カテゴリー: TV・映画感想

『アンナチュラル』最終回メモ

遂に最終回。
この日が来て欲しくはなかったけど。でも期待に違わぬ素晴らしいクライマックスだった。今年、これ以上のドラマが果たして登場するだろうか。中盤以降は、毎シーン涙なしには見れない。野木脚本が見事過ぎるのは勿論、名優達の演技、あと今回は特に編集の良さが印象深かった。これまで9回分のありとあらゆる伏線を回収しつつ、シーンやモチーフを対で見せていく、最高の回でした。

ぐっとキたポイントをメモ。
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『シェイプ・オブ・ウォーター』

すごく良く分かる。


のちほど詳しく書きます。取り急ぎアカデミー作品賞受賞、おめでとうございます!!

『パディントン』感想

huluで吹替版。

今公開されている『パディントン2』の評判がやたら良くて、その中に「まるでミッションインポッシブル2みたい」なんていう感想があって「え?何それ?」と思ったのが観たきっかけ。

これまで舐めていたのを土下座して謝りたくなる傑作。最初から爆笑の連続。また舞台となっているイギリスの美術も、ファッションも小道具もすべて素敵でどんぴしゃ好み。そして本当にミッションインポッシブルなみのアクションが展開される。とんでもないバカバカしさで(褒め言葉)。最後にはじーんとさせて。定番のストーリーをきちっとした説得力でやり遂げているベースの力もちゃんとあって。いやーお見事。

これまで我が家族での映画ベストは怪盗グルーシリーズだったけど、それを超えるかも知れない。早く「2」が観たい!

『ダークタワー』感想


シネコンで2D字幕。

全部映像化したら30時間くらいになりそうな、相当に長い原作。その最初の方だけが手際良く95分にまとまっていた。お見事です。原作のことを1ミリも知らなくても、普通によくあるアクション・ファンタジー映画として楽しめると思う。西部劇+ハリポタ+指輪物語+ちょいSFといったかんじ(舞台は現代)。

マコノヒー好きには勿論外せない傑作。めちゃくちゃカッコいい。ずっと観ていたい。ローランド役の黒人イドリス・エルバのガンアクションがちゃんと「見たことないレベル」を実現している。そしてアメリカの神木隆之介君が主役である(そう見えるのだ)。キャスト紹介はいつもローランドと黒衣の男からだけど、この映画の主役は断然この神木君(トム・テイラー)だ。顔の演技力が素晴らしい。どうか彼が成長する前に、できるだけの続編を撮りためて欲しいと願う。

そして遙か昔に原作を読んでいる自分の感想はと言えば…最高だった。今年ベスト級、映画としてこれだけのモノに仕上げてくれるなんて予想外。思わず終わった後に「ありがとう!」と言いたくなった。この映画だけ観たら使い古された陳腐な設定に見えることだろうけど…それも含めて良し。とっつき易くなったことは間違いない。

だけどこれは、単に「素晴らしい原作をそのまま見事に映像化してくれてありがとう!」という気持ちとはちょっと違う。「今年ベスト級」とか言思っちゃうのも、裏側に色々な事情があってのことなんです。字義通りじゃない。

ということで以下はネタバレ含めた原作の話がダラダラ続きます。
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『勝手にふるえてろ』感想

前半:「ああ〜俺恋愛オンリー映画とか苦手じゃん、何で観に来ちゃったんだろう失敗しちゃったかも…」
後半:「俺恋愛モノのこういうとこ好きだって前からゆってんじゃんね!サイコー!万歳!」
という、気持ち。

イヤ実際これはタダの恋愛映画などでは無いんですけどね。

松岡茉優、今までも素晴らしかったけど、これは彼女史上最高の松岡。ギャグからシリアスな見せ場まで息をするように自然にチャーミングに主人公ヨシカを演ずる。加えて最初はとんでもなくうざい相手役「二」の渡辺大知も素晴らしかった。

どこにでもいる当たり前の(だからこそ今まであまり描かれてこなかった)フツーの女性の話が、フツーだからこそ最高、愛おしい、と最後には思わされるこの脚本・演出の凄さ。突き刺さる台詞。クライマックスの言い合い。ゾクゾク鳥肌。松岡の名優ぶり、堪能しました。松岡!松岡!松岡!エンディングの爽快感!ファック!ファッーーーッック!(←ヨシカの口癖)

パンフレットが品切れだったのが超残念。原作も読もうと思います。松岡茉優に大拍手を贈りたい。『ちはやふる 結び』も楽しみだな〜。

『ザ・グレイテスト・ショーマン』試写会 感想

行けなくなった友人から譲ってもらいました。ありがとー!

公開はまだ2週間先なのでネタバレなしで。

細かい突っ込みドコロは数あれど、歌で「ま、いっか」となって結局楽しませてもらえる、これぞザ・ミュージカル!前半は特に映画というよりミュージックビデオのようだった。『ラ・ラ・ランド』よりも更にクラシックなスタイルなので(歌台詞が多い)、そういうのに興味無い方はどうかな。何も考えずにジェットコースターに乗ってぶっ飛ばせ!て奴です。俺は楽しめました!ストーリーはベタベタで、主人公のダメさとか『SING』に似てるところも(笑)。あ、あと『メリーポピンズ』も結構思い出した。美術、美しい!

宣伝文句に【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てあるけど、これよく調べると誰?て感じで、楽曲担当のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールという2人は『ラ・ラ・ランド』の楽曲の「作詞を手がけた」とある(公式サイト)。

『ラ・ラ・ランド』のあの素晴らしい曲を作曲したジャスティン・ハーウィッツは当作の楽曲には直接タッチしておらず、サントラのプロデューサーにだけ名前が載ってるるようだ。他の製作陣のプロフィールをサイトでチェックしても、『ラ・ラ・ランド』のクレジットが載っている人はいない。え?作詞しただけで【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てゆっちゃう?(笑)※調査不足でしたらすみません

要するに『ラ・ラ・ランド』とはあまり関係ないのでそのつもりで観た方が良いし、楽しみ方も随分違う。娘が2人ってゆうシチュエーションで何度泣かされたか。あと奥さんを大事にしない奴はダメだ!映画です(その通り)。安心して観れます。楽曲も『ラ・ラ・ランド』的なものとは違ってゴージャス。そう、「ゴージャス」が最高なのです!あと結構笑えます。
ミュージカル好きはマストだよ。

『バーフバリ 王の凱旋』感想

シネコンで2D字幕。
「楽しい、笑える、気持ち良い!」をそのまま映画にしました。と言えば言い過ぎなんだろうけど、それ位スッキリした映画。王政ファンタジー・アクション超大作のインド映画です。

見せ場の連続でまったくダレない141分。驚異。2作目だけど冒頭に前作のあらすじがかなり丁寧に語られるので初見でも大丈夫(とは言え自分は大きな勘違いをしていたことを後で知るのですが…)。

超気持ちいいアクション映画が観たい人にお薦め。無駄はとことん端折ってあるし(そもそもエンドクレジットが無い)、観たこともない笑ってしまうような凄いシーンが続出。

以下ネタバレ



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『ストレンジャー・シングス2』感想


NETFLIXオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス2』を観終えた。
1を最初観た時はどうしても、HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウエストワールド』なんかと比べちゃって、「よく出来たテレビシリーズ」止まりだよなぁとという印象で、でもそれなりに楽しんで観ていたのだけど、「2」の中程からどんどん盛り上がって、「テレビドラマ」枠なのは変わらずだけど、最終的には「舐めててごめんなさい」的な気持ちです。面白かった!夢中になった!脚本の練り具合が素晴らしい。

1も2も、数カ所で同時進行するプロットがタイミングを合わせて相互作用するところは同じなんだけど、2でスケールアップしながらも大味にならず、子供の物語と大人の物語がそれぞれ同じように世界にとって大切であるという、そのことが説得力を持って進められていくのが素晴らしい。

2になってより楽しくなった80年代アイテムがたくさん!『ゴーストバスターズ』に『ドラゴンズレア←まじで金食い虫!』に『DigDug』に…
メイキングインタビュー(全部で7本!)をつまみ食いして印象深かったところ。

●「80年代舞台だからこそ出来るドラマ。あの頃は今よりずっと親が子を放ったらかしにしていた。そもそも親は子供がどこにいるか知らなかった。今ドラマを作ったらそうはいかない。」
●子役オーディションのクオリティの高さにビビった。
●マックス可愛いねー。
●子役をまとめる大変さ。「撮影前にビンタしあうのはやめなさい。顔が赤くなるから」とのルールがあったり。
●かの国では、すべてに対して自分の考えを持っていること、いつでもそれを表現することができるのが当たり前なんだなーと、このインタビューを観て改めて思う。子役にもすべてシーンの感想と意味を聞くし、それに対して皆がちゃんと自分の意見を持って、話して人に伝えることができる。すげえなぁ。これは本当に育ちが違うと思った。
●2で嬉しかったのはショーン・アスティン(LotRのサムワイズ・ギャムジー役)の活躍。最初は悪役の予定だったのだけど、彼のキャラがあまりにも良くて、どんどん変わってあんなに活躍することになったそうだ。フラグ立ちまくりではあったけど、だから死んだ時は本当に悲しかった。サムの素晴らしい使い方!

『ワンダーウーマン』再見


iTunesレンタル吹替版を長女と。彼女は初見、自分は映画館の字幕に続いて2回目。吹替の違和感は無かった。

初見時、相当に期待して映画館に行ったのだけど、戦争と絡めた描写がどうしても気になってスッキリ楽しめなかった覚えがある。大好きなガル・ガドットは満点!何度観ても満点!特に笑顔が最高。今回は村を取り戻した夜の一連のシーンが特にきゅきゅんだった。

戦争(現実世界)と絡めた描写のうち、何が気になっているのか未だにイマイチちゃんと言葉にできない。誰かが悪人なのではなく、皆の責任で戦争が起こるという脚本は基本的には問題ないようでいて、それを支えるプロットや設定のせいで「お前がそれ言うなよ」状態になっている、のだろうか。米英のみが善で独軍がひたすら悪な描写にしてもいつものことだ。特に今更引っかかる訳でもない。結局もやっとしたまま…

彼女は、これからどのような方法で悪と対峙していくんだろう。原作はおろかDCユニバースも観ていないので全然分からないのだけど…
しかしアレだ。こういったアメコミ原作大作をまったく受付けない人が相当いることは容易に想像できるし(自分だって「アメコミ原作は満点で80点」タイプ)、そういう人はこのアメコミブーム、「ユニバース」ブームはなんとも居心地が悪いことだろうなぁ。

このブームの理由は、中国資本の台頭によって映画文化のあまりなかった中国圏でも、つまり映画読解力の低いお客でも分かりやすいもの(トランスフォーマーやマーベル、DCなど)に、より予算が与えられるようになったせいだと確か町山さんだったかが言ってたけど…。本当かどうかはちょっと分からないと思ってる。

そうそう、ガル・ガドットを好きになったきっかけは『ワイルド・スピードMEGA MAX』だった。このシリーズは個人的にアメコミとちょっと違って「ナメてたらめちゃ面白い普通のエンターテインメント作」。稀有なケースでした。お薦め。
当時の感想へ

『美女と野獣』感想(再見)

ITunesレンタルで吹替。長女と再見(初見は劇場で字幕)。

初見時の感想はこちら

初見の印象は変わらず、素晴らしい作品だと思うのだけど、野獣の吹替の声が全然合っていなくてそれだけが超残念。変に高くて若くて違和感しかない。これから観る人にはぜひ字幕をお薦めします。

観直して改めて思ったのはエマ・ワトソンの演技力。いくつか忘れられない台詞無しのカットがある。例えば最初に城を脱出する際、野獣を助けるかどうするか一瞬迷うところ。彼女のこれまでの印象だといかにもな(眉をひそめた)顔演技を想像するけど、今作の説得力はどこもすごい。

初見はガストンやルーフーなど悪役?的な方に目が行ったけど、今回は存分にエマに集中して見れた。ダンスシーンも、少しだけだけど、相変わらず素晴らしいな。

『GHOST SOUP』のサントラを買う


クリスマスには間に合わなかったけどやっと届いた、92年のフジ深夜枠のドラマ『GHOST SOUP』のサントラ。主演は渡裕行、鈴木蘭々、デーブ・スペクター。

当時、週毎に作家を変えて料理をテーマにした30分ドラマを作らせる『La cuisine』という企画があり、未だ無名だった岩井俊二がプロデューサーに見初められ、合計3作を手がけている。その2作目、クリスマスの1時間スペシャルが『GHOST SOUP』。学生時代、岩井の作品に夢中になったきっかけがこの深夜枠で、翌年には『Ifもしも』の『打ち上げ花火…』が放映されている。どれもこれも強烈なインパクトだった。

『La cuisine』の最終回は名作『FRIED DRAGON FISH』で、それに比べるとこの『GHOST…』は主演者のアレな演技などちょっとおふざけ気味で全体がお薦めできる内容ではないけど、クライマックスからEDまでの怒濤の岩井節は近年の映画にもひけをとらない。特にEDの「CLOSE TO YOU」を始めとする劇伴が素晴らしくいつまでも記憶に残っている。手がけたのは『La cuisine』もやっている方なので、シリーズのEDのようなフレーズが一部被ってるぽいのは今回聴いて初めて気付いた。関連グラフィックも良くて全ての番組にタイトルロゴが入っていたと思う。

『FRIED…』EDのCHARA『BREAK THIS CHAIN』、『打ち上げ花火…』EDのREMEDIES『FOREVER FRIENDS』(今年はリメイクに合わせカバーされてた)などこの頃の岩井作品はどちらかというと「感動するPV」と表現した方が早く、比べて後の映画はどれも「大好き」と言えるものはない。だから自分はずっと岩井俊二は「最高で30分」との思いが消えない。

映画で言えば好きなのが『スワロウテイル』『Love Letter』(豊川悦司の関西弁が宜しくない)『リップヴァンウィンクルの花嫁』(ただし最初の1時間を除く)、という位。『花とアリス』は心に残るシーンがいくつもあった。その程度だから決して岩井俊二ファン、ではないよなぁ。

『スター・ウォーズEP8 最後のジェダイ』感想


シネコンで2D字幕。
設定とか戦いのアレコレで猛烈な突っ込み所が多々あって結構気になるんだけど、めちゃくちゃアガるシーンがいくつもあって、それらは時に脚本の齟齬をぶっ飛ばして涙ぐませたりするので、全体としては楽しめました。

長い尺の中で何度か怠いところもある…。でも、ストーリー自体は「SWだったらきっとこうなるんでしょ?」的に鼻くそぼじりながら思ってる部分がそうでもなかったりして、マンネリは脱しているし(でもSWは1つの型だからマンネリが悪い訳でもなく)チャレンジングなとこ好きです。ちょっとスタトレぽく感じるプロットもあったりして。「フォースの覚醒」と比べちゃうとレイの活躍が、もっと欲しかった〜。彼女を見に行ったようなモンなのに!

いつも映画と言えば平日ナイトで、ほぼ貸切みたいなさびしーい状態で観てばかりだから、雪降る中に、人出も賑やかな万代で映画館に行くという体験自体がとても楽しい。
あとTジョイはスクリーンの大きさはアレだけど、自分の行く3シネコン(ユナイテッド・イオン新潟西)の中では一番音質も音の位置もクリアに聞こえて、好みだな。(『ベイビードライバー』も最高だった)西の1番とか音が籠もっててホントガッカリする。
さてさて次作がどうなるのやら…。

『3月のライオン』映画をぶっ通しで観る「ライオン・ナイト」を開催


映画『3月のライオン』前後編をぶっ通しで観ながら、ダラダラと吞み食べお喋り(絶賛)する会、というのを先日東京で開きました。有り体に言って最高でした。

愛すべき映画やテレビを流しながら気持ちを共有する会、というのは本当に楽しい。最近だと医学町ビルの「カルテット・ナイト」なんてのは本当にいつまでも忘れられない位幸せな夜だった。

さて、この『3月のライオン』映画版で吞み会をする場合は、一緒に過ごすメンバーがとても重要だと最初から思っていました。原作モノで、その原作は現世で最高かと思える位の傑作で、だけど映画版はあきらかに大幅な改変が行われていてそこが気になる人も多い、どころか全然評価できない人もいらっしゃる様子。

自分も最初映画館で観ている最中は確かにその改変がショックだったけど、物語が進むにつれて納得できた。実写ではむしろこの方が納得できる流れだし、最終的には羽海野チカさんが血反吐を吐いて紡いでいるあの漫画の「魂」を明らかに受け継いでいる、愛情に溢れた傑作だ!と観終わった瞬間に思ったのです。だからまず言いたいのは「羽海野さんは最高の幸せものだ」ってことだし「羽海野さん、おめでとー!」って気持ちだったりします。

羽海野さんも「原作者がこんなこと書くのは宣伝じみててあまり良くないことだと思うんだけど」「でもあまりに良い作品だから皆に観てほしくて」Twitterでさまざまに感想を書かれていました。

こんな時に、観ながら一緒に吞んで話したいのは、「イチを聞いて十を察する」仲間。まっさきに思い出したのは羽海野チカ原画展を見た時の感想を一瞬でも確かに分かち合った人達でした。血反吐を吐くようなネームの試行錯誤を見た時の、あの気持ち。素晴らしい作品を生むまでの努力、その凄まじさを間近に見せられた時の、畏敬とも言えるような気持ちを共有した人達。そういう「前提」がある人達と話したかった。

ということで漫画『PALM(獸木野生)』初の池袋公式イベントをきっかけに知り合い、これまで何度もオフ会を主催した方達と、今回は東京で「ライオン・ナイト」を開催しました。しかも前後編だけで4時間以上と長いので、メンバーのお一人のお宅にお邪魔して、こたつに入りながら。お酒と好きなおつまみを買って、計何時間話したことだろう。これ最高かと。

家主の好きなものに囲まれた(どこか川本家に通じるところもある)居心地の良い空間で、こたつを囲みあの映画を好きにくっちゃべるこのシヤワセ。もちろんイマイチなところもあって、本編以外の宣伝系はすべて呆れるほどダメだっていう話とか(本編とまったく違う予告編や、ディスク宣伝のメインビジュアルの補正しまくりつるっつるな神木君のキモい写真とか)。

神木君はやっぱり顎のラインが最高とか。主には島田、後藤、宗谷の匂い立つ色気の話なんだけど、でもでも香子もすごいし子役も見事だし神木君は神だし、まだまだアレもコレもと話は尽きない。家主は本編にエキストラ出演もしているので、その時の裏話も楽しい。これ以上満たされた環境はあるだろうか。イヤないよ。

本当に幸せな時間を、ありがとうございました。最高でした。

『ゲーム・オブ・スローンズ』season7感想


『ゲーム・オブ・スローンズ』最新章・season7を観終える。
自分が観てきたありとあらゆる映画・テレビの中でも最高峰に出来の良いフィクション作品だと思う。脚本、演出、撮影、美術、演技、設定あらゆる面でずば抜けている。よく「ダーク・ファンタジー」と表現されている作品だけど、そのあまりの容赦ない「ダーク」な展開に、辛いプロットに、メンタルも体力も吸い取られるので、自分は「いつでも観れる」番組じゃない。だからこんなに時間かかっちゃった。

最終章の直前であるseason7。噂には聞いていたが、本当に盛り上がった。これまでのシーズンだって毎回とんでもなかった訳だけど、そのとんでもないが積み重なった上での、更に集大成のようなシーズン。詰め込み濃度がハンパないし、展開もこれまでになく早い。最後にまたあそこに戻るという展開が泣かせすぎ。「ああ、めげずにここまで観続けていて良かった」としみじみ思った。

『ザ・コミットメンツ』感想

DVD購入。1991年・アラン・パーカー監督
そんなに観ている訳じゃないけど、バンドものといえばまず思い出すのがこれ。ブックオフで見つけ25年ぶりに観た。そしてやっぱり最・高。

アイルランド・ダブリンの労働階級に生まれた若者たちが60-70年代ソウルカバーバンドを組む話。ボーカルのデコ(アンドリュー・ストロング)がとにかくすごくて、彼の歌を聴くだけでも映画を観る価値はある位だけど、他のメンバーもみんなすげーいい味出してる。

大学生の頃は観た直後にサントラを2枚とも買って一時期ずっと聞いていた(彼ら「ザ・コミットメンツ」の人気がすごくてツアーもやったしサントラは番外編のvol.02までリリースされている)。『ブルース・ブラザーズ』のように、ソウルミュージックが本当に好きになる入り口のような作品だった。
この頃はちゃんと全部訳詞字幕が出てるのもいい。最近みたいに半分訳詞が出なかったりしたら全然伝わらないよね、こういう映画。

当時はとにかく音楽にハマって、バンドもののカタルシスが見事に詰まってるその快感に溺れ、だからこそ最後の終わり方には寂しさを感じてたけど、25年経った今観るとまた違う感慨があるなぁ。劇中の「俺たちは黒人だ」の叫びもすっと入ってくる。あの頃は良く分かっていなかった、ダブリンの労働者階級に生まれるということとか、だからこその刹那というか。(監督曰くのしあがるには3つしかない。プロボクサーか、サッカー選手か、音楽か)

今回DVDを買うことで25年越しに初めてメイキングドキュメンタリーを見た。メインボーカルの、かすれだみ声で飲んだくれたおっさんデコは、唄うととんでもない才能を持っているんだけど、他はくそ野郎という設定(実際そこまでは思わないんだけどね)。彼はなんと撮影当時16歳。観ていた大学生の俺よりもずっと年下か。

他のメンバーもオーディションで選んだまったくの素人揃い。主役であるマネージャー・ジミーは当初ボーカルかトランペット役での採用だったとか。この、G.ラヴみたいなイケメンの彼がメインボーカルを張ってる「Treat her right」のミュージッククリップもDVD特典にあって、死ぬほどカッコいい。

嗚呼いいわー嗚呼さいこう。こういう音楽モノはやっぱり円盤を買うに限りますな!

『アトミック・ブロンド』感想

シネコンで2D字幕。
女主人公のガチンコスパイアクション。ガチンコなのでアクション自体に派手さはなく地味。そのかわりひたすらにリアルで痛そう。

実際に女が男に勝つ戦い方とはなんぞや、を実践していて、これは本当だとイヤでも信じられるリアル感。その殆どは主役シャーリーズ・セロンが自ら演じているという驚異的な事実。彼女は練習中に歯を食いしばり過ぎて2本折っている。

ストーリーは(カタカナの名前を覚えられない自分には)かなり分かりにくく初見では全部理解できないんだけど、シャーリーズだけでも観に行く価値があった。最高だ。アクションは勿論だけど、彼女の演技!目の演技力!そして美しい。

87Elevenというスタジオで『ジョン・ウィック チャプター2』準備中のキアヌ・リーヴスと仲良く特訓していたというエピソード。シャーリーズのあの他者寄せ付けずな性格とキアヌという組み合わせがたまらなくキュンキュンくる。ずっと仲良しでいて欲しいよ…。

YouTubeに公式メイキングが上がっていて、予告編よりアクションのガチンコぶりを堪能できるので、これは鑑賞前でも後でもお薦めです。

当時の80’Sポップが全面に流れて音楽モノとしてもすごく楽しい(曲セレクトの妙はパンフレットの宇野維正氏の全曲解説に詳しい)。こないだ『ベイビードライバー』という音モノ超傑作を観たばかりなのに。今年はすごいなー。豊作だ!

『ブレードランナー2049』感想

初日夜にシネコンで、2D字幕。

これまたとんでもない作品が生まれたんじゃないか?
美術も撮影も音もすべてに圧倒されっぱなしの2時間44分。現代のSFでは当たり前になってしまったあれやこれや、の大元ネタである『ブレードランナー』が、35年越しの新作で、相変わらず他を圧倒する世界観を作り上げたことに素直に驚いたし、安心した。とんでもなく難しい仕事を見事にやり遂げたと思う。

劇伴が相当な大音量なので、劇場で観ないと大損だし、暗い画面が多くて、これはIMAXで観るべきなんだろうな(4DX選ばないで良かった)。暗い画面が多いと言ってもイライラする類いのそれではなくて、みんな美しいのです。

いわゆる「楽しい」シーンはほぼないし主人公は最後まで笑わないけど、この世界に浸りきる心地良さと言ったら。3時間近くずっとこんな気分で過ごす映画はSFでもSF以外でも近年なかった。ある意味ではLOTRが出てきた時に近いかな。長くは感じるけど「その間ずっとこの世界に居られるんだ」とプラスに思えてしまう。ストーリー的にめちゃめちゃすごい傑作とは思わないけど全体がとにかく「圧倒」的。「圧倒」って単語しか使ってないじゃん。

以下ネタバレ
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『クライマーズ・ハイ』DXコレクターズエディションDVD


移動中に『クライマーズ・ハイ』映画版を。観るのは何度目か分からないけど、冒頭からあっという間に全神経をあの時代に持ってかれて、身じろぎ1つできない。くそみそな状況もけったくそ悪い人間も山ほど出てくるけど、圧倒的な人間の凄さを全身で感じる。鳥肌と感涙の連続。疲れた…。

初見時の感想へ(2009.06.09)

個人的には堺雅人のベストアクトだと思うし、この尾野真千子は尾野真千子史上最高に魅力的な尾野真千子。

『クライマーズ・ハイ』はNHK版も大傑作だし、同じくNHKの『64』も凄まじかったし、横山秀夫の映像化って相性いいんだろうなぁ。どっちの原作も大好き。そうだ、NHK『64』の山本美月も山本美月史上最高に…以下同

特典のメイキングがまた凄まじかった。あの新聞社の広大な編集部のスタッフに、エキストラはいないそうだ。皆プロの役者。で、それぞれにちゃんと役名もあだ名も、特技まで設定されている。先輩記者の話を聴いて当時の新聞記者がどういった職業なのかを学び、それぞれ「実在する個人」としての存在感を、小物や仕草を通じて皆が高めていこうとしている。大変だけどやり甲斐のある現場だな、と思う。

例えば主役が編集部内を移動しながらある事件に遭遇して、決断し、外出するまでのシーンを、長回しでずっと追っかける。さらに、カメラアングルを変えて何度も何度も撮り直す。何度も何度も。その都度変わるから、記者はいつどこでどのように自分が映っているかも良く分からない。求められるのは、只、その時代に実在した新聞記者が、そこで何をしていたのかを演ずること。何度も演じ続けること。上っ面だけで考えていてはすぐ映画の画面に現れる。質を下げることに直結する。

エキストラの体験をすると、その後映画やテレビの見方が変わる。背景の人の動きが画面に及ぼす影響ってハンパないことに気付く。そのレベルが高ければ高いほど意識されないという独特な世界だから、普段は当然気付かない。だけど少し裏側から考えるだけで、映画という総合芸術の質を高める難しさに呆然とする。これはすごい、と思える作品の裏側にはこういった地道な積み重ねが必ずある。

『クライマーズ・ハイ』のメイキング、良かったです。
あと、新人尾野真千子のへこたれない強さにも感動(めっちゃ監督に怒られても食い下がる食い下がる)。だからこその彼女の今があるんだな。

ひよっこ最終回・感想

ついに終わってしまいました。これ書いてるのは終わってからもう1週間近く経っている時なんだけど…。ひよっこの無い毎日が寂しくて慣れない。おかげで風邪もひいてしまった。

やっと最終回のまとめができます。
これ以上ないだろっていう素晴らしい最終回でした。
いつもの朝ドラだと、ちょうど最終回の1つ前くらいがドラマのクライマックスですんごく盛り上げて、最終回は結構さらっと流すことが多かった気がするのだけど…
珍しく、最後にとんでもないクライマックスを入れ込んできました。しかもこれアドリブ?(前日のあさイチで有村さんが予告してた)ってのが何カ所もあって…。すごいなぁ。楽しかった。

ただ目の前の仕事を淡々とこなし、何者にもならない主人公。朝ドラでは異色だけどスタンダード。大好きなドラマでした。ありがとう。

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