『サバイバルファミリー』感想


シネコンで。

矢口史靖監督は『WOOD JOB!』が素晴らしくてもはや自分の中でブランド化しかけており、今回も設定聞いただけでコレは!と思い速攻行きました。お奨めです。なのに…レイトで行ったら貸切だったよ…皆観た方がいいって…。

ある日東京で、すべての電化製品が突如動かなくなる。原因は分からない。車もバッテリーが動かない。電池も不可。他の地域がどうなっているかも、勿論分からない。超不自由生活に加えどんどん食べ物がなくなる中、小日向文世の一家は、自転車で西へ向かうことを決意する…。

矢口監督の新作、という期待感で行くと結構シリアスなディザスタームービーなので驚くかも。笑えるところも勿論あるけど、サバイバル能力に決定的に欠ける劇中のお父さんを観て、親父たちは我が身を省みて笑うに笑えなかったりです。その頃合いが最高。

お父さんに限らずファミリーあるあるが詰め込まれているので、どんな立場の人でも自分ちに照らし合わせて楽しむことができると思う。どきどきが続くけど、最後には気持ち良い気分で帰れること保証します。ちなみに妻は5歳次女と観に行ったけど最後まで飽きずに楽しめたそうだ。観た後妻ともめっちゃ話が盛り上がった。

兄妹2人の演技がとても良い!お母さん役の深津絵里はもう言わずもがな。「深津絵里が出ていたら2割増し」というのは私の昔からの持論です。途中で出てくる時任三郎や藤原紀香のイライラっぷり、でもぐうの音も出ないところとか、ほんとイイ。

あと矢口監督って女性をすごく魅力的に撮る。化粧して美しくて、じゃなく本質を映し出すような綺麗さ。今回もそうだし、『WOODJJOB!』の長澤まさみもすごく良かった。

ラジオで監督が撮影裏話をしていたのだけど、実際に自分達で歩いて体験したことからエピソードを組立ているそうです。
以下はちょっとネタバレ含みますのでアレな人は読まないで。

【ネタバレ】
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池辺葵『雑草たちよ大志を抱け』

『プリンセスメゾン』作者が田舎の地味な女子高生を描いた新作。まだ年のはじめなのに、今年を代表する一冊になりそうな予感ビンビン。大好きです。

それとは別に思うのは、今作や『3月のライオン』のような話が、ちゃんと中高生に届いていて欲しいな、ということ。こういう物語を切実に欲している誰かに。救われるかもしれないひとたちに。自分はマンガがあれば大丈夫だったから。

  

『DOCTOR STRANGE』感想

とびますっ とびますっ!

シネコンで2D字幕。
最初に、私は「マーベル映画は満点で80点」タイプで、あまりアメコミと相性の合わない人であることをお断りしておきます。あ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは別格かな。

予告編を観てもどんな話かさっぱり分からないし、衣裳は妙ちきりんだし普通なら自分が行くような要素はないが、ひとえにカンバーバッチとティルダ・スウィントン目当て。で、その欲求はちゃんと満たされたのでOKです。

カンバーバッチは髭を生やすと途端に普通の人っぽくなってしまうので、髭は絶対に剃るべきだと思った。金輪際剃るべき。冒頭10分くらいの、彼が優秀な外科医をやってるERドラマがあまりに魅力的で、これをずっと観ていたい!という気持ちに。タキシードでスーパーカーをぶっ飛ばすのとかもう最高だし。そんなことずっと考えてたので正直本編のストーリーはどうでも良かったですごめんなさい。

ティルダ・スウィントンは何をやってもやっぱり魅力的なのだなぁ。彼女が三蔵法師やってマーベル西遊記とかいいと思う。ちょっと非•人間的なところとかぴったり。

悪役の背景描写とかほんとテキトーだし「暗黒異次元」の世界感のチャチさもアレだし所々挟まれるギャグシーンも(苦笑)ってかんじだし色々と惜しいかんじなんだけど、全然憎めない映画でした。しかしカンバーバッチがアベンジャーズに出るのを想像するのはちょっと厳しいなー。

『TRIBUTE TO OTOMO』

V.A.『TRIBUTE TO OTOMO』が届いた。大友克洋を尊敬する作家が寄せた、大友作品モチーフのイラスト集。31×25センチの大判で良い紙使って束感たっぷりだけど、掲載アーティストの殆どは知らないバンド・デシネ作家。もっと日本の作家さんが沢山載っているかと勘違いしていました。半分がイラスト、残り半分が作家のプロフィール紹介です。うーん。コレクターズアイテム…

士郎正宗があの頃から30年も経っているのに相変わらず欄外にウンチクと言い訳を書き連ねているのに笑っちゃって、同時にちょっと安心。ひと目で好きになったのがこの貞本義行さんのイラスト。この目が離れてる女の子、分かってるなぁ〜!!一気にあの頃の気分(てもリアルタイムじゃないけど)に戻ることができました。それだけでもありがとう。

津端修一さんのドールハウスに感激

『人生フルーツ』の主人公・津端修一さんが、孫娘の要望に応え自分で作ったシルバニアファミリー用の一軒家ドールハウスがあまりに素晴らしくて泣けるほどだったのだけど、そういえば自分も学生時代部屋の一角にドールハウス的な部屋を作るのが好きだったなぁ…と思い出し、帰ってから早速物置の奥に眠っていたのを引っ張りだしてみた。

見えにくいけどテーブル上の食事だけは自分で作ったもの(一皿が爪の大きさ位)。我ながら頑張ってた。他は殆ど国立にあったRedBarrowでこつこつと買い集めたと思う。こういうのやルクルーゼの鍋、ウィリアムズソノマに並んでいる調理器具、紀伊國屋の海外の調味料なんかにバイト代をつぎ込みひたすら「魔女のキッチン」を作ることに入れ込んでた大学時代だったなー。思い出してきた。だけど今は妻と趣味が合わないのでその辺極力こだわらないようにしていますよ。平和が一番。

『人生フルーツ』


シネ・ウィンドで。

先週末に神保町のバルで、浴びるほどワインを吞みつつ「多分DVD化されないから、絶対見逃さない方が良いって!」と強くプッシュしてくれたのが、このポスターの写真を撮ったT女史。彼女はいくつかの書籍で津端夫妻と時間を共にしていた。その時は『PALM』のオフ会で大盛り上がりだったので、それ以上詳しくは聴かなかったのだけど。

観てみて、その理由が分かった。ずっと続くことなんて何処にもない。ここには、もう戻らない時間が凝縮されていた。今観た方がいい。
近著のタイトルでもある「ときをためる」暮らし。「時間を、降り積もるように少しずつ、ゆっくり、ためていくことはできないのかーー(パンフレットより)」それをまさに実践している暮らしがここにある。だけど本当のことは結局映画を観ているだけの自分には「見えて」いない。一つ一つ、自分で手をかけ、つくり、積み重ねてきた人にしか分からないのだろうと思う。

上映は17(金)まで。パンフレットも読み応えあってお薦め。藤森照信、重松清、鈴木敏夫なども寄稿している。TBSラジオクラウドの『東京ポッド許可局』でもこの映画を採り上げ絶賛している回があります。クライマックスは勿論なんだけど、孫の要望に応えて修一氏が作ったシルバニアファミリーのドールハウス、その素晴らしさを観ただけで泣けてしまう。あと全体の構成ね。こうきたか!と唸らされた。

検索してみると東海テレビ製作のドキュメンタリー映画(当作品などは最初テレビ番組として製作、その後劇場公開する)は、以前のものも含めて基本的にパッケージ化はされないようだ。「何度でもみんなで観て欲しいからDVD化はしない」と、あるページにあった。以前『ヤクザと憲法』を観逃したのがめちゃめちゃ悔やまれるなぁ…。

『ハドソン川の奇跡』


シネコンで2D字幕。

一言でいって最高だ。
そしてトムの中のトムだ。最高トム。

2009年に実際に起きた、NYハドソン川へのUSエアウェイズ航空機不時着水事故をモデルにした映画。

「不時着水」というのは地面の不時着に比べ、極端に難しいらしい。なぜなら左右の翼のどちらかが少しでも先に着水してしまうと、そこを支点に高速の状態で機体が回転して激突してしまうからだ(町山智浩さんのたまむすび解説より)。よって完全に水平な状態での進入が必須となる。実際に劇中の航空管制官の一人は、機長がハドソン川を選んだ時点で完全に全員死亡だと絶望していた位(これもホントの話)。

生還の可能性が高い近くの空港に向かわず、それだけ難しいハドソン川着水を選んだ機長の判断は、果たして正しかったのか?ということが事故後に検証される。仮に間違っていたら、今はアメリカ一の英雄の機長も、一気に年金無し退職の道に追い込まれる。

このNTSB(国家運輸安全委員会)の検証を巡る一種法廷劇的な流れで話が進んでいく。果たして判断は正しかったのか。容赦ない追求と、コンピュータで発覚した機長に不利なデータ。そうして、為に溜め込んだあとのクライマックス。大・大迫力の回想シーンを含め最高のカタルシス。思わず膝や机を叩いてしまう程に気持ちいい。気持ち良さを求めている人は絶対観れ!!

とはいえイーストウッドですよ。全体にクールで淡々。決して派手じゃない。必要なことだけが、気持ち良く最小限に進められていく。為すべきことを的確に為すひとびと。これがいい。そして鑑賞後に実際の事件のことを調べてみると…結構な細部に至るまで映画の通りであったことを知るのでした。嗚呼。

余談だけど実際の機長も副機長もこの俳優二人に結構似てる。そして機長は「奇跡」「英雄」と呼ばれるのをいつも嫌っていたそうだ。何故なら奇跡は滅多に起こらないことだから。そうじゃなく、為すべき事を皆が為した結果だったということ。ちなみに映画の原題は機長の名前『Sully』である。

三砂ちづる『おせっかい宣言』内澤旬子『漂うままに島に着き』


三砂ちづる『女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言』読了。
ミシマガジンの連載でいつも楽しみに読んでいるので(WEBマガジンは馴染めず紙版オンリー)改めて再読、ということになるのだけど、書籍化に際して付けられたサブタイトル「女たちが、なにか、おかしい」はちょっとなぁ、初めて見た時ええ〜と思いました。このタイトルに惑わされず読んで欲しいというか。

特に自分は、彼女の海外体験の話が大好き。各種NPOなどの活動で滞在する諸外国(第三世界ばかり)で、すごく活き活きと描写される現地の人達や他国からやってくるスタッフ達の様子。国のありかた。幸せのありかた。彼女の目線が好き。中でもキューバにめっちゃ行きたくなる。機会があればぜひ!と思うようになった。

逆に作者が今どき主婦達の事情を分析するとき、その中身にはちょっと馴染まないところがあって。身近にいる妻やその回りを見ていてもちょっとそれ違うんじゃない、ということが色々ある。このあたりたしかに「おせっかい宣言」ではあるのだけど「おかしい」かどうかは…なぁ。でも全体的にホントお奨め本です。

写真は挟まれていたミシマ社の書籍情報なのだけど、これがいつも「読みたくなる」丁寧な構成なの。あらゆる出版社の書籍情報しおりでミシマ社が一番好きだし、実際効果が上がってると思うなぁ。読者目線が感じられて好き。

ところで自分はミシマ社サポーターに入っているので紙版が読めるけど、元々のWEBマガジンには未だに全然馴染めない。スマホ、タブレット、PC、どのデバイスであっても、どこかのWEBマガジンを定期的に見るという習慣が身につかない。どの出版社も素晴らしい内容のWEBマガジンを維持していて、ガンガン読みたいとは思っているのに…。定期的に紹介メールが来るcakesくらいかなぁ。今自分的に「これならイケる」WEBマガメソッドというのは。定期的に紹介の来るcakesをたまに見る位。この「WEBマガジン読まない問題」をぜひ世間の皆さんと語ってみたい。いやそうでもない。


内澤旬子『漂うままに島に着き』読了。
ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』のコラムでも少し書かれていた、作者本人による東京→小豆島への移住記。引越の過程、現地での家探しなどかなり細部まで、さらさらと万遍なく書かれているので使いでが良く満足度も高い一冊。

独身女性の移住問題について、50代の彼女ならではの実感と、その世代から見た今どき女性たちへの目線が面白かった。同意するところも、そうでないところも。最後は結婚問題、結局そうなるのかなぁ。あとがきで書かれた、「その後」の顛末が切ない。作者は新潟ではもうお馴染みになったNさんの元奧様。

東京ではまったくやらなかった「差し入れ」が、島では全然変わってくるという話の一節。
「(特に出版の世界で、これはもう一つの文化か思うほど盛んな、展覧会などで沢山いただく「お持たせ」について)ありがたいし、本当に美味しいものばかり。どこそこのアレ。ここまで美味しければ、材料費も高かろうし、手間もかかっているのだろう。高額であることも間違いない。嬉しいのだけれど…。美味しくてお洒落で珍しい「お持たせ」をどれだけ知っているかが、働く女性としての評価も高めるようにも思え、申し訳ないのだけれど、どうにもこうにも、気が重くなる。そこまでしなくちゃダメなのかしら」
おみやげ苦手クラスタとしても「分かる〜(新潟弁)」

岩本ナオ『町でうわさの…』『スケルトン イン ザ クローゼット』田中圭一『うつヌケ』

岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』全12巻読了。
半分以上はダラダラふわふわな高校生の恋愛物語。それが後半になって一気にファンタジーアクション大作へ。しかもクライマックスにあのネタまであるとは。恐れ入りました。先に読み終えてた長女に「11、12巻が凄すぎる」と聞いていたんだけど、本当に泣ける展開だった。大満足のラスト。
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『スティーブ・ジョブズ(2015年公開の方)』感想


映画『スティーブ・ジョブズ』をAmazonプライムでやっと観れた。同じような名前の映画は数あれど、これは2015年公開・ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー主演(ぜんぜん似てない)の作品。1984年のMac、1988年のNeXT、1998年のiMac、3回のジョブズのプレゼン。その直前何十分かの舞台裏「だけ」を描いたすごく特殊な作品。

すごく面白く観れた。本当に舞台裏「だけ」なのには驚くけども、ぜんぜん飽きさせない。ジョブズの父親としてのダメっぷりがこれでもかと存分に繰り出される。やっぱりどうしたって好きにはなれないんだよなー、この人。(ヤマザキマリさんが伝記をコミック化した作品は、読んでもまったく好きになれないどころか興味がぜんぜん持てず、1巻で挫折した思い出も。)

自分は1996年頃のLCが初めての出会いで、それ以来はずっとMacユーザーなんだけど、「AppleやMacファン的に嬉しいデザインやコンピューターのおはなし」はあまり出てこないので期待しない方が良いです。ジョン・スカリーやウォズとの内輪揉めとかそうゆうのは存分に楽しめるw

分かりやすく言えばひたすらに口喧嘩、言い争いのドラマ。ジョブズの元カノが娘を連れて何故かいつもプレゼンの直前に訪れます。そして毎回毎回プレゼンが始まるまで大揉めに揉める。これどこまでホントなんだろう。大切な大切なプレゼンの20分前とかに次から次へと湧き出てくるトラブルメーカーな人達。口喧嘩好きな人たち。最後にはもう笑っちゃうしかないドン詰まりな舞台裏。

そう言えばNeXTとかも当時「これ絶対失敗だろ」と誰もが思っていて、まさにその通りに大失敗したのとかうっすらした記憶がいろいろ蘇る。さすがに最後のiMacは普通に覚えていて、あの時感じた自分の衝撃とシンクロして実に良かったです。ただ肝心のプレゼン本番は一切出てきませんよ。エンディングが「あの」フォントになっているのもにやり。

ジョブズにまったく似ていないマイケル・ファスベンダーも、冒頭すぐに気にならなくなるのはすごい。ケイト・ウィンスレット演じる仕事妻?があまりに都合良いオンナでこれどうなんと。でもジョブズのようなカリスマの脇には、常にこういう全受けな付き人がいたのかも知れないな。

『駆込み女と駆出し男』再見

原田眞人『駆込み女と駆出し男』をhuluで再見。
一度目に見た時よりも更に、本当に好きになってしまった。なんて格好いい女たち!男!

セリフがシン・ゴジラばりに早口で当時の言葉?も盛り込まれていて聞き取れない所もたくさんあったり、そもそも原田監督作品なので状況説明は一切ないしで、そういう意味では全然視聴者に優しくない映画の筈なのに…なぜか。すべてが優しい。出てくる人たちが皆愛おしくなる。

満島ひかりの独特な風体とセリフ回し(妻曰く「演技上手いのか下手なのか分からない」)が、この映画では120%のリアリティを生み出している。はまり役過ぎ。お歯黒がすごく魅力的だったり。

鉄練りのじょご(戸田恵梨香)と女侍のゆう(内山理名)のバディ感が最高にアガる。戸田恵梨香?内山理名?なんて名前だけ聞いたら良く知らないくせに鼻くそほじってふ〜ん?てなっちゃいそうだけど、どちらもとんでもなく格好いい!再見で新たに好きになったのが駆け込み寺のボス、法秀尼(陽月華)。突っ込み漫才みたいなやり取りも楽しくて、色気もあって…

樹木希林もめちゃくちゃ格好いい。駆け込み寺のアシストを担う柏屋(宿)には樹木希林をトップとする気持ち良いやつらが集まっていて、ココでの日常シーンが一々良い。とか書いているとキリがない。写真は柏屋の夜、昔虐待されたせいでトラウマがよみがえったお種(真ん中)をなぐさめる、じょごと柏屋のお勝(キムラ緑子)。大好きなシーン。

で、やっぱり大泉洋ね。ベスト大泉洋の一つになりました。見せ所も沢山。あんた本当にすごい。
(余談だけどチンピラの下っ端が洋ちゃんの口八丁手八丁で追い返される時に「生まれ変わったらアンタの手下になる!」と捨てセリフを吐いていくのだけど、これが音尾琢真君(TEAM NACS)。笑うわ。)

なんかもうBD欲しくなってきちゃったなぁ。う〜ん。

2017年1月の雪

1月11日頃までは「まるで…春?」と思うような暖かい日が続いた。当然雪の気配などなし。
それが14(土)の週末から数日で一気にドカ雪。明けた今日は会社の雪かきで朝1時間ちょっとかかった。でもこの土日が平日だったらと思うと全然マシだったと思う。仕事じゃない日の大雪は最高だ。子供とも遊べたし、家の中でぬっくぬくの冬も満喫した。

これだけは覚えておきたい

こゆこと書いておける場所がないからね。家でつけてる日記もあれど、そっちは家族皆で書いているものだから…。

2016年後半は、近年珍しく自分で主催するイベントが殆どなかった。
それでしみじみと思ったのは…

「自分(家族)のことだけやっているのは、なんてラクチンで楽しいんだ!」

ということ。毎週末は殆ど家族と一緒で、大してお出かけもせず家のことをして過ごした。小4長女はやはりぶつかることも多いのだけど、とことん話して(長い時は2〜3時間てのもあった…)最後はちゃんとわかり合えたと思う。だからこそ、その後一緒に何かするのも一層楽しい。5歳の次女は中身は3歳くらいの感じで、これはもう何をしていてもすべて笑えるし、楽しいし、カワイ過ぎる。常に前向きで明るく笑い声が絶えない。この2人の10歳、5歳という歳は家族で共通の話題を(例えば映画やテレビやバレエやタレントやディズニーやゲームや色んなこと)してもちゃんと皆が面白がれて会話ができる年頃であって、それが本当に嬉しい。

毎週末が、どれだけ楽しかったことか。
こんな時間がいつまで続くか分からないから、記録に残しておきます。

くらもちふさこ『花に染む』完結

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くらもちふさこ『花に染む(8)』10年の時を経て完結。高校の弓道部をメインにしたこのタイトルだけじゃなく『駅から5分』や短編も含めたさまざまなストーリーが同じ街を舞台に展開していくという、大掛かりな設定。

10年以上も経つと正直覚えていられないので後で全部読み直さないと全部が頭の中で繋がらない。しかしくらもちふさこさんも、吉田秋生さんも、あの歳になって中高生の心の機微をこれだけ繊細に書けるのは呆れる程だし、これが少女漫画家を追っかける醍醐味だとも思う。

80年代に読んでた別マでくらもちさんは正直好きではなかった。紡木たくやいくえみ綾の全盛期で、絵柄のイケてなさもあったと思うけど、何よりその描かれていることの「普遍性」が、自分が別マに求めていたものと違っていたんだろうなぁ。その後の『天然コケッコー』でまずガツンとやられ、それ以降のくらもち作品はすべて大ファンだ。『夜叉』で一回離れてしまった吉田秋生さんに、『ラヴァーズ・キス』や今ナンバーワンとも言える大傑作『海街diary』で再び虜になってしまった経緯と似ている。くらもちさん、次回作にも大期待です。

『BOOK5』最終号

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大好きだった雑誌『BOOK5』の(定期刊行)最終号(定期的に刊行されていたのでしたか!)。
正直アンケート号よりも普段の特集が好きなので、これまで印象に残った特集を記録のためにメモ。順不同。リンクは公式サイトの紹介ページへ。

しばったりつつんだり(本縛り)
はたらくくるま(ハイエース他バンと本屋業界)
本屋道具図鑑(手作り什器)
All That’s 学参(学参の編集、販売、『進学レーダー』の話、子供の進学の実際等)
女の30代
医学書の面白さ
トリビュート ディストリビューター(取次と卸)

特集もそうだけど雑誌の面白さはレギュラーコラムにありで、こちらも粒ぞろい。一つも飛ばさずに読む雑誌なんて(そもそもボリュームの少なさはあれど)他にそうそう無かった。

どんなに好きな雑誌でも、なくなった後はやはり忘れられるばかり。よほどのきっかけがないと思い出せない。そういう時のためにハッシュタグやブログのカテゴリが少しでも有効なんかなって思った訳です。

『逃げるは恥だが役に立つ』終了!

最高楽しませてもらいました!今年の民放ドラマは『重版出来!』とこの『逃げるは恥だが役に立つ』が最高だった。どっちも野木亜紀子脚本!マンガのドラマ化アレンジ演出では今敵なし断トツで素晴らしい。

●ガッキーの演技に脱帽。あれだけ馬鹿らしい設定でシラけさせないようにするのは、凡百のアイドルタレントじゃ到底無理。
●星野源の演技に以下同。
●脚本が素晴らしい。おちゃらけたルックの裏で、社会の「こうあれ」プレッシャーと地味に闘い続ける人々を描く。細かいセリフ一つ一つとってもそのあたりが泣かせるんだよなぁ。
●結婚そのものが抱える根本的な問題に対して鋭く切り込んでいる。誰もが一度は思うこと(主婦の家事労働と一般の労働の換算など)であり、考えさせられることを、一見くらだなくあり得ない「契約結婚」というトンデモ設定が、いつの間にか普遍的な問題をえぐり出すカギになっていて感心。
●源とガッキーが毎回死ぬほどカワイイ。
●恋ダンス(ED)が見事に踊りたくなる。

とは言え、あまりに少女マンガマンガしていてとても万人ウケするとは思えないドラマなんだけど…恐らく今年世間で一番話題になったドラマに大化けした。視聴率は常に右肩上がりで最終回まで下がることがなかった、らしい。

視聴率は、初回から10.2%→ 12.1%→ 12.5%→ 13.0%→ 13.3%→ 13.6%→ 13.6%→ 16.1→ 16.9%→ 17.1%と好調に推移。これまで一度も視聴率を落としたことはなく、劇中のパロディシーンやエンディングではキャストがキュートに踊る「恋ダンス」が話題を呼んだ。

オリコンスタイル12/21より

家では地デジが見れないので、『重版出来!』も『逃げ恥』も会社のテレビで見ていた(あと見逃し1週間は「TVer」というサイトで観れた)。こんなに毎週楽しみにしたドラマは久しぶり。特に『重版出来!』は自分内歴代ベストの『王様のレストラン』『JIN』に迫るイキオイだった。後でアップするけど2016年は映画もドラマも大豊作!幸せな1年でした。
 

岩本ナオ『金の国 水の国』『町でうわさの天狗の子』

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先日の映画部忘年会で一推しされてた一冊。すげえ。今年出会ったコミックではNo.1かも。見事なエンターテインメントです。戦争や統治とか難しいテーマについて巧みに織り込まれたファンタジーなのに、もう最後逃げ恥かよ!て位に甘いシーンもあって。この人の過去作全部買おうと決心した。以前から『町でうわさの天狗の子』を色んな人に勧められていたのに!今まで忘れていたことをホントに後悔したよ!年末休みの楽しみが増えたな〜。
(後日「このマンガがすごい!」オンナ編第一位を獲得してました)

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後日、岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』全12巻読了。
半分以上はダラダラふわふわな高校生の恋愛物語。それが後半になって一気にファンタジーアクション大作へ。しかもクライマックスにあのネタまであるとは。恐れ入りました。先に読み終えてた長女に「11、12巻が凄すぎる」と聞いていたんだけど、本当に泣ける展開だった。大満足のラスト。

マンガの善し悪しに画の「上手さ」は関係ないという良いテキストにもなると思う。この作家さんはアクションの描き方も決して上手ではない。だけど、見せゴマのレイアウトと外連味溢れるネーム運びがとても「上手い」。クライマックスの大感動はこうして練り込まれた構成で生まれてくるのだと思う。

次は『雨無村役場産業課兼観光係』を読み始めた。地方の公務員が主役というこれも面白い設定だけど、ちょっと食い足りなかったなぁ。

『柳政利さんのいた新潟』

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柳政利さんは2014年末に亡くなられたデザイナー。70年代から今に至るまで、新潟の草の根的な演劇・映画・音楽シーンを影から見守りデザインでサポートしてきた方。という知識だけで自分は面識がない。
その存在を意識するようになったのは、亡くなってからその界隈で困った困った…という声をあちこちから聞くようになったからだ。ほんの一部だけど彼の仕事を引き継いだケースもある。

噂でしか知らなかった柳さんの生き様を知ることができた貴重な冊子。新潟の「界隈」の方々が「勢揃い」といっても良い位、錚々たるメンバーで柳さんの在りし日を語る対談が半分、あと半分は柳さんが反画工房の名前で発行されていたフリーペーパー「サブ」の再録。

彼の無骨だけど必ずその場に「居て」時には写真を撮り見守っていた様子が色んな方の口から語られている。このような面識もない自分が柳さんの足跡を見ることができること自体すごいことで、書き起こしもフリーペーパーの収集も、大変なお手間の中実現されたスタッフの皆さんには本当に頭が下がるし感謝したい。お疲れさまでした。ありがとうございます。新潟すごい。

※これは一般売りしている書籍ではなく、元々制作費を寄付していただいた方に配布し、残部が出たので、その分だけ(寄付していただいた方に)譲る、というシステムのようです。私は新潟絵屋で入手しました。

ミシマ社『ちゃぶ台 vol.2』

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ミシマ社初めての雑誌『ちゃぶ台』の2号。今まさに読みたい「農」の事情が満載です。「最初から最後まで読みたくなる雑誌を」との目標通りにすべて順番通り読んでしまった。概して自分のような問題意識を持っている人間には「うんうんそうそう!」と賛同できる心地良い意見が並ぶんだけど、その反面「雑」誌っぽさには欠けるとも思った。少し違う意見を差し込むと、もともとの本題が更に生きてきたり記憶に残るのかも?どうなんだろう。

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