TBSドラマ『この世界の片隅に』感想

スタッフのラインナップを見た時からすごく楽しみにしていたTBS『この世界の片隅に』。すべてのキャストがこれ以上ないほどハマっていて今1番楽しみなドラマ。映画と比べ尺がうんと長いから、当然幸せ期間も長くて、その分こちらは十二分に思い入れが強くなっているので、後半を観るのが怖すぎるンですけど…

まさか能年玲奈以外にすずさんをこんなに体現できる女優がいたなんて。旦那役も水原もすずの妹もお父さん達も女の子も辛すぎる程にはまっている。特筆すべきは大人達にひけをとらない子役の演技・演出。尾野真千子だけが唯一ベタ過ぎて最初気になっていたけど、ドラマならではのサイドストーリーを加えることで彼女のバックグラウンドが分かり、こちらにもまた感情移入することで盤石の布陣に。

5話の電車ですずが初めて怒りを露わにするシーンで、ああほんとに松本さんはすずさんにピッタリだと再認識した。

あと23年ぶりにTVに出るという仙道敦子さんの見事な母親ぶりにも感動するなぁ。きっとこれまでの子育て生活が女優としての蓄積になっているんだろう。5話は彼女の見せ場でもあった。welcome home Nobuko! (アッシュへのセリフみたいに)これからもぜひ素晴らしい演技を見たいです!

ほんわかした画でなんとか観るのが辛すぎないレベルに収まっていた原作やアニメに比べると、実写ドラマはすべてが生々しくなっているし、リアル。だからこそ、原作や映画ではそこまで実感できなかったあの時代のあれやこれやが身に染みて感じるようになる。日常の中でどんな風に戦争が始まっていくのか。ああきっとこんなだったんだろうなぁ、という空気感がすごく伝わってくる。

3話くらいからドラマオリジナルのプロットが加わってきた。この先のどういう伏線になるのか分からないけれど、怒濤の後半を戦々恐々としながら待機する。鷺の話とかもう…もう…。
6話の予告で既に号泣。

『カメラを止めるな!』感想

『カメラを止めるな!』待ちに待った新潟公開。先輩達の助言に従い情報一切入れずに行ったよ。最高にハッピーになる映画!イヤなこともみんな忘れさせてくれる超楽しい映画。最初だけちょっと我慢しなきゃだけど、最後にはあまりのハッピーさに泣いていた、そんな映画。ハッピー気分そのままに、ちょっとした夜食を食べながら(この日のためにとっておいた)ムービーウォッチメンを聴きつつ新潟に帰る道中の、幸せなことと言ったら。
帰ってパンフレットを見て1P目の監督コメントでまたいきなり泣かされた。

「(中略)なんという恐いもの知らず。無知で無名で無謀。それが掛け算されると無敵になるのだ。しかしそれで良かった。無知で無名で無謀で良かった。完成した映画を観てそう思った。あの夏、僕らは無敵だった。」

演劇ワークショップを通じて、学生や知られていない俳優(失礼)だけで作られた、しかも長編映画監督デビュー作。公開当時の全国2館上映から、拡大に次ぐ拡大で現在百何十館に。映画の中がそのまま現実になるようなこの物語。リアルタイムで参加できて良かった。新潟市に来たらまた行きたいな。

『ありがとう、トニ・エルドマン』感想

『ありがとう、トニ・エルドマン』には「気まずい映画大賞」をさしあげたいと思う。以下少しネタバレ含みます。iTunesレンタル・字幕。

ルーマニアで国を相手にしたコンサル会社に勤める、バリキャリ・独身女性のイネス。彼女を心配して、ドイツから父ヴィンフリートがやってくる。ギクシャクした数日を過ごした後一度帰ったかに見せた彼だが、カツラと出歯の入れ歯を付け「トニ・エルドマン」を名乗り、彼女の周辺に現れるように…。

劇伴が一切入らない、日常そのままのような撮影とリアルな演出が作劇意図と見事にマッチングしている傑作。淡々としているけど飽きることはなかった。

悪ふざけの好きな彼が娘の周りでやらかすイチイチが笑えず、気まずい。パーティーで娘の友達や同僚、時にはクライアントにまでちょっかいを出す父、気まずい。宣伝通り「笑いと涙」の「笑い」の部分も勿論あるんだけど、とにかく気まずいシーンがテンコ盛りで、そっちの方が印象に残る。そのあまりの「あちゃー」ぶりが辛くて、最初少し観るのを中断した位。

娘を思う父の気持ちは勿論とても共感できる。が、それよりも「親、うざっ」と思ってるイネスの方に感情移入してしまう。でも彼女は怒らずちゃんとしてて、凄いな。その怒らない理由も後半で分かってくる気がする。物語は途中から急展開を見せ(という表現が相応しいのかどうか)、親子の絆に涙する。とは言ってもやはり全体には変わったつくりの物語だろう。

ヴィンフリート(トニ)が娘と一緒に、リストラ予定の石油採掘所へ行くくだりがすごく好き。労働者とのちょっとした触れあいを通じて、彼の考え方がにじみ出てくる。淡々とした演出はここでも見事にはまって効果を上げている。

途中のとある歌のシーンでモーレツに泣き、その後の展開には唖然。そしてまた…。色んな解釈を聞いてみたくなる、人と話したくなる映画。感情をあまり表に出さないイネスを演じるサンドラ・フラー、からだ全体で愛を表現するヴィンフリートはペーター・シモニスチェク、ドイツ人両俳優のコンビが素晴らしい。思い出しただけで泣けてくる。

【2018年の天災】異常気象de酷暑の夏

7月の最終週から8月の第一週まで雨ゼロ。
毎日33℃超えの酷暑。全国で40℃超えも頻発で死者続出。政府は「災害」警報を出している。
毎日海水浴日和ではあった(さすがに熱すぎるけど)。

8月5日に初めての雨(一時的だけど)、8月7日は24℃でいきなり寒い朝。なう。

■追記8/23■

その後も酷暑はずっと続いたが、8/17頃から?数日急に秋のような涼しさに。
これで酷暑も終わりか?と思ったが、
8/20からは、前と変わらず1週間ずっと30度超え(下手したら35度)で雨無しの天気が続いている。
いつまで続くんだ…

『ジュマンジ / ウェルカムトゥジャングル』感想

『ジュマンジ / ウェルカムトゥザジャングル』をAmazonレンタルで。
やたらに良い前評判も納得。上半期「一番楽しくスカッとする映画大賞」をあげたい。「ゲームの中に入る」とか「ジャングルで動物たちに襲われたりのアクション」は単なる舞台設定でしかなくて、主題として貫かれているのは「高校生達の成長物語」。笑って、ドキドキして、ほろっとさせられて、の見事なエンターテインメント。しかもその殆どを演じているのは高校生でも何でもないおっさん達という、すごい作品。

現代の高校生4人組がいきなり「ジュマンジ」というジャングルが舞台のTVゲームの世界に放り込まれる。もとの世界に戻るにはゲームをクリアしなくてはならず、それぞれのキャラクターに与えられた特技を生かしながら協力してゴールを目指すことになるのだが…

高校生達はゲームの中で、テキトーに選んだ自分とは全然違うキャラクターとして生まれ変わる。主人公のなよなよゲームオタク・スペンサーは筋肉ムキムキのドゥエイン・ジョンソンに。SNSの自撮りに命を賭けるギャル・ベサニーは、ヒゲで中年デブの博士ジャック・ブラックに。スペンサーと微妙な関係にある幼馴染みのムキムキ黒人フリッジは、武器運びしか能のないチビに。ガリ勉でコミュ障少女マーサは、トゥームレイダーばりの空手少女に。

普段の自分とは違う外観の人間になり、得意にしていたことが役に立たず戸惑っていた4人が、次第に自分の力をお互いのために生かし、協力していくようになる。その過程では自然と現世での自分達の振るまいを思い返すことに。彼らの成長の過程、気付きの過程が押しつけがましくなく自然に描かれていて気持ちいい(何度も書くけど演じているのは全然別のおっさん達なのに!)。さらに、自分達のためだけではなく昔からゲームの中に閉じ込められていたあるキャラクターのために力を合わせ、最後には…というくだりで、また物語の深みが増す。泣いたよ。

高校生が中に入っているキャラクターを、見事に演じている4人。全員がイイんだけど、特に「オタクinドゥエイン・ジョンソン」「女子高ギャルinジャック・ブラック」の二人は、これだけのために観てもいいくらいだ!
ドゥエイン・ジョンソンの表情・しぐさがもう最初から最後までオタク・スペンサーにしか見えない。しかもその存在や行動自体が、彼が普段やらされているムキムキ・キャラクターをパロっているメタ構造もあって、二重に笑える。ドゥエイン代表作の一つになるのは間違いないだろう。

他にも世界イチ無様なキスシーンとか、ガリ勉女子の悩殺シーンとか、爆笑名シーン沢山。
忙しくて映画を一緒に観れない長女だけど、きっとこれ観たら『グーニーズ』なみに好きになるんだろうなぁと残念な思い。一緒に観たかった…。

『RAW』感想

『RAW』をiTunesレンタルで。
「失神者続出!」のアオリ文句はちょっと大袈裟に思えるけど、それなりにグロいシーンもある仏のホラー作品。町山さんのたまむすびで評を聴いたのがきっかけ。
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ベジタリアンの少女が、姉も在学中の全寮制獣医大学に入学する。動物の血シャワーや強制生肉食いといった新入生いびりの儀式を経て、彼女の身体に異常が出始める。そんな時ふとしたトラブルで姉の指を切断してしまい…。
▼¥
エロティシズムを感じさせない天然系美少女は新人のギャランス・マリリエ。その不思議な魅力につられ、やがて明らかになるオカルト設定と、姉妹の間の離れがたく生々しい「質感」にグイグイ引き込まれた。全体を通して「質感」「触感」にクる映像。ホラーは全然好きじゃないけど、新体験だった。
(あとファーストシーンで事故る車は自分が前乗ってたのと車種も色も同じなんよ)

『オーバー・フェンス』感想

佐藤泰志原作映画化・三部作最終章、山下敦弘『オーバー・フェンス』。

これまで色んな映画やTVで山ほど観てきたオダギリジョーだけど、今作で初めて「すごい俳優じゃね?」と実感した。ルックスがこれなので何ともなのだけど、観ている自分の眼には、もっさい別の顔をした男が、映画の中で確かに実在し動いていた。それ位圧倒的な説得力。見事。

蒼井優、「あ、これは惚れてまうわ」な最初の振るまいに続いて、「あ、これはハマるとヤバいわ」なキレ感。あるある過ぎて胸が痛くなる。で、蒼井優じゃなきゃここまで惹かれるキャラ造形にはできなかったと思う。

職業訓練校の中のゴタゴタとか、先生との揉めごととか、あの何ともならない感じ。
『そこのみて光輝く』ほどハードではないけど、絶望の中をほのかに照らす彼らへの、愛おしい感情。いい映画観たよ。

『万引き家族』感想

『万引き家族』観たよ…。すごいよすごい。役者が皆本当にすごい。リリーさんに安藤サクラちゃんに希林さんは勿論松岡美優は勿論二人の子役もどっちもどっちも、主役家族が皆、ド級にすごい。きっと可能にしたのは是枝神演出。美術も撮影も。細野晴臣の音楽も、すべてで持って行かれる。後をひく。でも決してイヤな気持ちではない。

でも音楽は前の晩に『海街diary』の5回目位の再見してて、相変わらず菅野よう子にぞっこんだから、もし菅野さんだったらどうしてたかなぁ〜という期待を捨てきれなかった。

是枝監督の映画は、子供関係で辛そうで観てないのも結構あるし、役者としての福山雅治が超苦手なので途中で挫折したのもある(なんでなんだろう。福山氏個人が嫌いな訳じゃ決してないのに)。でも今作は大丈夫。安心して観ていられる。あと前情報あまり入れない方が良いよ。「聞くと観るとは大違いだなぁ」と思った。

#アトロク のムービーウォッチメンも、是枝監督が出てる次週の子役演出の回(めちゃくちゃ面白い)も、観た後に聴くことをオススメします。で、また観に行きたくなるね、きっと。

ど級にすごい主役陣の中でも、改めてすごいなぁと思ったのがリリーフランキー。田中邦衛を何回も思い出した。パンフレットを読んでもリリーさんとサクラちゃんの「感じ」は神がかってる。松岡美優もそんなこと言ってたね。映画館で観るのをお薦めします。

『ギフテッド』感想

『ギフテッド』をiTunesレンタルで鑑賞。
映画館で観なくて良かった。クライマックスでは号泣どころか声を上げて嗚咽しそうだ。
こんな可愛くて魅力的な子役見たことない。天才。これこそ「ギフテッド」。

【あらすじ】フロリダの海辺の街で、ボートの修理をして生計を立てている独り身のフランク。彼は、天才数学者だったが志半ばで自殺してしまった姉の一人娘、メアリーを養っている。彼女は、先天的な数学の天才児“ギフテッド”であり、周りは特別な教育を受けることを勧めるが、フランクは「メアリーを普通に育てる」という姉との約束を守っていた。しかし、天才児にはそれ相応の教育を望むフランクの母イブリンが現れ、フランクとメアリーの仲を裂く親権問題にまで発展していく――。(公式サイトより)

(以下ちょっとネタバレ有り)
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『タクシー運転手』感想

シネ・ウィンドで鑑賞。
上半期ギリギリで飛び込んできた大傑作。シネ・ウィンドさんが夜間上映やってくれたおかげで観れた!

人情コメディと報道ドキュメントとマッドマックス的アクションが一緒になったシリアスエンターテインメント。前評判がとにかく絶賛onlyだったけど、それも納得の出来です。個人的に韓国映画にたまに見る少し過剰なセリフ回しの演出がちょっと気になる位で、今年ベストに入るのは間違いなしの愛しい作品。

行く予定がある人は、できるだけネタバレを見ずに(これも読まずに)まっさらな状態で観ることをオススメしたい。何度も泣きました。出てくる俳優皆素晴らしい。ソン・ガンホは勿論、広州市タクシー運転手のユ・ヘジン、大学生のリュ・ジュンヨルらの笑顔ときたら。

ノンポリで政治などまったく興味なく、学生のデモにいつも文句言ってる、いわゆる「小市民」の代表・タクシー運転手ソン・ガンホが、目の前にいきなり展開するどうしようもない現実を前にして変わっていく様に、自分に何が出来るのかを葛藤し行動していくその芯の強さに、熱くなる。

ドイツ人ジャーナリストをなんとか無事に脱出させようと手を尽くす光州市民にも泣かされるけど、大事なのは「多分この人たちは、デモがなくても、普段から困っている人がいれば助け、おかしいと思うことがあれば自然に声を上げているんだろうな」と思える描写で、そこが自分的には1番のポイントだったように思う。顧みて自分はどうなんだろう。

決して他人事でない、このような状況になったら自分はどう動くのだろう。娘のために、将来のために、何ができるんだろう。考えさせられた2時間弱。間違いなくこの主人公達のようには動けない。平気で多数に従い人を殺す側になると思う。「小市民」?よく言えたもんだ。

それが分かっているから、そういう未来にならないよう、せめて少しでも手を尽くす。目を疑うような政府や軍の弾圧も、まさに俺のような人間が沢山いるから実現される。端からは狂ってるように見えても、その中にいる「俺」にとっては何の不思議もない当たり前の世界。一旦そうなったらもうひっくり返せない。

さて自分は映画を観ただけではどうしても理解し切れないところもいくつかあって、それらはパンフレットや町山智浩さんのたまむすび解説などを聴くと分かります。

1番気になったのは「軍が何故ここまで非情になれたか」。一つには光州市のある全羅道(チョルラド)への全国的な地域差別感情。もう一つは、当時の北朝鮮が学生の民主化デモを操っているといたという認識、なんだとか。当初は「北朝鮮の手先である全羅道の非国民アカ学生をつぶせ!」だったのが、軍の対応を見て味方になったノンポリの市民達もすべてまとめて同じ対象になってしまい、ここまでの惨劇になってしまったと。(町山さんのラジオ要約)

パンフの全体的な出来はあまり良くないけど(特に翻訳が気に入らない)知識面のサポートがなるほどなので買っておくと良いかも。

シネ・ウィンドでの上映も半分を超えたと思います。この機会は見逃さない方がいい。劇場で、この空気と気持ちを共有しながら観るのが、意味のあることのように思えました。半分以上笑いながら観れる楽しい作品ですからね!(でもそこはかとなく漂う不穏な空気は最初から感じていて、これはストーリーを知っていたからなのかどうなのか、知りたい)

あ、あと主人公のタクシーがめっちゃカワイイ!カリオストロの城に出てくるパトカーとか、あんな感じ。ちょうど同じ頃の作品だからね…。あの緑色も理想のマッチングを目指して何度も何度も塗り直し試行錯誤したらしい(パンフレットより)。高速道路を通る多数の車もみんな当時のもの。すげえなぁ…さすが韓国。

映画を観て思うことがあり光州に行ったというウィンドの井上支配人。劇場には市の地図が貼ってあり、チャンスがあれば支配人の現地解説が聞ける。「今の」光州市の話や、主人公の2人のその後の話、特に映画にもパンフにも出てこないタクシー運転手のその後の話に…(;。;)

2018年初夏の花粉症メモ

今年はまず4月の後半から急にひどくなった…気がしたのだけど恐らくアレは風邪だったみたい。GW中の旅行も花粉症(ぽいの)すごかった。
ホントのヤツはきっと5/15頃から始まってます。
5/22絶好調。ホントにやばい。
5/26薬(タリオン)を切らせなくなった。飲まずに夜寝ようもんなら花粉症で起きてしまう。鼻は垂れるだけでかむ効果ゼロ。同様にマスクも外せない。だけど肌があれるので24時間は無理…
5/29〜30 急に軽くなった。薬無くてもOK。終わったか…?
6/01 と思ったら復活。でもマスクなくてもギリギリ大丈夫。
6/05 およそ完治かな。

『スイス・アーミー・マン』感想

Amazonレンタルで。字幕。

(あらすじ)無人島に一人流れ着いた主人公の青年。絶望している中、同世代の青年の死体が流れ着く。見捨てることができず連れ歩くうちに、死体がゾンビのごとく喋り始め、サバイバル生活に役立つ便利な特技(飲み水を湧き出すとか屁で火を炊くとか)を発揮しはじめる。ゾンビ君に生前の楽しかった記憶を思い出させるための珍妙な演劇ごっこを挟みながら、町へ戻る二人の旅が始まる。

すごくへんてこな映画。見ている間も「俺は今何を見ているんだろう」とクラクラする感情さえ湧いてくる。基本コメディーでもあって、爆笑シーンも数々。だけどそのうち、二人の関係に共感しはじめ、ずっとこのまま見ていたい…とさえ思い始めてくる。ラストはもう、涙、涙。

@huucohuuco さんのTwitter激推しを読まなければ、まず自分では観ない類いの映画だと思う。感謝です。ポール・ダノ演じる優しい主人公がすっごくいいの。美しいし、なんかもう神。ゾンビ君はハリポタのダニエル・ラドクリフ。一見おばかなゾンビ君を渋く演じきってます。

この後味の良さ、どっかで覚えがあると思ったらアレだよ。『宇宙人ポール』だ!あの関係性に似てるのかも知れない。ちょっとおかしな異界の人と旅をすることで、自分自身や本当の自分を取り戻す。その異界の人は実は誰よりも「人間らしい」存在だった。…だけど当作のポール・ダノはそんなところには収まらない器かも。この感じは俺ごときがどーやっても表現できません。おふざけをある程度許せる人ならオススメ。観て。

6/1〜のにいがた国際映画祭でも上映されるそうなので、劇場で観るチャンスも!ぜひぜひ。
同映画祭の紹介文を引用

「ハリー・ポッター」役でおなじみのダニエル・ラドクリフが死体を演じ、ポール・ダノ扮する青年が、死体を使って無人島からの脱出を試みる様を描いた異色のサバイバル劇が新潟初上陸。サンダンス映画祭ではその奇抜さについていけなかった観客が途中退席してしまうなど賛否両論の本作だが、同映画祭では最優秀監督賞を受賞。またシッチェス・カタロニア国際映画祭では作品賞と主演男優賞をW受賞するなど数々の映画祭で注目を浴びた。未だかつて見たことの無い物語にあなたはきっと、涙する(?)

『スリー・ビルボード』感想

iTunesレンタルで。
最初っからずっと荒んだストーリーなのに、最後には出ているすべての人が愛おしくなる。
自分にとって「これぞ映画の醍醐味!」を体現している一本かも。脚本が素晴らしい。
忘れられないシーンは沢山あるけど、花を植えてる場面と、病室のシーンはホント好き。
映画館で観逃したのは大失敗でした。

不惑ニ非ズ

『40にして惑わず』どころか「50近くにしていっそう迷いまくり」な人生。どんどん、どんどん自分には自信がなくなっていく。世の中のことで断言できることなんて殆どなくなっちゃうので、相談されても「○○もあるし、△△って方法もあるよね、いや□□かも…」と何とも歯切れの悪い答え方しかできなくなる。多分30歳前後の頃の方が、よほど色んなことに自信をもって答えられたし、その頃書いた文章の方が、今読んでもずっと面白い。

自分の良いところが見つけられず、歳をとるにつれ悪いところばかりに気付くようになる。

あーまさか
歳をとるってことが
こんな様子だとは思わなかったな。

『ビリギャル』感想

『ビリギャル』をiTunesレンタルで。
前評判以上に素晴らしい作品!何度も泣いた。娘を持つ親は必見かと。ちょうど勉強にハマってる長女のツボにもどんぴしゃだったみたい。

塾に通いながら慶応大合格を目指す話なのだけど、主人公の家族、弟やお父さんとの葛藤や、その決着の付け方が、イチイチちゃんとしていて完璧。ヤスケン演じるイヤ〜な学校の先生も見事で、エンディングロールで彼が一気に泣き笑いを持っていく。ギャル仲間まで泣かせる!最後までめっちゃ気持ちいい!

音楽の使い方も印象的なんだよね〜。全然タイプは違うけど『100円の恋』みたいな、日本語ポップロックのうまーい使い方だと思う。太一(ちはやふる)もいい役。
気持ちがあったかくなる楽しい映画をお求めの方、オススメ。また観たい。

休暇が楽しい

特に何する訳でもなく何処かに出掛ける訳でもないけど、週末がホントに楽しく、シヤワセだ。イヤ平日の夜でさえも。要するに家族の時間が何より楽しみ。上の子も下の子もホントに「良い時期」だからなんだろうなー。

『レディ・プレイヤー・ワン』感想

『レディ・プレイヤー・ワン』感想。というかゲームの想い出話です。‬

‪この映画はシュガーラッシュと違い、自分が青春を捧げた80年代(主にアーケード)ゲームよりも、その後の、自分はほぼ経験無いMMORPG的な世界観とカタルシスに注力しているので、そこら辺やってる世代の方がドンピシャだと思う。一方で古い方のネタはファミコン前のATARIだったりするのでそっちも知らないし。‬

映画は、ゲーム(ワールド)に隠されてるイースターエッグ=鍵を見つけることででその創造主の遺産をすべて引き継ぐことができるというストーリー。観てると思い出すのは、ゲーマー時代の「裏技至上主義」。クリヤする、スコアを上げるのは勿論だけど、1番燃えるのは裏技探しだった。

「イースターエッグ」なんて言葉はMacで仕事を始めるまで知らなかったけど、画面の中で、クリヤ以外のあらゆる可能性を探るのがくせになってた。だから映画最初の鍵とか「あの頃の俺達だったら瞬時に発見してるけどな」と思っちゃった。

裏技を求める果てのない、でもすごく楽しかった旅の思い出。ゼビウスの最初、必ず右に寄って出すEVEZOO ENDOのメッセージ。あの頃はENDOさんが神で、この映画でいうハリデーそのものだった。彼の創り出す世界に夢中だった。その世界は16×16とかのドットで描かれていたけど、確かに住人がいて、言語があった。

さて映画の方は、とても劇場で一度観ただけでは登場キャラを把握しきれないくらい色んな奴らがテンコ盛り。後でディスク買うなりしてゆっくり観ようと思います。主人公の2人がすっげー可愛くて魅力的。リアルとバーチャルのどちらの美術もいい(マトリックスってリアルワールドに戻るとガッカリしちゃったよなー)。アバターを駆る中の人が実は…っていういつものアレとか、リアルとバーチャルをいったり来たりするアレは細胞が反応する大好きSFプロットなので、それだけでも満足です。
さてどこで再見するかのう。

そうそう、Twitterで知り合いも書いてたけど、正しくは

READY
PLAYER
ONE

ですからね。知らない人には何のことか、ってアレだろうけど、日本版の表記には最初っからすげー違和感あった。ゲームの最初に出てくる、アレのことです。
写真は秀逸なパロディポスター群などなど。

『ペンタゴン・ペーパーズ』感想

シネコンで字幕
トム映画に外れなし。他にも名優揃い踏みの、スピルバーグ「こっち路線」映画・最新作。

内容。ベトナム戦争前の(これは勝てない戦争だという)内部調査文書を政府が握りつぶし、公開しようとしたマスコミにも大統領が圧力をかけるような状況の中、掲載を決断したワシントンポスト紙の実話(原題は『The Post』)。トランプ政権下の今まさにつくられるべき映画で、「手遅れにならないうちに」公開するため、発想から僅か9ヶ月で完成されたそうですよ。すげえなぁ、アメリカ。

まぁどこかで聴いた話ってゆうか、まさに今の日本もおんなじ。てかもっと酷い。で、多分この映画とは違って、最終的には公表せずに影に埋もれていき、嗚呼もしこう出来てたら…、という夢を見るドラマ。って感じ。今観といた方が良いよ。絶対。

まぁ日本はあからさまに圧力に屈したとしても、それを「空気を読む」みたいに言って絶対悪とされない素敵な文化があるので、アメリカのようにフェイクニュース戦略ってそこまで力入ってないけど。アメリカは自由の国でそこんトコだけはちゃんとしているので、トランプは対抗してフェイクニュースばらまきにめっちゃお金かけてる訳です。で、自分を批判するマスコミを逆に「フェイクだ!」って言い張って。明らかにおかしいのに段々と皆慣れてきちゃう。

町山智浩さんの「たまむすび」解説によれば、スピルバーグ監督はこう語ってるそうです。
「この『ペンタゴン・ペーパーズ』という映画はフェイクニュースに対する解毒剤である」
「この映画を作ったのは、いまマスコミやマスメディア、新聞社、テレビがやらなければならないことを思い出させるためだ」
あと、この映画の主人公になったW・ポスト紙社長キャサリンさんの名言。
「大事なニュースというのは、それを圧力で潰そうとするものがいるニュースです」
今まさに思い返すべきでしょう。

1971年、偶然だけど『半分、青い』の主人公が生まれた年に、ニクソンという暴君が生んだスキャンダルがこの物語。

そして翌年にはあのウォーターゲート事件。この事件をすっぱ抜くのが、このトムが演じた編集長ベン・ブラッドリーなんだって!これ自分的にはすっごい「へぇ〜!」案件なんだけど、残念ながらこの映画のラストではちょっと分かりにくかったなー。『ザ・シークレットマン』という映画で語られているそうです。未見。

映画の話がさっぱりでした。並び立つ名優の名演に酔いしれることができますが、個人的には演出次第でもっと緊迫感が出せたんじゃないかと思ってちょっと不満。要するに「ヒリヒリ感」がもっと欲しかった。

新聞社を舞台にした「載せる・載せない」のドラマなら『クライマーズ・ハイ』映画版の方が遙かに緊迫感あったし、トム映画は最近『ブリッジ・オブ・スパイ』や『ハドソン川の奇跡』てゆう実話ベースの超名作が続いてて、どっちもそのヒリヒリ感たるやって感じで、正直観ている間もそっちを思い出してしまった。期待感高すぎた。主役メリル・ストリープの扱いも、もう少しメリハリが欲しかったな。でも安心して楽しめる1作だし、最後も勿論気持ち良い。あ、ニクソンとウォーターゲートのこと位は知って置いてから観た方が良いかも。

あとこの当時の(アメリカの?)新聞は自動で活版を組むような機械があったんですね。全然知らなかった。活版好きと、あと黒電話越しに大事な話がすべて進むので、「電話ドラマ」好きな人にも(笑)、お薦め。

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