ひよっこ#154(9/28)感想

みね子は奥茨城に帰り、谷田部家の花卉の畑を見て驚く。父の実(みのる)は、もう仕送りをしなくていいと告げる。谷田部家は変わる。今までありがとう、と家族全員が、一人ずつみね子に頭を下げる。みね子は嬉しさとどこか寂しさも感じている。みね子の帰省に合わせ、懐かしい面々が谷田部家に集まり、新しい門出を祝う。その中心にいる実。



記憶喪失後の実はずっと別人の表情のまま、と昨日書いたけど、今日の実さんはどこか以前の表情も少し取り戻したように見える。みね子にもそう見えていたはず。


彼氏(秀俊)のことを聞かれ照れるみね子。元すずふり亭のホール係で三男の家に嫁入りした高子さんもすっかり奥茨城の皆に馴染んでいた。

「みんな笑っている。大丈夫なんだな〜と思いました。」2つの大丈夫をみね子は感じている。1つは、お父さんはもう大丈夫。2つは、私がいなくても、大丈夫なんだな〜という、大丈夫。

全体にゆったりといつものペースで進んだ回。毎日詰め詰めの最終週にこんな回が入ると、ついに終わりなんだなぁという感慨が深まっていく。じっくりと楽しませてもらいました。

いつもの朝ドラだと、最終回の1つ前がクライマックスになることが多い。明日だね。そしてあさイチゲストもいつも通り、主役の有村架純ちゃん。最終回前のこのタイミングで観ちゃうと気がそぞろになるので、あさイチは来週観ることにします(これもいつもの習慣)。最終回は何時観るか。次の更新は何時になるかなー。

ひよっこ#151〜153(9/25〜27)感想

いよいよ最終週。これまで未解決だったアレやコレやを毎日すごいイキオイで回収していく詰め込みまくりの毎日。とても全部は書けないと思うけど覚えてることだけでも。

#151
すずふり亭の新メニューが決まり、お客様にも好評の様子。みね子がデザインした新ユニフォームもお披露目。三男はさおりの告白に答える。これだけ自分を必要としてくれる人がいる、そのことへの幸福を丁寧に話す三男。とても自然で良い。(その前のさおりの一人芝居もにも(笑))

最後、米袋に突っ伏して泣く米屋のオヤジさん。もらい泣くってば。

#152
世津子の仕事復帰宣言。でもあかね荘には居続けたいという嬉しい告白に、半ば別れを覚悟していた面々は肩すかしを食う。そんな中、早苗がずっと待っていた例の彼氏がいきなりアメリカから彼女を迎えに帰ってくる…。

呆然となる早苗。

このお富さんの表情!

「遅い…」の呟きの後、泣き顔で彼に駆け寄っていく。

その後は…


シリーズ中今まで見せたことのない笑顔で、アパートの住民全員とハグして、長い黒髪をなびかせなながら、彼氏とアメリカに出発するのでした。初登場からこっちのツンキャラが最後にきてこれだもんなー。参りました。

#153
なんだか最初から最後まで泣けてしまった回。
みね子と秀俊の毎週のデートで訪れたレストランでは、以前の乙女寮のシェフと再会。悲しい別れだっただけに、才能を生かして元気そうにやってる姿に涙…。

愛子さんとシェフ省吾は結婚!アパートの向かいのお宅に引越することに。みんなの愛子さんに対する思いが聞ける。

中華料理屋夫妻は養子をもらうことに。同じく養子であるヤスハルが優しく諭す。ヤスハルを通したこの「養子」ってエピソードもひよっこの中で印象深い。女の子はすぐにあかね坂商店街裏庭のアイドルになる。

みね子の髪型、微妙に変わっているんじゃ?おつき合いしている二人、実家からの手紙を見て帰省の相談をする。

花卉栽培をはじめた二人。宗男さんの相変わらずのオーバー演技も良いけど、記憶をなくしてからのお父さんは明らかに以前とは別人の表情のまま。その別人のまま、だけど性格は一緒だから、同じように奥茨城を好きになり、同じように誠実に美代子を愛し、その気持ちを正直に告げる様が、これまでとても丁寧に描かれてきた。

帰省するみね子。妹弟に「お姉ちゃんも綺麗だぁ〜」と言われるのも確かに。女子高生時代から比べたら少ししゅっとした感。朝ドラの撮影地獄でやせたかな。

バスの車掌だった次郎さんは何故か村長選挙に立候補!

贅沢なロケ撮影もひよっこの醍醐味。超詰め込み回なのにこのカットだけはすごい長回しで、田舎にかえってきたことをぐぐっと体感させる。

ひよっこの古谷一行はホントすごかったね。何も語らずとも…という奴です。

そして、つづく。この畑、よく作ったな〜。お疲れさまでした。ここまでで15分。すごい!

NHKドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』感想

素晴らしい。ドラマでは今年ベスト級に好きな作品かも知れない。

明るくないダーク目な美術、衣裳、絵描きを始めとする生活の所作、撮影、出しゃばらない劇伴、すべて好み。ディスク欲しい!と思う位。あの名作『駆込み女と駆出し男』の美術を思い起こさせる。

ところどころ「あ、それセリフで言っちゃう?」ってゆうドラマ特有の演出が気になるけど、それ以外はすべてが好みだ!あおいちゃんが、何をしてもとにかく美しい。ホントにすごい俳優。フツーあの童顔であのカワイイ声質でこんな役やったらさぁ…。微妙だよね。すごく難しいと思う。最初から最後まで、あおいちゃんに目が釘付け。シーン毎に、心情ごとに、表情がころころ変わる彼女が一番の見どころ。

脇を固める俳優達も見事。松田龍平はまぁ、いつもの彼ですが(笑)、北斎役の長塚京三がとにかく魂入りまくってた。滝沢馬琴(野田秀樹)も出番はそれほどないが、クライマックスの長台詞ですべて持ってくイキオイ。魅入られる。

最初はなんの気なしに見始めたんだけど、開始数分で「これは標準画質で見るものではない」とPC発信に切り替えた。(iPhoneではなくMacBookで受信してAppleTVに飛ばすとHD画質で観ることができる)未だストーリーが全然進んでない冒頭だけでそのビジュアルに魅せられ夢中になりました。

以下あまりに美しかったあおいちゃんシーンを記録用に。(当然ネタバレ含みます)
この「江戸っ子笑い」が良い。

恋するお栄。髪結いも着物の着方(パッチを履いて男風)も彼女らしい。「色」が大きなテーマの作品だけど、変わっていく着物の色も見事。



名優:宮崎あおい。

北斎もお栄もやっているこの2本使いは、1本で色を塗ったあと、すぐもう1本(水のみ)で滲ませる技法のようだ。この筆を切り替える「筆回し」がカッコいい。あおいちゃんもインタビューで、この筆回しができるようになったのは嬉しかった、と話している(『ステラ』9/22号より)。


劇中に出てくる作画シーンがイチイチ本物で、これだけで魅入ってしまう。

北斎のアトリエのビジュアルがとにかく良くて、これだけで冒頭「100点です!」と呟いてしまうよ。「ずっと好きになるドラマ」を支えてるのは、やっぱり美術だなーと思う。

北斎(長塚京三)。彼だけでも充分ドラマになりそうなのに、その娘が主役という、この贅沢。今際の台詞も痺れた。

クライマックス、北斎の晩年。起き上がってから絵を描くまでを二人がサポートする。手を置く台を持ってきて、場所を整え、北斎を起こし、筆を用意し…。これらの所作をすべて、丁寧に丁寧にカメラは追う。今作の中でもトップクラスに好きなシーン。

ラスト近く。美しく印象深い。

ひよっこ#150(9/23)感想

昨日、和久井映見のベテラン演技に泣かされたと思ったら今日は佐々木の蔵ちゃんがそれを上回る説得力と見事な脚本の力で魅せまくり。


過去の告白と今の恋について悩みを打ち明ける愛子さんに対し、自分の奧さんとの別れ、後悔、今も少しも変わっていない思いについて語り、「私達は一緒ですね」というシェフ省吾。お互い亡くなった人への想いをなくさずに、でも恋はできるんじゃないかと優しく告げる。

観ている俺はと言えば、立ち聞きをしていた由香が放つこの台詞、そのままだ。
「もう無理!泣きすぎて頭痛い!」

(これ、獸木野生『パーム』ファンならお馴染み、フロイドのあの台詞を思い出すね)



今までハマった朝ドラはいくつもあるけど、最初始まった時から、最終週のこんなところまであまりテンションが変わらずに進む、こんなタイプは初めて。主人公は何も成し遂げないし、何モノになる訳でもないし(最後になるのかもだけど)、特に成長する訳でもない(経験は沢山積んだ)。

くしくも『ひよっこ』が始まる時に自分はこうTweetした。

情報ゼロで2話まで観ました。通常1週目は子役と過剰な演出に辟易し2週目でやっと本領発揮、そこで観続けるかどうか判断するという流れなのですが、1・2話でこれだけすんなりと入り込めたのは初めて。違和感がない。どうなるんでしょう。そして今回の主人公が何者になるのか

予想してみますた。(1)料理研究家(料理&畑好きから)(2)女優(女優志望の親友を追い越すあまちゃんスタイル)(3)脚本家(親友をサポートするうちに…)(4)流通王(実家の野菜を営業するウチに才気を見せ巨大スーパー立ち上げ)う〜む…ここから芸能モノになったら凄いな…

この予想のどれもが外れていた。主人公は何にもならない。このドラマは「○○モノ」ではない。だけど、これぞ人生。

来週いよいよフィナーレ!

ひよっこ#149(9/22)感想

子供もいない土曜の朝、一人で起きてご飯もないのでマックでモーニング買って昨日のひよっこを観る。愛子さんの昔語に泣く。回想シーンもなく延々と一人語りで魅せるこの力。ベテラン…

この蔵之介がウッディ(トイストーリー)に見えてしょうがない、というTweetアリ。確かに。

恋バナ立ち聞きのつもりが何故か皆滂沱の涙。つか何故立ち聞きに皆をわざわざ誘うのだ。

 

 

 

撮影の合間に仲良くおしゃべりしていたところをパチリ。 #宮本信子 #島崎遥香 #朝ドラ #ひよっこ

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小学校のマラソン大会に思うこと。

娘二人の小学校でマラソン大会。気温28℃。晴天。クソ熱い。
誰がこんな仕組みを開発したのか知らんけど何十年も同じことが続いている。その結果、自分が小学生の時も、親になった今も、この「マラソン大会」て奴に同じ気持ちを抱いている。
「頼むからやめてくれ」と。

きっと「競争」も「スポーツ」も好きで、こういう大会があること奮い立つし、練習もするし、結果成長する子達も沢山いるのだろうから、希望参加制にしたらいいと思う。あと、もう少し涼しい時期にやれば?余計なお世話かも知れないけど。

ま、分かってて極端に書きますよ。

世の中で一番マラソンが嫌いで、このような舞台で注目されることを人一倍イヤがっている子が、何故かこの日学校で一番注目を集めることになるよね。。マラソンはどんなに遅くても最後の最後まで完走することが「善し」。それを皆は拍手し「頑張って〜!」と声をかけて応援するのが「善し」。トップから周回遅れで最後にへろへろになってゴールに辿り着く「走りの苦手な子」は、その日一番の拍手と声援を受けてその日を終えるのが「善し」。きっと小学生・中学生の間、何回も。何の罰ゲームなの、一体。彼ら彼女たちは何か悪いことをした?足が遅いから?普段のトレーニングが足りないから?でも拍手と声援できっと頑張れる筈?へぇー。

俺は子どもの頃、勿論足の遅い方で、いつも最後から何番目だったかと思うけど、通り沿いの声援ってのが一番イヤだったな。気持ちは今でも覚えている。「おまえらこの苦労が分からないくせに、走りもしないで楽ちんなところか見て、無責任に『頑張れ〜!!』てなんじゃそれ。ふざけんな。みせもんじゃねー」

オトナになった今も、その通りだと思う。今日も日陰で楽して見ながら、「死んでもこんな日に走りたくね〜。子ども達お疲れ様。ホント大変ね」と思った。無責任に。ホントその通りだったよ。だから殆ど声はかけなかった。高学年になった長女も、まさに俺の時と似たようなこと考えてたんじゃないかと思う。そんな表情だったし、事前にも「絶対大きい声で応援しないで!」と念押ししてた。

記録は撮りました。見たくなければ見なければ済むことだし。でも、もし何十年後に見たくなったら、撮ってなきゃ見れないからね。多分皆は「撮るんじゃね〜!」と思いながら走ってたと思うけど、撮りましたよ。他の生徒の様子を見るのはきっと面白いと思うから、同学年の全員を撮った。これ写真のポイントでもある。自分の子どもだけアップで撮っても、後でなんも面白くない。その年に周りに誰がいたか。どんな環境にいたか。町の景色はどうだったか。そういうのを一緒に撮るのが家族写真のポイントだよね。

しかしこんな親の気持ちとは裏腹に、次女は謎の前向き少女(小1)。学年イチのちびっこで、出だしからびりっけつで、目の前の妻の声援で盛大に転び、瞬時に起き上がり、何事もなく一生懸命に走り、一生懸命だけどずっとびりっけつで。練習の時からそうなのに「できれば一位をとりたいなぁ〜」と我らにのたまい(!)、仕事で来れるか分からないのに「絶対に見に来て!」という大プッシュぶり。走る前も後もデカい声で笑いながら話してて、お前一体誰から生まれたんだと。そのポジティブはどこから?
おかげで毎日楽しすぎます。ありがとう。

『ダンケルク』感想

シネコンで2D字幕。

ストーリーも説明も殆ど無しの、まるで体験型ライドムービーだった。これは「体験」。ゆえに絶対映画館で観るべき。音の迫力がすごい。

インターステラーのあのドッキングや水の惑星のやばいやばいやばいがずっと続く感じ。音楽もインターステラーと同じハンス・ジマー。ずっと秒針の音みたいのが鳴ってて息苦しさMAX。でも全然イヤな映画ではなくて、やっぱりノーラン好きだな〜。

実話だと広告では言ってるけど、実際は結構違っているところもあるらしくて。Session-22の『「ダンケルクの戦い」とはいかなるものだったのか?』は観た後に凄くお薦めです。

『ブリッジ・オブ・スパイ』のあのおっちゃん(マーク・ライアンス)が出てるの知らなくてめっちゃ得した気分。そしてやっぱり圧倒的にモーレツにイイ。素晴らしい。彼だけでも元は取れる。あと民間船の上にすっくと立ってるおっちゃん達。ケネス・ブラナーの海軍中佐。主役をはじめ名も知らない若手俳優達。皆良かったです。

えとパンフレット冒頭の押井守コラムにだけ苦言。何かと自作を例に挙げて制作はつらいっすよね系裏話とか書いちゃってる訳なんだけど…。押井先生、昔の数少ない傑作ならまだしも、先生はそんなに面白い映画を撮ってきましたか?先生のどーでもいい自作を例えに延々と挙げられても正直困るっすよ。しまいには『THE NEXT GENERATION パトレイバー』ではこうだった、とかさ…。アレ出しますか…。

iPhone6Plusのガラス交換

iPhone6Plusのガラス交換をしました。これまでMacとのトラブルで差分バックアップがとれずにいて、毎回バックアップに2〜3時間かかる状態だったんだけど、最近急に直ったので、この隙に!というタイミング。新機種移行には興味ありません。(iPhone8が今年9/22発売、iPhoneXが11/5発売予定)

新潟駅前流作場五差路の角2階にある「スマホBuyerJapan新潟店」で、15,000円台。これがApple同等品で、代替品だと11,000円台。時間は30分くらい(混み具合にもよるでしょう)。もちろんガラス交換なので基本的にはバックアップの必要もないです。価格は足元見てんなーというアレですけど納得いくのならお薦め。接客も丁寧でした。当然一回こういう修理したらオフィシャルな保証は受けられません。自分はAppleCareが終わったので実行しています。

結局AppleCareは、4,000円なんぼでの実費新品交換を1回使っただけで終わった。水没とかあったら少しは意味もあるんだろうけど、もう次回からは入らない。「新品交換」聞こえはいいけど、セッティングから丸ごとやり直しだしね…もうその手間がイヤ。その時も復帰まで3時間以上かかってる(容量最大の機種ですから)。AppleCareも終わったので交換に踏み切ったというのもあります。

さてさて、できるだけ長くおつき合いしたいです6Plus。車の中でひよっこ見るにも、寝る時にイヤホンで映画館気分味わうにもとっても良い機種。残念なのはOSやらアップデートするたびに反応が遅くなっていくこと。だからいつも遅らせているんだけど…。

『ベイビー・ドライバー』感想

シネコンで2D字幕。良かった。楽しかった。今年ベスト5には入ると思う。

全体を通せばその設定から想像されるほどにカーチェイスが多い訳じゃないので、その向きの人は期待しすぎ禁物。とにかく基本は音楽映画。「すべてのアクションが音楽に合っている」画期的な作品らしい。勿論確かめた訳じゃないけど町山智浩さんがラジオで言ってた。だからもう1度観たい。菊地成孔さんもベタ褒めしてるので詳しくはラジコや書き起こしサイトを。

途中これはバッドエンド系なアレかも…と思い警戒してたんだけどそんなことなくて、最後まで良い気持ちで終われるまさに大好きなタイプ。音を楽しむ作品なので絶対劇場に行っといた方がいい。万代Tジョイの、入ったことない小さな箱で観たけど、音響は良くて満足。でももっと大画面が良かったなぁ。カセットとか古いiPodとかちょいアレなガジェットもいちいち楽しい。

途中いやーな人が出てくるところがちょっと苦手な位で(イヤな人でもそれはそれで格好良くて最高!見ていたい!って人だったらいいんだけど、そうじゃないんだ…)あとは概ね楽しめました。

カワイイ恋のストーリーもあって、カーチェイスも楽しめて、ケイパーもの…の楽しみはあまりないけど(観れば分かる)、渋いケヴィン・スペイシーも味わえて(また最後がいいんだ)そんなのお好きそうな方は、というかあまり観てソンはないタイプの映画だと思う。お薦め。

土曜日記

日曜朝6時。
開けた窓からまるでキャンプに来ているようないい匂いがする。朝焼け。最近は夜と朝が涼しくなって最高。
今週ずっと仕事で詰め詰めだったので、週末の連休をそれはそれは楽しみにしていた。
昨日の土曜、夫婦二人で朝食を食べたあとは(娘達は毎週金曜夜に妻の実家に泊まる決まり)、長女がレッスンなので、次女と二人でフリータイム。

ホシノコーヒーに行って、頼まれてたSTANLEYのタンブラー(えんじ色)を届ける。お金の代わりに豆と自家製コーラとアイスコーヒー(はサービスでつけてもらった)。次女はなんと生まれて初めて「コーラ」を吞むと言ってどきどきしていた。みおちゃんのコーラはスパイシーな生姜ドリンクソーダ、といった味でとても美味しい。最初こそスパイスの匂いが気になってたみたいだけどすぐ慣れて美味しい美味しいとごくごく飲んでた。

テイクアウトのコーラとアイスコーヒーを飲みながらT公園に一箱古本市の広報用写真を撮りに。朝方急ごしらえで作ったミニ一箱だけど、結構好きな内容になって嬉しい。このまま出店しようかな。でもなくなると悲しい本ばかりだった…。これぞ一箱古本市のジレンマ。娘も一緒に映り込ませようとしたけど数カットでもう「イヤ」と言って入らない。後で理由を聞いたら「恥ずかしいから」と言われた。辺りをそれこそ2,3人散歩している人がいたけど、その人達の目が気になったみたい。そうかー。モデル業ではいつも目を見張る働きを見せてくれる彼女だけど、他人の目があるロケはこれから難しそうだな。覚えておく。

お昼は帰りがけに買ったラーメンを作り、あと焼き餃子、コロッケ、少しご飯。長女とちょっとしたことで揉めて彼女だけ食べなかったけど、20分ほどで謝ってきた。えらい。

午後は昼寝と読書など。夕方は娘二人がレッスンに。おれはこないだ長岡の「LIS」で買ってきた「カレーの壺」とココナツミルクを使ってスリランカカレーを作りながらビール。ココナツミルクは200mlだったけど4人分で必要な半分しかなかったので後は牛乳。チキン、ジャガイモ短冊、玉ねぎ、しめじ、トマト缶、Iさんから届いた煮込み用トマト、最初に生姜とニンニク。ミルキーで、スリランカカレーのことは良く知らないけど、どこかバターチキンカレーっぽい濃ゆさ。「子供も安心の辛さ」なマイルド味を買ったのに次女は辛いといってなかなか食が進まなかった。うーん。妻と長女にはかなり好評。

長女が最近「ニコ・プチ」という小学生向けのファッション誌にハマっていて面白い。朝も夜もヒマさえあれば読んでる。一緒に観ようと強制されたり、近所の店を検索したり。昨日は発表会用のバッグを妻と探していた。

夜は22時頃就寝。『ゲーム・オブ・スローンズ』7シーズンの続きを観ようかと思ったけど、この幸せ気分が暗くどよ〜んとなるのはちょっとな…と思ってそのまま寝た。そうそう、金曜夜に万代のシネコンで観た『ベイビー・ドライバー』がすごく面白かった。恐らく今年ベスト5には入ると思う。

朝起きがけに高山なおみさんの『日々ごはん(3)』を読んでいて急に日記が書きたくなり、今に至る。あと最近、新潟のアイドルRYUTistに激ハマりした南陀楼綾繁さんが、それが理由じゃないんだろうけどブログを再開してしかもすごくマメに更新していて、それは以前通り「日記」なんだけど、それを読むのが楽しい、というのもあった。

でも多分、日記の面白さって実名や実際の名称をばんばん出すから、というのもあって、全部書くのは色々と面倒だよねきっと。だから書かないところは丸ごと書かないように。皆さんもきっとそうしてるんだろう。

ひよっこ #135-136(9/6-7)感想

なんて…なんてハッピーな回なんだ。
最終回に向かって走り始めたひよっこ。先週、秀俊の言葉でこれまでの自分に少し自信を持てるようになったみね子。ここに来て自分から思い切った行動に出始める。#133では鈴子の外出を埋めるため、近くにこっそり働いていた由香をすずふり亭の手伝いに呼んできて、ずっと離れていた親子が再び触れあうきっかけを作る。でもなんというか、不自然じゃないんだよね。みね子の今までの行動が、これまでの蓄積があったからこそ、すごく心地良く感じられて、スカッとする。


#135では育ての両親に裏切られマスコミに追われる世津子を、なんとか救出しようと秀俊とヤスハルと画策する。


こんなところにいちゃいけないと諭すみね子


脱出の瞬間。みね子から思わず「行くよ!」の言葉が。


ぎゅっと力強く握られた手を感じて、思わず涙ぐむ世津子。

あーもう最高。

その後のあかね荘。いきなりやってきた世津子とみね子の様子から何も聞かずに温かく迎えるいつもの面々。こんなシチュエーション、色んなドラマでありがちな(ある意味どっちらけ)シーンかも知れないけど。個々のキャラクター造形やこれまでの信頼できる物語を見てきたからこそ、心からハッピーになれる、泣けちゃうシーンな訳です。最高でした。ひよっこ楽しい。

『映像研には手を出すな!』感想


今月2巻が出るので読み直したんだけど…。
もうこれね、大好きを通り超して、読んでて涙が出てくる位。こんな気持ち誰にも通じないと思うけどさ。嬉しいのですよ。今どきこんな話が読めるってことが。
冒頭、3人が出会ってから、浅草と水崎が最初に絵を合わせて金森が計画決めるまでのところとか。
浅草がアニメにのめり込むきっかけがコナンだったとか。
最後の部活予算委のやり取りとか、上映したあとの役員さかきの顔と対比して反省会と次回予定話してる3人の見開きカットとか。
とにかく、1巻は最初から最後までカ・ン・ペ・キ。涙が出るほどカンペキ。

しかも作者は24歳ですよ!こんなに未来に希望がもてるニュースがあるかっての。

ところで、欄外の人物のセリフを、パックマンみたいな(針が中に食い込んだ)吹き出しで表現するのって、このマンガで初めて見たんですけど。最近はフツーな技法なかしらね?

2巻すごく楽しみにしています。

お盆休み家映画メモ

お盆休みに家や車中で観た映画メモ。

『ナイスガイズ!』iTunes字幕
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの『探偵はBarにいる』みたいだった。良くも悪くも。脚本は突っ込み所だらけ。役立たずのゴズリングが最後までイマイチ愛せないし、娘の活躍も、もっとカタルシスが欲しいなぁ。残念。ただし曲はずっと最高。

『ナイト&デイ』Amazon字幕
最後まで飽きない脚本、息をつかせぬ編集・演出。最後の締めもいい。素晴らしいアクションコメディ。特にバイクのアクションシーンが最高。ガル・ガドットが一瞬出ててこれも最高。だけどキャメロン・ディアスだけが…ちょっと「美女」扱いには厳しいし個人的に彼女だけにノれなかった…。この映画のトム、いいなぁ。

『SING』iTunes吹替
家族で再見。やっぱりいい。最後のライブは何回観ても痺れる。惜しむらくはAppleMusicに日本語版サントラが入っていなくて、有料のサントラにもMISIAのあの曲が未収録だということ。どうにかして音源を手に入れたい。
(→初見時の感想

『湯を沸かすほどの熱い愛』iTunes
途中まで感動的だったのにどーにもこーにも腑に落ちないところが多くて最終的には「ええー」という印象。
●自分を捨てた母とそんなに早く和解できるもの?(それまで今の母とあれだけ「遺伝子が…」なんつって通じ合ったばかりなのに。今母のカミングアウトの方法だって納得いかないことだらけじゃないか?)
●君江がどういう性格でどういう人物なのか、何故娘を捨てたのか、今母の宮沢りえがそれらを知る機会は(毎年の蟹に添えられたそっけない手紙以外に)なかった筈。まぁ普通に自分勝手のイヤなやつだし、自分の夫と喧嘩別れした訳でもない美人の元妻な訳でしょ?そんな人に好意を抱く訳はないし、そこであの窓の外のメンバーに加わってて、なんで涙?フツー怒らないか?なんで葬式にまで我が物顔で参加してるの?宮沢りえが喜ぶ訳ないし、しまいにはこっちまで腹立ってきちゃった。
●オダギリジョーのあまりにもクソ役ぶりが最後まで愛せなかったよ…この映画の顛末って殆どアイツのせいでしょ?他にもっと適した男優いそうだけどなぁ。なんで彼?
●娘の杉咲花、妹の伊藤蒼が良かった。この二人が主役じゃないだろうか。
●せっかくの宮沢りえパワーが周りの雑音に消されていって勿体ない限り。他にも微妙に納得いかないプロットが沢山。

『崖の上のポニョ』車中DVD
何回観ても良く分からないなぁ。

『ベイマックス』車中DVD
何回観ても最高だ!!ツボを突かれまくりの脚本。これぞ「ザ・カタルシス」なシーンの連続。映画で初めて観ている最中に「これはディスクを買う絶対」と決めたあの時の気持ち、マンマそのまま。
(→初見時の感想

『ラ・ラ・ランド』iTunes吹替
●家族で観るので吹替。歌の部分だけ英語+字幕。子供にはさすがにストーリーが分かりにくいので殆ど解説しながら見せた。特にミアの同録オーディションシーンは念入りに。叔母の影響と夢を追うことについて。
●相変わらずセバスチャンの音楽葛藤関係のプロットはやっぱりなんていうか…薄笑い…?
●オープニングとその後のミアのアパートからのシーンの破壊力は抜群で、家族全員で即ハマり、翌日もこのシーンだけ観直した。ウチは家族が未だ観ていないうちからサントラを聴いて全員好きになっていたのでちょっと特殊なケースだけど、でも破壊力に何の衰えもない。
●セバスチャンの音楽葛藤以外は初見時と変わらずに楽しめた。いい映画だと思う。
(→初見時の感想

『この世界の片隅に』公式ファンブックが素晴らしい件と公開当時のTweetまとめ

『この世界の片隅に』公式ファンブック『ありがとう、うちを見つけてくれて』があまりにも素晴らしく、主に飲食店で読んでるんだけどどこを読んでも泣けてくるので困っている。映画も奇跡だったけど、この書籍も奇跡だな。改めて片渕須直監督、こうの史代さん、そしてのんこと能年玲奈ちゃんの出会いに感謝。

調べたらこのブログには(2016年ベスト記事以外)感想を残していなかった。あまりにも凄すぎる作品に出会うとこういうことになっちゃうんだよね。とても表現できないし、書けないのです。
せめて今のうちに、と思って昨年冬に観た前後のTweetをまとめてモーメントにしました。
(こういう、いつエラーが起きるか分からない埋め込みを使ってバックアップを取らないのは本当に性に合わないんだけど、時間ないんで取り急ぎ)


『メッセージ』感想

アメリカ公開から1年近く。なんでこんなに日本公開が遅れたのかさっぱり分からないけど、原作も読み万全の体勢で待ちに待って待ち続けた『メッセージ (原題:arrival』。もちろん初日に観ました。シネコンで2D字幕。

最初に言っておきたい。始まって5分くらいして入ってきたお客さん!ブブーーー!残念でした〜。たった5分のロスだけど、そのせいで残り1時間55分全部がムダになりましたーーー!ムダムダーー!!!残念〜!!ブブーーー!!

どうやって2時間の映画に?と誰もが思う原作なのですけど、自分の印象からしたら「映画化はちゃんとできていた。だけど記憶に残る傑作というほどではなかった」かな。ハードルかなり上げてたし。だけどオススメはオススメです。

内容に関するモロモロは取りあえずおいといて、今作は映画館で観た方が絶対にイイ!映像も音響も。特にヘプタポッドの奇っ怪な音声や、おかしな名前(ヨハン・ヨハンソン)の人が手がけた何風とも言えない民族調音楽が最高。そして予告でも出ている会話シーンが、まんま映画館のスクリーンみたいなんです。

以下ネタバレあります。
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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と岩井俊二とあの頃のフジ深夜の思い出

このPV観てたら当時の色んなこと思い出しちゃってたまらなくなったので連ツイしちゃった記録。1992-1993年という時代の思い出。

今年のアニメ化で話題の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
オリジナル版のBD-BOXがTV放映から24年越しでこの夏発売されるそうです。これを機にアツく溜飲の下がる『打ち上げ…』のレビューを紹介。

【映画再見レビュー】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』アニメ版に向けてオリジナルをノベライズと共に復習しましょう!

同梱されてるメイキング、誰かに借りて観たことあるんだけど相当に良い出来でしたよ。欲しいなぁ。娘と一緒に観たい。燃え殻さんが『トラウマに近い』と書いたのにうんうん頷く輩も多い筈。とにかく奥菜恵と山崎裕太にヤられます。同級生のメガネ君もいい。サントラは20年越しに今も聴く超名作だし。

さて当時『ifもしも…』というTV番組の一つだった『打ち上げ花火…』ですが、岩井監督を初めて知ったのは、この少し前にフジ深夜で放映していた『La Cuisine』という、週替わりで料理をテーマにしたドラマを新進監督に撮らせるというシリーズ企画でした。この当時の「フジ深夜」はそれこそ関東圏で一時代を築いた、テレビ界空前絶後の黄金期だったんだけど、その中でも『La Cuisine』の岩井さんはキョーレツに記憶に残っています(というか他の監督のは殆どが「実験的駄作」だった)。録画VHSを何度観たか分かりません。山崎裕太も『オムレツ』という作品でとんでもない名演技を見せている。


↑このOPもカッコ良かったなー。

『La Cuisine』の通常のシリーズは30分だったのだけど、クリスマスとかに1時間のスペシャルをやっていて(今ではWikiにも詳しく載ってます)、この枠で『GHOST SOUP』と『FRIED DRAGON FISH』というド級の名作を生み出します。


↑この後エンディングに入るところ、最高。

前者は鈴木蘭々、後者はミッチョンがヒロイン。特に後者は『打ち上げ…』と双璧で両者は岩井監督の最高傑作だと今でも思っています。若き浅野忠信がもう甘酸っぱくて。これらがどちらも1993年くらい。


↑CHARA至高の名曲。何にしろ岩井監督は音楽の使い方でヤられる訳です。

気になって調べたら、今年25年ぶりに続編が始まった『TWIN PEAKS』、日本で大ブームになったTBS深夜放送が92年〜93年なんですね。うわーほんといい時代だった。

『打ち上げ花火…』がTVから24年ぶりのアニメリメイク、『TWIN PEAKS』が25年ぶりに続編開始。タマフルの高橋ヨシキ氏の『TWIN PEAKS』特集聞いたら、この新作がまたとんでもなく面白そうで…。ヨシキ氏がリンチ特集で出演したという『カルトQ』はまさにフジ深夜黄金時代の代表番組というね!

とにかく深夜テレビがあんなに楽しみだった時期なはいな…。フジは圧倒だったけど、他局深夜にも面白い番組あったし。因みに個人的には岩井監督は今でも30分や60分のテレビの方が向いているんじゃないかと、あの時からこの20数年の作品群を観続けた今も思います。

大根仁監督の『打ち上げ花火…』アニメリメイク。相当にレベルが高そう。広瀬すずだよ?あの時の奥菜恵に対抗できる女優なんて、他にいるだろうか。松たか子も出てる…ひょっとしてあの怖ーいお母さんかな。オリジナルでトラウマになる、通りの角からトランクを持ってなずなが飛び出てくるシーン、あまりにそのまんまで、当時の悲しい気持ちをそのまま思い出した。まさかのまさかだけど、登場人物と同じ年頃の、自分の娘と観る時が来るなんて…。なんと感慨深い。これまで一緒に観た色々な作品を観てきた感想を聞いていると、娘にとってもきっとトラウマ級に残る作品になると思うな。

ひよっこ #79-80(7/3-4)感想

乙女寮編が終わった時は随分寂しかったけど、きっとでもこのドラマなら、『あまちゃん』東京編みたいにずっとずっと楽しませてくれる筈、と信じていました。而してその通り。相変わらずの熱量のまま見続けています。楽しい!

時はビートルズの初来日。辛抱たまらん宗男おじちゃんが上京してきて、みね子の周りの人達と絡んでいくというあたり。ひさしぶりに宗男おじさんのお国なまりを聴いたみねこが涙ぐんで「なーんか、久しぶりになまり聞いたら、ちょっと…」てゆうとこの自然さ、最高。

またこのポニーテールにすずふり亭制服でちょこんと姿勢良く座るみね子、これも最高。

翌日は宗男が戦時中ビルマのインパール作戦に陸軍兵士で参加していたことを告白し、何故自分は「笑って生きていこう」と決心したのか、戦場でのエピソードを語る。その話を受けた後の、みね子の無言の表情。なんとも言えない、でも気持ちをすべて表している表情が素晴らしくて。有村架純さんのこういう演技底力を感じるシーンが、これまでの『ひよっこ』でも何回もあった。女優として完全に見直しました。拍手です。

物語はここで折り返し地点。まだまだ楽しめるぞ!ヤタ!

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