『The Last Watch』感想

ゲーム・オブ・スローンズ最終章の制作ドキュメント『The Last Watch』観ました。これのためにアマプラ・スターチャンネルEXの契約を今まで続けてきたんだ。

予告とは違い、これまで放映されてきた「裏側」メイキングとも違い、この『The Last Watch』の主役は美術、メイク、エキストラ、ロケマネなどまったく日の当たることがない裏方の人たち。普段はメイキングに出ることも、話題に出ることさえない人たち。

13歳の時に原作を読みずっとGOTのファンで、一端でも参加できることに史上の喜びを感じているエキストラとか、雪を積もらせるエキスパートの人とか、デナーリスのカツラをつけてる人とか、そうゆう人達の1年間を追っている。メインキャストはあまり出てこない。

入り待ちの大群衆に迎えられるキットを追うよりも、その後「俺のこと知っているか〜!」と群衆に駆け寄るスタントマネージャーが主役(ナイトキングも兼務してる)。ロケ隊のために雨の中Fワード連発しながら巨大なテントサイトを作る女性ロケマネ(写真)とかが主役。細かい仕事の一端をそれぞれ垣間見せてくれて、仕事ドキュメントとしてすげー面白い。

想像はしていたけど、ロード・オブ・ザ・リング的超大規模な映画の更に上を行くような規模で、制作現場の苛酷さも相当だ(夜撮影も冬撮影も長い)。9ヶ月かけてキングスランディングの町を作り上げてるんだよ。桁外れ。だけど、倒れそうになりながらも、誰もが皆、この歴史に残る大傑作ドラマに参加できることを誇りに思っている。

紛糾した最終章の展開で色々とモヤったり離れていたりしたGOT。『The Last Watch』はこんな作りだから、今までの気持ちとは切り離して観ることができた…かと言うとそうでもなく。

裏方の苦労に感動した後だからこそ、
世界的に最終章の脚本が大不評の今、彼らスタッフ達はどういう気持ちでいるんだろうと、思ってしまう。切ない。
映画製作者の責任というのは本当に、想像もできないほど凄まじく重いモノだなと、痛感させられた。
数多くの天才が頭を寄せて何度も何度も練り直した脚本だって、こういうことになってしまうんだ。
恐ろしい。
ピクサーの脚本作りが如何に凄まじい検討を重ねているかと言ったって、その結果素晴らしい映画ができるのは、やっぱり奇跡のようなものなんだろうな。

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