Netflix『クィア・アイ in Japan』感想

Netflix『クィア・アイ in Japan』良かった。全4話。

夫婦の在り方とか住宅環境、日本と彼の国とはあまりに違っているところが最初気になるけども、大事なのは違うところじゃない。世界中の誰もが同じように感じる大切な部分、自分を愛すること、他人を愛すること、そしてそのいずれも大切にすること。それこそが大事だとファブ5が気付かせてくれる。浮き彫りにして、優しく包んでくれる。いやーすごい。in Japanを通じて改めて驚愕しました。
(とは言え同じ日本人の我々はあちこちで「イヤ彼女が望んでいるのはそーゆーんじゃないだろー」と苦笑し突っ込んでいる訳なのだが。それはソレ)

2話と3話は娘達と観ていたのだけど、小さい子にも大受けだった(4話は一緒に観るのはちょっと気まずいので注意)。どの話も必ず最後にはぐっときてしまう…。 人選から通訳、編集、そしてあんな狭い場所での撮影と、大変な困難続きだったことは想像に難くないin Japan。突っ込み所がないとは言わないが、欧米エンタメ市場にありがちな「うーん違うんだけどなー」日本描写じゃないところが、Netflixの底力。拍手!

ま、それとは別にクィア・アイに取り上げられることは世界中でとんでもない有名人になることでもあって、「あの部屋やヘアや衣裳を維持できたのか問題」と一緒に、5年後とか「あの人は今」レポートを日本のメディアで企画して欲しいものだ。

映画『バーバラと心の巨人』感想

『バーバラと心の巨人』をiTunesレンタルで。

あらすじだけで面白いので、サントラの解説文をコピペ↓

世界が泣いたグラフィックノベル「I KILL GIANTS」待望の映像化!『ハリー・ポッター』シリーズクリス・コロンバス×アカデミー賞®受賞監督アンダース・ウォルターが描く 少女の苦悩と再生の物語。

自分の殻に閉じこもり周囲から孤立する風変わりな少女・バーバラ。だが、彼女にはある使命があった。それは、やがて襲来する巨人を倒すこと—。しかし、姉のカレンや先生、初めて友達になれた転校生のソフィアでさえも、すぐにそこまで迫る巨人の存在を信じず現実に向き合えと言うばかり。そして遂に、巨人がバーバラの目の前に現れる。果たして巨人がもたらす試練とは?

ジョー・ケリー(作)/ケン・ニイムラ(画)によるグラフィックノベル『I KILL GIANTS』を実写映画化したダーク・ファンタジー。音楽を担当するのは、日本・フランス・ベルギー合作映画『レッドタートル ある島の物語』を手がけたローラン・ペレズ・デル・マール。

主人公が森の中で、キノコの粉を採取し赤いスライム的なものに混ぜて、何かをおびき寄せている。冒頭の緻密な美術だけで引き込まれるんだけど、それがあとで切なさに変わる。

ファンタジーかと思わせて、現実のリアルな物語と密接に絡み合っている不思議なストーリー。映画の途中でとある事実が分かり、彼女の背景や家族の関係が徐々に明らかになるにつれて…
もう1回観たくなってきた。それ位ビジュアルが素晴らしいの!

巨人を殺すことが自分の使命だと信じているバーバラ、すごくカワイイ。ローラ・パーマーの小学生時代という感じ。こんなにカワイイ子がクラスで浮きまくってる設定や、映画全体の不思議な浮遊感は、彼女の演技力があるからこそだと思う。今後楽しみな女優さん。

友人役の子も、美人のお姉さんも、いじめっ子も、ガーディアンズのガモーラ(ゾーイ・サルダナ)も、みんないい。あれ?男のイメージがまったく残ってないな…。 あちこちで「大人気の」「世界が泣いた」と書かれている原作のグラフィックノベルを読んでみたい。

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【苦言】また邦題問題!「ワンダと巨像」好き狙い撃ちかよ!と思っちゃう邦題だけどw、これはひどい。本当に最悪。ダメ邦題とか以前の問題。ポスターの違いもなぁ…

次女と最高の休日

月曜祝日。朝起きた時は仕事だと思い込んでいて、祝日だと気付いた時の嬉しさたるや。しかも次女と2人でお出かけできる日。

中一長女はこの半年ほどで完全に両親とギスギスしてしまい、一緒にいても厳しい。お互いうまくいっていない。

そんな中次女と2人きりで過ごせる滅多にない1日。
安田のどうってことない子供用の遊び場でも、多分オーダーを忘れてとんでもなく待たされた上にレトルトみたいなミートソースが出てきた水原のレトロ喫茶だって、寒い寒い公園だって、次女と一緒ならすべてが楽しい。一緒にいる人をこうやって幸せにできる彼女のキャラクターは本当に凄いと思う。家族みなで居る時は姉妹の関係もあり我が儘が出たりして問題も多いのだけど。

この日の記憶だけを反芻して生きていきたい、大袈裟に言えばそんな1日だったよ…。
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Amazonプライム『Modern Love』感想

Amazonオリジナルドラマ『モダンラブ』は、3話までがジョン・カーニー監督!(シングストリートやはじまりのうた、ONCEダブリンの街角で)豪華キャストもあって早速観ましたよ3話まで。一話30分の恋愛オムニバスドラマ。原作はNYタイムズのコラム。

2話の主役は、大傑作『ライオン 25年目のただいま』のイケメン、デーヴ・パテールで、大切なシーンに『動物園から未来を変える』のブロンクス動物園が舞台になってて個人的に嬉しかった。キャサリン・キーナーとアンディ・ガルシアによる中年ひとときの逢瀬は大好きな「ビフォア」シリーズみたい。

3話の主役はアン・ハサウェイ。躁鬱病。彼女の怠惰でダメダメな演技はいつだって良いなー。堪能。

ドラマ的に相当軽いし、出来すぎ感はあるけど、少なくとも3話までは楽しめた。キャストがみんな美しくてシヤワセ…。落ち込んだ時にオススメ、かな。
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【苦言】
「今日もNYの街角で」てゆう邦題、うっせーわ!

『蜜蜂と遠雷』原作と映画、どちらを先にすべき?

『蜜蜂と遠雷』原作読了。

自分は映画→原作の順に入ったのだけど、これが正解だったように思う。

最初に何の予備知識もなく観た映画版は、とても良かった。
すぐに原作を読みたくなった。

原作は厚めの文庫で2冊のボリューム。これを2時間の映画にするのだから、相当割り切って作らなければいけないのは当然で、その割り切り方もアレンジも、今思えばとても見事だったと思う。

原作は、大袈裟に言えば別物だった。出てくるピアニスト達の心理描写も、バックボーンも、関係性も、映画ではその殆どがカットされるか、もしくは説明がされていない。何より演奏シーン。原作は「小説でしかできないことを」目指して書かれた「音楽小説」だ。

原作でも演奏シーンの割合はとても多い。普通考えたら飽きてしまいそうだけど、一気に読んでしまう。見事な構成と表現力。何度もカタルシスが訪れる。「音楽」への愛に溢れるクライマックスに何度も泣かされる。

演奏シーンは、あらゆる小説的技法を使って、恐ろしい没入度で描写されていた。背景にはそれぞれのピアニスト同士の関わりがあり、思い出と経験があり、音楽を極めるもの達だからこその精神の繋がりがあり、曲それぞれの分析があり…。その結果文章だけで驚きの「音楽」体験を実現している。

そもそもが、映像で不可能な描写によって「読者の頭の中でそれぞれの音楽が鳴る」もしくは「音楽が鳴らずとも音楽の素晴らしさを体験させる」ことを目指した小説だったのだから。
「映画化する」と言ったら「??」となるのが当たり前。そもそも矛盾している。
だけど、見事な映画化だったと今でも思う。

映画と小説の情報量は、1:10くらいじゃないだろうか。でもそれは映画から入ったせいで、原作を知った今ならきっとその比率は1:5にも1:3にもなり得る。そういう風に作られた映画だったと思う。

だけど最初に原作を読んだ人は…
自分みたいに1:10には思わないだろうけど、それが1:5だとしてもやっぱりがっかりするところはあるような気がする。短い中で人物の個性を表現するために、今思うと残念な変更も僅かにある。減点法は、加点法に比べてやっぱり寂しい。

だから自分の思う『蜜蜂と遠雷』のベストな流れは
映画→原作→映画
だ。

気になってる人はまだやっているうちに是非映画を観て!

映画『無限ファンデーション』感想

新潟シネ・ウィンドさんがFacebookで激推ししていた『無限ファンデーション』の最終上映に。ナイト上映はありがたいな〜!ネタバレ無し感想。

とある発表会を巡る演劇部女子高生の日常を、なんとほとんど「即興」で撮った作品。2018MOOSIC LAB参加。監督は『お盆の弟』大崎章。『リンダリンダリンダ』の監督補をやっていたのを知った時はなるほどと思った。匂いが似ている。

こんな「演技」は滅多に観れるもんじゃないな。どんな演出もきっと叶わない、ドキュメンタリーとすれすれの生々しい演技。当然セリフも被ったりするし。どう展開するかも役者まかせだったそうだ。途中で女子アルアルな分裂に入った時はウチの娘の様子や昔の記憶も被ってちょっとひいちゃうところがあったけど、全体になんとも言えない魅力があって惹き付けられる。で、きっと自宅のTVで見ていたらこうはいかなかっただろう。

(お互いそうだと思うけど、「男だけだったら絶対こんな嫌な感じにはならないよな…」って類いの女子グループのギスギスあるじゃない。アレのめっちゃ静かでリアルな描写があってね。コミュ障主人公が「女子ってもっと素敵な生き物だと思ってた」ってセリフに苦笑)

すごく難しいだろうけど、できれば「即興で撮った」という前情報は無しで観たかった…。ストーリー展開が任されている以上、役者はその後の物語にどうしたって責任を感じちゃう部分があるだろうな〜なんて想像しちゃうし、「後でこうするために、だからこういう反応だったのかな?」って余計なノイズが入っちゃうところがあって。それは残念。

劇中に出てくるウクレレとピアノで歌うシンガー、西山小雨。歌も、天使のような役柄も最高!最高!彼女だけでも観る価値があった。観終わってCD買っちゃったんだよ…。(YouTubeにもあるのでぜひ)
コミュ障で服飾デザイナーに憧れる主人公を演じた南沙良もすごく良かった。『だから私は推しました』のハナを思い出す。これは撮り方なのかも知れないんだけど、南沙良、シーンによって驚くほど違う顔になる。別人?と一瞬思うほど。

即興演出の結果が通常の映画演出を「超えた」とは思わないけど、別物で、これはここでしか観れないものだったし、観る価値はすごくあった。

【苦言】先生役の人の演技がちょっと…。演出をしない、という手法が裏目に出ちゃった例ではと個人的には思う。

女子高(当作は女子高じゃないけど男子生徒は一人しか出ないし殆ど喋らない)の演劇部モノといえば吉田秋生の超名作『櫻の園』、随分前の作品だけどもう1回観てみたいな…
あと藤田貴美の『ご主人様に甘いりんごのお菓子』に入ってる短編が神作で、あれはぜひ映像化して欲しい…

ウィンドでは安藤さくら&井浦新『かぞくのくに』と『ボーダー二つの世界』が面白そうだった。要チェック。

映画『JOKER』感想

『JOKER』字幕版をイオンシネマで。

色んな前情報で相当脅されていたので、これはひょっとして自分は映画館で観れないかもな…と思っていたんだけど、一箱古本市でDVDが売れてちょっとお金が浮いたのとイベント後に時間がぽっかり空いたので、ここで行かなくては!と自分を奮い立たせた。

結論から言えば、自分の苦手な「生理的嫌み」みたいな表面上のキツさはあまりなくて、映画的にものすごいルックで盛り上がりを見せるエンタメ作でもありました。ただ基本的に楽しいこと嬉しいことは一つもないです。

しかしド傑作。観る人によっても、何回観るかによっても、その度に解釈がどんどん変わりそうな構造をしている。観た後は人と話したくなる。

何しろ映像と音楽が素晴らしいので映画館上映を逃すべきじゃない!よく言われているようにスコセッシの名作を現代で再構成したような映画的カタルシスに溢れる作品。

ホアキンの体!あの骨格!CGかと思う位の凄み。

DCコミックとかバットマンとか全く知らないで観てもOK。なんなら終わった後に「あ、あれはそういうことだったのね」と少し調べる位で充分。もともと監督はこういう作品が撮りたかったけど、予算を取るにはDCを付けるしかないんでJOKERを題材にしたらしい。後付けだ。

人によっては相当なダメージを喰らうかも知れない。でも「リアル・ディストピア」もしくはプレ・ディストピアな今の世でこそ感じられる、恐ろしい共感と嫌悪。今作られるべき、今観るべき映画。

激オススメです。

以下ちょっとネタバレ
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この映画のクライマックスは、ジョーカーが何の政治的意図も主張もなくただ自分の復讐のために起こした事件がきっかけで、群衆がすっかり彼を持ち上げ、意図を付加し、英雄扱いして、ゴッサムシティの暴動が引き起こされるという皮肉な内容。喜劇のような悲劇。
だけどこの皮肉な内容の『JOKER』上映で暴動が起こるかも知れない!と米国では厳重な警戒態勢を敷いてるとか…。このニュース自体がもう…映画と現実どっちが先なんだか。

映画『蜜蜂と遠雷』感想

『蜜蜂と遠雷』をユナイテッド・シネマで。

まさに映画館で観る・浴びる・コンサートのような作品。上映しているうちに行くべき!(できるだけ音響の良い箱でね。イオン西は×。個人的にはTジョイ万代がオススメ)

名優並び立つ。松岡茉優に松坂桃李は当然としても「俺はガンダムで行く!」の森崎ウィンもめちゃくちゃハマっているし、広瀬すずにエキストラの中からスカウトされたド新人・鈴鹿央士の天才青年ぶりには全アメリカも驚く筈。松岡は、ここあたりでもう一皮剥けると最高なんだけどな。イヤ充分素晴らしいんですけども。

ストーリーはあってないようなもので、一つの世界的ピアノコンクールを最初から最後まで追っかける内容。原作未読だけど相当端折っているんだろう。CG無しとは言え本人が演奏している訳がないのは誰も知っているので、そのあたり呑め込みない人には厳しいかな。自分も途中まで結構気になっていた。

だけど見せ場は何度もやってきて。コンクールだからってありがちな勝ち負けの物語になっていないところが泣かせるんだ。音楽の喜びを体の隅々まで味わえる、良作です。映画館を逃さず本当に良かった。 「映画」としてすごく俺内上位に位置する感じではないけど、これもやっぱり「すげー映画体験」の1作。映画館で観る映画、ならではのカタルシス。

劇中の音楽に対する徹底的なこだわりは公式サイト他参照。あまり最初に見ない方が楽しめるかも…難しいところ。

ポーランドの映画学校を出た監督・石川慶と、同じ学校で学んだポーランド人が撮影で組んでいて、絵作りが邦画離れしている。最後までほぼ一つのホールで物語が進むのに飽きさせないのも、よく考えると凄いよ。このダイナミックな映像もぜひ映画館で観るべき!
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苦言:ブルゾンちえみの演技力は残念だな〜。片桐はいりとかあんなに上手い使い方しているのに、結構重要なこの役を何故…この配役が違うだけで映画全体の印象は相当変わっていた気がする。斉藤由貴は英語演技が良かったけど、煙草吸えないんならスモーカーの設定やめてあげてよ!「ふかし(実際に吸わずに煙だけパクパクやること)」が気になってしゃあない。

映画『草原の実験』感想

Netflixに入っている『草原の実験』は、ありえないほど絶世の美少女が主役。これ観るだけでもOK。
台詞が一切なく、画の美しさ(と繰り返し)を延々を楽しむ作品なので、我が家の環境で観ても勿体なかった。

気を逸らすと飽きて他のことをやっちゃいそうになるから、観る時はできるだけ大画面で、世俗から断たれた環境にすることが重要じゃ。

映画『はじまりへの旅』感想

『はじまりへの旅』をAmazonプライムで。

極端なナチュラリストで、世俗を離れ森で自給自足の生活を送るヴィゴお父さんと娘息子の7人家族。ある日精神病で入院していたお母さんが自殺する。彼女の葬式に出るため初めての旅に出かける一家だったが…。主役:ヴィゴ・モーテンセン。

サバイバル術だけでなく、ヴィゴお父さんの徹底的な独自教育で8歳の娘が難しい条文を暗唱できるほどの文武両道一家でもある。しかしその偏った家族が社会に出てくると当然のごとく軋轢が生まれてくる訳で…。 設定に突っ込み所はいくつもあって、その辺気になる人は楽しめないかも知れないけど、子供の教育について、家族について、イヤでも考えさせれる。この点だけでも観る価値はあったな。

子役達が皆すさまじく可愛くて魅力的。あまりに父に従順なその姿には少しどうなんだろうと思っちゃうけど、可愛いから許しちゃえる。寝泊まりもできるバス「スティーヴ」で過ごす一家の生活がまたすごく楽しそうなんだよな…ここと森の生活だけでもずっと観ていたくなる(何度も書くけど突っ込み所がない訳じゃない)。
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多少御都合主義だけどラストカットがもう涙ボロボロもので多幸感半端ない。きったまたどこかで観たくなるんだろう。ヴィゴも素晴らしい。好き嫌いは分かれると思うけど、自分は好きだ。

最後に苦言。広告に使われてる、一家が派手な衣裳を着たメインビジュアル、あれは映画全体のイメージとちょっと違う(お母さんの葬儀に出るために一時的に着ている衣裳)ので、ぱっと見キワモノと勘違いされ過ぎちゃってマイナスだと思う。勿体ないな。自分もこのビジュアルのせいで観るのが遅れちゃった。

原題は『Captain Fantastic』でこれは当然ヴィゴお父さんのことを指しているんだと思うけど、邦題『はじまりへの旅』も良いと思ったよ。

映画『荒野にて』感想

『荒野にて』をiTunesレンタルで。
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【Filmarksあらすじ】小さい頃に母が家出し、愛情深いがその日暮らしの父と二人暮らしのチャーリー。家計を助けるために競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事を始めるが、ある日父が愛人の夫に殺されてしまう。15歳で天涯孤独になってしまったチャーリーの元に、追い打ちをかけるように届いたのは、試合に勝てなくなったピートの殺処分の決定通知だった。チャーリーは一人馬を連れ、唯一の親戚である叔母を探す旅に出るが、彼らの前に広がるのは、あまりに広い荒野だった―。

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このあらすじと予告編を観た瞬間にビビビっと感じた、その期待通りの映画。主人公チャーリー役のチャーリー・プラマー君がとにかくキュート。

どん底の境遇に生まれた天使のような彼の、切なく辛い物語。だけど最後は辛くないからそういうの好きな向きに。馬もなかなかに演技が難しそうなのは観てて分かった。表情豊かだからかえってね…。しかし原題にもなっている馬ピート君の名前「Lean on Pete」って…切なすぎるわ。劇伴と映像、どちらも素晴らしかった。

主役の彼、ふとした表情が誰かに似てるな〜ってずっと思ってたけど、今気付いた。西蒲区市議の小林弘樹君だな!すっきり!

NHK『だから私は推しました』最終回再見

NHKドラマ『だから私は推しました』特選落ちする前に最終回を再見。また号泣。この回で初登場する曲のMV(YouTube)がファンサービス満載のこれまでのダイジェストみたいになってて、ここでも涙を搾り取られる。

今年ベスト級のドラマでした。世に出してくれて本当にありがと〜!

あと1〜2週間したら全部特選に入る筈なので、1ヶ月千円弱のNHKオンデマンド「特選」を契約すれば、千円で、全話どこでも観れますよ(あ、1話108円だから全8話だけでも)。オススメ。

ぶっちぎりのワースト映画『台風家族』

『台風家族』をシネコンで。

すごい!ここ数年で観た中でぶっちぎりのワースト1。褒めるところが見つからない!いや俳優を責める筋合いはない。新井浩文案件です。リアリティもセンスもない台詞廻しとベタベタの演出、突っ込み所しかない設定・ストーリー。劇伴もひどい。

カルト映画として楽しめるかと言えばそこまで突き抜けたものもなく、密室劇として楽しめるのかな?と期待するも後半無意味に外に出て終了。笑わせようとしているポイントはすべて空回り、ぐっとこさせる筈のポイントは全部どっちらけ。すべての展開に脳内突っ込みを入れていたけど最後はもう疲れて半笑い薄目状態。

尾野真千子がクズ旦那草彅の良いところを挙げ連ね笑いながら「超好き!」ってあのカットは、本当にホラー映画だった。彼女の言っていることに説得力が一つもないから、どういう意味で言っているのかも分からず、ここは笑うところ?後で誰かがひっくり返すの?最低でも娘はぶち切れるもんだと思っていたのに。そのままですよ。この意味の分からない気味の悪い台詞が、そのまま!そのまま!

演者は皆すごく上手なのに、絶妙にセンス悪い台詞廻しですべて台無し。可哀想過ぎる。その中では残念ながら草彅君の演技力は何ランクも下、な上に少しも愛着を感じるポイントが無いクソ役な設定のせいで、最初から最後まで只の(愛せない)バカ。これはもう、脚本家が徹底的に悪い。

一度台風の時に家族で行った、というだけの理由で台風の中同じキャンプ場に出発。何でこのバカ(草彅)に皆付き合うのか見ていて一つも分からない。キャンプ場に着いた瞬間に、7年前だかの2人の白骨がそのまま綺麗に川の中に残っていて、見つけた瞬間にそれが綺麗に繋がったまま流れ始めて、それを車で追って、海に入った後も見届けて(どうやって見てるんだ。神か)、何故か全員砂浜に。
まぁ最初から突っ込み所しかないんだけど。もう正気では見ていられない。

海に皆が入るラストでうわー!きたー!最後でカメラ目線!うわーきたー!フィニッシュまで文句なしの駄目映画でした。こういう経験したければ、是非今映画館へ。週末には舞台挨拶もあり!(これ観た後に監督と役者と対面って…ある意味すごい体験だ)

NHK『なつぞら』天陽くん逝く

天陽くん…(ノД`)・゜・。
ちょっとしか出ていなかったけど、天陽くんと奥さん・靖枝の関係、そしてなつの描かれ方がすごく良かった。奥さんとの最後、今まで全然出てこなかった人なのにあの説得力は、2人の演技と演出(監督)の技量の賜物だよな〜。
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なつー夕見子ー雪次郎といい、なつー天陽ー靖枝といい、こういう気持ち良い関係性ってそうそう見れるもんじゃない。意地悪や悪意を描かないことが時にバッシングの対象にもなっているみたいだけど、それ抜きで説得力を出す方がどんなに難しいことか。ああしかし天陽くん。君のことが大好きだった。役者としても今後が楽しみだよ!

森康二『こねこのらくがき』と『日本のアニメーションを築いた人々』

森康二氏が絵コンテ・原画チーフを手掛けた「東映動画」初作品『こねこのらくがき』

モノクロ短編、ほとんどサイレントなのに圧倒されるいきいきとしたその動き。これか!

復刊された叶精二『日本のアニメーションを築いた人々』は、『作画汗まみれ』に続く宝物になった。この数週間は、この本をめくっていればいつでも幸せになれた。時に涙が止まらなかった。

登場する6人のアニメーターそれぞれの人生。その仕事ぶりに迫る、淡々としていながら情熱を宿した筆致。どれも印象深いが、中でも印象的だったのは森康二の章( 『なつぞら』では井浦演じる「仲さん」のモデルとされる人)。最初から最後まで、小さな子ども達を楽しませることに徹し暴力や派手な感情表現を嫌った森氏の生涯。家では人の批判どころか仕事の話も一切せずロマンチストで寂しがり屋、「ぼくにはどぎつい仕事はできない」が口癖だったそう。「絵柄と志向から生き方まで終始一貫『不変の人』だった(同書)」。

これを読むと仲さんはモデルどころか一部モチーフ、ということが分かるが(他の人も同様だけど)、でも井浦の台詞やしぐさの節々で森氏の面影が垣間見える(制作サイドのリスペクトが見える)瞬間も、それは嬉しいものです。『日本のアニメーションを築いた人々』には同じくモチーフとされる奥山玲子、大塚康生、大工原章、そしてアニメ時代考証で #アトロク 出演でもお馴染み小田部洋一氏、新潟出身の近藤喜文らが章を割かれ、その生涯の仕事ぶりが分かるようになっている。

今となってはあたることも難しい各種の資料から引かれた貴重な言葉、叶氏の素晴らしい構成と文章でどんどん読ませます。当時入手していなかったのは残念だけど、こうやって『なつぞら』と一緒に読めるのも今ならでは。買えて良かった。

あと、巻末で安藤雅司さんが近藤喜文展で同氏を語っている内容がめちゃ胸アツ。『赤毛のアン』をどうしても観たくなる!

https://www.amazon.co.jp/dp/4835456858/

久しぶりのオフ呑み

仕事の出張のついでに、以前パームナイトを一緒に主催したお二人と東京駅近くのクラフトビールバーで呑んだ。3時間ほどがあっという間。最初は主に『なつぞら』の話。後半はNさんの昔の就職の話や他のドラマやオタ終活や漫画やいろいろ、昔話も笑える夢の話もあちこちで、尽きることがありません。幸せとしか形容できない時間です。こういう時間を繋いで生きていきたいね。忘れないように投稿しておきます。

二階建てMAXときはもうなくなるそうだ。乗るのはこれで最後かも知れない。色々思い出あるなぁ…。
(ああ社内の写真撮っておけば良かった!)

 

 

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』感想

『トールキン』と迷って『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をユナイテッド・シネマで字幕鑑賞。車とファッションと音楽だけで最初からずっと多幸感に包まれる。

町山さんや宇多さんが言っているように、事前にシャロン・テート事件のこと、マンソン・ファミリーのことを復習してから行ったので、素晴らしい映画体験になった!併せてポランスキー監督のこと、『ローズマリーの赤ちゃん』の粗筋なども知っておくと良かった。というかパンフレットの町山さんの解説を事前に読むことが出来れば最高なんだけど。

特に最初の二つを知って観るのと、知らないで観るではまったく感想が違ってくる。
最後はドギマギして、観終わってしばらくしてから実感が湧いてきた。思い出しクライング。
もいっかい観に行きたい。

タランティーノ作品が個人的にめっちゃ好きな訳ではないけど、「映画体験」という意味ではやっぱりいつも素晴らしい。
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●ブラピがとにかくかっこいい。泣けるほどかっこいい。
●犬に呼びかけるあの舌鳴らし、真似しちゃうよね。

この作品はタランティーノによっての『ROMA』である、と本人がたとえている(彼が育った頃のハリウッドを描いている)。どちらも時代へのリスペクトと愛が溢れ出している。

淡々とした日常の中で「あの時代への没入感」を楽しんでいると最後に…。万人にお奨めしないけど、ある意味でROMAに並ぶ傑作だと思うので、興味ある人は映画館でやっているうちにぜひ。

NHK『だから私は推しました』5話感想

『だから私は推しました』5話。初めて観た時から「なにこれ何コレ何何、すげ〜!」状態で、それが今までずっと続いている。

今回は前半きりきりとして、中盤からとある瞬間にぽろっとなって、もう最後はぐっとぐっとなって。そしてああどこに続くのだこの物語は。まったく予想がつかない。

自分はこのドラマを観てもアイドルファン人生は歩まないけど、でもドラマを観ている間だけは、その気分を味わっている。これってとんでもなく凄いことだと思う。監修に姫乃たまが入っているので、きっと業界的にも凄くリアルなんだろうけど、それだけでも大変なことなんだろうけど、特筆すべきは人間のリアル。同じグループ内で心の衝突が起こる時、流れていく時のリアル。それを見つめる部外者のリアル。繊細な脚本を彼女達のハイレベルな演技が実現し、斬新なカメラと編集で盛り上げる。全部すごいけど、やっぱり脚本。ドラマ脚本オブザイヤーだ。

Amazonプライム『The Boys』感想

Amazonオリジナルドラマの『The Boys』シーズン1は『全裸監督』よりずっと先に観終わってた。これも素晴らしかった。

マーベルやDCを彷彿とさせる「ヒーロー」が普通に活躍している世界が舞台。だけどそのヒーロー達はマネージメント会社で市場を独占している巨大コングロマリット企業ヴォート社に属していて、裏ではアレやコレやで巨大なお金が取引される。

この世界では「ヒーロー行為」も経済活動の一部なのだ。そのヒーロー達がなんとゲス野郎ばかりときてる!こいつらに「事故」や「レイプ」で恋人や家族を奪われ、しかもその事実を隠蔽された男達が、復讐のために立ち上がる、というのが『The Boys』のストーリー。

ゲスたちが憎み合い騙し合うけったくそ悪い話ばかりで自分は苦手なんだけど、それでも最後まで一気に観ちゃったのは、最高の「人間ドラマ」だから。興味の持続でただ次にひっぱるだけの、結局何を見せたいのか分からない脚本とかでは全然なくて、ゲスはゲスなりのバックボーンがあり、皆そのことをちゃんと描いていて、「人」の魅力を感じられる。そのドラマの作りが素晴らしいからだ!

そして現実社会のありとあらゆる問題をぶっ込みぶった切るその量も、MCUの比じゃない(ドラマは観てない)。軍産複合体と軍事産業、ワインスタインで話題になったセクハラパワハラ、Metoo、キリスト原理主義、環境問題、動物保護、ハリウッドセレブ達のアレコレ…いやー脚本すごいって!

復讐する「ボーイズ」リーダーは新スタトレのマッコイ役、カール・アーバン。めちゃくちゃ渋くて大好き。

ゲス中のゲスでヒーロー集団「セブン」のリーダー、キャップとスーパーマンを足したような見た目の「ホームランダー」を演ずるのがアントニー・スター。彼のヴィランぷりこそこのドラマの要。その笑みの嫌な感じときたらもう!必見!

最終回がちょっと残念だったけど、来年もうseason2が始まるらしいのでそっちを楽しみにしよう。

アメコミもの?ああ…という人にもコレはお奨めです。
魅力の1/10も書けてないよ…

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