三砂ちづる『おせっかい宣言』内澤旬子『漂うままに島に着き』


三砂ちづる『女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言』読了。
ミシマガジンの連載でいつも楽しみに読んでいるので(WEBマガジンは馴染めず紙版オンリー)改めて再読、ということになるのだけど、書籍化に際して付けられたサブタイトル「女たちが、なにか、おかしい」はちょっとなぁ、初めて見た時ええ〜と思いました。このタイトルに惑わされず読んで欲しいというか。

特に自分は、彼女の海外体験の話が大好き。各種NPOなどの活動で滞在する諸外国(第三世界ばかり)で、すごく活き活きと描写される現地の人達や他国からやってくるスタッフ達の様子。国のありかた。幸せのありかた。彼女の目線が好き。中でもキューバにめっちゃ行きたくなる。機会があればぜひ!と思うようになった。

逆に作者が今どき主婦達の事情を分析するとき、その中身にはちょっと馴染まないところがあって。身近にいる妻やその回りを見ていてもちょっとそれ違うんじゃない、ということが色々ある。このあたりたしかに「おせっかい宣言」ではあるのだけど「おかしい」かどうかは…なぁ。でも全体的にホントお奨め本です。

写真は挟まれていたミシマ社の書籍情報なのだけど、これがいつも「読みたくなる」丁寧な構成なの。あらゆる出版社の書籍情報しおりでミシマ社が一番好きだし、実際効果が上がってると思うなぁ。読者目線が感じられて好き。

ところで自分はミシマ社サポーターに入っているので紙版が読めるけど、元々のWEBマガジンには未だに全然馴染めない。スマホ、タブレット、PC、どのデバイスであっても、どこかのWEBマガジンを定期的に見るという習慣が身につかない。どの出版社も素晴らしい内容のWEBマガジンを維持していて、ガンガン読みたいとは思っているのに…。定期的に紹介メールが来るcakesくらいかなぁ。今自分的に「これならイケる」WEBマガメソッドというのは。定期的に紹介の来るcakesをたまに見る位。この「WEBマガジン読まない問題」をぜひ世間の皆さんと語ってみたい。いやそうでもない。


内澤旬子『漂うままに島に着き』読了。
ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』のコラムでも少し書かれていた、作者本人による東京→小豆島への移住記。引越の過程、現地での家探しなどかなり細部まで、さらさらと万遍なく書かれているので使いでが良く満足度も高い一冊。

独身女性の移住問題について、50代の彼女ならではの実感と、その世代から見た今どき女性たちへの目線が面白かった。同意するところも、そうでないところも。最後は結婚問題、結局そうなるのかなぁ。あとがきで書かれた、「その後」の顛末が切ない。作者は新潟ではもうお馴染みになったNさんの元奧様。

東京ではまったくやらなかった「差し入れ」が、島では全然変わってくるという話の一節。
「(特に出版の世界で、これはもう一つの文化か思うほど盛んな、展覧会などで沢山いただく「お持たせ」について)ありがたいし、本当に美味しいものばかり。どこそこのアレ。ここまで美味しければ、材料費も高かろうし、手間もかかっているのだろう。高額であることも間違いない。嬉しいのだけれど…。美味しくてお洒落で珍しい「お持たせ」をどれだけ知っているかが、働く女性としての評価も高めるようにも思え、申し訳ないのだけれど、どうにもこうにも、気が重くなる。そこまでしなくちゃダメなのかしら」
おみやげ苦手クラスタとしても「分かる〜(新潟弁)」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. NO IMAGE
  2. NO IMAGE
  3. NO IMAGE
  4. NO IMAGE
  5. NO IMAGE
  6. NO IMAGE

RECENT ENTRIES

LOG