この半年、朝のモネにどれだけ助けてもらったか。
見事な最終週。月曜から凄かった。
ドラマ全体の感想としては前に書いた内容と変わってないけど、付け加えるなら
●世代を継いでいく、次に繋いでいくそのやり方が見事だった
●「対話」の大切さを常に問うて実践していた
後者に関しては、最後の数週間とかはもう身につまされて少し辛い思いまでしちゃった人も多かったのではないか。いや俺なのですが。
「あなたの痛みは分からない。でも想像すること、寄り添うことはできる」
菅波先生にもりょーちんにも言わせているこの「想像と対話」は、世界を救うメソッドでもあるのだけど、一番身近な夫婦や家族や親しい友人との間でちゃんとできているだろうか。
ずっとこう言えることが最初の理想だったのに、今でもそう思っているのに、できていないことがなんと多いだろう。
『おかえりモネ』を見ながら、身の周りの人に「ごめんなさい。ゴメンね」を心の中で呟いていた最後の数週間だった。特に菅波先生は、その「世界を救うメソッド」を自ら体現している人で、制作者側の意図を大きく反映しているモデルだったのだろう。それを坂口が見事に、あまりにも見事に演じてみせて俺等は皆虜になってしまったのだ。
他にも親チームのベテラン演技の凄さとか(両親はもちろん浅野忠信の凄まじさ!)とか、コロナ禍に繋がる「もとに戻ることだけが、いいことだとは思えねえんだよ」てゆうメッセージとか、「最終回の「そんなに簡単じゃねぇだろ」とか、もう枚挙に暇がない脚本の素晴らしさ。
震災の後を描く朝ドラとして、安達奈緒子さんと演出陣がやり遂げたことに、ただただ拍手と感謝。
ありがとうございました!
こんな朝ドラが作れるんだ。また歴史が1つ積み重なった感。