相変わらずお客の少ない近所のシネコンで鑑賞。オレ的には貸し切りみたいでイイんだけど…大丈夫かよ。平日20:30〜の回でギリギリ2桁のお客…。
映画はとてもオモロかったです。あんなに口を開けっ放しにして顔を歪めたり笑ったりしながら観ることって、オレにとってはまずない経験だったと思う。小中学生の時に見てたら、ホント一生忘れない映画になったんじゃないだろうか。そう、子供達に観て欲しいなぁ〜、この映画は。LOTRもそうだったけど。
素晴らしいエンターテインメント作品です。
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3時間だなんて全然思えない。あっちゅう間に終わった。大体、おしっこ行くタイミング全然ないからね。次から次へ、怒濤の展開。間延びなし。
ガイコツ島でのドタバタは、ドレもコレもすさまじく強烈で、観た事のないモノばかり。巨大なコングと肉食恐竜(そしてヒロイン)が、宮崎アニメみたいな格闘を繰り広げる、あのインパクト。首長竜の谷間レースはずっと爆笑し続けてました。なんだアレは。なんちゅうもんを作ったんだPJ。
CGに関しては、元々映画全体が古っぽい映像効果をかけてあるんで、それのせいでドコとなく「絵空事」的に見えちゃうのが気になるんですが、でもああしないと時代感が出なかったと思うんで、結果的に良かったのでしょう。この「時代感」、古いフィルムっぽさ? も、同時代を舞台にした他の映画とはちょっと違ってて、この映画独特の質感を醸成しています。オリジナリティを感じます。多分オレにとってこの映画の印象が強いのって、こうゆうWETAの細かい仕事がそれとなく影響与えてると思うんだな。
前評判の良かったコングの「演技」。
なんつって、言葉だけで読んだって別にソソられないじゃないすか。「CGのコングの演技が良かった」なんて。少なくともオレは全然期待してなかった。ネットでの「演技がすごい」ってゆう感想を読んで、無意識に自分の中で、これまでの映画経験からそれなりの絵をもってきて、自分で勝手にシミュレーションして、「こんなモンだろうな」と(無意識に)決めつけてた。
スゴい。実際観ると、なんでみんな「コングの演技がすげぇ」と書くのかが、よおく分かります。だってCGで描いたゴリラですよ。そのCGゴリラとヒロインの女性が、何分も台詞なしで、見つめ合ってるだけで、ドラマが出来上がってる。そしてそのドラマにぐっとキてしまう。アンディ・サーキスがスゴいのか。CGがスゴいのか。演出が良いのか。多分そのすべてでしょう。改めて書きます。コングの演技がスゴいよ。CGだろうが実写だろうが、こんなに「演技」をしたゴリラは、未だかつていなかっただろうさ。
ところどころLOTRを思わせるシーンにクスりとして。あとどうしても劇中の監督にPJを重ねちゃうよね。谷底の昆虫シーンもすさまじかったなぁ…。
最後にちょっとだけ気になるトコ。ガイコツ島(ホントは「髑髏島」)でのインパクトに比べると、最後の終わり方は、ちょっと物足りなく思われます。ドリスコルと一瞬抱き合うのが(ヒロイン出演の)ラストシーンってなぁ。ここまで怒濤の展開を続けたからには、最後はもうちょっとひとヒネリ欲しかったデス。といってもどうすれば良いのかって思いつかないんだけど…。あとオリジナルのトレース?って意味もあるだろうし。
何にしても、もう一度観に行きたい。あの恐竜シーンをもう一度ジックリと観ていたい。お金ないから無理だろうけどなぁ。でもSEE-DVDとかが出るなら欲しいけど。
たけくまメモ:キングコング凄ぇ!
上記ブログより引用
本来90分くらいでできるような話を、186分(3時間6分)に渡って超大作化したわけなんですけれども、全編トイレタイムがまったくないというか、非常にとんでもない映像のてんこ盛りでカツドンとビフテキと鰻丼をノンストップで食べさせられるような、画面に溺れ死ぬみたいな体験を味わうことができます。特に開始1時間でようやくコングが登場してからは、「なんじゃこりゃあ」の連続でした。TVCMでもいろいろ流れていますが、あれでは凄さはわからない。これこそ映画館の大画面で見るべき作品の筆頭といえるでしょう。