宇宙人ポール(とはまったく関係ない話)

朝のラジオでパリからの中継を流していて、ああフランス行きたい(行ったことないけど)と思いながら、でも今住んでいる新潟を海外旅行者の目線で見てみるのも結構楽しいものだよなぁと思う。ふだん、地元で「ここ、結構好きなんだよね」と思っている場所は、旅行者目線で見たらもうたまらない魅力があふれ出してきますから。国道ロードサイドの巨大チェーン店の看板行列、あれは旅行者的に見てもうんざりですが、一種あの荒廃感というか、残念な気持ちもいとおかしや。

さて旅行者目線は当然長くは続かず、やっぱり普段の生活目線に時を置かず戻ってしまう訳なんですけど、私実は最近まで「宇宙人目線」で世の中をみることが出来たんです。恐らく結婚したあたりからできなくなったようです。地球に降り立った「宇宙人目線」で町並みを見ると、まず電線と電柱が強烈です。なんで糸に囲まれてるんだ。次に車。四つの円状のものに載った箱の中にこの星の人たちは入っていて、何やら細かい細工を使って動かしています。その箱がわやわやと地表を進んでいる。これを見た時にまず思うのが、「なぜ?」だった。なんでわざわざ箱に載って移動を?この星の上でわざわざ箱に乗って、少しばっかりの早いスピードでせこせこ移動する理由が分からないのです。
宇宙人目線は即席でSF映画を作っているような楽しさがありました。

外から目線で言えば。
郊外の、もとは田んぼや畑だった土地を再開発して区画割りして分譲する、「ニュータウン」的なの?ありますね。新潟でも大盛況です。(たいてい「プラッツ駒込」とかその手の、意味わかんねカタカナ+地名の名前が付けられてます。もっと大規模なものは○○ヶ丘、とかひばり、とか、きぼう、とか、ときめき、とか。書いてて不思議…)

あのニュータウン、新興住宅地の町並みも、外国の人から見たら結構な観光地になるのではと思っていました。世界中見ても他にはないでしょ?まぁフランス風やらアメリカやら○○海岸風、モダンやらアーバンやらカジュアルやらエクストリームやらターボやら←?
色も見た目もテイストもバッラバラの家が並ぶ町。ディズニーランドならまだしも、実際そこに人が住んで生活している。すごくね?この自由さ。ある意味でパラダイスなの、かしら。

フランスや京都に行ってその町並みに感銘の声を挙げているのに、帰って見る国道○号線の派手看板ラッシュや、ニュータウンに代表される町並みのデザインも一緒に許容してしまう、私たち日本人。ふっしっぎ〜、だけど、ある意味愛すべき国民性なのかも知れません。(ああ私は許容できていないのですが)

この町並み、50年後、100年後にはどうなっているんでしょう。それをちゃんと想像している人はいるんでしょうか。

恐らく戦前にまで戻れば、家は一代自分のものだけにあらず、親から受け継ぎ子に繋ぐ、今よりずっと剛健でお金をかけた家が多かったのではないでしょうか。メインテナンスをして引き継いでいくにはそれなりの素材で作らないとならない。そうでなくても、家の外観を自分で勝手に南欧風に変えることが、そうそうできたとは思えません。世代を越えることも然りですが、家は町に合わせるべきものだったのではないでしょうか。(でもその頃から日本人は皆、こんな自分勝手ハウスを建てたかったのかな、内心は。古いもの嫌いだし)

何も無いところに作られ、合わせるべき元ネタ(古い町並み)がないからニュータウンはあんな風になったのか?確かにそれもあるでしょうけど、古い商店街に新しく建てられる景観ぶち壊しの私邸や商業建築も、いやというほど見てきました。

こんな話を昨晩知りあいとしていましたら、その女性は最近の子供の命名と一緒だねと言っていました。いかにも日本らしいと。「他と違う」ことを意識して、他にはない名前や当て字を一生懸命考える。実はそのことでどんどん埋もれているのに、という喜劇。あんた、個性って何かね?(『北の国から』の菅原文太風に)

でもほんと、外国人を案内するニュータウン観光が実現できたら、カルト人気が出るんじゃないかなぁ。住人がみんな出てきてわが家自慢したりすんの。どうでしょう。

アウトドアブランドのパタゴニアが店舗をつくる際の理念を引用します。
最初に読んだ時、本当に当たり前のことだけど、それを理念として外に出すことの大切さを身に染みて感じました。
愛すべきこの国だから、ね。

絵に描いたような乱筆乱文失礼いたしました。

1
どうしても必要でない限り、新しい建物は建てない。最も責任の果たせる行為は、中古の建物、建材、備品を買うことだ。

2
古い建物、歴史的な意義を持つ建物が取り壊されそうになったら、それを救う努力をする。構造に変更を加えるときは、いかなる場合でも、建物の歴史的な品格を損なわないようにする。前の入居者が行った見当違いの「改善」を正し、うわべだけの現代的な外観をはぎ取り、できればその建物が「近隣への贈り物」となるように心がける。

3
古い建物の修復でまかなえないときは、質の高い建物を建てる。その建物の美的な寿命と、物理的な寿命とは同じ長さにならなくてはいけない。

4
鉄製の梁や金具、再加工木材、藁のブロック(ストローベイル)など、再生された、あるいは再生可能な建材を使う。什器も、圧縮したひまわりの種の外皮や農産廃棄物などの廃棄材を使う。

5
建造したものはすべて、修復可能で維持管理が楽にできなくてはならない。

6
たとえ初期費用が高くついても、できる限り耐用年数の長い建物を建てる。

7
どの店舗にも個性を持たせる。その地域の英雄的人物、スポーツ、歴史、自然景観を反映し、尊重すること。

イヴォン・シュイナード『社員をサーフィンに行かせよう~パタゴニア創業者の経営論~』より、パタゴニアの直営店・オフィスビルを建てる際の建築指針

  

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