映画『ドント・ルック・アップ』感想

2021年最後に観た映画はNetflixオリジナル『ドント・ルック・アップ』。
監督は『バイス』などのアダム・マッケイ。

地球を崩壊させる巨大彗星が半年後に衝突することを発見した二人の天文学者が、その危険性を大統領やマスコミに訴えるが…

アルマゲドン系SFかと思いきや、全編ギャグタッチな政治風刺ドラマ。出てくるキャストは「超」豪華。『バイス』のトーンを更に強烈にしたよう。

「笑える」筈の皮肉ギャグが、今やすべて現実に起こりうることなので、ギャグなのに笑えないという切ないことになってる。風刺の目線は体制側だけでなく、危険を訴える学者側にも対等に向けられている。

出てくるキャストは全員、皆どこか間抜けに見える。専門家が何を言おうが、自分達の信じる道以外は目を向けようとしない。逆も然り。これら全部、特に日本では今普通に起こりえることなので…やっぱり笑えない。苦笑い。

イライラが多いので自分的には総じて「大好き!」とはならないけど、絶対観ておくべき映画だと思います。お見事。とにかくテンポがいい。

キャストも使い方も本当に贅沢。ディカプリオ(最高)、ジェニファー・ローレンス、マーク・ライアンス(最高)、ケイト姉様、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒルなどなどが、皆間抜け人間を演じている。

こんな映画を生み出せることが、とても豊かで羨ましい。あ、シャラメだけはちょっと違う。この映画のシャラメみたいな人も、周りには居て「分かるわ〜」ってなる。

2021年に観た映画ベスト

「2021年に観た映画・ドラマ」のベスト。全部の作品の感想は当ブログで投稿しています。

「▶」は劇場鑑賞
( )内は旧作の公開年(不確か)

今年劇場で観た映画は多分13本で、昨年に比べ相変わらず少ない。加えて今年は家で観た本数も30本で、例年の半分以下と激減。秋以降は一時期映像作品をまったく観る気になれず本にばかり没頭していた時期があった。

今年一番印象に残っているのは…やっぱり『DUNE』かなぁ。どうしてもSFには贔屓目だ。『ファーザー』は何度観ても良さそう。しかし思い返しても「これ激推し!」という作品はなかった。

反面ドラマは日韓充実していた。特に日本は大豆田やってた頃の凄さたるや。大豆田とコントが始まるは韓ドラに負けじと面白かったよ。地デジの意地を見ました。おかえりモネをやっていた期間、ずっと幸せだったなぁ。

すべて気持ちを持って行かれた感のある『マイ・ディア・ミスター』。これは『シグナル』と並ぶ自分内のドラマ生涯ベスト作。日本語サブタイトルもビジュアルも未見の人にはイマイチだと思うが、絶対にオススメ。
『秘密の森』にもハマりまくった。これで決定的にチャミスルが呑みたくなった。
韓ドラは途中まで観ているのが未だ4〜5本あります。

ということで、今年はもうちょっと劇場に行きたいなぁ。

映画『ラスト・クリスマス』感想

『ラスト・クリスマス』をNetflixで。2019年。

主役ケイト(エミリー・クラーク)のクソ女っぷりに最初は多少辟易してしまうけど(特に姉にやらかすアレ)実はこんな過去があって…と引き込まれ最後には分かりやすく号泣メーンです。舞台はロンドン。

相手役の大人気ヘンリー・ゴールディングとケイトの働くクリスマスショップのオーナーに配されたミシェル・ヨーは『クレイジー・リッチ』の親子でもあってファンとしては実に嬉しい。ケイトの母役エマ・トンプソンは今作の脚本家でもあるそう。

今まで観たエミリー・クラーク主演作はどれも彼女の顔芸を存分に活かしていると思うのだけど、ゲースロのデナはあの豊富な顔芸をあれだけ長い作品の中で1回たりとも見せていなかった訳で、逆にすげえなと思った。

もともとワムの同名曲がモチーフになって作られた映画だからジョージマイケルのあの曲やこの曲オンパレード。クリスマスにほっこりラブコメ観たい人ぜひ。

『おかえりモネ』終了。ありがとう。

この半年、朝のモネにどれだけ助けてもらったか。

見事な最終週。月曜から凄かった。

ドラマ全体の感想としては前に書いた内容と変わってないけど、付け加えるなら

●世代を継いでいく、次に繋いでいくそのやり方が見事だった

●「対話」の大切さを常に問うて実践していた

後者に関しては、最後の数週間とかはもう身につまされて少し辛い思いまでしちゃった人も多かったのではないか。いや俺なのですが。

「あなたの痛みは分からない。でも想像すること、寄り添うことはできる」

菅波先生にもりょーちんにも言わせているこの「想像と対話」は、世界を救うメソッドでもあるのだけど、一番身近な夫婦や家族や親しい友人との間でちゃんとできているだろうか。

ずっとこう言えることが最初の理想だったのに、今でもそう思っているのに、できていないことがなんと多いだろう。

『おかえりモネ』を見ながら、身の周りの人に「ごめんなさい。ゴメンね」を心の中で呟いていた最後の数週間だった。特に菅波先生は、その「世界を救うメソッド」を自ら体現している人で、制作者側の意図を大きく反映しているモデルだったのだろう。それを坂口が見事に、あまりにも見事に演じてみせて俺等は皆虜になってしまったのだ。

他にも親チームのベテラン演技の凄さとか(両親はもちろん浅野忠信の凄まじさ!)とか、コロナ禍に繋がる「もとに戻ることだけが、いいことだとは思えねえんだよ」てゆうメッセージとか、「最終回の「そんなに簡単じゃねぇだろ」とか、もう枚挙に暇がない脚本の素晴らしさ。

震災の後を描く朝ドラとして、安達奈緒子さんと演出陣がやり遂げたことに、ただただ拍手と感謝。
ありがとうございました!

こんな朝ドラが作れるんだ。また歴史が1つ積み重なった感。

映画『DUNE / 砂の惑星』感想

『DUNE / 砂の惑星』をユナイテッド・シネマで初日鑑賞。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
だい・まん・ぞく。2.5時間の間ずっと異世界旅行。

圧倒的な映画体験。『メッセージ』『ブレードランナー2049』の衝撃がアップデートされた。

シャラメとレベッカ・ファーガソンをキャスティングした人を神と崇めたい。
この2人を大画面で2時間半も堪能できる幸せたるや。ルックスは勿論、とてつもない演技力あってこそだよなぁ。


あとハルコンネン男爵、色んな意味で最高。特に天井ひっつき。


菅波先生(坂口健太郎)はアゴのラインがすばらしいし唯一無二、と思っていたのだけど、これを世界レベルにしたのがシャラメだな。

映像はもとより、音、音、音、音のスゴさ。

ヨハン・ヨハンソンみも少しありながら、最後にはちょっと笑っちゃう位しつこく畳みかけてくるハンス・ジマーの劇伴。いい。好きだよ。

そして「ええーここで−」というところでブツっと終わる。早く!早く!続きを撮ってくれ〜〜!!!

後から敢えて言えば、だけど。ストーリー的には大きな起伏もないし進行はゆったりだし、正直SFファン以外にオススメできる作品ではないかも。

ナウシカにいかに影響与えたか良く分かる。今作にはナウシカからの逆輸入か?と思っちゃうようなシーンもチラホラ。

砂漠の砂の動きがCGじゃないと知って驚愕。砂漠の下に大きな「プラットフォーム」を仕込み、その下に「振動エンジン」を設置、さらにその下に大きな木製の羽根をつけることで思うような砂の動きを表現できた、とある(パンフより)。読んだだけではさっぱり分からないスケールの大きさだ。メイキング漁り楽しみ

出てくる大きな船などはほとんど縦長だし、もともとIMAX用(1.43:1)に設計された映画だということは聞いてるけども(つまり上下がかなりカットされてる)そんなこと言われても新潟県民にはどうしようもない。せめてユナイテッドの大きめスクリーン(1番は燃えよ剣にとられた…)か、音響の良い万代で観た方がいいと思う。

1年に1回このレベルのSFが観られれば、その年は上々だったぜ!と言える。
そういう作品。最高。

ドラマ『ヤンキー君と白杖ガール』2話まで

大好きマンガのドラマ化『ヤンキー君と白杖ガール』1〜2話を観た。

素晴らしい。
超原作リスペクトで大切な勘所を外さず、しかも実写化で魅力倍増。俺が原作者だったらきっと悶え死んでる。

杉咲花が主演って聞いた時点でああこれはハズレはないな、とは思っていたけど、まさかここまでとは。キャスティングも皆絶妙。森生君はもう完全に森生君。

「原作の設定をなぞるだけのしょーもないラブコメ」になる可能性満載だったと思うけど、まー丁寧だ。相当なところまで気を遣っている様子が伺える。当事者が観てどうかは分からないが、少なくとも原作ファンにとっては大満足の出来。ユキコの元カレのエピソード紹介は正直急ぎ足で雑だったけど、1-2話で気になったのはそこくらい。スタイリストさんも良い仕事してるな〜。

このキャストと脚本でこれからあの話もあの話もやるのかよ。って想像するだけで、号泣してます。あとキャストが皆ハマり過ぎて、演出もギャグのタイミングが絶妙で好み。とにかく見事。これからも楽しみだー。

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ところで原作は新刊を追ってなくてやっと4〜6巻読んだのだけど、こっちも凄い。障がい者雇用のテーマについて当事者と雇用側どちらの目線も追っていて。バウハウス肥田野さんとかがやってるまさにアレを、少女マンガの体を借りてすごく分かりやすく、共感できるように描いている。

ドラマ化に際してメディアで「…原作の4コママンガをドラマ化」って紹介されてて、「ちゃんと調べろよなー」とか思ってたら…これ本当に4コマだったんだ…言われて始めて気が付いた。そういえば全ページ同じサイズで4つ割じゃん…て。紙単行本読んでる時は全然気付かなかった。こんな体験は人生50年で初めてです。

映画『サマー・オブ・ソウル』感想

『サマー・オブ・ソウル』をシネ・ウインドで。

最高だった。タイムスリップしながら、心底SOULを揺さぶられた。というか一部号泣。スライが好きなの、こういうとこなんだって!

当時の悲しい背景もさまざまに見て取れるし、単純に楽しめることばかりではないけれど、今だからこそ観る意味のある作品だった。監督は「当時と今には通じる出来事が沢山あるから」作ったそう。フィルムのレストアだけで5か月かかったって。その甲斐あってめちゃくちゃ美しい…。

映画館でこの作品を観るチャンスがあったということに感謝しかない。イオンシネマ新潟西さん、ありがとう。(できればスピーカーをもう少し良いものにしてもらえると嬉しいっす)

自分の生まれる前の年、ウッドストックと同じ1969年の夏、ハーレムの公園で6週間開かれ黒人達を30万人も集めた「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」。
その後語られることなく忘れられ、自分と同じ歳の50年間埋もれていたフィルムを、クエストラブ監督がレストア・編集した。

「Negro」が消え「Black」が生まれた年、1969年。

大傑作ソウル・ムービーでした。興味ある方はスクリーンにかかっている間に是非。

1つだけ後悔。スライTシャツ着て観に行くべきだったぜ…

映画『ハッピー・オールド・イヤー』感想

『ハッピー・オールド・イヤー』をNetflixで。2019年タイ作品。
今PFFで大特集を組まれているタイのナワポン・タムロンラタナリット監督作品。宇多丸氏inアトロクの推しがきっかけ。

『ドライブ・マイ・カー』に続いてこんな傑作が観られるなんて。大好きな作品がまた増えた。

【あらすじ】
実家住まいのジーンは、乱雑な家を一気に片付けミニマリストに変身すべく断捨離を始める。捨てようとした中に友人からのプレゼントがあり、それを当人に見られたのがきっかけで、「捨てる」のではなく持ち主へ「返す」ことを始める。最初は善行と思い始めたこの返却行脚だが、思うほど簡単な話ではなかった。過去の知り合いとで対峙することで否が応でも思い知らさせる自分の過去。自分の人生。どう生きてきたのか。元彼やその彼女との出会いでジーンが思い至ったのは…

同監督作品は初見。主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは『バッド・ジーニアス』の主演の彼女(製作スタジオも同じGDH559)。抜群のスタイルと佇まいが醸す独特の空気感は今作でも存分に発揮されていて、大好き。今後もチェックしたい。

撮影・照明がすげえスタイリッシュ。アングルと編集だけで見ていられる位だ。

ずっとジーンを支えるお兄さんが凄くいい。こういう立ち位置の素敵な兄妹がいる作品って大抵お気に入り。記憶力ないのでぱっと思い浮かばないんだけど、たとえばシング・ストリートのお兄さんとか。
あとジーンの親友で恐らく建築家?のスキンヘッドの彼女も。彼女の一言一言、ジーンと一緒に染み入りました。
【以下少しネタバレあり】
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映画『シャン・チー』感想


『シャン・チー』良かった…。ユナイテッドの1番だったのも嬉しい(イオンの1番とは音響が大違い)。

前半だけで言えばMCUで一番好きかも知れない。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ブラックパンサー』『キャプテン・マーベル』に続く自分推し作品登場。自分にとってはフェイズ4初作品になったけど、もう冒頭観ている時から「いったいMCUはどこまで行けるんだ…」となってオラぁワクワクが止まらなかったよ。

クライマックスは大○○暴れまくりの○○対決でアレでアレで…という感じ。

まったく情報入れずに行ったらいきなりオークワフィナ出てきて驚いた。もうこれだけで俺内爆上がり。彼女のあの安心感て何なのだろう。オークワフィナ出てるだけで映画のランクが2つも3つも上がる感じ。
色んな過去名作を思い出させてニヤニヤするシーン続発。そして格闘アクションが良かったな〜。カンフーパンダの実写版グレードアップみたい?どころかあの足の回し方ってそのまんまだよね。

冒頭のバスの中でのアクションシーンは、こないだワイスピ新作観て「わー相変わらずすげーなー」と思ってたけどそれを上回るキレの良さだった。ココ本当最高。

主役のシム・リウ、子供の頃からのマーベルコミックファンで、『エンドゲーム』を1ファンとして観ていた決して有名ではない彼が、オーディション一発で抜擢された話とか、みんな大好物に決まってるから読んだ方がいい。

ヒーロー映画なのに全員アジア人で、いわゆる「イケメン枠」とはほど遠い主役陣3人が、ついに揃ったところ。その格好良さで、もう泣けてきてしまった。

奇しくも?『クレイジー・リッチ』から名優が二人出演しているのだけど、同作と『ブラックパンサー』から続く「歴史を変えた一作」になるんだろうと思う。とにかく面白いし、MCU未見の人でも良さそう。(『エンドゲーム』のネタバレ粗筋を読み『ドクターストレンジ』のキャスト見ておく位やっておくと良し)

エターナルズもすげえ楽しみだし、そもそも予告編でかかってる映画みんな面白そうで、勿論公開がめっちゃ延期になった007とかもあるけど、少なくとも映画の「制作までは」、COVID-19に負けてねえぞ!て感じする。興業は大変だろうけどもね。

映画『ドライブ・マイ・カー』感想

『ドライブ・マイ・カー』良かった。3時間を感じさせない。濱口竜介監督。

監督は最初の本読みを徹底的に感情を抜いた「棒読み」で進めて、その時点で不自然なセリフをカットしていくのだそう。この演出方法を、劇中劇で主役演出家(西島秀俊)にやらせている。自分は知らなかったので最初「?」て思っちゃうのだけど、それ自体が不思議な雰囲気も与えている効果もあって。

主役陣3人は言わずもがなだけど、岡田将生!後半の彼のとあるシーンがあまりにも強烈で忘れられない。

3時間という長さは、演技が自然と個々人からにじみ出てくるのに必要な時間だった、みたいなことを監督がラジオのインタビューで語っていた。本当にそれぞれの役者、「人」が見せるその時々のオーラみたいなものに圧倒されっぱなし。

※あと『ワーニャ伯父さん』のあらすじはざっとで良いので知っていった方が良いです!本編に関わってくるので。

GM製とは言え元SAAB乗りからすると笑っちゃうセリフもあったけど、あんなにキレイな赤(欧州車の赤塗装は剥げる)の900をこうやって作品内に収めてくれたのは本当に嬉しい。

絶対に劇場で観るべきと思っていたし、その通りだった。逃すとずっと後悔するヤツ。


『おかえりモネ』90話あたり

先週末から今週の『おかえりモネ』…ヤバい。というか最近は毎日2回観ている。以下忘れないうちに、Tweetしたまとめも兼ねて。


●みーちゃん(妹)の話、姉妹あるある、家族あるある。だけど忘れちゃいけないことをちゃんと描いている。長男長女である奥さんと二人で盛り上がった。

●「逃げる訳にいかないじゃん」「誰かが残らないと」
これまでずっと脚本の安達氏は、モネ達の両親に「どこへ行ったっていい」「自分の好きな仕事をやればいい」としつこい位に言わせてきた。その上での、みーちゃんのこのセリフ。

「強制されたんじゃないでしょ、自分で望んで地元に残ったんでしょ」そんな簡単な話じゃない。周りの人、特に家族は忘れちゃいけない気持ちがそこにある。

みーちゃんもりょーちんの跡継ぎに関して感じていることがあるから、自分は分かると言いたかったけど、そこまで心を許せるのは、やっぱり幼馴染みで「自分を恋愛の対象にしていない」モネなんだな。喫茶店の「(オムライス)好きだけどね」みたいな会話、ヤバい。

●みーちゃんに服を投げつけられた後、少し払うモネのあの感じ。素晴らしい。ここ最高だよねって盛り上がった。(90話)

この写真は後日の「あさイチ」から

●「ズルい」って言われがちな長男長女。お互い分かってるんだけどなって話。分かってるけど言っちゃうのが家族。姉妹の独特の感じ。だからって流していいものでもなくて(流しちゃいがちなんだけど)。

●おっさんとしてはもちろん「両親達のドラマ」は一番親身に迫るところでな。もう隅から隅まで名優たちの力が存分に味わえる名シーンばかり。

●火曜のさ、新次(りょーちん親父)の家の冷蔵庫の中で作ったあのおにぎり。あの海苔の安っぽさな。スタイリストさん最高。いかにも新次らしい、スーパーで一番安い海苔。ここも盛り上がったポイント

●月曜朝冒頭の喫茶店シーン。りょーちんにほんの1分位で「東京」の居心地の良さの本質を語らせるところ。脚本秀逸。そしてこの2人の醸す空気感たるや。

●期待に応えるのは楽なんだよ。最初はね。段々つらくなる。もいいなぁ。りょーちんここまで静かでいて、満を持して言わす感じ。

●東京と地元で親子がそれぞれ周りの人達に救われるあの同時進行の巧みさ。

●みーちゃんの辛さね。ここ数日で何度「みーちゃん!」って叫んだことか。おれたち長男長女だからもうなんつか、妹が可愛さ余ってもう、というか。でも社会人なんだからさ、とか。いやいや。あーだこーだ。

●友人のすーちゃん、この数日すごい。見せ場沢山。みーちゃんよりも色々経験してきたからこそ、幼馴染みで二人を見てきたからこそのセリフの数々。
でもモネをりょーちんところに一人で送った後の、無言の表情もすごいから。

●菅波先生は反面、サメからこっち大きな活躍はなかったけど…多分水曜からいろいろぶっ込まれる筈(予告より)。

「そういうときにこっちのことを忘れてしまう人のほうが僕は信頼できます」の電話で、ちょっとキュンとでしょ。モネは。

健太郎のアゴのラインは本当に素晴らしい。そして今回「菅波先生」というあり得ないほど素晴らしいキャラを生んでくれたことに感謝。

もうまだまだ1シーンことに言いたいことが沢山あるのだけども…。語りきれん。

珍しく奥さんも一緒にハマってるので(もちろん菅波先生がいるからだ)見たあとあーだこーだ言えるのがいい。

ホント気が滅入る日々だけど、毎朝の朝ドラに救われています。朝ドラがちゃんとしてるかどうかって、めちゃくちゃ重要なんだから!特にこんな時は!

ドラマ『Modern Love』S2-3話(ジョン・カーニー監督回)

Amazonオリジナル『Modern Love』シーズン2-3話はジョン・カーニー監督回。舞台はダブリンで、『シング・ストリート』のヒロイン、ルーシー・ボイントン主演(気付かなかったけどね)。そしてゲースロのキット・ハリントン!こんだけお膳立てが揃ってて面白くない訳がない。

ビフォアサンライズネタもゲースロネタもツボ過ぎて最高でした。このシリーズは1話30分位で見やすいのもいいけど、短いから軽い、んじゃなくて、短いからこそ記憶に残るエピソードもあるよな〜て思う。

『Modern Love』は30分程度で1話完結。シーズン1&2・各8話。ニューヨークタイムズの投稿コラムを原作に、今話題の監督や俳優達がさまざまな現代の愛を描くショートドラマ。待望のシーズン2配信が始まったのだけど、残りを観るのが勿体ないよ…

映画『イン・ザ・ハイツ』完走

『イン・ザ・ハイツ』をイオンシネマで。監督はジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ』など)

ラテンヒップホップ系の『ラ・ラ・ランド』みたいな映画。ただし目指すはハリウッドではなく、自分がなりたい職業に就くことだったり、お金を貯めて故郷へ帰ることだったり。

舞台は中米系移民の街、マンハッタン北部の実在の街ワシントン・ハイツ。皆明るいが低賃金労働で苦しむ中、ドミニカ出身の主人公ウスナビはコンビニを営みながら、故郷で父の店を再び出すことを夢見て貯金をしている。彼が想いを寄せるのはデザイナーを目指し美容院で働くヴァネッサ。他に秀才で街の期待を負い名門大学に進学したものの、差別に耐えきれず退学してしまったニーナ、タクシー会社で働くニーナの恋人ベニーたちの日常。

物語の軸になるのは大停電だが、そこまでエキサイティングなストーリーがある訳ではない。「何度でも立ち上がる」ハイツ住民達の生き方を、ほぼ全編のミュージカルで描く。優しくて、ちょっとサプライズなエンディングが待ってる。

特に冒頭、セリフ込みですべて一編のラップになっている8分のアヴァンタイトルは圧巻(YouTubeで公開されているので是非)。これを見たのが今回のきっかけだった。『ラ・ラ・ランド』もそうだけど、『ベイビー・ドライバー』アヴァンの、全ての動きが音楽になっているあの感じも思い出す。

監督はアジア人オンリーの『クレイジー・リッチ』(最高に好きだし娘達は3回も観ている)でハリウッド初の大ヒットを飛ばし歴史を変えたジョン・M・チュウ。今作も多分ヒスパニック系以外の主要キャストはいないっぽい。

原作はワシントン・ハイツに実際に住んでいたリン=マニュエル・ミランダ作のミュージカル。アヴァンから移動かき氷屋で出てくるプエルトリコ系移民の彼は、ミュージカル、俳優、作曲で各賞を総ナメにしている超天才。

『シェフ』の余韻に似たところもあって全体的に好きなのだけど、ちょっと長いかな。

音楽のジャンル的にも『リメンバー・ミー』や『シェフ』『ベイビー・ドライバー』までは個人的にノれなかったというのもある。でも『ラ・ラ・ランド』みたいに綺麗過ぎないところも面白いし、ラップがカッコ良かった。アヴァンを観て「好き!」と思った人は迷わず映画館へ行くのが吉。(自分はナイト上映で全2人だった。空気感染も心配しないでいい)

それよりこの映画で一番好きだったのは、主人公のやっているコンビニや美容院、個人商店が成り立っているワシントン・ハイツの暮らしの質感・実感だったのだと思う。(地価高騰などでその生活も揺らいでいく最中な訳なんだけど)

コンビニはただ日用品を売っているだけではない。雇っている従兄弟と共に、毎日お馴染みの住人たちの悩み、喜び、心配ごとを聞きながら一緒に笑って暮らしていく。日本で言う「コンビニ」とは違う、昔田舎にあった「なんか屋」に近い。

店主の収入問題を考えなければ、個人商店の集合で成り立っている街は理想的だし、そんな所に住んでみたいと思う。だけどこの映画でも語られているように、地代が上がれば成り立たないし、そもそもCOVID-19でネット通販に一層慣れてしまった現代ではこの先も個人商店・○○屋の存続は難しいだろう。

自分が思う「東京の価値」って、この○○屋や個人商店や商店街がやっていけることが大きかった。維持できるだけの人口と経済基盤があること。それはNYも似ているんじゃないだろうか。

世界が変わってしまった今後は、一体どうなっていくのだろう。

映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』感想


8月6日は『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観た。Amazonレンタル。

邦画史上最長のノンストップロングランヒットを記録した前作に250カットもの追加と再録音、新曲を加えたニューバージョン。時間は40分ほど長くなったらしい。

おれ、初作のフルBOX持ってたんだけどなぁ…苦笑。でもこっちのCFにも参加しました。

前作は新潟公開時の最初の上映に行った覚えがある。たった二時間の映画なのに、劇場から出たらまるで何年も過ごしたかのような気持ちになった。映画自体はカット割りとかテンポとかむちゃくちゃ早いんだけどね…だからこそなのか?

その前作では省略されて、原作からの補完で想像するしかなかった、すず、リン、周作の関係が、
今作でより明確に出ている。このことで、周作とすずの夫婦としての絆…イヤそういう陳腐な言葉ではなくて、現実としての夫婦っぽさが、そのリアルがより感じられるようになった。最後にあの子供を引き受けることになったエピソードの感慨も、初見時とはまた違う。

だから見終わったときの「一時代体験した感」もさらに増している。前作好きだった人に是非オススメします。今更だけど。

映画『監視者たち』完走

Netflixで『監視者たち』を。2009年の香港映画のリメイクらしいけど、そちらは未見。
監督:チョ・ウィソク&キム・ビョンソ
2013年・韓国

良かった…。
ITや監視技術を存分に活用したクライムサスペンス。その技術の扱いにしょぼい所がまったくない。「それはちょっとないでしょ」的な突っ込みドコロもなく、むしろ驚きながら進んでいく。オーシャンズ8やミッション・インポッシブルのようなエンタメ感も存分に味わえる。

本当にここまで可能かどうかは知らないけど、街中に張り巡らされた監視カメラと、それを使ったセミオートの人捜しの凄さ。攻殻機動隊の世界が普通に現実になってる感ある。

主役の警視庁「監視班」チームの面々やエピソードもイチイチ良いのだけど、なんといってもこの映画の華は悪役のチョン・ウソン!徹頭徹尾かっこいい。痺れる。もう1度みたい。

東京オリンピックの地獄

書きたいこと・本来は書き残さねばいけないことが有り過ぎるのだけど、あまりに多すぎて、あまりに気力が削がれて、記録できない。

どう考えてもやるべきではない東京オリンピックが、いよいよ開催された。

と同時にとんでもない感染者数の増加。昨年6月は東京1日30人程度で「東京アラート」なんて言っていたのに、今は東京1日3000人オーバー。これも有症状者のみの検査結果だから、一概に他国とは比べられない、実際の状況を表しているとは言えない数字だろう。

インド由来・デルタ株の発生でことは大きく変わった。空気感染の可能性が出てきた。
ひとたびCOVID-19収束を宣言しマスクなしで大規模イベントを開催しはじめ、GDPも感染以前まで回復した筈のアメリカでさえも…このデルタ株のせいで急転直下。

今年の夏秋、世界がどうなってしまうのか分からない。恐ろしい。
でもこの恐ろしい世の中にあっても、その実感は人によって極端で、罹患していない人は気にしなければいつもの日常だ。一旦罹患するといつ死ぬか分からない(病気が殺すのではない。医療崩壊が殺す)恐怖に突き落とされる。
人によって症状が天地ほど違うのがCOVID-19の特徴なんだけど、これはきっと戦争とかでも言えるんだろうな。そう思ってないと自分達はきっと生きていくことができない。

「感染は明らかに広がるだろうけど、一旦始めてしまえばもう国民は金メダルの喜びであらゆることを忘れる。政権の感染対策の愚かさも、失敗しかないこの数ヶ月のことも。」
そういう意図で完全に政治利用のために(公言もしている)開催されたオリンピック。

いざ開催されてみると、想像以上の心理的作用があった。

オリンピックは見ていて楽しい。盛り上がる。やっている間はCOVID-19のことなんでおくびにも出てこない。
つまり画面の中でだけはユートピアが繰り広げられているのだ。

このことが、もう心配などをとっくに通り超して、癒やしや「救い」となっている。

我々の危機的状況を導いた、運営としては本当に糞のようなオリンピックだけど
その内容が、頑張るアスリート達の姿が今、心の救いとなっている。

何しろ今このオリンピックが終わったら、目の前には地獄しかないのだ。

オリンピックで盛り上がって政治の失策を忘れるとか、そんなレベルではない。そんな訳はない。

今はただ、この夢の世界に浸っていたい。そう思わせる。それ位、世界に救いがない。我が国に救いがない。
そんな今。2021年夏。

映画『野球少女』感想

『野球少女』をAmazonレンタルで。
2019年・韓国。監督:チェ・ユンテ

大好き。今年のベスト作品に入る。

なんでこんな邦題付けたのか最初分からないけど、タイトルの印象とは180度違う。まず、全体的に暗いし(褒め言葉)。「○○少女」映画のだとありがちな突っ込みドコロもない。脚本が素晴らしい。

【あらすじ】
青春の日々をすべて野球に捧げ、〈天才野球少女〉と称えられてきたチュ・スイン(イ・ジュヨン)。高校卒業を控えたスインは、プロ野球選手になる夢をかなえようとするが、〈女子〉という理由でテストさえ受けさせてもらえない。母や友だち、野球部の監督からも、夢を諦めて現実を見るようにと忠告されてしまう。「わたしにも分らないわたしの未来が、なぜ他人に分かるのか」──自分を信じて突き進むスインの姿に、新しく就任したコーチ、チェ・ジンテ(イ・ジュニョク)が心を動かされる。同じくプロになる夢に破れたジンテは、スインをスカウトの目に留まらせるための作戦を練り、特訓を開始する。次々と立ちふさがる壁を乗り越えたスインは、遂にテストを受けるチャンスを掴むのだが──。(公式サイトより)

原題は『Baseball girl』なので邦題は直訳か。問題は邦画や邦題に於いて『○○少女』という言葉が使われてきたこれまでの映画の内容、そこからくるイメージの方なんだろうな。

つまり、このイメージを逆手にとったタイトルなのかも知れない。

つまり、『○○Girl』『○○少女』と銘打たれるエンタメ特有の、男子社会の中で頑張っている女性「だから」取り上げる、女性特有の苦労やエピソードをクローズアップする、そのような取り上げ方に皮肉を呈する意味なのかも。

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後半少しスポ根風味のところはあるにせよ、これは決して「スポ根映画」じゃないし、そういう向きを期待してもアテが外れる。
これは、ジェンダーと社会と、それでも男女関係なく「自分であることについて」を貫いていく映画だ。

主人公のコーチが『秘密の森』のソ・ドンジュ検事(チェ・ジンテ)!
最初分からなかった位別人(まぁソ検事が独特だからね…)。嬉しいわ〜。

あとお母さんヨム・ヘランは色んなところで観るけど『カウンターズ』のおばちゃん!
最後の方では『秘密の森』『マイ・ディア・ミスター』でお馴染みのあの人も。
主人公スインのお父さんも、歌をやめた親友もいい。とにかく脇の俳優が良い仕事するからドラマが締まる。

もちろん主人公のスインを演じるイ・ジュヨンが最高。クールと熱っぽさの表現が素晴らしい。これからも追っていきたい。

映画では良く取り上げられそうな設定だと思うけど
脳内ツッコミをしなくて良い脚本の見事さ、演出、大好物です。
タイトルに違和感を感じた人にこそ、観て欲しい。

体中がぼろぼろ

●1か月ほど前から唇のぴりぴりが直らない。皮膚科に行っても原因不明。歯科治療と同時期に始まったので関連を疑ったが、明らかに違っていた。

●右の二の腕が、手を伸ばすと激痛。これは2ヶ月ほど前から。ほぼ変わらない。

●昨日の昼から、左の脇の下が痛い。声を上げるほど痛い。保冷材を挟むと良くなるが、外すと元通り。

●顔の皮膚がピリピリと痛い。お湯を掛けただけで痛い。

2日にいっぺん位は何らかの体調不良で仕事のやる気が起こらない。これが年をとることかと思うとげんなりする。

『秘密の森』『秘密の森2』

Netflixで『秘密の森』『秘密の森2』完走。
堪能しました。素晴らしい時間だった。

●過去の脳手術により、あらゆる感情の起伏が乏しくなった検事ファン・シモク(チョ・スンウ)が主人公の刑事・検事ドラマ。だから彼はいかなる場合でも感情に流されず、地道に下調べをして理性的な判断を淡々と下せるプロフェッショナルである。

見始めた時は、この手術の理由などが後でドラマに関わってくるのかと思いきや、一切関係ない。つまりこれは、主人公の冷静沈着な性格の、裏付&言い訳の為だけに存在する設定だった。

感情に流されない冷静なプロとしての判断力。そこに感じるカッコ良さやカタルシス。これは自分が刑事ドラマに求める一番の要素だ。
(NHK版『64』や映画版『クライマーズ・ハイ』みたいなアレ)

要するに秘密の森は、
最初の設定時点で、自分的に「おっっけぇーーー!!サイコーー!!」だった。
どんなにキツいことが起こっても、この主人公の冷静さで救われる。自分にとって一つの究極刑事ドラマだった。

●ベスト・オブ・ペドゥナ。
最高。元から大好きだった役者さんだけど、このドラマでのペ・ドゥナ=ハン・ヨジンは本当に良い。感情のないシモクとのペアなので、その分気持ちの表現が豊かで楽しくなっている。

ちょっと唇噛んだりとか、頬膨らましたりとか、目とかまばたきの時間とか、要するに演技スキルってことなんだけど、本当に上手いなぁと改めて感服した。世界的大女優に何を今さらですが。

で、感情表現豊かなクセに、現場で取り乱して(凡百のドラマならストーリーを動かすために必要な)おかしなヘマをやらかすこともない。だからもう、この二人だけで安心して見ていられる。
(逆に言うとこの二人以外は誰であったとて、完全に信用できる人がいない。そういうドラマ)

●悪役含め登場人物たちは皆好きだけど、特にお気に入りは…ハンの元同僚、刑事チームの面々かな。


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〜以下ネタバレあります〜
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●2の最後の終わり方も良かった。最大級の感動でフィナーレ、などでは全然なくて、仕事に対して純粋に真摯な二人はやっぱり生きづらさを感じる職場なのだけど、その中で少しだけ、希望が見える。自分たちがやってきたことが間違いじゃなかった証拠が、少しだけ見えて終わる。その瞬間瞬間に、号泣。

●ラス前、挫けそうになるハン・ジヨンの携帯に、元の同僚たちから呑み会の誘いがかかってくる、あそこね。一番泣いた。この2シーズンを締めくくる嗚咽。

●シモクとジヨンの間に一切男女のアレコレが発生しなかったのも最高に好み。途中ひょっとして?と思わせる箇所もあったが、お互い踏み込まず。最高。

●2のウ・テハ検事がやっぱりどうしようもなく鬼畜だったのはちょっと残念だったかな。その代わりキム・サヒョンへの疑いとその結果には少し救われた。

●2でのハンジュの関わりも、結局そうか…というところでウ・テハのスキャンダルに収束された感あって、もうちょっとあっても良かったかな。だって結局会長の兄さん出てこなかったじゃない。ユンボムも…ひと目見たかった。

●最後2話は、あの二人を差し置いてウ・テハとチェ・ビッが主役かってくらいの話だった。でもこんな感じも秘密の森っぽくていい。「ドラマっぽいことが主線じゃないんだよ」ってゆうのか。

●個人的にはペ・ドゥナにとにかくやられてしまった全32話でした。ファッションも、いいよね。チェ・ビッのあの感じも。関係ないけど最近やってた刑事ドラマ、最初の見始めで広末涼子の衣裳があまりにもあまりで、すぐに見るのをやめてしまった記憶がある笑。

さてさて、次は何を見ようかな。
絶対に面白いだろう韓ドラが目白推し。観るのが遅いので全然総数が少ないけど、今までのベスト韓ドラは

1)シグナル
2)マイ・ディア・ミスター
3)愛の不時着

かな。でも完走できたドラマはどれも本当に面白かったです。

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