内容。
ごちそうさん、今までぽちぽち観てきて(週イチくらい?車のTVで)、どこかではまるきっかけないかなーと思ってたんだけど。ダメ。もうあの姑さんのいじめがダメ。許可局でも「最近の視聴者は甘やかされている。あのくらいのいじめは耐えて観なきゃ」的なことを言っていたけど、ダメ。あのいじめシーンで毎回断念。

分かりやすいので例え話で良く使うんだけど、『渡る世間は鬼ばかり』とかの嫁いびりを楽しく観れる気持ちが全然理解できない。なんでテレビの中でまで、放っといても世の中に溢れているイヤなことやイヤな人のイヤさと向き合わなければならない?それに対抗できていない人の無念さを眺めていなければならない?そんなパワーは少しでも現実世界の為に残しておきたいです。是非に。
耐性を付けるっていう意味は、あるかもね。でもそれは自分にとって「訓練」であって、決して「楽しいテレビ鑑賞」ではありません。

自分とまったく同じ気持ちの人も身の回りに結構いて、上記のようなことをよく話すんだけど、出てくる話の1つが「どこを面白がっているんだろう」ということ。いじめる方、いじめられる方、誰(どっち)に感情移入しているんだろう。とか。仕返しの時のカタルシスは確かに面白いだろうけど、仕返しを観たいがためだけにずっと耐えてるのかなぁ。そんなことはないはず。きっと気分の悪いのもいやーな感じもすべて含めて「テレビ体験」「映画体験」として消化できる、面白い体験にできる能力を、「観れる」人たちは持っているんだろう。

ごめんなさい。こんなことを書いてはいけなかった。と胆に命じていた筈なのに。面白く観れている人の方が世間では大半。こんなこと書いたって読んだ人のほとんどにとっては至極至極当たり前のこと。はぁ?というか、disられたかのように感じるだけだよな。

恐らく30を過ぎた頃から、30半ばになったらもう完全に、映画とかテレビに対して「怖いもの観たさ」とか全然なくなってしまった。エログロはまだしも、残酷系は全般にダメ。拷問、殺人とか。また特に子どもが絡んだり死んだりするものは絶対に観れない。「観れない」ってなに?と「観れる」人は思うでしょうけど、感情移入しすぎて「映画体験」から外れて自分の気持ちがガタ落ちしちゃうってこと。終って「ああ良い映画体験だった〜」なんて思えない。たとえ最後がハッピーエンドだろうが何だろうが。機会あるごとにそのシーンだけが甦り、具合が悪くなる。なんのためにお金を払って映画を観たのか分からない。

ええ、この条件で言うと世の中の話題の映画の半分以上観れないんじゃないかと思います。その通り。それで全然結構。だから何度も書いているけどタマフルの宇多丸さんとは全然趣味が合わない(彼の生涯ベスト『アポカリプト』はそういう意味では最悪だった)。レビュアーとして面白く聴いています。園しおんさんの残酷系もいっこも観る気にならない。

ああすっきりしました。このサイトのテレビ・映画レビューもこんなような特殊な感情ベースの上で書いていますので。アシカラズよろチンピク。

  

日記とまんが

しばらく企画展のお手伝いなどをしていて、ここ1週間はついに一度も晩ご飯タイムに家に帰れなかった。かと言ってどこかで食べる時間があるワケでもなく、カップラーメンを夕方に一つ食べ、0時や1時に帰った家で遅い晩ご飯を結構な量食べる。いけないんだろうなこうゆうの。カップラーメンは二日続けて食べるともうイヤになる。買って、最初の一口までが一番楽しいね。今思い出しただけでなんかベロがマヒしてくる。

ここ最近読んだまんがたち、『純潔のマリア(3)』『銀の匙(9)』『宇宙兄弟(22)』など、どれもこれも感動しっぱなし。シヤワセだなぁ。『純潔のマリア』はすごく大きなテーマのように見えて友情モノになったりやっぱり大きな話だったりして、前巻から通して読んだのだけど涙が止まらなかった。『銀の匙』は相変わらず出てくるみんながちゃんとしていて、中でも主人公が一番ちゃんとしていて、結構ありそうでないシチュエーションじゃないかな。前8巻は農家の借金の話を書いていてこれまた稀に見る傑作だったんだけども。恋愛がメインじゃない、何か目的のある学生モノってそれだけで大好物。『もやしもん』とか、古いけど『あどりぶシネ倶楽部』とか。

『宇宙兄弟』は『度胸星』に捧げられたという話を聴いたけど、真偽のほどは知らない。これも主人公が一番ちゃんとしているまんがだね。出てくる難題や課題に対してムッタが出す答えというか動きというか、それが毎回毎回普通にすごい。なんというかマンガのストーリー上で語られるようなものではなく、今朝の朝刊にトピックスで載っていてもおかしくないようなアイデア。が、22巻にもなってまだまだ出てくる。そして基本出てくる人が皆いいひと。というより、最初はイヤな人で出てくるんだけど、そのうちにその人のバックボーンが語られ、他から見て「イヤな人」に見えたのは何故なのか、その理由も分かるし、その理由をムッタやその他の人達がゆっくりと溶かしていく様子に、ぐぐっとくる。ストーリーの組み立て方も上手い。『あまちゃん』のような同じシーンの繰り返しでも、意味が分かるとまた全然違う見え方になる、みたいな。嗚呼職人技。

久しぶりに早く起きた日曜日で高山なおみさんの『明日もいち日、ぶじ日記』を読んで急に日記が書きたくなった次第。
仕事をしていて、文章が全然書けないことに本当に悲しくなるのだけど、特訓とか練習とかできないタイプなので、何か他の方法で少しでもましになる方法がないか探そうと思う。書けない、というだけで自分がこれまで重ねてきたものまでも軽くなってしまう(自分がそう感じる)のがとても悲しいから。

日々なんとか生きています。子供たちは相変わらずというか絶頂可愛いのだけどあまり会えません。

ミッションコントロールで、昔の「すべてのウィンドウ」に近づける方法

おおよそマウスの3ボタン目、スクロールボタンクリックに割り当てていた「Expose」の「すべてのウィンドウ」がすっごい便利で描かせないものだったんだけど、
Lion以降かな?「Expose」から「Mission Control」へと変わって、全部のウィンドウが表示されずにアプリケーションごとにグループ化されちゃって。一発で望みのウィンドウを探せなくなっちゃった。
Lionに移ってから今のMountainLionに至るまで実は上記のことは諦めてそのままだったのだけど、このたび見つけました。解決方法。

システム環境設定>Mission Control>で、

「ウィンドウをアプリケーションごとにグループ化」のチェックを外すだけ。

これで、SnowLeopard以前の「すべてのウィンドウ」と、ほぼ同じ挙動になりますよ。

mission

少しでもネットから受けた恩恵にお返しをしようと、このような(小さ過ぎてあまり情報がない、でも)個人的には大助かりTIPSを事あるごとにブログに載せているのですが、果たして検索で辿り着けるのかなぁということが心配ではあります。

  

あまちゃん第121回〜『おらたちの大逆転』

Twitterだと迂闊にネタバレは書けず、かといってこの気持ちをどうしたら…というかんじなのでとりあえずブログに書きます。

今週は、毎日泣かされることになりそうです。

先週の最後の最後に、夏ばっぱが自宅で倒れているのを大吉が発見。
その後の予告編がまた…もう心臓つぶれそうでした。

えてして人というのは、このように予告無く大病にかかったり、ある日いきなり倒れたりします。そしてその瞬間からいきなり、目を覚まさなくなってしまう。
周りは前日までの元気な様子を思い返し、「ああ、元気なうちにもっとちゃんと話しておきたかった。あれも話したかった。あのお礼もしたかった。もっともっと一緒にいたかった」などと後悔の念に苛まれることになる訳です。なんとかして1日前の、いや数時間前のあの時に戻れれば、一言だけでも感謝の気持ちが伝えられるのに…と。ひたすら悔しく思う訳です。

でも現実は、決して後戻りできない。

自分でも驚いたのが、ドラマの出演者である夏ばっぱに対して、それと同じような感情を抱いたことでした。

夏ばっぱが倒れることなんて、先週の最後の最後まで知らなかった。倒れてしまって、元気な姿が見れなくなってしまっている今、ああこんなことになる前に、ばっぱの元気な姿をもっとちゃんと観ておきたかった。何度も何度も観て、ばっぱの一言一言を、もっと噛みしめておきたかった。皆が元気だった、先週までのあの幸せな時間を、もっとちゃんと自覚して味わっておくべきだった。みたいな後悔の念が押し寄せてくるのです。
いかに自分が『あまちゃん』と共に毎日を過ごしているのか。思い知らされました。
(いやもちろんこの後のことは分かりません。きっと元気で戻ってくるんだよね。)

【本日(121回)のぐっときたポイント】

スクリーンショット 2013-08-19 21.56.51これは正確には前回:第120回のラストのシーン。
大吉からの「お母さん倒れた!」のメールを受けて
「どーせ嘘だから。気にしなくていいからね〜」と一蹴した(ように見える)春子。
その直後事務所にかかってくる電話。ソッコーで子機の受話器のスイッチを押すアキ。
でもそれよりもっともっと早く、一瞬でデスクの受話器を取り上げている春子。
どれだけ春子がこのメールに動揺していたか。
何の説明もせずに、動きだけで魅せる素晴らしいシーン。

※この直後に今週の予告が入るんだけど、改めて観てみると、予告の作り方も上手いよなー。これでもちゃーんと、サプライズを残しているんだよね、いつも。時間軸を自在に行き来しながら、1週間を巧みに数秒でまとめている。

 

スクリーンショット 2013-08-19 22.07.09オーディションに向かうアキと父と水口。立ち止まって「やっぱ怖ぇな」とつぶやくアキに、さらっと「やめるか?アキ」という父・正宗の口調が、優し過ぎず、かといって冷たくもなく厳し過ぎず、妙に印象的だった。
ずっとダメ親父のように出演し続けていた正宗だけど、なんというのだろう、これまでの出演のすべてが、このシーンを見た瞬間にぐるっとまとまって、なんかやっぱ良いパパじゃん、なんて思わせるんです。その後のアキのセリフ「オラには、夏ばっぱがついている」も、水口の「俺も、クビになって以来だよココ来るの」も良かったけど。一番ぐっときたのは正宗さんの演技だった。

 
スクリーンショット 2013-08-19 22.20.12病院で、弥生さんが歌いはじめた「いつでも夢を」。ユイちゃんが歌い始めるシーン。ベタな演出なんだけど、完全に観てるこっちは北三陸の連中と気持ちがシンクロしている。そりゃ歌うわな。ばっぱに目覚めて欲しい、なんとか起きて欲しい、その気持だけなんよ。

 
ところでオリジナルの『いつでも夢を』。
改めていい歌だねぇ。

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閑話休題。
最近読んだこの、もんじゅ君によりよる大友良英さんのインタビューは、震災と『あまちゃん』を巡るテキストの中で今のところ一番好きな文章かも知れません。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。無くなるといやなのでまた後で引用させていただきます。大友さんも、そしてやっぱり聞き手としてももんじゅ君も素晴らしい存在です。

もんじゅ君の「ズバリ聞きますだよ!」第4回 –

【前編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』は2011年夏の福島から始まっていた、ってどういう意味ですか?

【中編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』にジャズやブルースを取り入れたのには、どんな背景があるんですか?

【後編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』から「中央と周辺」の問題を考えた、ってどういうことですか?

やっと暑い

今日は車載の温度計が37度を指した。今シーズン最高気温。
でもまださっぱりしていて過ごしやすい方だった。
毎年ゝ「暑過ぎる!」「異常気象!」と言われてたからなぁ。
こんな年もあるんだよ、と記録しておきますよ。

なす東京からのお客様といただいたコース料理の一枚。古来種の白茄子と巾着茄子だったかな?グリルと塩だけのシンプルな調理。他にも古来種の茄子をいただき、それぞれに楽しみました。

今日も涼しい。

朝の外気温23度。車のクーラーをかけていると寒いくらい。相変わらず雨空。古町のお客様へ直行なので久しぶりに海岸沿いを走る。海の匂いが懐かしくてちょっと泣けてくるくらい。本当に色々あったこの数週間。また後で書くこともあるかも知れない。でも家族の繋がりだけちゃんとしていれば、大抵のことは乗り切れるものだ。

富野由悠季監督、あまちゃん褒める。

人以外あまり褒めてるの聞いたことないので新鮮。

富野新作Gレコの正式?タイトルは「Gのレコンギスタ」」より抜粋。

富野:お話だけじゃなくて、テーマ曲も、なるほどツボにはまった時はこれかよー、作り手はコワいところにくるよねー、って見事にハマってるっていう意味で、要するに、ものをつくる・作品を作るって時に一番憧れるところに今あるのが、あまちゃん。

富野:観てない人にもうちょっとお話しなくちゃいけないのは「単純に視聴者に対して元気を与えているから、朝の連ドラとして」だけではないんです。これは宮藤官九郎さんの作劇論が優れているのもあります。どういう事かと言うと、言ってしまえば360度の視点を一つの劇に集中させている作り方をしている。

富野:逆にNHKこいつら、図に乗ってるんじゃないかこいつらと思っているのは(会場笑)、ある方法があります。たった3秒1cutの為に、エキストラ20人動員してバチッ。違う場所でロケセット組んで撮るなよ! ってぐらい贅沢な撮り方をしてるんだけれども、その2、3秒の別cutの入り方含めて巧妙なんです。ってことはどういうことかと言うと、一つの目線での物語論じゃなくて、何人もの人の目線がありながら、なおかつあまちゃんの話をドーンとやってるというつくりは、かなり見事ですね。

富野:「こう来るかぁー」って意味での作りの巧妙さ。二、三重の作りこみというのが、そりゃあ見てて気持ちが良い。だから何故あれが正味12分半に入るんだろうか、というのが時々寒気がするぐらい。

塩澤:今回、能年さんの魅力って大きいかなと。
富野:それに関してはスタッフに対して敬意を表します。よくあの人を、あの子を使う気になったなと。ホントに舌を巻きます。

富野 このくらい好きな場合ってのは絶対に影響されます。イヤでも影響されます。
宇野:「ガンダム・ダイバー」とか(会場笑・殴りにいく富野)?
富野:そういうことではなくて! 例えばね、「リアリズムとフィクションの間での女性性ってのはどういうものなのかなぁー、アキちゃんだったらこうなんだけども、僕はやっぱり、ほんとはどっかでユイちゃんも好きだからこういう風に作ろうかな」とか。
塩澤:ガンダム48とか出てくるわけですか?
富野:うるせぇよ(会場笑)!
宇野:∀とか最下位なんですよね。
(へこむ富野)

  

テレビ無し生活3年目へ

この7月でテレビ無し生活3年目に突入する。いまだ買おうとは思わない。家族のテンポも相変わらず良いかんじだ。
だけどこの期間で分かったことも少しだけあって、それは、あれほど1ミリも価値を認めていなかったテレビのくだらない番組にも、「何の意味もない、徹底的にくだらないからこその価値」というものが、少しはあるんだと発見できた。特に夫婦間の潤滑油として、くだらないテレビを2人で馬鹿にする、その効能はあなどれないなと。

でも、それが無かったからって問題になるレベルじゃないことも分かった。潤滑油は、工夫次第。

で、地デジ自体の問題。改めて読み直したら結構面白かったので改めて。

2011年ふりかえり

  

あまちゃん第83回メモ。

ユイ(橋本愛)は、万引きしようとしたところを春子(小泉今日子)に目撃され、そのまま喫茶リアスに連れてこられる。春子は、投げやりなユイを厳しくたしなめる。そのころ、アキ(能年玲奈)は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人として、忙しい毎日を送っていた。「昔の自分と似ている」と話す鈴鹿との間で、奇妙な関係を築き始めるアキ。そして、事務所の社長・太巻(古田新太)が、アキの運命を左右する重大発表を…。
(NHKオンデマンドのあらすじより)

冒頭からこんだけシリアスモードで始まる回もなかったんじゃないだろうか。またまた名シーン続出。
ぐれちゃったユイちゃんを叱る春子も勿論なんだけど、おれがぐっとくるのは東京の方の、アキと鈴鹿ひろ美の会話。なまりが話題になった時に

アキ「ひとりくらいなまってたっていいべ?テレビだからって、みんながみんな、おんなじ言葉しゃべんなくたって、いいべ?」
このセリフを、アキの顔じゃなくてアキなめの鈴鹿ひろ美の顔で見せてるんだけど、この鈴鹿の表情がね、なんか泣けるんすよ。色々思うわけじゃないすか。普通なようでいて、このセリフって。深い。

アキ「それに、おらが標準語喋ってるの、夏ばっぱや、海女クラブの人達が聞いたら、残念な気ぃすっべ?」

鈴鹿「あんた、おばあちゃんや海女さんのために女優やんの?」

アキ「そしたら鈴鹿さんは、何のために女優やんだ?」

鈴鹿「(…間…)(作り笑顔で)わがんね」

アキ「(嬉しそうに笑う)」

2人の顔演技と、演出の「間」が素晴らしい。
ぐっときました。

前回の82回の最後で、アメ横のどっかの屋上で種市センパイとアキが話しているシーンがあって。ここでは種市がユイの悪い噂を話しているんだけど、カメラはずっとアキの顔を追ってる。セリフはないのだけど、この、ユイの噂を聞いている間のアキの顔演技もすばらしい。既に夏や誰かから噂は聞いているであろうこと、そのことについてアキはそれなりに考え、既に自分なりの対応や気持ちを固めていること。アキの芯の通った性格。もろもろがその表情から見て取れる。

昨日の「たまむすび」でピエール瀧さんが言ってたけど、だいたい3カメくらいで撮ってるから、編集でいかようにもできるらしい。それだけアキの演技が良かったという判断なのだろう。スイッチせず長回しで見せる見せる。

回を重ねる度に、ベテラン俳優達の演技には勿論感心するんだけど、アキの演技力に知らずと惹きこまれている自分に気付く。この子、底知れない。というか、周りのパワーも吸収しながら、どんどん育っているのかも知れない。

ナレーションがアキに変わる前もスタッフは「出来るのか…?」とかなり心配だったらしい。それがあまりにも出来るので驚いたと。ずぶんも驚いた。というかアキのナレーションは今やあまちゃんの大事な柱になっている感さえある。どこまで楽しませてくれるんだ能年ちゃん。

(で、最後はちゃんと明るい希望を持たせて終わるのもイイ。これぞ連ドラだよ)

  

あまちゃん第79回:だめんずになった種市先輩

あまちゃんメモ。
第79回は、安部ちゃんのお店でアキと種市先輩が初めて逢い、一緒に寿司を食べに行く会。

2人でユイの話をした後に沈黙して、
「まだ付きあってんのが…」から始まるアキのふてくされセリフがなんともカワいくて笑える。

アキ「そーがそーが、遠距離恋愛続行中か!(キレ気味)

アキ「先輩も、なまってる方でねぐてカワイイ方がこれば良かったのにって思ってるクチだな!

アキ「そーがいそーがい。すいませんした」

種市「別にそんなこと言ってねーじゃん」

アキ「『言ってねーじゃん!』はーいづの間にやら標準語かー!

あぐらをかくアキ

アキ「かっこいいなー!『って南部ダイバーじゃん』?」

種市「天野!(怒鳴る)」
20130701

あまちゃん屈指のアキ方言名シーンであった。

一方ウチの妻は、この後に種市が告白する内容を聴いて、呆れていた。
空港建設で海底作業をする筈が、工期の遅れでスカイツリーの現場に回された種市。そこで自分の高所恐怖症に気付き、耐え切れずに仕事をやめてしまう。「地元に戻り南部ダイバーの指導者になるか」「ユイも東京には来ないし」「仕事さねぇのに東京さいてもしょうがねぇ」と話す先輩を見て(先輩は変わってしまった)と思うアキ。

妻「はーよくいるんだよねぇこうゆうの。だいっ嫌い。仕事でちょっと何かあるとコロッと変わるヤツね。うんうん。だめ男あるあるだね。はーーーーーーーはーーーーーーー」
「(寿司をおごったことに対して)仕事してないくせに社会人風吹かせてんじゃないっての」

と、キョンキョンばりの早口で言い捨ててた。
妻の中で、種市先輩が一気にだめんずに墜落した。

まぁでも高所恐怖症ならしゃあないでしょ?という気も。それよりも、アキと種市先輩の間の、こうゆう気のおけない会話?みたいのが見れた方が嬉しかったなぁ。ちなみに妻は、アキのふてくされシーンは全く琴線に触れなかったようで、男女の見方の違いが分かりますね。
ちなみにこの回での妻のハイライトは副駅長・吉田君の
「(高い声で)おいおいやめろよ。彼女イヤがっているじゃないか」
だそうです。

さてさて、この後種市ちゃんはどのような復活を遂げるのでしょうかね。それともだめんずのママなのか。まさかそれはないでしょう?

  

あまちゃん第72回。岩手編最終回。

久し振りに「マイブーム」カテゴリに「あまちゃん」を追加。
『カーネーション』も本当にすごかったけど、この『あまちゃん』の毎回のテンション・濃密度・書き込み度たるや本当にとんでもないレベル。毎回2〜3回観てもその度に細かい発見があって。何より明るいのがいい。日本中があまちゃんのおかげできっと従来比5%位は平和になっている筈だ。

さてさて折り返し地点、岩手編の最終回:第72回についてメモしておきたい。これまでクライマックスは何回もあれど、これがやはり一応の区切りだろうか。神回と呼ぶにふさわしい。

●あ、その前に71回の最後。出発の朝に夏ばっぱがワカメを採りに家から出るところ。それを探しにアキが外を見にいくところ。あすこにいきなり入るスローモーション。あれ勘弁してよ。悲しい予感でもう胸がはちきれんばかりになる。ついつい忘れがち、いや忘れたくなるけど、この別れは…何かの意味を持つものなんだろうか。いやだ。

【第72回】

15分の中でなんと4回もクライマックスが訪れる

1)北鉄に乗ったアキを見送る春子のセリフ。「あんたは変わっていない。だけどみんなに好かれたね。みんなに好かれた。あんたじゃなくて、皆が変わったんだよ。自信を持ちなさい。それはね、案外すごいことなんだからね!」あの表情。あの顔。お母さんなんだよ。完全に。そしてキョンキョンの、あの凄さをもった、実在している、アキのお母さん。決意を持って、娘を見送るあの表情。その気持ちを思って号泣。

2)25年前の、春子の出発シーンの回想。北鉄の開通日。浜で大漁旗を振って春子を送る夏ばっぱ。大吉に電車の中で語りかけられたせいで、それを見ることがなかった春子。25年間恨み続けたそのことを、今勉さんの告白によって知る。

同じシーンを何回も流して、その度に新しい意味が加わって、同じシーンなのにどんどん意味が違って見えてくるという手法を『あまちゃん』では本当に上手に使ってるが。中でもこのシーンが一番多く流れていると思う。その都度裏の意味が見えて来るんだけど、今回ついに…
春子を見送る夏の思いを、25年たって初めて知る春子。旗を振って「ばんざーい!」と叫んでいた若い夏さん。最高の演技。
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3)現在。また車掌に話しかけられてあやうく同じことの繰り返しになりそうなところを、他の乗客に救われる。今度は夏ばっぱの見送りをちゃんと見届けることができたアキ。春子の思いも、春子ができなかったことも、1つ1つ実現していくアキ。25年前と同じく、また大漁旗を振る、ばあちゃんになった夏ばっぱ。同じく「ばんざーい!」で見送るばっぱ。海女のてぬぐいで応えるアキ。そこにかぶさる、オープニングのメインテーマ曲。岩手を去ることになり観ている人がどうしても寂しくなりがちな岩手編の最後を、期待とともに新たなスタートを切ることになる、いわば東京編のオープニングでもある。満面の笑顔で旗を振って見送る夏ばっぱの表情。観てるこっちは笑い泣き。
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4)間髪入れず、ユイの父が倒れ一緒に行けないという衝撃の展開。観ているこっちの気持ちはもう大波のように揺れています。ココは本当に前もってストーリーを知らなくて良かった。「じぇじぇじぇーー!」だったよ。心の底から。
自分も東京行きをやめるというアキを、泣きながら説得するユイ。
2人を隔てる北鉄のドア。たたみかける哀愁のBGM。絶叫しながら電車にすがりつき見送るユイ。呆然として見るアキ。電車はアキ一人だけを乗せて、出発する。

そして次回。東京編へ「つづく」。

これが15分ですよ。なんだなんだもう。すごすぎる。

そして駄目押しに次週予告。これまで宮本信子が担当していたナレーションが、アキちゃんに代わる。
東京でのイキナリの厳しい状況をダイジェストで伝えるその口調も探偵物語やら山田太一風やらこれまた色んなパロディと思われ…。
また最後に笑わせるというこの緩急具合!

「上京したアキは、初日から過酷な試練を受けまくります。
帰りたい。不意打ちの自己紹介。揺るぎない階級制度。
キレイな劇場。奈落と呼ばれる吹き溜まり。
自己紹介、自己紹介に次ぐ自己紹介。
ユイちゃん、大事件です。以上。」

東京編についてはまたメモを書こうと思います。
とにか目が離せない。あまちゃん。以上。

  

『姉の結婚(5)』

これまでイマイチ乗り切れない感があったのだけど(やっぱ恋愛メインはキツいとか、かな)、ここに来てお仕事漫画的要素が加わり、うじうじやってた2人がキッパリ別れた後の話になったもので、何故か自分的にはぐっとノれるようになってきたよ。
仕事中、久し振りに少女漫画で現実逃避できた。ああコレだ。コレがあるからおれは少女漫画が好きなんだ。夢想があれば生きていける感(笑)。コレなんだよ。
とは言っても感情移入しているのは主人公の女性の方です。オトコの方にはたまーに入り込むだけ。こうゆう微妙なバランスで読んでいるのってどうなんでしょうね。とふと思った。

  

2013GWのこと。

GW総括。前半は吉祥寺ORGANIC BASEの「種市」へ。恐らく日本では初めてという在来種のファーマーズマーケット。F!問題のみならず食全般や生き方について考えさせられる良い機会だった。新潟でも違う形で開催したい。福島市から札幌に移住したあんざい果樹園の安斎さんの話、そのスタンスが特に印象的だった。やることはやるしかない。その上で明るい方を向き、絶対に幸せになる、というね。
翌日は新潟F/styleにいわき(現在は茨城にお店があるようだ)のゼリーのイエが来ていた。絶品。

後半。二日かけて家の掃除。45リットル×11袋のゴミを出す。定期的にやっているのに何処にこんなゴミがあるのかと感心する。かなりすっきり。恒例の食事会はいつものような大人数ではなかったので落ち着いてゆっくり話せた。こうゆうのもいい。元TRUCK(大阪)の方がいらっしゃって話を聞けた。行ったことないけどあこがれの場所。今年のイベントの相談。ビルの再開発の話、続き。楽しみ。

最終日はでかけずダラダラ。次女が階段の入り口柵を無視し裏から上れるようになったので、入り口柵をなんと5年ぶりくらいに外し、次女用の手すりを追加。すごく久しぶりに(というか新築時以来くらいの気持ち)階段がちゃんと階段ぽくなった。

天気は最終日以外はおしなべて晴れ。GWらしい、すばらしい日和だったと思う。

『シュガー・ラッシュ』

映画館で(2D吹替)。評判通りの快作。
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ゲームセンター閉店後にはじまる、人間たちの知らない「ゲームの裏の世界」。そこでは「仕事」を終えたゲーム・キャラクターたちが、それぞれに交流しながら生活していた。
アクションゲームの悪役「ラルフ」の願いは、皆に愛されるヒーローになること。ある日我慢ができなくなり飛び出したラルフが入り込んだのはお菓子の国のレースゲーム『シュガー・ラッシュ』。そこで出会った少女ヴァネロペは不良プログラムと呼ばれ、レースにも出れず孤独な生活を送る、でもとっても元気でカワイイ女の子。彼女がレースに出るのを手伝い、自分も「ヒーロー」になるためのメダルを得ようとするラルフ。しかしヴァベロペがレースで優勝すると彼女の存在が消滅してしまうと『シュガー・ラッシュ』の王様から聞き苦悩する。また、逃げ出したラルフのせいでゲーム世界全体に危機が訪れていた。ラルフを追うアクションゲームの主役フェリックスと3Dゲームの主役カルホーン。ヴァネロペに隠されていた秘密とは…そしてゲーム界の危機を救うことはできるのか?

冒頭10分くらいの説明ブロックが少しダレ気味なんだけど、その後はラストに至るまでずっと笑い・涙・笑い・涙…盛り上がりっぱなしの最高エンターテインメント作でした。70年代の8bitゲームから現在のリアル3Dゲームまでが、何故かシームレスに同居する、これだけで夢のようなゲームセンターが舞台。現実世界では既には消滅してしまった、オレら世代のユートピア。

いやいや、そんなところが主題じゃなくて…。この映画はレトロゲーム世代向けにニヤニヤするポイントがあちこちにあって勿論とってもオススメなのだけど、そういう思い入れのまったくない、ゲーム自体殆どやったことのない人でもさほど問題なく楽しめる、少女とおっさんの物語です。shiroは特に自分の長女と重なってしまってしょうがなかった。小さい女の子の小生意気でイキイキとした姿がよく映し出されている。子供と観るのもオススメします。早くDVD買って一緒に観たい。

以下お気に入りポイント。ネタバレ含みます。
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『クラウド アトラス』

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映画館で、2度目の鑑賞を終えた。映画館で2度観るなんてことは数年に一度くらいしかないと思う。しかも今は『シュガー・ラッシュ』やら『ジャンゴ』やら他にも未だ観たいものが控えている中で、敢えての再見だから。

何しろ一回目は、中盤位まで話全体の構成がさっぱり分からず、でも一つ一つのエピソードは結構吸引力があって、つか好みなので、映画を観ている途中ですでに「これは2回目必ず観たい。ちゃんと理解した上でまた楽しみたい」と決心しての再見。結論は、やっぱり観に行って良かった。

映画は、時代を超えた6つの物語が同時進行し、それぞれが相互に影響しあって、それぞれに結末を迎えるというもの。すべてが折り重なった一つの壮大なオチがある訳ではないけど、でも編集の妙で6つの物語がそれぞれにクライマックスに向かう様が見事に絡み合っていて、ある程度のカタルシスを感じることができる。

6つの物語(6つの時代)の主要人物をキャストが一人何役もこなしていて(最高6役!)魂の輪廻転生的なテーマを暗示させる展開なんだけど、その「一人何役」が特殊メイクにより人種はもちろん男女さえも超えながら演じられているので、最初説明無しに観ちゃうとさっぱり気付かないところも多い(←再見を心に決めた大きな理由)。

1回目もそうだったけど、2回目を観てもやっぱりそうだ。輪廻転生の物語と言ってしまうと、特に我々日本人には食い足りない話になってしまう。どちらかというとパラレルワールド的な楽しみの方が強い。2回目鑑賞は直前にアンチョコ観てまで「誰と誰が同じ役者か」を頭に叩き込んで臨んだのだけど、正直そっち(答え合せ)の方が気になって、時にはストーリーを楽しむ邪魔をしちゃう程だった。

輪廻転生的にぐっとくることはあまりない。つまり「魂が引き継がれる故にぐっとくる」というプロットが殆どない。そういう意味でのカタルシスや感動は生まれない。

複数のパラレルワールドが相互に干渉しあい、でもその中で主人公達は基本、「良きもの」に向かおうと努力をする。その努力の結果はやっぱり報われる(といいなぁ)。でも、そうでもないこともやっぱりあるのかなぁ。そういう話。世界とは何ぞや?セカイ系?
時代を超えて同じように体制に立ち向かっていくレジスタンスの姿にぐっときます。1つ1つの物語もいい。お気に入りの物語を選ぼうとしたけど、ありゃりゃ。全部好きだってことに気がついた!

「アダム・ユーイングの太平洋航海記」
主人公がなんってもキュート。
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「セデルゲムからの手紙」
主人公がなんってもキュート。
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「半減記 ルイサ・レイ最初の事件」
老齢のシックススミスとレイとの、冒頭のエレベーターでのやり取りがたまらない。
「ティモシー・キャヴェンデッシュのおぞましい試練」
老人ホームからの脱出劇。まったく他の物語とはトーンが違うこの話が難なく溶け込んでいる、この編集の妙!
「ソンミ451のオリゾン」
チャンがなんってもキュート。ペ・ドゥナは言うまでもなく最高。
「ノルーシャの渡しとその後のすべて」
トム・ハンクスの安定感。人食い族のおぞましさ。蓮の花アンテナのカッコ良さ。

こうやって振り返ると、オトコノコがキュートな映画だったようだね。腐女子あつまれ!!

★★★★☆
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↓↓この人物相関図(同じ役者が演じている登場人物が線で繋がれている)はアンチョコとして一番役に立ちます。初見前に見るのかどうかはおまかせしますが。おれは事前予習しておいてもイイと思うけどなぁ。そうしなければ一度観ただけではさっぱり分からないのは確かです。元画像は「人物相関図」で検索するとすぐ見つかります。

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↓↓この予告編、本編未見の人は観ない方が良いですよ。めっちゃネタバレしてる。

ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。