『らんまん』

ここ数週間の『らんまん』にはずっと釘付けだし、そのセリフの説得力にブンブン頷いたり鳥肌立ったり涙したり。

この水木曜日、すごかったね。ぞくぞくっとした。溜めに溜めた大久保がここに来てクワーっと!!くわーっと!なんか今週は映画を観ているようだったよ。

この調子で最後まで行ったらとんでもない傑作になるんじゃないか。末恐ろしい子。

毎朝助かって本当に嬉しい。だから生きていける。朝ドラが面白いかどうかって、本当大事なんだから。

朝ドラ『おかえりモネ』序盤

おかえりモネ。いいなー。

平温、というのも少し違う。
ずっと、静か。
だけどキャスト皆が、それぞれの感情を、
その静かな中で表現してて。

モネの性格もそう。朝ドラヒロインには珍しい、受けの姿勢。受けて、考える。

仕事に対する真摯な脚本がいい。自分は日本のドラマだとまずここでひっかかることが多い。仕事がちゃんと描かれていること。視聴者を馬鹿にせず、おかしな「分かりやすさ」で本質を歪めないこと。

真摯に、大きな嘘をつかず、でも分かりやすい。この折り合いを付けるのはきっと難しい。

演出がいい。いつもの朝ドラならここで主人公が一言「○○…」と入れちゃいそうなところを、唇のちょっとした演技だけで見せる。間も見事。

劇伴もいい。たまにパイプオルガン入ったりするよね。ちょっとずるい。劇伴で泣かされたりする。

根底に流れるテーマもいい。西島演じる朝岡の、「何にもできなかったと思っているのは、あなただけではないです」というセリフ(ウロ覚え)。このセリフが出るまでの逡巡の演技演出が見事で、泣かされた…

キャストがいい。ああもうこれについてはキリがないので後で…

毎朝楽しみです。

映画『ファーザー』感想

ユナイテッド・シネマ新潟で。

アンソニー・ホプキンス&オリヴィア・コールマン出演。
戯曲家フローリアン・ゼレールの初長編監督作。

認知症の老人「アンソニー」から見た、娘との暮らしを描く。

アンソニーの目を通した世界、といっても主観視点ではないので、これは現実なのか、妄想なのか。これは誰なのか、ここはどこなのか、さえ確信が持てず物語は進む。

日本版のポスターを見て「末期老人と娘の関係を描いたハートウォーミングもの」とか勘違いする人もいそうだけど、まったく違う。

映画自体はサイコスリラーの面白さもある位。舞台の殆どが一つのフラット(階段のない共同住宅)内で進む。同じ部屋…のように見えるのに「??…なんか違う?」とか、ドアの向こうは…ええ?とか、驚くような使い方。

映画的な仕組みがそんな風にとっても優れていることに加えて、アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンですよ。圧倒的演技。アンソニーは自分の今までの印象とはかなり違っていた。主演男優賞も当然。オリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』のクイーン)も目立たないけど、これだって助演女優賞ものじゃん。

いつも冷静なアンソニー・ホプキンスが、今作だけは(自分の父親を思い出し)感極まって撮影を少し中断したことがあるそうだ。(パンフレット町山さんの解説より)

全体を通して説明は一切ないけど、こだわった背景と、登場人物の表情だけでも、すごく情報量が多い。

認知症が中後期にさしかかった自分の父のことを思った。だけどそれ以上に、自分自身をアンソニーに反映させて考えてしまう。容易に想像がつく。
で、最後はすべてが無に帰す。当たり前のことが、リアルに、しかし美しく語られる。

スクリーンを出た瞬間から何故か涙が溢れた映画。今までにない体験。

※写真の女性は、オリヴィア・「ウィリアムズ」の方。こちらも大変に重要な役。なにしろ俳優が全部で6人しか出てない。

映画『佐々木、イン、マイマイン』感想

Amazonレンタルで。
すごく好き。
新潟市出身:内山拓也監督。

時代は相当違うと思うけど、自分の高校時代とか、浪人時代とか、大学で日雇いバイト通ってた時とか、色んなこと思い出しちゃった。

詰まっている「空気」を強烈に感じる。むせそうなくらい。撮影が美しい。劇場で観れたらもっと良かったのに。

主役:悠二役の藤原季節(めっちゃ美人の男性)、ちょっと追っかけたくなるくらい良い演技。

その友人、多田役の遊屋慎太郎。こういう奴、イタ〜!!!!てゆう、彼の存在感が映画全体にもたらすリアリティがすごい。長身でスタイルも見た目もよく2ブロック、どこか世間が見え過ぎちゃうせいか斜に構えた姿勢。彼の表情がめちゃいい。

佐々木役の細川岳。
彼のしばしば見せる真剣な眼差し。悲くて胸に迫る。

彼らの圧倒的な実在感。そして自分の周りにいた友人達との、煙ってた日々。

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パチプロのくだりを見たら東京や新潟の日雇い労働で出会った何人かの人達のことまで思い出した。
彼らの抱えるどうしようもない空虚を。会話したその中身を、30年経った今でも覚えている。

美術のお仕事がまた素晴らしい。佐々木の部屋とかお店とか。
ああ、末井昭さん自伝の映画化『素敵なダイナマイトスキャンダル』、アレを見た時の感じに似てる。

https://www.instagram.com/p/Bt4o7hVBVMi/
自分が過ごしてきた「あの時の空気」が、そのまま映画に封じ込められてる感。

部屋を真っ暗にして入り込んで見ると良いと思う。
CFやって出来た映画なんだね。知らなくて申し訳なかったなぁ。

『大豆田とわ子と三人の元夫』7話

娘が出て行く際のセリフ
「勘違いしないで。ママがきちんと育ててくれたから、私は自立しようと思ったんだよ。大丈夫」
とかさ、
(これまでの「離婚3回の親に対する世間のアレコレ」的な伏線が効いてて…涙)

かごめちゃんのこと、オダギリの話とか

買収交渉に毅然と対応するとわ子さん(かっこいい!)とか

あちこちで泣かされたかと思いきや

なんなん!

また最後になって「ええええ〜!!!」
坂元氏のなすがまま。翻弄されてる。

前回のセクハラパワハラ社長なんて、ほんの序章、飾り、雑魚キャラ、ミスリードじゃんか。
いやーまいった。楽しい。

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同クールに楽しみなドラマが何本もあって、それぞれ全然別の魅力があって、個人的にちょっとここ数年ないくらい地デジ見てるなー。
積ん読も多くて、Netflixとアマプラのドラマは少しお休み。

『コントが始まる』6話

なんて優しい物語なんだ…。
隅から隅まで好き。

また太賀がイイところもっていったな〜。
神木君の女神カワイイな〜。
菅田将暉と有村架純の安心感。
古川琴音もいいねぇ。芳根京子も今回良かった〜。
あの高校時代の砂浜のエピソードとか、凡百のドラマだったらどっちらけになるシーン。
成り立たせてるのはあの3人の見事な演技と演出。

あとこのドラマ、衣裳がいい。太賀がいつも着ているあの紅白のヤッケみたいのとか、神木君の変な模様の部屋着とか!
あれでちゃーんと暮らしぶりとか生活とか性格が分かるよね。調べてみたら衣裳は伊賀大介さんだった。さすが!のいい仕事ぷりでした。

もう一つ褒めたい、美術さん。
このドラマ、出てくるお酒やドリンクの殆どが、スポンサーの関係か架空の製品、架空のラベルだ。(人気俳優が沢山出てると大変ね)
こういう架空製品のデザインがあまりにしょぼくてドラマを邪魔することって結構あるんですよ。こんなこと気にするのデザイン業界の人だけかも知れないけども。

いつもマクベスの3人が呑んでるあの緑の発泡酒缶のラベル!最初に見た時から、その「馴染み感」に感心してた。
まち中華の壁に貼ってあるビールポスター!メニュー!皆めっちゃ自然。気にならない。絶妙な「アルアル感」。すごい。

マクベスの公演フライヤー!wordですごく頑張ったか、Illustratorで素人さんが作ったくらいの。マクベスだとプロのデザイナーには頼めないかな、知り合いの誰かが作ったのかな?じゅんぺーが作ったのかな?という、そのあたりの絶妙な頃合いを、実にちゃんと再現している。

(確認できないけど、太賀の実家の酒屋さんに並んでいる日本酒や焼酎も、結構な割合でオリジナルじゃない?)

こういう風にキチンとデザイナーが仕事を果たしているのを目の当たりにすると、じんわりと嬉しい。

そんなことは置いといてて、毎回最高に幸せになるドラマだな。好き〜

『今ここにある危機とぼくの好感度について』4話

いやー今回も凄い。

前回の学長会見は、まんま今の首相の「同じフレーズ繰り返すだけ国会」のパロディだったし、今回と次回は、やめるに止められるぬオリンピックをそのまま思わせる切り込み方。

野木亜紀子さんがずっと地道に生活レベルの話題でやってきたことを、渡辺あやさんは今回もっと政治的に、明確に批判してみせている。そのオブラートの包み方がまた絶妙。

自分は色々な意味でここしばらくずっと日本人を恥じている部分があるけど、その恥じている部分を逆手にとって「ほら、これだったら問題ないでしょう?」「たしかに!」となるようなニュアンス…とでも言えば良いのか。敵の武器をうまくオブラートに使っているというか。ああこれは見事だ。拍手です。あやさん大好きだ。

前回から変わった学長(松重豊)、やっぱりこの人が演じると悪人じゃなくなるんだな。好き。古舘寛治もまたいい役だね〜。

それはともかく、2話ほどで舞台から退き、恐らく次回最終回で再登場する鈴木杏の、ショートでメガネのあの感じ…。デジャブだよね。知り合いならきっと彼女を思い出すよね。そう。▲フラスコの彼女。似てる。

家業を継ごうかと子供に言われた時の反応について

中3長女が何かのきっかけで「お父さんの会社継ごうか」的な話をした時。

(そもそも会社があるか分からないし、死んで借金やっと返せるかどうかみたいな状況に娘を巻き込みたくないので)
「それはオススメしない」
と即答したところ妻から
「親にそう言われるのって結構ショックだからやめた方がいいよ」って
その場で言われた。

もちろん子供だって本気で言っている訳でもないのだけど、対する親の反応、言葉が結構なショックとなって、後に残る、そういう意味だ。

何でも自分が経験したそうで。
確かに義父の商売は、妻にピッタリの職種だったと思う。

申し訳なく思いすぐ長女に話した。
「君はデザイン業に向いているしぜひやった方がいいと思うけど、今お父さんの会社はコロナもあって色々大変だからついつい言ってしまっただけだよ」

でも一番大切なことを言ってない。
もし会社をちゃんと経営できていたら、その言葉はすごく嬉しかったっていうこと。

後でちゃんと言おう。

2021年の花粉症

5月GW中に一度、すごい時があって「あ、これで始まるのかな?」と思いきや、
その後はパタリと来ない。

●17日現在までほぼゼロに近い状態。いったい今年はどうなっているんだ?

長女、落ち着く。平和期訪れる。

半年位前までは、いつ明けるとも分からない妻と長女の100年戦争状態だった。いや戦争にもなってないのか。妻が一方的にダメージを喰らってた。

それがここ数か月変わった。最初に多分長女が変わって、それにつれ妻も自分も少しずつ変わってきた。

おかげで今は、時たまの衝突を除けば至って平和。どころか本当に家族皆がお互いを好きになっていて、素晴らしい期間だと思う。

こんな状況は、どんなに願っても宝くじで1億円当たったって、そうそうできるものではない。奇跡のように恵まれた境遇だと思う。

じっくりと味わなければ。

仕事は何もなく最悪で後のことを考えたくもないが、まぁ会社が潰れない限りはまだマシだろう。

ひたすら土日を楽しみに待つ日々。

こないだの日曜は、会社に娘二人が来て勉強をしていた。その間自分は雑務と読書、弁当用の買い物など。こんなに勉強ができる長女が素直にすごいと思う(次女はそこまで保たない)。何も外出はないけども、本当に幸せな休日。

とにかくすべておかしいまますすんでいく

風呂上がり日記

ブログを更新する気にならない。

今、COVID-19のせいで世間を覆っている、地獄のような様のことは特に。

皆、しょうがないと思ってやっている。

次女の松葉杖がなくなった。家族は皆元気で、妻と長女の恐ろしいガチンコはしばらく起こっていない。小康期。

と、ここまできて、何を書くためにMacBookを開いたのか忘れてしまった。

いつもやってる、バギングワインをトニックウォーターで割って呑むやつが「スプリッツァー」という名前で存在していることを、高山なおみさんの『帰って来た日々ごはん』で知った。ことかな。

いや、妻の紹介で行った美容室がとても良くてウン十年ぶりに「行って良かった」と思えたことか。こんなの人生で何回もない。部分パーマをあててもらって、えらく具合がいい。

このことだったかな。

いや
この「色々細かく言えばあるけども、特にはない」という平穏状態がどれだけありがたいことか。値千万円なのか、ということを、3.11が近づかなくとも日々実感できることが、中学生以来の自分の悲願です。

齢50を越え、いよいよ自分が何者にもなれそうにないことを知った今、理想のこんなスキル、あんなスキルも身につけることはできず、死ぬまで学びつづけ精進するような人間ではないために大幅な進歩も期待できないだろう自分に、時折絶望したりもするけども、肝心なのは「今ある」ものごとの実感。今ある幸せへの実感。

その点では、自分は本自分の幸せを噛み締めていると思う。自分的にやるべきことをやっている。
だからと言って「明日死ぬ」と言われて納得できる訳はないのだけれど。

映画『スペース・スウィーパーズ』感想

Netflixオリジナル映画『スペース・スウィーパーズ』

宇宙のデブリ屋達が主役のスペースオペラ。韓国版の『カウボーイ・ビバップ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』といった体で、全体がベタベタな設定とストーリーなんだけど、これが良かった!爽快。最近SF欲を満たしてくれる作品がなかったので嬉しい。インテリの女船長が好き。

もともと好きなジャンルだとは言え、何が良かったんだろう。演技?演出?撮影?美術?多分そのどれもだ。さすがの韓国映画力。

実は「韓国初の宇宙SF」らしい。満を持した最初の宇宙SFがギャグタッチのスペースオペラだなんて、その抜き具合もセンスいいなぁ。今後も楽しみ。

COVID-19いよいよ大変

2021年年明けから東京の1日あたり新規感染者数が1000人を大幅に超えるようになり、いよいよ爆発的増加に転じたようだ。

東京に2、3日遅れて全国11都道府県が緊急事態宣言発令。

検査態勢の強化、無症状感染者用のホテル確保や生活フォローについてなど、2020年春から散々識者に指摘されてきたことが、全世界から言われてきたことが、今になってもまったく対応されていなかったことが分かり、唖然。
この上で「COVID-19に打ち勝った証しとして」東京オリンピックを数ヶ月後に開催する!などと未だ言っている始末。

この国はダメだ、本当に駄目だ。
政府が駄目というんじゃない、きっと我々の国民性が駄目なのかも知れない。緊急事態にとことん弱い。おかしな方に弾けてしまう。

店舗などの開店自粛要請についても、補償は殆どないに等しい額で、時短に応じないと店名公開だとか、罰則の方を作りはじめた。
全国民一律の給付金は昨年1度出たきりで、2回目の話もない。

今の政府にとって「国」は「国民」ではないのだな。
ブログを更新する気にもならなかったが(家のお籠もり生活は楽しくて、家の外のことを考えなければ極楽であったので)、毎日毎日正気を保つのが不安になってくる位。

ほら、おかしな話が出始めたよ。

2021年1月の豪雪

2021年1月9日(土)から大雪。2018年の大雪と同じタイミングで、同じような量が3日間降った。

【2018年の天災】記憶にない位ハイペースの豪雪(2018年初からの雪事情まとめ)


今回は既にリモートワークに入っているので全然楽ちん。予報を見て8日(金)の午後から自分も在宅に移り、連休明け12(火)からも在宅で、会社には一切行っていない。

今回も雪除けは最低限にして、お籠もり生活を楽しんだ。コロナ禍で外出を控えなければいけないから、一層だ。

前回と違い、子供達はそれぞれスマホを持ち、長女は親の端末でNetflixを観るのを趣味にしている。そしてSwitchの「あつまれ!どうぶつの森」を12月の次女入院時から導入しているので、家族4人それぞれ自分のアカウントをもって、交代しながらやっていた。こういう時期には本当に最適。その他にもそれぞれでスマホゲームをやったりしている。長女はゲームよりもインスタやYouTubeが好き。

つまりこれからはもう、家族全員で一つのことをやったり、4人で映画を観たりといった機会がどんどん少なくなっていくんだろう。だけど同じ場所(リビング)には居る。これが今後の「家族の団らん」になっていくんだな。

相変わらず雪解けの状態が最悪。
次女はギブスなので小学校への送り迎えをしなければいけないんだけど、今朝は学校近くのほんの100m程度の距離を進むのに40〜50分かかった。しゃばしゃばの砂地獄のような雪であちこち車がスタックして、みんなで掘って押して…の繰り返し。今まで体験した中で最悪だった。

やっとのことで小学校に辿りついたけど、これでは迎えに来るのが大変なので、結局先生に話して連れて帰った。次女も在宅、俺も在宅。妻は昼に喘息の診察を受けるためにPCRとインフルエンザの検査に行ってた。明日結果が出て陰性ならやっと喘息の診察・治療を受けることができる。

今日は1日気温が高く雨も降ったので相当溶けた。明日は5日ぶりに会社に行ってみる予定。

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この1週間後の週末(1/16-17)に、この時の8割程度の大雪。
固まった雪が溶けないよ…

映画『ブックスマート』感想

2020年末に『ブックスマート』をAmazonレンタルで。(今はNetflix入りしているよ!)



【映画.comあらすじ】
「リチャード・ジュエル」「トロン:レガシー」などの女優オリビア・ワイルドが長編監督デビューを果たし、女子高生2人組が高校最後の一夜に繰り広げる騒動を描いた青春コメディ。高校卒業を目前にしたエイミーと親友モリーは成績優秀な優等生であることを誇りに思っていたが、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り、自信を失ってしまう。勉強のために犠牲にしてきた時間を一気に取り戻すべく、卒業パーティへ繰り出すことを決意する2人だったが……。主演は俳優ジョナ・ヒルの妹としても知られる「レディ・バード」のビーニー・フェルドスタインと、「ショート・ターム」のケイトリン・デバー。「俺たち」シリーズのウィル・フェレルとアダム・マッケイが製作総指揮。

前評判通り、クソ面白くて気持ちいい。最高最高最高

イヤな奴の出てこないスクールカーストもの。
という括りではしっくりこないか…。
まさに現代の、イヤ少し未来の、理想の未来の、学園青春映画。

主人公2人が、お互いのことを絶賛する様子がカワイ過ぎる。下ネタの切れ味も素晴らしい。とにかく、この世界で学生生活を送りたかった!と思ってしまう。先生も生徒たちもイイ。音楽も。最後も。良い良い良い

一昔前のスクールカーストもののように、アメフト部とチアを使わなくても、イヤな奴を出さなくても、最高に面白い学園ドラマは作れるんだ。
超オススメ。

2020年に観た映画ベスト

「2020年に観た」映画ベストはこんな感じ。
映画館はたった8本!しかもほとんど1-2月。
自宅鑑賞は約75本。普通は40〜50本なので、かなり多い年だった。

多くが自宅での鑑賞なので、今年公開作は頭に「●」を入れた。
旧作の( )内は日本公開年。多少前後あるかも。
数作以外は#movie_tv_dsm に感想をアップしています。

行く機会が激減した分、劇場の良さを再確認した年。
コロナ禍から復帰した一発目が『ストーリーオブマイライフ』で、すごく幸せだった。まぁ公開延期の時は本当にガッカリしていたけどもね。傑作だとそんなことも吹っ飛んでしまう。

『ハーフ・オブ・イット』と『ブックスマート』という、多分この先も名作として残り続ける新しい時代の傑作青春ドラマが登場したのも印象的。

そして自分的には『愛の不時着』から始まった、「韓国ドラマ元年」でした。今も観ているドラマは殆ど韓国。ベストドラマもちょっと前の作品だけど『シグナル』。観終わってからも相当ひっぱられた。自分の中で韓国ドラマブランドを確固たるものにした2作。『みつばち』とか見逃した作品も多い。イヤもうそりゃ沢山ある。2021年のお楽しみ。

また今年も、ベスト映画呑み会が楽しみです。

映画『ワンダーウーマン1984』

駅伝のために生きている妻と、実家預けの娘達のおかげで『ワンダーウーマン1984』を元旦朝から観に行けた。

ワイスピからずっと彼女のファン。今回も素晴らしかったガル・ガドット!

設定や脚本がかなり杜撰で、目を瞑るには余りにも…という感じなんだけど、冒頭含めすさまじくエモーショナルなシーンがいくつかあってトータルでは嫌いになれない。というかこんなに杜撰な脚本でも、彼女の神性がまったく穢されないのが凄い。WW。

特に冒頭15分くらい?過去と現代のオープニングは最高にアガる。80年代に合わせた敢えての少し粗い画像も良い。音楽も、ちょっと間抜けなヒーロー物の空気感まで、あの頃の色々な作品を思い出す。

ハンス・ジマーの劇伴も今回はすごく(あの頃の)王道で、ジョン・ウィリアムズっぽさまであるベタで格好良いオーケストレーション。特にエンディング曲!これがガルのWWにハマるんだよな〜。

余りにあまりな子供騙し的御都合展開が連発するのでガル・ガドットやヒーロー映画ファン以外にはオススメできないけれど…パンフレットも買っちゃった位、好き。クリスパインも大好き。設定がイマイチで生かし切れてないけど、今回のヴィラン二人もどちらもいい。

年の始まりにふさわしい映画だった!

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