自主朝ドラ 『ひよっこ』

現在、#自主朝ドラ は『ひよっこ』乙女寮のあたり。
脚本は岡田惠和。

昨年末に『#あまちゃん』を観終わって、そのあまりの完璧さに驚き、将来に渡ってこれ以上の朝ドラはまず生まれないだろうという実感をあらたにした。作品の完成度以外にも、世の中のタイミングという要素があって、これは如何ともしがたい。終わった後しばらくは、とても他の朝ドラを観る気にはならなかった。

次に観ると決めていたのが『ひよっこ』。
見始めてまず、お父さんが行方不明になるのが2週目だということに驚いた。え、すぐじゃん。この不穏感は以後シリーズ通して全体のバックに流れ続けるが、それを忘れさせるドラマの明るさとポジティブさに救われ、忘れた頃にお父さんのシリアス話が挿入される。このバランスがいい。

松本穂香を初めて認識したのもこのドラマだし、大好き小島藤子との出会いも乙女寮。そして今やエンタメ界を席巻する伊藤沙莉を見出したのもひよっこじゃなかっただろうか。

でもこの幸せな乙女寮も、あっという間に最後を迎えることを知ってるので。できるだけゆっくり観ようと思う。

この乙女寮編が終わりを告げた時は随分ロス気分だったのだけど、ひよっこはこの後も楽しみが沢山あるんだよな!(自分のブログを観て思いだした)そうだ!

朝ドラは日々の俺メンタルに、思っているよりずっと影響を与えているんじゃないかと思う。

新潟で『童夢』実写映画パイロット版上映決定!

大友克洋による『童夢』実写映画!の7分の未公開パイロットフィルムが上映される。
新潟国際アニメーション映画祭で。

大友自身の監督作ということでそこはかとない地雷感ありつつも笑とにかく観る機会が得られたことが何より嬉しい。楽しみにしています。(残席僅か。もうないかも)

童夢、今韓国でリメイクしてくれたらハマるだろうな。

幻魔大戦も久しぶりに観たい。誰もが大友のキャラクターデザインと『光の天使』は覚えている筈。でもそれより何より、金田伊功の関わったアニメが今劇場で観られるというのが自分的にはエポックだ。

同映画祭では、恐らく新潟市では初めて?(未確認)の『ゴティックメード』が、監督と奥さんのトーク付で上映される。ディスクも配信も無く劇場でしか観られない作品なので、こちらも本当に嬉しい。身の周りでは永野護FSSのファンは2人しかいないのだけど、その2人とも無事上映に行けそうで、その後はFSS呑み会をやるというお楽しみ付き。

#新潟国際アニメーション映画祭、ありがたいっす。

映画『BLUE GIANT』感想

映画『BLUE GIANT』をTジョイ万代8番スクリーンで。
監督:立川譲。
自分は原作のファンで今も読み続けている。

これは先に知っておいた方が良い気がするので書くけど、映画の舞台は日本編。

アニメ技術の問題とか、日常シーンの細かい演出で、言いたいことはモロモロあれど、ライブシーンの迫力ですべて蹴散らされた。凄すぎる。

これはもう映画じゃなくて、体験したことのない映画館JAZZライブだ。最後は涙。

「映画じゃなくて、体験したことのない試合観戦」だったのはスラムダンクだったけど、そういう意味では似てる。
ライブ時のトリップ体験みたいなのをビジュアル化してて、これは発明。

しかしスラムダンク以降、アニメ技術への基準が上がりすぎて困っちゃう。あれ見ちゃうと。
今作もライブシーンのみモーションキャプチャーCG使ってるんだけど、そこだけヌルッとしてて違和感。だけど何回も書くけど、そんなん関係ねぇ。

LPを模したパンフには、上原ひろみさんの作曲へのこだわりが書かれていた。

あんなに長いライブシーンをいくつも入れて、それで飽きないどころかどんどんアガっていくのってめちゃくちゃ難しいと思う。原作を読み直すと(何しろ最初に読んだのはもう6、7年前だ)曲の名前もちゃんと映画でリンクしているのが分かる。漫画で読んだあの曲を、上原さんがすごい精度で作曲したらしい。

この映画のクライマックスになっている、あのショッキングなシーンは、北書店が未だあそこにあった時期に隣のプライムで辛いカレーを食べながら読んでた。163週前らしい。読後しばし呆然となってたのを覚えている。

その衝撃事件を見事に回収してくれる、オリジナル展開がこの映画にはあって。リアルタイムで読んでた人は、読み返してから観るのもいいかも。賛否あるかもだけど、自分は号泣でした。

劇場で大音量で聴くジャズの洪水とビジュアル。
なんか楽風舎の感動も思い出した。
「劇場で観なきゃいけない度」はここ数年で間違いなく1番。音の良いTジョイの、小さな8番という箱も最適。見逃さないで本当に良かった。

いやもう、よくぞやってくれました。という映画化だった。実写じゃなく(演奏の嘘が気にならない)アニメで良かった。あざーす!

『私の解放日誌』のzine『私たちの“解放日誌”』読了

Netflix『私の解放日誌』のfan-zineである『私たちの“解放日誌”』をやっと入手。何故かずっと通販できないものだと思い込んでた。タバブックスWEBサイトより。

読み始めたばかりだけど、まず冒頭の

「(中略)完走後の謎の爽やかさに圧倒されまして(笑)。自分が思ったことより、人がどう感じたかがすごく気になってたんです。」

「あまりにも言葉で語るのが難しいのに、語りたくてしょうがなくなる。「誰か!私と感想を語り合ってください!」と街中でプラカードでも掲げたいような気持ちになっていたので今回お話できて本当に嬉しいです」

これ、去年8月に『私の解放日誌』を完走した後、いてもたっても居られなくて、インスタDMで声をかけまくって急遽開催したZoom呑み会の、あの時の心境そのままですね。

その節は参加していただいた皆さん、ありがとうございました。本当に楽しかった…

zineとは言えそれなりのボリュームもあって、でもきっと読むのはあっという間なんだろうなぁ。
楽しみです。

※タバブックスでせっかく通販するならと思い、最近買い逃していた『仕事文脈』を3冊まとめ買いできたのも良かった!

映画『NOPE』感想

『NOPE』をAmazonレンタルで。
監督はジョーダン・ピール。

怖いのがかなーり苦手なせいで、ジョーダン・ピールの監督作はどれも観れていない。

でもこれは怖くなかった。面白い!!!

予告編とはちょっと違うイメージ。S.キング映画っぽい楽しみ方だったかも。
ディテール、衣裳、美術、撮影、とても好み。

「良いお兄さんが出てくるのは、大抵良い映画だ」
という持論がまた裏付けられた。

映画『金の国 水の国』感想

『金の国 水の国』をユナイテッド・シネマで。
監督:渡邉こと乃/原作は大好きな岩本ナオ。

十二分に、とは言わないまでも原作の凄さをちゃんと映像化できていたと思います。とても良く出来ていた。

最近観たアニメが『THE FIRST SLAM DUNK』と『ONI』位なので、アニメ技術に対する期待が凄く高い状態だったから、正直あちこち気になったりしつつ、でも改めてマッドハウスさすがだと思ったり。

ここを押さえなきゃ、というポイントはちゃんと押さえられていたと思うし、一般ウケを狙ってラブストーリーを妙に前に押し出すこともせず、2国の外交というテーマでちゃんと芯が通されていて、だから観ていてとても気持ちが良かった。サーラとナランバヤルがどういう人なのか、あまりズレずに描かれていたと思う。

気になったところは…

●上映終了後に監督と主役2人の声優の対談みたいのが流れる(最近のアニメだとこういうの良くあるの?)。
映画の余韻を壊すだけで特に嬉しい情報もなく、観ないで出てきてしまって大丈夫だよ〜!(会場暗いから厳しいかも知れんけど)
何故こんなの流すのか、分からない。「今」じゃないよね?

●サーラの声、もっとおっとりしてた方が良かったなぁ。最後には慣れるかと思ったけど…。悪い意味でキレイ過ぎるかんじ。

●劇伴があまりに饒舌過ぎる。邦画の良くないところ。

●ポイントは押さえられているんだけど、そのポイントを繋ぐラインのディテールが結構端折られていて、多少え?え?というところがあって。いやこれはどうすればというより尺を延ばさない限り凄く難しいと思う。結果的には原作未読の人がきっと気にならないレベルになっている。しかし原作ファンとしては、いくら脳内補完しても多少大味に感じられた。

とても良くできたアニメ化だと思います。

NHK特番「私の『大奥』語り」感想

2/5にやっていたらしいNHK特番「私の『大奥』語り」をオンデマンドで観た。

冨永愛 、風間俊介 、森下佳子 、大森望が、主に『大奥』原作の好きなところを語りまくるという内容で、原作の終わり方まで言及している。

脚本の森下佳子さんって、俺の大大大好きな
『JIN』TBSドラマ版
『だから私は推しました』
なんかをやってる人なんだね。こないだのZoomで教えてもらった。

『JIN』いったい何回観たことか…(ガタ子さん風に)

森下さんが元々からの原作ファンで、どういうところがグッとくるかを話していて、もちろん脚本家さんだけで良いドラマが約束される訳ではないけど、でも1つ安心できたというか。これまでのドラマ10『大奥』に感じる原作愛の理由を、ちょっと垣間見れた気がした。

原作『大奥』が終わった時に、これは本当にとんでもないものを作りおったぞよしながさん、と思ったんだけど、その時点ではあくまで個人的な世界での話で…

なんというかよしながふみ作品に限らず好きな少女漫画のいくつかは、いつまで経っても「自分達だけが分かるもの」みたいな思い込みが、無意識下にあるよな。

でもこの大傑作は、いよいよ本当に世界を席巻しちゃうのかなって、番組を観て初めてちょっと思った次第。

Netflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』感想

『舞妓さんちのまかないさん』は、前回ポストの直後に完走。

7話で泣いて、8話(ゾンビ回)で爆笑して、最終9話でじーんとして…。この後半の畳みかけがマジ凄かった。

数日後にはまた1話から見直して、もう2週目完走目前。

いやほんと、辛くてもこれ観てる時だけは、異次元に浸っていられるんだよね。ユートピア。

きっと30年前に作ったとしてもその多くは変わっていないような舞台なのだけど、今ならではの細部のこだわりがテンコ盛り。そしてコロナ下の今見るべき共同体の姿ではないかと是枝監督が話してた。

Netflixの資金と川村Pのプロデュース力が集めた最高のスタッフ・演者達による、これまで日本では見たことのないような超豪華な「日本ドラマ」。ほんと見たことない精度と画作り。神は細部に宿る。

もう言いたいことだらけだけど、俳優に関しては前回書いたので、自分的には「種田陽平の美術!」
舞台となる舞妓たちの住む屋形のリアルさ!生活感!あれだけ見ていたい位。これがロケじゃなくてセットだってことを後で知って驚愕。

資金がなくても面白い映画は作れるだろうけど、やっぱりお金だよ。そのために、世界に通じるものを作るために、皆頑張ってる。頑張れ。応援しています。

最近の仕事BGMはもっぱら今作のサントラです。

Netflixオリジナルアニメ『ONI』感想

Netflixオリジナルアニメ『ONI』
監督・原案:堤大介
全4話一気完走。

今の世でトトロになり得るアニメ探すとしたら、これだろうな。
小さい子と観るのにもおすすめ。でも一緒に観ててボロ泣きしてしまい、ちょっと参った。

内容を知らずに観た方がいい。
2話最後まで観ると「ええー」てなる。

ぬいぐるみのキャラクターのような可愛い「神」たちの物語が、今の自分たちの問題をあぶり出す。ベタベタな話だけど、ベタベタな話を説得力を持たせてつくることが、どれだけ難しいことか。

神の世界の自然や建物のアートワークが超絶美しい!原型にあるのは日本の民話世界で、そのリファインセンスに痺れる。
特になりどんの家と学校!ジオラマ欲しい。かっぱのぬいぐるみも、欲しー!!

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制作はピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが2014に立ち上げたスタジオ:トンコハウス。SCバークレーとその後金沢市にも設立し日米の二拠点体制。

堤さんは俺も買ってたあの『スケッチ・トラベル』(一冊のスケッチブックに71人の著名なアーティストが一枚ずつ絵を描き、手渡しで世界中を巡る)の発案者らしい。設立者2人が手掛けていたのは『トイ・ストーリー3』『レミーのおいしいレストラン』『モンスターズ・ユニバーシティ』などなど。大好きな作品ばかりだ。

『ONI』を観終わり色々知ったばかりなので、これからアトロクの特集やインタビュー聴いたりどっぷり世界に浸ろうと思います。立川の展示も行きたい…なぁ。

映画『ケイコ 目を澄ませて』感想

『ケイコ 目を澄ませて』をユナイテッドシネマ新潟で。
監督・脚本:三宅唱(『きみの鳥はうたえる』)

ろう者の女性プロボクサーの自伝本を原案に、岸井ゆきのが主役を熱演。
それほど大きな事件は起きないが、劇伴もなくセリフも少ない中で常に画面と音に集中させられる稀有な体験だった。

映画は皆そうと言われればそうかも知れないが、「人生」の映画だと感じた。人はどう思い、誰と出会い、どう影響されていくのか。その様子をつぶさに、でも説明することなく16mmのフィルムに焼き付けた美しい作品。

2/2までの上映延期が決まったので、気になる人は劇場を逃さない方がいいと思う。

以下内容にも触れています。

続きを読む

Netflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』感想

Netflixオリジナルドラマ『舞妓さんちのまかないさん』
5話まで鑑賞(全9話)。
原作は未読。

総合演出:是枝裕和
企画:川村元気
監督・脚本・演出・編集:津野愛(分福)、奥山大史、佐藤快磨他
脚本:砂田麻美(分福)他
音楽:菅野よう子

待ち構えていたシリーズがいよいよ配信開始。是枝監督率いる分福所属の人達がかなり関わっているよう。(以前の『マイスモールランド』の監督も分福所属)

期待以上のクオリティだった。

通しての空気感がすごくいい。大きな事件もきっと起こらない静かなドラマだけど、やめられない。そしてずっと観ていたい。大好きな是枝監督の『海街diary』、あれもずっとやっていて欲しいやつだった。似ている。

(海街は姉妹だけのお花畑ユートピア感があまりに非現実的で、しらけちゃうって女性がいたけど、だから今作もそんな印象を持つ人がいるのかも?)

菅野よう子の劇伴が海街と最初すごく似ていて、海街のサントラを未だに聴いてる自分は「あれ?使い回し…?」と一瞬思ったほど笑

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第一話。

今まで見たことのないような豪華キャストのつるべ打ちと、「ドラマ」枠を遙かに超えたルックの凄さに圧倒されて、すぐには満喫できない。落ち着かない。キャラ新登場のたびに「ええ!」「この人!」「この人まで!まじか!」と好きな人が次々に登場して、驚いてばかり。

これはつい最近味わったばかりの気持ち…
是枝監督の『ベイビー・ブローカー』を観た時のあれだ。

好きなキャストをざっと挙げただけでも…

森七菜
蒔田彩珠
松岡茉優
橋本愛
常盤貴子
福地桃子
前田航基
井浦新
森崎ウィン
リリーフランキー
尾美としのり
古舘寛治
白石加代子

もちろんただ配されてるなんて訳じゃ全然なくて、それぞれの魅力を十分に演出されているから…(やっぱ是枝演出は好き)お話自体にはちょっとあざとさを感じるところもありながら、キャストが出揃ったあたりからは、少しずつ落ちついて見られるようになって、その頃には夢中。みな「京都のひと〜」てなってる。

青森から舞妓になるため出て来たキヨとすみれ。仲の良い幼馴染みの関係が、舞妓になる人:食べさせる人、になって続いていく様が最初のキュンポイント。

その次は何と言っても橋本愛と松岡茉優の競演!
常に芸妓のトップを走り続ける橋本愛演じる百子(ももこ)。所作から舞から佇まいから喋りから、説得力が半端ない。

出戻り芸妓:吉乃を演じる松岡茉優。芸妓としての技量は百子に及ばないものの、屋形の中でのムードメーカーとなり如才なく立ち回るだけでなく、そのコミュ力で廻りの人の関係を穏やかに収めてしまうなんか人生の達人ぽいひと。

この2人の、ライバルだけどお互い認め合っている様子が二つ目のキュンポイント。

常盤貴子に惚れてる井浦、その後輩の森崎ウィンは橋本愛に惚れていて…。福地桃子やモネの坊さんこと前田航基君の脇ヂカラも強力。百子と主演の片割れ:すみれとの師弟関係など、幾重にも縦糸が走っている。
あと自分は常盤貴子大好きなので…。今作の常盤貴子もすごくいい。
飯島奈美さんのフードスタイリングは言わずもがな。

観終わるのが寂しいなぁ。
映画『海街diary』好きな人は必見。

映画『マイスモールランド』感想

『マイスモールランド』をAmazonレンタルで。
監督は川和田恵真(分福)、主演は嵐莉菜。いずれもマルチルーツを持つ混血の2人。嵐の実際の家族が、劇中でも家族を演じている。

「埼玉に住む17歳のクルド人サーリャ。
すこし前までは同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた。
あるきっかけで在留資格を失い、当たり前の生活が奪われてしまう。
彼女が、日本に居たいと望むことは“罪”なのだろうか――?(公式サイト)」

エンドクレジットを観る頃には感情が抑えられず霞んで良く見えなかった。
感動、というより心が震えるという感じ。

でもあの大切な一文は見逃していない。表立っては名前を出せないが、多くを協力していただいたクルド人の皆へ、という謝意。映画制作前の在日クルド人への取材は2年にも渡ったそうだ。

何故今作を当事者配役やドキュメンタリーにしなかったかと言えば、実際にお上の機嫌を損ね当事者に被害が及ぶ可能性があったからだそうで…。

我が国の人権意識のレベルや人権侵害の程度をこれ以上なく分かりやすく提示してくれる作品だけど、
勿論それだけではなくて、リアルな脚本と静かで適切な演出、撮影:四宮秀俊(『佐々木、インマイマイン』や『ドライブ・マイ・カー』等)による確かな画作り(グレーディングは共同製作のフランスにスタッフが赴いて一緒に行っているそう)、キャスティングの見事さ、主役のリアルな演技…

ロットバルトバロンのED曲がまた素晴らしく良くて、これは昨年リアルタイムで観ていたら年間ベストになっていたかもなぁ。

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主役の嵐莉菜の繊細な演技が素晴らしかった。今後も大期待。

コンビニでの、おばあちゃんとのやりとリ
「お人形さんみたいね」「日本語お上手ね」「いつか帰るんでしょ?」
自分達の「ガイジン」意識を一瞬で、これでもかと見せつける名シーン。

この作品は、ぜひ地上波で放送して欲しい。

※クレジット見て池脇千鶴が出ていたことにびっくり。言われても気付かない位。さすがだわ…

映画『メタモルフォーゼの縁側』感想

『メタモルフォーゼの縁側』をAmazonレンタルで。
監督は狩山俊輔。原作は全部読んでいます。

空気感最高。主演2人の演技が素晴らしい。

芦田愛菜のオタク女子演技が特に見事。歩き方、喋り方、姿勢、表情。確かな技術力を感じました。さすがだ…。

静かな演出も撮影も、全体の構成も良かった。このふんわり感!

●とはいえ…主題であるBL作品の内容にあれだけ触れるとなると、劇中作品のストーリー自体に深みがなくて(それはしょうがないこと)ちょっとそこで興ざめしちゃうというか、ネタ切れ気味になるよね。

●主役が頑張って書いた初めてのマンガ作品が超ヘタなのに絶妙。ここでは興ざめどころか感涙てゆう位。

●自分でつくったものが初めて売れる感動、その向こうの読者に伝わる感動がヒシヒシと伝えわってくる。

●宮本信子すげえなぁ。

最後のエンディング曲はなんと2人のデュエットカバー曲で、これがむっちゃくっちゃ可愛くて良い。だけど配信に入ってないんだよ〜!聴きたい〜!

映画『ベイビーブローカー』感想

『ベイビーブローカー』をAmazonレンタルで。
監督:是枝裕和

挫折したりピンとこない作品もある是枝監督作の中で、『海街diary』と並んで、きっとずっと好きな作品になりそう。

この安心感はソン・ガンホ/カン・ドンウォン/IU/ペ・ドゥナ/イ・ジュヨンというとてつもない主役布陣からして当然といえば当然。でもそれぞれの魅力をちゃんと出している静かな演出はやっぱり素晴らしい。

敢えて言っちゃうと、隅々まであまりに著名俳優ばかりで、どんなシーンでも普通になりきれないというか。
これは自分だけの問題かも知れないけど、どんなに演技が素晴らしくて演出も静かで平熱だとしても、もうなんというか大好きな俳優ばかりでさすがにちょっと落ち着かないよ!!笑

自分が韓ドラbest並みに好きな『マイ・ディア・ミスター』が是枝監督のキャスティングに多大な影響を及ぼしたらしいから、それもやむなしだろう。それでいて映画自体は日本の話でも全然通じる空気感があって、これは敢えてなのか。さすがと言うべきか。

子役も含め、全ての俳優に惚れ惚れしっぱなしでした。堪能。

2022年に観た映画ベスト

2022年に観た映画」のベストをまとめました。

「2022年に観た」映画の総本数は45、そのうち自宅が39本、劇場が6本(!)劇場本数がこんなに少ないのは記録を取り始めてから初めてかも。
映画もドラマも、いやエンタメ全般にそこまで乗り気になれない1年だったように思う。
多分記録が漏れたり間違っているところもあるんじゃないかなーと思いつつ。気付いたら後で直します。
劇場でベストに入っているのが全部12月。ラッキーだったなと思うけど、同時にどれだけの作品を見逃しちゃってるのかなぁとも思う。まぁしゃあない。

ドラマ部門は、再見した『おかえりモネ』と『あまちゃん』があまりにも素晴らし過ぎて、再見にも関わらず記録に残しておきたい。今後、この2作を超えるものはなかなか生まれようがないんじゃないかと思う。特に『あまちゃん』は途中で挟まる震災などドラマ以外の要素もあって、もはや殿堂入りの感。

『エルピス』は素晴らしかったのだけど、長澤まさみの演技(というか演出)がどうしても違和感あってベストにはならず。『あなたのブツ…』の仁村紗和、毎田暖乃、津田健次郎、最高だった。

『グレイマン』は最後以外すべて好き。『アダム&アダム』と合わせ今再見したいNetflix作品。RRRやトップガン、スラムダンクなどエンタメが多いのは、これもメンタルの関係。

韓ドラ。一気観するような出会いが『ウォッチャー』と『私の解放日誌』だけだった。残念。他は5作品くらい併走中。

今年はもっと劇場に出掛けたい。気乗りしないような時こそ、劇場鑑賞が及ぼす効果は大きい。映画やドラマの話をしたい。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』感想

『THE FIRST SLAM DUNK』公開翌日に行きました。井上雄彦監督・脚本。

あまりの前評判の高さに相当ハードルを高くして臨んだにも関わらず…大満足。まー泣いた。

なんでこの映画が良かったのかを考えてみるに…(以下ネタバレ)
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●ギャグや枝道をバッサリ削ぎ落とした。
(晴子さんの絡みとかもばっさり)

●CGなのに手描きなのにCGみたいな、今のアニメ技術の一種頂点。ハリウッドにはスパイダーバースがあるが、日本にはTHE FIRST SLAM DUNKがあるぜ!と言えるような作品になった。世界でヒットするぞ〜!

●ドリブルの音、なにあれ凄すぎ

●オープニング鳥肌泣き

●後半の速攻のスピード感、超最高

●アニメ化にありそうなナレーションも説明もバッサリカット

●「左手はそえるだけ」が口パク!あそこ痺れたわ〜。井上監督、スゲー。

●そういった諸々のバッサリは、リョータを主役に添えたことでよりスムーズに成り立ったのではないか。

●映画館の醍醐味である、完全な無音。その無音が山王戦のあの原作回と重なる。
周りの皆が息を呑む時間。劇場ならではの体験と記憶。

まだまだあるけど、おかわりしたいような名作でした。
井上監督、スゲー!!

NHKドラマ『作りたい女と食べたい女』感想

NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』楽しみました!

原作ファンとしても、関連記事いろいろ読んだ身としても「えーここで終わっちゃうの〜」とは思いました。もう少し先に進んで終わりにして欲しかった。全10話ではねぇ。

でもそれ以外は申し分なかった。原作とちょっと違う、野本さんが少し年上っぽくリードする感じも良かったし、なにしろ春日さん。よくぞ実写化してくれた!俳優さんではなくP達がスカウトしてきたピアニストさんで、演技は素人。そのぎこちなさをうまくキャラ設定に取り入れていたなぁと。まじ春日さんです。そうそう、全体通してスタイリストさんもいい仕事してた〜。2人の部屋着と、よそいきと、ちょっと出る着、みたいなのとか。

話の進み方のテンポがゆっくりしていて心地良くて、それもあの原作の感じだった。だからこのままのテンポで20話くらい進んで欲しかったよ…。
この「いつまでも続けて欲しい」気持ち、『昨日何食べた?』と一緒だな。

ジェンダー・セクシャリティ考証担当が2人入ってる。世の中の、当たり前のように思われていた「らしさ」の押しつけ・呪縛について「どこが問題なのか」のピントを外さない、きめ細やかなセリフの言い回し。

男性陣・世の中陣の悪気のないあの違和感とか、特にドラマ上で示唆されていないけど、休日の過ごし方みたいな社内の会話がいちいち、ちょっと考えさせるひっかかりを作ってて…そのニュアンスの巧さとかさりげなさが見事。

あと野本さんの同僚に『おかえりモネ』の森田望智さんがすっごいチャーミングな役で出てたのも嬉しかった。好き〜!

自主朝ドラ『あまちゃん』終盤へ

いよいよ終盤。

アキ主演映画の主題歌収録現場。
以前鈴鹿の歌を春子が吹替で歌っていたことについて、
ついに、初めて、ハッキリと鈴鹿に伝えられる。その後。

春子「感謝しなくちゃ」
鈴鹿「え?」
春子「アキのおかげで、鈴鹿さんに逢えました」
鈴鹿「……いい娘さんね 笑」

アイドルの歌唱力が絶望的なので、他の人が歌って吹き替えるという、普通に考えたらリアリティゼロの設定。
それをここまで泣かす場面にできるとは。どう考えても凄い。

百何十話と日々重ねる朝ドラならではだし、その上にいくつもの奇跡が重なった結果だと思う。クドカン脚本、俳優の力、演出、そして大友良英さんの劇伴がなくては、とてもなしえない!

時折挟まる、黙ったままの水口の演技が、すごく効いていた。

あと20話ちょっとか…やっぱ寂しいわ。寂しい。
最後は絶対に紅白歌合戦で締めたかったのに、オンデマンドからは外れているんだね…そりゃそうか。YouTubeにありますように。

※エキストラが趣味の我が弟も出てきた。

初のCOVID-19陽性に

陽性確定〜
とは言え既にピークは越えて平熱なのでした。ワクチンのおかげ。でも多分ワクチンのせいで3〜4日は抗原検査陰性の日が続いていた。
それを根拠に人と会わずに良かったとつくづく。

手違いで病院でも通信でも両方PCR検査を受けてしまったのだ…↓記念に置いておきます。

医療社団法人青い鳥会でございます。
下記、検査結果証明書でございます。ご確認ください。
__________________
検体採取日: ■■■
検 査 方 法 :唾液によるRT₋PCR法
検査結果日: ■■■
検査試薬名: TaKaRa SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit
========
結果(Result):陽性(POSITIVE)
========
__________________
上記の通り報告いたします。
検査結果は、送付された唾液サンプルに対しての検査結果となります。

自主朝ドラ『あまちゃん』東京編はじまる。

岩手編が終わった時の寂しさは当時以上だ、とは書いたか書かなかったか。

しかし東京編もやっぱり俄然面白くて、いちいちコメントしていたら毎日あまちゃんのことばかり書いていそうだ。実際当時はTwitterでそんなだった訳なんだけど。

あの頃は1日に同じ話を3回観て、今は1日に数話〜10話以上観ているという贅沢ぶり。来週の予告で「これはヤバい!」と思ってもそのまま観れちゃうんだから、やめられないんよ。

とにかく、面白い。

今日はユイちゃんのお母さんが帰ってきた回。こんなにシリアスだったっけ…。


ある意味今までで1番突き刺さる内容だった。皆が皆、できることをしていて、安易に逃げない脚本、本当にすごいし信頼できる。

そりゃこんな新作を毎日観ていたら盛り上がるっぺよ。

あまちゃん終わったらひよっこを観る。若き春子=有村架純繋がりでもあるし。

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