『ビフォア・サンセット』感想

『ビフォア・サンセット』はビフォアシリーズ3部作の2作目。少し前に書いた「2作目より3作目を先に観てしまった」アレです。Amazonプライム。

1作目『ビフォア・サンライズ』から9年後。パリの書店で再会した2人が、その2時間後くらいに再び別れるまでの物語。なのでほぼリアルタイム進行。延々と街を歩きながら2人で話し続けるだけの映画。すごいよ。これがずっと面白いんだもの。主役2人も一緒になって考えた、練りに練られた脚本らしい。たびたび出てくるウンチク話がイチイチ面白くて、聴き入ってしまう。

前回の感想では倦怠期夫婦モノみたいな印象を書いたけど、それはあくまで3作目の後半だけ。3部作のほとんどは、誰もがラブラブ恋気分を味わえる筈。センスが良くウィットに富み「へー!」なウンチク連発、時にすごく考えさせられるこの会話の妙!パリの町並みも楽しめる。気持ち良かった。

マンガの新規開拓

「マンガとうまく付き合えなくなって」と、
『フリースタイル』誌に宇田智子さんが書いてた。「このマンガを読め!2019」特集号。
掲載されている皆さんが、どうやって毎年、新しく面白いマンガと出会っているのか、分からないと。

そう、おれもここ数年は、続刊やよほど好きな作家の新作しか買っていない。付き合い方が分からないというより、もう少しなんとかしたい。昔はこんなじゃなかったのに。

今は書店でちら見ができないのが決定的に駄目だ。シュリンクは論外だが(これも外すのが本当にイヤ)、シュリンク無しの本でも「立ち読み防止」ビニール紐のせいで、自分好みの作品を開拓することが不可能になった。

ごくごく限られた激推し作品だけは抜き刷りを置いているけど、話にもならない数だ。書店は良い作品をお客様に紹介することを諦めているのか。ネットで評判を調べてから、買うのはAmazonじゃなくお店に来てくれとでも?

(近くの大規模書店(某パチ資本)のレジでは、立ち読み防止の黄色いビニール紐を「外しても良いですか?」と聞いてくる。そのたびに
「な・ん・で・お・た・く・の・ゴ・ミ・を・わたくしが引き取るかどうか、お聞きになるのですか?」
と思いながら、ぶち切れそうなのを抑えて「はい」と答えるのだ。
(最初のうちは少しでも改善してもらいたくて店員に伝えていたけど。もう何も変わらないのでやめました。)

店頭の新規開拓ができない、そんなこんなの状況を打破するために『フリースタイル』なんかのマンガ特集を買って、そこから試しに買ってみたりしている。あとはやっぱSNS情報が一番多いかも。

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写真はそんなやって買った新規開拓に加え、好きな作家の新作旧作。

フリースタイルで推されていたマンガ3冊、確かにみんな面白い!
面白いんだけど…多分ほとんどのマンガ好きに「面白い」と言ってもらえるような作品なんだろうけど、自分的に「これは一生つきあっていきたい!」までではなかった(上から3冊)。

●泰三子『ハコヅメ』:交番勤務女子の業界・人情もの。続刊はもっと盛り上がるのかも知れないけど、買うほどでない…かな。

●吉本浩二『ルーザーズ』:漫画アクション誌を創刊した編集者たちのノンフィクション。漫画的表現スキルがあまりに稚拙だけど題材が面白すぎるので、これはきっと続きを買う。モンキー・パンチの若き時代とか出てきます。自信もなく絶望寸前の若き彼。

●森田るい『我らコンタクティ』:こっそりロケットを作る内気青年とそれに絡む世間ズレした女子。1巻完結。これは面白かった!

●清原なつの『じゃあまたね』:高校大学とずっと大好きだった作家さん。その少女期を描く自伝。ドラマ仕立てではなく当時の流行ややっていたことを淡々と日記風に描いてる。う〜ん、なつのさんはやっぱり昔のSFやファンタジーが好きです。

●瀬野反人『ヘテロゲニア リンギディスコ』:「魔界」に入り魔物たちの言葉を解析しようとする言語学者の弟子の話。表紙から何から『ダンジョン飯』の二番煎じっぽくて、荻上チキさんが激推ししていなければまず買わなかったと思う。内容は…確かにオリジナリティはあれど、主人公のルックスから性格から『ダンジョン飯』の主人公と似ていて、もうスピンオフみたいな気分で読んでしまってた。続刊は…買う…かな

●九井諒子『竜の学校は山の上』:作者初めての作品集らしい。ダンジョン飯以前の中短編はそこそこ読んでるけど、自分の中ではそこまでの位置になかった。この短編集はそれらより一段上だった。忘れられない魅力がある。

まだまだ積ん読あるのでここらへんで。

#readinglist_dsm

NHK『いだてん』感想

『いだてん』最高!
毎回何も考えず45分間、家族で満喫しています。楽しい!楽しい!夢を見ているのかと思う位、期待に溢れる今年No.1ドラマ(予想)。 クドカン、大友良英、井上ディレクターの『あまちゃん』ドリームチーム!あまちゃんのキャスト、大好きな俳優達がたくさん。脇役がいない。皆が活き活きしてる。

特に好きなのは中村獅童演ずる四三の兄。他にもミシマ家のシマ、森山未來演ずる(大好きだった澪つくし料理帖を思い出す…)若き志ん生、峯田、キョンキョン、活躍は未だないけど神木君、いつもは嫌いなビートたけしでさえ、1人のおっさん芸人として面白いよ…!山本美月ちゃんまで!

オープニングは横尾忠則に山口晃(そう、うちの子供達はみずつち企画で山口先生に直接教えていただいたことがある)。そして大友さんのまた大傑作のOP曲!早くサントラが欲しい。
あと我が家ではいつも誰かが「逢〜いたかば〜ってん逢われ〜んた〜い♪」を謳っている。

おちゃらけているようで、全てのセリフに説得力がある。今のこの時期にオリンピックドラマをやることの稔侍をしっかりと抱き、2020をただ礼賛するなんてことがある筈もなく、当時のオリンピックと国内事情を(ギャグの皮を被せて)丁寧に描写することで、表向きバンザーイ!裏では2020周辺の今のモロモロへの皮肉になっているこの構図。クドカン先生、ほんと見事っす。す・べ・てが気持ちいい。

主人公の四三が毎回毎回チャーミング過ぎる。何なのこのベストキャスティング。
綾瀬はるかに「良かったね」と声をかけてあげたい気分。
今いちばん楽しみなTVドラマです。

『ONCE ダブリンの街角で』感想

『ONCE ダブリンの街角で』をAmazonプライムで。2007年公開映画。

「アイルランド・ダブリンを舞台に、ストリートで出会った地元の男とチェコ系移民の女が音楽を通して心を通わせていくラブストーリーで、自然主義俳優およびミュージシャンのグレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァが主演している。映画撮影以前より2人は「ザ・スウェル・シーズン」の名で音楽活動をしており、映画のオリジナル曲全ての作曲および演奏を行った。」(Wiki)

「ある日、ダブリンの街角で、男と女が出会う。男は、穴の空いたギターを抱えたストリートミュージシャン。女は、楽器店でピアノを弾くのを楽しみにしているチェコからの移民。そんな2人を音楽が結びつけた。彼が書いた曲で初めてのセッションに臨み、意気投合する2人。次第に惹かれあうものの、彼らは互いに断ち切れぬ過去のしがらみを抱えていた。もどかしさを胸に秘めたまま、2人の気持ちが揺れ動いていく…。」(Amazon)

このあらすじそのままってくらいシンプルな話。主人公二人は「名もなきふたり」。劇中で名前は出てこなくて、エンドクレジットではただ「GUY」「 GIRL」とのみ紹介される。ただ音楽が生まれる時、寄り添うときの気持ちよさが、全編を通して伝わってくる。

『シング・ストリート』のジョン・カーニー監督の手によるアイルランド舞台の音楽モノ。外れる訳ない!と思って観たらその通りで、すごく好きだ。2人の微妙な関係が最後どうなっていくのか。それを見守る目線が優しくてもう……この辺は『ビフォア・ミッドナイト』にも通じるところがある。二人のやっている音楽はそんなに好みじゃないけど、問題ではなかった。

『ザ・コミットメンツ』『シング・ストリート』『ONCE』…どれも大好きなアイルランド音楽映画たち。次はカーニー監督の『はじまりのうた』(菊地成孔先生激推し)を観なくては。舞台はNYに移るらしいけど。楽しみ。

※今検索して初めて知った事実。この主役男性は『ザ・コミットメンツ』のギターの人だったらしい…。全然気付かなかったよ。

『ビフォア・サンライズ』『ビフォア・ミッドナイト』感想

『ビフォア・サンライズ(1995)』『ビフォア・ミッドナイト(2013)』をAmazonプライムで。

パリへ向かう長距離列車の中で意気投合した20代の男女が、ウィーンの街中を歩きながら一夜を過ごす。その様子だけを淡々と描いた『ビフォア・サンライズ』が一作目で、1995年公開。

その後、主役のアメリカ人男性役イーサン・ホークとフランス人女性役ジュリー・デルピーのキャストをそのままに、9年後に2作目、さらに9年後に3作目と、劇中の時間そのままに歳を取った二人の関係を描いた連作になっているのが、この「ビフォア…」シリーズ。監督はリチャード・リンクレイター。3作通じての特徴は、その殆どすべてが会話劇だけで進むこと(らしい)。 はいはいはい、皆さんご注意です。
私は2作目だと思い込んで、間違って3作目を先に観てしまったよ。しかも終わってから気付くという、体たらく。順番は
1『ビフォア・サンライズ』
2『ビフォア・サンセット』
3『ビフォア・ミッドナイト』
です。ややこしいですけど間違わずに。

男女2人の恋愛もので、しかも会話劇オンリーって、普段自分からは絶対に観ないようなジャンル。宇多丸さんのラジオで紹介されていなければ、まず観ることはなかった。

さてその「会話劇」なんだけど、これが見事に飽きさせず最後まで観てしまった。喋っている内容は、男女のこと、仕事のこと、生き甲斐のこと、家族のこと。等など。これらの会話が映画の殆どを占める。それで飽きさせない。何故だろう。

思うに、
1)話している内容が超リアルでツボをついている。脚本は俳優2人も一緒になってディスカッションしながら決めているそう。同じ俳優で役と同じ歳を重ねてきたリアルが、そのまま反映されている。
2)少し突拍子もない話でも「なるほどそうなのか?」と思わせるプレゼン力・説得力がある。
3)「普段からこれだけ2人の間で色々なことを話していたら、それはきっと楽しいかも知れない。無理だけど」という、人種違いのカルチャーギャップが楽しめる
などではないか。

特に3作目『…ミッドナイト』は40代2人の、まさに中年夫婦あるあるあるあるあるある話が満載。クライマックスの喧嘩なんてもう、劇中の2人がそのまま自分達に見えてしまう位。(セクシャルな話題はこっちは全然ないけど)

えと、結婚されてない皆さん。この『…ミッドナイト』の最後の喧嘩をぜひ見ていただきたい。これが夫婦の、いや一緒に暮らす男女のすれ違いの原点です。このやり取りにすべてが含まれていると言っていい。

さて、自分は普段ならこういう「世の中にあると分かっている避けられないイヤな話を、敢えて映画やドラマの中で観たくない」性分なのに、何故このシリーズは許せるのか。

それは、避けられない男女のイヤな話をしながらも、その中で2人が懸命になんとか生きていこうともがき、試行錯誤している、その試行錯誤のスキルが観ている自分達よりも時には少し上手で、結果、わずかでも希望が見えるからなんです。絶望だけで終わらない。

併せて2人の会話の背景に見える欧州の町並みがとても美しく、一緒に観光旅行しているかのような気分を味わえるのもいい。聖地巡りをする人も多いんだろうな。

オススメです。果たして2作目を観るのかどうかは、分からない。

『グリンチ』感想

町内会のイベントで『グリンチ』を観ました。イオンシネマで吹替。

冒頭10分くらいで紹介される、映画の舞台「フー村」の描写が、もう夢のように素晴らしくて、全編通してこの村のあれやこれやを見ているだけでもオッケー!と思っちゃう位でした。フー村の近く、崖の洞窟にあるグリンチの住処も別の意味ですんごく素敵。

原作は未読だけど、とにかく美術と映像(ウォークスルーというかフライングスルーというか、村中を駆け巡る視点)が最高。ヒックとドラゴンみたい。つまり映画館で観るのがオススメ。テンポも良い。この世界にずっといたくなる。最後はちょっというか随分納得いかないけど、全体のイキオイで持って行かれてしまう。

この「フー村」とグリンチの住処を再現したテーマパークがあったら最高だと思う。夢のような場所。

さて大のイルミネーションファンのくせにここまで観ていなかったのは、主人公グリンチのぼやきキャラだけが予告編で強調され、いつもの良さが伝わってこなかったから。ピクサーディズニーのような「でき過ぎる子」でもなく、説教臭もなく、最高の音楽と映像・ギャグで語られるひたすら楽しいあのイルミネーション作品の良さが、どうしてもグリンチの予告編からは想像できなかった。

ファンでさえこれだから、興業は大丈夫かしらと不安になる。 (初期のイルミネーション作でグリンチと同じ原作者の『ロラックスおじさんの秘密の種』、これ自分的には結構な駄作で(子供は喜んでたけど)、この作品にも同じようなぼやきキャラが出てくるんだよね。その影響も強かった。『ロラックス…』はもう途中で観るのやめたくなった位だ)

いろいろ観る前に懸念のあった『グリンチ』だけど、実際は想像と違っていて、まずグリンチと対極にある、フー村の住人たちの描写のボリュームが同じ位あって、ダブル主役みたいなかんじ。

で、グリンチには愛犬マックスやトナカイのフレッドという愛するしかないカワイイキャラがいつも一緒だから、そのやり取りだけでずっと笑わせられたりきゅーんとしたり。この巧さは『ロラックスおじさん…』とはずいぶん違う印象。

全体としてイルミネーションに期待する「音楽」「映像」「ギャグ」「バカバカしさ」はちゃんと楽しめると思う。だけどちょっと最後が説教臭く…。 オリジナルのキャストはグリンチがカンバーバッチ(彼の声キャストは傑作揃い)だし、ナレーションがファレル・ウィリアムスなんだよね(今作ではたまに入る長めのナレーションも印象的だった)。字幕版をどこかで観たいけど劇場では無理なんだろうなぁ。こういう子供向けは吹替ばっかりで…。今回も音楽最高だったのでファレルかと思ったけど、音楽はやってません。

そしてイルミネーションとピクサーディズニーで相当な差が出ていると思うのは、日本語ローカライズのクオリティ。劇中で出てくる看板やちらしのデザイン(フォントなど)が、グリンチもグルーもちゃんとしていて違和感がない。

大好きな『シュガー・ラッシュ1』はもうそこだけwordで打ったみたいで、酷かったもんなぁ。2はちゃんとしているのかしら。 (ローカライズと言えば『SING』の吹替の、原語版を上回るかというクオリティ!そこまでもってきた日本語版スタッフとイルミネーションスタジオのやり取りの話には心から感服しました。)

前座の短編ミニオンの吹替キャストクレジットでまた笑っちゃう。山ちゃんサイコー!(イルミネーションの前座短編はピクサーみたいなクオリティを期待しちゃ駄目よん)あとNetflixでオレンジ・イズ・ザ…知ってる人はタイトル観ただけで(笑)

グリンチ、ぜひクリスマス前に観るのがお薦め!

Thunderbird60(mac)のアカウント情報が保存されない→「アクセス権のリセット」で解決

iMacを3世代くらい新しいマシンに買い換えて同じEl Capitanで環境移行したのだけど、もうすべてがトラブル続き。

それとは別にThunderbirdのトラブルもあって。これはバージョンアップが関係しているのだろうか。
1)モーレツに遅い。
2)popstate.datフォルダが延々と増え続ける……色々と調べて対策したけど解決できず。
3)ライブラリのプロファイルフォルダを見ていると、Thunderbird起動直後から「prefs-00.jp」というファイルが1秒に2個くらいずつ増えていき、あっという間に9999個作ったところで止まる。……色々と調べて対策したけど解決できず。

結局Mail.appに変えることにして、過去メールはインポートできないからその都度Thunderbirdを見るという作業にしている。ところが

4)アカウント情報が、一度Thunderbirdを終了すると元に戻っている。「新着メッセージがないか起動時に確認する」をオフにしても、アプリ立ち上げ時にオンに戻るので、Mail.Appで受けたいメールをThunderbirdが受けてしまう。

という症状が起きてにっちもさっちもいかなくなった。「OnyX」のようなユーティリティを使ってアクセス権の修復をしても、他色んなことをしても直らなかったのが、この方法で直りました!

ホームフォルダの中のアイテムのアクセス権を変更した後で起きる問題を解決する

これまでは個別のフォルダ毎にアクセス権を修復してきたのですが、そのずっと上位、ホームフォルダ丸ごとのアクセス権を「リセット」することで、以上のもろもろを解決できたという訳です。

とは言えiMacの不具合は依然そのまま。クリーンインストールの準備の段階で挫折しそうです。はぁ…

雪の降らない冬(2018-2019)

1月21日現在まで、ほぼ積雪はない。スタッドレスタイヤがちゃんと雪を踏みしめたのは1〜2回か?
除雪はまったくしていないし、スコップも持ったことがない。
晴れの日も多い。今日も晴れだ。
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1/22夜に初めてはげしく降ったけど、結局積もらず半日でなくなった。
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1/31夜。これは積もる雪だ!と思ったが、21時には降り止んで、翌朝はこんなかんじ。未だ雪除けは無し。
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2/15 2月前半で3回ほど積雪があったが、いずれも10cm未満。1〜2日で消えるレベル。
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2/23〜25 昼は10何度にもなって、車の中は暑い位。本当にこのまま、新潟の冬が終わってしまうのだろうか。

『25年目の「ただいま」』書籍感想

サルー・ブライアリー著『25年目の「ただいま」』(静山社)読了。

以前感想を書いた映画『ライオン 25年目のただいま』の原作本。良かった。本人が書いた回想録。
映画に出てこない裏話もたくさん。あのお兄さんとは実際どうだったのかも、良く分かった。何より翻訳がうまい。主役のサルー君は、映画と同様やっぱり愛すべきキャラだった。省略されているところはあれど、相当忠実な映画化だった。
これは、原作から入っても映画から入っても、どっちもOKな奴。オススメです。
(残念ながら絶版のようだけど、ネットですぐ買えるよ)

『ライオン 25年目のただいま』感想

2018年に観た映画ベスト

記事をまとめる時間がないので、取り急ぎ。

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「2018年に観た映画」ベストをまとめました。 映画館で観た映画:19本(2017は25本) 家で観た映画:52本(2017は41本) ティーン向け青春映画なんて、それだけで毛嫌いしてしまうタイプ。イヤ今でもやっぱり苦手。なのに… 『ちはやふる』は、もはや名作を超えて古典になりつつある、なんて宇多丸さんも酔っ払って言ってたけど、本当に「結び」は凄かった。 個々の感想はおおよそ #movie_tv_dsm で載せています。 2018年も面白い映画が沢山ありました。楽しかった!未だ観ていない傑作もきっとたくさん! #映画ベスト_dsm #movie_tv_dsm #映画レビュー#映画批評#映画感想#映画鑑賞記録#映画紹介#映画メモ#おすすめ映画#映画部#instamovie #2018ベスト映画ランキング #2018映画記録 #2018映画

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NHK朝ドラ『まんぷく』脱落しそう(しない)

安藤サクラと長谷川博己というキャストでモーレツな期待の中始まった朝ドラ『まんぷく』だが、90話近くの現在に至るまでハマりきれず、それどころか脱落しかけている。その原因を自分なりに分析してみた。

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まんぷくは基本的に「ところが…」「しかし…」で視聴者の興味を延々と繋いでいく「不安ドリブン」な脚本だ。常にトラブルが起こっているか、それを解決しているかの物語で、トラブル抜き:単に幸せな日常の描写は、あまりないように思う。
だが、それ自体は問題ではない。

繋ぐきっかけとなるトラブルや事件が、ホントにくだらなかったりツッコミ所だらけでノれない。このことで常にイライラさせられるのが、自分が脱落しそうな最大の原因のように思う。

「○○○すれば解決するじゃん…なんでやらないの」という突っ込みがずっと頭から離れず、だから登場人物と一緒になって心配できない。不安になれない。

その後、トラブルを解決する過程(そこで登場人物の誠実さや、人と人の関係が深まっていく)は大抵好きなのだ。だからまた観てしまう。このパートでは、安藤サクラ・長谷川博己はじめ(お母さん以外の)役者たちの魅力が全開になる。

【例】

事件)塩を専売公社に納入する際のセラさんのピンハネ(何故電話一つしない。何故伝票ひとつない)
【解決過程】→それでもセラさんを信じる萬平と、そんな萬平をより好きになる福子。結束が固まる
事件)ふくこが義理の兄と一緒に歩いているところを塩メンにこっそり見られて浮気に勘違いされる(心からどうでもいい)
【解決過程】→萬平を信じきれない福子と、その福子を思うお母さんの気持ち(数少ないお母さんの見せ場)→萬平とのやりとりへ
事件)床下から見つけた手榴弾で魚をとっていて全員が拘束→軍事裁判(きっかけと展開のギャップありすぎ)
【解決過程】→萬平のことを英語でかばう福子の見せ場・他たくさん
事件)夫が裸婦像を描き始めたことで動揺する妻(画家の妻が裸婦画を知らないって)

【解決過程】→のろけ話が最後に暴露され、忠彦さんの家族を思う気持ちが一層明らかに

まとめると

1)キャラの魅力を見せるために採用された「トラブル」エピソードのつくりが過ぎる。
だけど解決の過程は気持ち良い

※念のために書いておくと、萬平さんのモデルになった人の生涯は本当にトラブル続きだったようだ(NHK『ステラ』参照)。何度も書くが、このこと自体はそんなに問題ではない。

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もう一つ脱落しかけている大きな理由、それがお母さんの存在。
あのキンキン声で、トラブルのたびに当たり前の話を延々と、ほぼ毎日繰り返すのが我慢できない。言っていることは本当に「お母さんあるある」だし、こういう人、いるよね。リアルだよね。すごく分かります。いっそ「お母さんカワイイ」なんてゆう話も良くききますが、全然共感できない。みれば見るほど嫌いになっていくのが、お母さんのキャラクター。このあたりに自分の対応力の無さを見る思いだ。

どうせ現実にあると分かっている不可避でいや〜な問題を、朝から毎日見せられたくない、いやテレビでわざわざ見たくない、ということに尽きる。(お母さん、そのうち出番が少なくなるかも…と期待していたのに、存在感は何も変わらず、ずっとこのまま続きそうなイキオイだもんな…)

これは以前から「渡鬼問題」と呼んでいた対立だ。

『渡る世間は鬼ばかり』というドラマに勝手に代表させてしまって申し訳ないのだが、
「嫁姑問題」や「ママ友イジメ問題」など、世の中に確実に存在するイヤ〜な問題を
●わざわざテレビで観たくない派、と
●わざわざテレビで観たい派、が
世の中には存在する。

「わざわざ渡鬼を観る人」vs「観る意味が分からない人」
この2者は永遠に相容れないのだ。これを渡鬼問題と言う。

特に今回は「朝ドラ」じゃないですか。1日が始まる、朝。毎日の仕事の前に、こんなこと見せられたくないよね、というのが私の基本的な朝ドラ視聴スタンス。
そうでない渡鬼ドラマは、やっぱりことごとく脱落してきたのだ。
まとめると

2)毎朝こんなイライラするのを見せないでくれ

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でことで、いつもならとうに脱落している筈なんですけど、役者のパワーが凄すぎてなんとなく続いている、というのが
「まんぷく」現状報告でございました。

自分的口直しに、当ブログの朝ドラ過去記事をひっぱりだしておこう。
『あまちゃん』関連記事へ
『あさが来た』関連記事へ
『ひよっこ』関連記事へ

長女がインフルA(2019.01)

1/13(日)夜から長女発熱、38度。
14(祝・月)朝は37.5度、夜40度。前から楽しみにしていた初の家族カラオケは、妻と次女のみで行くことに。家で留守番しながら長女と『シュガー・ラッシュ1』を観る。何度観てもすばらしい。午後はエフスタイルのべーとるず&青木さんのライブに。
翌日病院でインフルA確定。今週は全休みになる。他家族は現在兆候なし。

1/21より登校再開。妻が昨日より少し熱がある。まさか…

『アリー〜スター誕生』感想

『アリー スター誕生』をユナイテッド・シネマで。
70年代から3作に渡りその時代ごとにリメイクされてきた脚本「スター誕生」(前に観たのもあると思うけど昔過ぎて覚えていない)。レディー・ガガの初主演映画。

脚本的にひっかかる箇所がなくはないし、カンペキな大傑作とは思わないけど、音楽映画として素晴らしい!

ブラッドリー・クーパーの初監督作にしてダブル主演。控えめな演出が見事過ぎる上に彼のライブシーンも吹替無しで、なんとその作曲までやっているそう…。ちょっとにわかには信じがたい。彼のカントリーロック、結構イイのこれ。

特に前半、ガガ様の震えがくる程のシーンがいくつもあって、もうそれだけで満足!!観て良かったなー。ベスト・ガガ様!(←すみませんほとんど聴いたことないけど)

観終わった後に宇多丸さんの評を聴くと色々分かってお薦め。

映画『ライオン 25年目のただいま』感想

『ライオン 25年目のただいま』(2017)をNetflixで。極力ネタバレ無し感想。

オープニングから、ほとんどセリフのない冒頭シークエンスを観ただけで「あ、これは信頼できる映画」と確信させる映像クオリティ。

【ストーリー&キャスト】
インドの貧しいスラムで生まれ、5歳の時に迷子になった主人公サルーは、家族と生き別れのままにオーストラリアに養子に出される。何1つ不自由ない青年期を送るサルーだが、あるきっかけでインドの家族への思いを抑えられなくなる。その思いを義母にも言えず一人苦しむ彼は、GoogleEarthであの時お兄さんと別れた駅を、自分の育った家を探すのだった。

2012年に世間を揺るがせた実話を映画化。主人公サルーに『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテル、恋人役にルーニー・マーラ。育ての母親役にはニコール・キッドマン。

子役が素晴らしい。良くこんな子を見つけてきたと思うし、子役演出の巧さなんだろうな〜。生き別れのお兄さんがもうね、もうね…言葉にならない位愛おしいし、サルーの気持ちにそのまま入り込んでしまう。

サルーは子供時代が超絶可愛くて、青年時代もイケメンでそれだけで幸せになれる。ルーニー・マーラっていつもはじまってしばらく経ってから「え?これルーニー・マーラなの?」って毎回気付くくらい(大袈裟)印象変わる。褒めてます。彼女の出てる映画に今のところ外れなし。今回観るって決めたのも彼女の名前がクレジットにあったのが決定打。

映像の美しさと劇伴のセンスの良さに圧倒される。冒頭からちょくちょく入る真俯瞰や上空からの撮影(オンリーザブレイブを思い出す。あ、あっちが後か)は、GoogleEarthにかけているんだろうけど、それにしても美しい。豪州とインドで、まったく違う環境なのに同じような見え方のカットを重ねたりとか。
そんな工夫された映像や静かな演出、俳優の素晴らしい演技の積み重ねで、ストーリーは想像通りなのに、まぁ最後は声が出る位に泣かされた。

オーストラリアの義母が劇中で「何故養子をもらうのか」について語る。自分は子を産めない訳ではない。世界には人が溢れている。子供を産むことで世界が良くなるだろうか?恵まれない多くの子を一人でも助ける方が大切だ。夫も同じ考えなので結婚した。と。演じるのはトム・クルーズとの間に実際二人の養子を迎えているニコール・キッドマン。貧富の差はあれど階級差のない日本では育ちにくいノブレス・オブリージュ。彼女への出演依頼は、実際のサルーの親族会議で提案されたそう。

ちなみに検索すると本物のサルーが「実業家」で出てきます。映画は彼の出版した自伝を原作としたそうで、この本、絶版ぽいのでさっそくネット注文しました。

あと義母が小さい時に見た白昼夢の話がなんだか『パーム(獸木野生)』みたいだな、とか。「ライオン」というタイトルの意味が最後に明かされたりとか、ツボなところがいくつも。
お薦めです。

NHKの名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”」感想

1/2放送、NHKの名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”」をNHKオンデマンドで。
※同日の「細野晴臣イエローマジックショー2」はオンデマンド入りしていない。残念。

残されたマルチトラックを聞きながら、音作りの秘密を解説してくれるという番組。自分は初めて観た。当時関わった人と現在の業界人ファンなどのコメントがどれも楽しく、全編に流れる名曲も相まって、正月休みの最後に幸せ過ぎる50分を過ごさせていただきました。最高。以下メモ。
●YMOは以前のNHKの番組で「いかにグルーヴをなくすか」という面が強調されていたけど、この番組では「さすがにそれではイマイチなので、どうやってグルーヴを出していたか、出たのか」を解説していた。
●その一つ。幸宏はクリック(リズム)より早め、細野は遅め、坂本はジャスト、でYMO独特のグルーヴを生んでいた。
●ビハインドザマスクはストーンズやザ・フーのコードに近い。米初公演での驚異的熱狂のベースにもなった?
●トラックダウンで別の曲みたいになってた。苦労して一つ一つ作り上げた音達を相当削り落としていたことが分かる。
●トラック名に残された「根性のBRIDGE」。教授がキーボード人力で超早弾き。
●鮎川誠の、当時と今の格好良さと言ったら!

今でも年に数回YMOブームが訪れる。ビジュアルも最高なので、LPやライブパンフレットなんかを買い戻したい気分。きっと高いんだろうなぁ。

名盤ドキュメント「YMO ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」
【NHKオンデマンドで配信中】
「テクノポリス」「ライディーン」という代表曲を収めたYMO最大のヒット作『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』。国内で発表するも鳴かず飛ばずで、逆に世界ツアーの成功を経て大ブレイク、ミリオンヒットしたのが本アルバム。その魅力を「録音原盤」に残されたマルチトラックを聴きながら、録音当時のスタジオの様子の証言を交えて、名盤誕生の秘話を紐解いていく。
【出演】高田漣,森山公稀,砂原良徳,松武秀樹,吉沢典夫,鮎川誠,川添象郎,横尾忠則,中沢新一,いとうせいこう,石野卓球,山口一郎

『15時17分、パリ行き』感想

『15時17分、パリ行き』をNetflixで。
クリント・イーストウッド監督作品。

2018年に観ていたらベスト3くらいに入りそう。大好きです。

2015年に起きた実際の列車銃乱射事件を、主役3人をはじめ、巻き込まれたお客までできる限り「本人」を使って演じさせたという映画。主役3人が本人だっていうこと、実は観ている間ずっと忘れていて、今調べて改めてびっくりしている。廻りのキャストも含めて素人感ゼロ。「演じさせた」って書くことの方が、ずっと違和感がある。
イーストウッドさんたるや…。 変わっているスタイルの映画かも知れないけど、自分的にはそんなに違和感はなかった。それよりも細かいシチュエーションの伏線回収がイチイチ気持ち良くて泣けてしまったり、ほとんどBGMのない淡々とした演出なのに全然飽きずにあっという間に観させる手法だったり、クライマックスの緊張感だったりの、モロモロな技法が素晴らしい。

伏線って言っても「悪い予感が当たる」とかそういう感じのものじゃないし、基本的に謀略も陰謀もひっかけも悪人も出てこない1時間半。(意地悪な先生はちょっと出てきたか)
愉快痛快で最後すっきり終わる。言いたいことは一つ。「いざという時に、あなたは動けるか」。面倒なこともないストレートな良作なので、未見の方はぜひお気軽に、ぜひ。

『恋は雨上がりのように』感想

『恋は雨上がりのように』をiTunesレンタルで。

原作は特に惹かれる所もなく2巻で中断。大泉洋と小松菜奈によるこの映画化も興味は持てなかったけど、ネット上の評判とYouTubeにある主題歌のMVがカッコ良かったのがきっかけ。

爽やかな佳作だった。まったく知らない人のために断っておくと「女子高生がバイト先の45歳のおっさん店長とつきあっちゃう(キモい)話」ではありません。そうは「できない」事情と気持ちを、変な方向に逃げずに、真っ当に描いていると思う。

音楽の使い方とキビキビした編集、今どきなカメラワークもカッコ良くて、ルックだけで観る価値あった。大泉洋演じる店長には思い当たるところばかりだし、小松菜奈の女子高生はあちこち長女と被りまくりで、リアル感も文句なし。演出も地味で説明セリフも少なく好感。ここまでで充分及第点。

だけど、これは原作でもちょっと思ったかな?小松菜奈が店長を「好き」になる気持ちが良く理解できなくて、少しモヤる。2時間の映画ではしょうがない部分もあるのか。そもそも好きになるのに理由なんてない、と言ってる映画だし。ただこれが少女マンガだったら、こまかい所作の描写やセリフのやりとり、プロットの工夫でもっと感情移入できることも多いと思う。

や、でもちゃんとしてます。ファミレス仲間もみんな良い。

大泉はファミレスの店長だが、未だに作家への夢が捨てきれない。そんな彼の文学部時代の親友で今は売れっ子作家になっている役を、TEAM NACSの戸次重幸が演じている。この2人の絡みは、まんま大泉とシゲを逆にしたシチュエーションに見えてしまう。つまり、売れっ子俳優である大泉と、いまいち売れない戸次の話に。

2人の演技力には明らかに差がある。何故こうも違うんだろう、と観察すると、何も喋って無い時の顔の向き、所作、まばたき、口のちょっとした表情…。要するにその人になりきることだと思うんだけど、その「才能」の優越が、大泉とシゲを観ていると明らかに分かる。かたや、既に万人が認める邦画のトップ俳優となり、かたや…。劇中の2人とまではいかないけど、どこか被ってしまってしょうがないし、2人の会話も色んな意味で皮肉に聞こえてくる…。キャスティングの妙というのか何と言うのか。

作品は小松菜奈目当てでもう一度観てもいいと思うくらい。広瀬すずなどとは明らかに違うが、居るだけですごい存在感の女優なのは間違いないし、10年後も楽しみだ。

2018年末日記

2018年。仕事のことでは本当にロクなことが無かった。悪くなったことばかり思い出してしまう。メンタル的に仕事以外のことを時間を割ける状態ではなく、仕事以外のおつき合いはさっぱりなかったと思う。うまくいかないことばかりで後半は特に、仕事のことはできるだけ考えたくなかった。逃げることでなんとかメンタルを保っていた。

仕事納めから数日県外へ家族旅行。滞在先から見た全国ニュースでは新潟は「大寒波」「大雪」だったので相当ビビりつつ帰ったけど、関越トンネル前の谷川岳SAが1番ひどい暴風雪で、新潟に入ったらそうでもなく、新潟市内は「やや白くなっている」程度。雪遊びを楽しみにしていた次女と二人でガッカリ。

大晦日はいつも通り妻の実家でご馳走をいただき紅白を見ながらの年越し。少し早く一人で帰らせてもらって、風呂に入り除夜の鐘を聞きながらの年越し。これは実に気分が良い。

年が変わることで色々なことがリセットされるならそれはそれで有り難いけど、現実はそんなに甘くないよね。
まぁ来年もなんとかやっていくしかないす。とにかく今年は家族に大病気も事故もなかったというだけで本当に幸せでした。ありがたい。

1日だけの高熱

次女夕方から熱が急上昇。夜には39度超え。これはインフルかなー?と疑ったけど、翌朝(大晦日)には37度。昼には平熱。ずっと通して食欲は衰えなかった。病院などは行っていない。なんだったのか不明。

『バッタを倒しにアフリカへ』他感想

併読するにも程があるってもんで、手が付いてないのも、読み終わってないのも沢山。でも皆面白くて…。

『重版出来!(12)』12巻にしてまったく衰えないどころかアップグレードしてる。安井さんがここにきて…脱帽。

『古本屋台』日本酒を飲みながら読むのに最高お薦め。

氷川竜介『倍蜜の人生』自費出版の自分史で、年ごとの時事ネタが懐かしい。セルフ出版で編集者がいないとはこういうことか、と比較して初めて意識されるものですね…。でもだからこその勢いが読み所。出会えて良かった。

大作SF『零號琴(れいごうきん)』にも夢中だがまだ途中。

それより一気に読み終わった大傑作が『バッタを倒しにアフリカへ』。学問研究エンターテインメント。お調子者な表紙&タイトルのくせに、中身はまっとうにバッタ研究を追い続ける学者の苦闘のドキュメント。それを見事な文才で波瀾万丈のエンタメに仕上げている。学者とは何をどうして食べていってるのかが、すごく良く分かる。クライマックスが何度も訪れ、泣かされる。筆者の「研究」に対する意欲と愛が全編を貫いていて、感動を呼ぶ。

黒田硫黄の新作はちょっと…。こういうとこで前述の吉田秋生やゆうきまさみやくらもちふさこの、何十年経っても新しい感動を生み続けるという奇跡を思う。『かげきしょうじょ!』の作家も晩年の『ぶ〜け』に描いていたらしいので当時は読んでいたのかも。これも大傑作。

榎本俊二『映画でにぎりッ屁』もさほど。漫画家の映画エッセイはいくつも出ているけど、いわゆる「映画好き」や「シネフィル」なマンガ家の描いてる内容はいままでも大抵ピンとこない。このニュアンス伝えるの難しい。自分はもともと映画嫌いだから見どころも違うし当然ちゃ当然。自分の「脚本至上主義」が改めてよく分かる。
3月のライオンと乙嫁語りも新刊出てる。ああシヤワセ。

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