『シェイプ・オブ・ウォーター』感想

『シェイプオブウォーター』は公開初日に行きました。字幕2D。開始5分で「ああこの世界にずっと浸っていたい…」と思わせその後も期待を裏切らない、徹底した「美術」チームの仕事が素晴らしい。ビジュアルブックが欲しいなぁ。

悪役ストリックランドがあまりに強烈過ぎてこの人ばかりが良くも悪くも印象に残ってる。主人公たちよりこの人の哀愁の物語なの?と思わせる位。

オクタヴィア・スペンサーの使い方は平凡で勿体ない。中心となるラブストーリーの流れも、事前の想像の域を出ない。だけど恐らく自分よりもずっとずっと、こういう物語を必要としている人がいるだろう。まさに今つくられるべき映画。『ペンタゴン・ペーパーズ』もそうだったなぁ。必要な時にちゃんとリリースできるスケジューリング、大事。製作はじめ沢山の人達の凄まじいスキルあってこそ実現できるんだろうな。

すべてを取り巻く世界観がとにかく魅力的で、水の中で生活したくなるよねぇ…。

観た当時はまさか作品賞を取るとは思わなかったけど、デルトロに賞を上げるのは今後の映画界にとって間違いなく大切なことだから、大賛成です。

『人生はシネマティック! 』感想

イオンシネマ新潟西で『 #人生はシネマティック! 』を観ました。できるだけネタバレ無し感想。

泣きに泣いて最後には目が痛くてもう…。
戦時中のイギリスで、プロパガンダ映画の脚本を書くことになった女性を取り巻く話です。最高チャーミングなラブストーリー添え。キュンキュン保証。という紹介で自分が観るかってゆったら観ないと思うけど(笑)、傑作でした。

ダンケルクの戦いで船を出した(でもエンストで帰ってきた)若い姉妹をテーマに映画を作る話、というのは何処かで聞いたことがあって、事実と違う映画をでっち上げることがテーマになるのかと思ったのだけど、観てみるとその問題自体は殆ど本筋と関係ない。大切なのは映画を作る人達の熱意と戦争との関わり。国威(戦意)発揚映画の製作が主題だけど、決して戦争自体を美化することなく、淡々と話は進む。

この気持ちはアレだ、『この世界の片隅に』を観た時の気持ちに似ている。戦争が起こっている時も、日常は今と同じように過ぎていた。戦争が起こっている間も、人の考えは今と大して変わらなかった。それなのに(だからこそ?)起こってしまうのが戦争なのかと。イヤでも身近に感じてしまう。

主役の2人がとにかくチャーミング。そして脇役たち、最初は悪役で出てくる政府のお目付役の金髪ツンケン女性も、昔取った杵柄が忘れられない落ち目のおじいちゃん俳優も、そのエージェントも、エージェントになるお母さんも、大根役者のアメリカ人軍人も、軍の上層部の人たちまで、出てくる全員が愛おしくなる。愛おしすぎる。ホントに。

2016年の映画で、ディスクは5月くらいに出るらしいけど、ぜひこれは映画館で観て欲しい。何故かというと「映画」自体が大きなテーマになっていて、劇中の製作や上映の場面を含め、映画館で観ることで臨場感が倍増する作品だから。自分はなんとナイト上映で貸切でした。これ以上ない「映画体験」だったよ…。

イオン新潟西で3/2(金)までやっています。
教えてくれた映画部のYちゃんありがとう。これは本当、映画館で観れて良かったよ。
(自分は何故か歌を歌うシーンで急に泣けて泣けて止まらなくなったのだけど理由がさっぱり分からない。観た人と今度話したいです)

無題

年明けから色々話したい作品を観ていたので、昨晩は映画吞み会を開催。こやってさくっと呑める友人が居るのはホントありがたいねぇ。
以下は話題のメモ。
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●『SHERLOCK4』を1話だけ観てそのショックでやめてしまったというYちゃん。そう、S4だけは1話完結と思わない方が良い。3話続いて初めて完了し、色々納得できることがある……と思う。1話2話観ただけじゃ納得いかないプロットが結構あるよね。でもトータルで3話を考えると、すごい出来じゃないかと思います。だからもし同じような人がいたら絶対最後まで観て欲しい。てか早く再見したいのでhulu入りしてくれ。
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●HBO『WestWorld』もあんなに面白いのに廻りで観ている人いないんだよな…すべてがずば抜けてクオリティの高いSF(一見西部劇なのですが)。シーズン1の最終話にはとんでもないドンデン返しがある。ああ今思い出してもすごい。アンソニー・ホプキンス他あっと驚く名優も出ています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』も時間的・ハマり度的にハードル高くて、観ている人がいないんだよな。もったいないよ〜。
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●『ザ・グレイテスト・ショーマン』の脚本が結構ひどいよね、って話がやっと出来た。先行試写会で観たから周りに話せる人がいなかった。踊りと歌はすごいんだけど、今時これアリなの?てゆう杜撰な脚本。『THIS IS ME』ってそこで唄うんだ、てゆう衝撃ね。このご時世に「フリークスを見世物にしてビジネスを成功させる話」を作る、ということに対しての覚悟も気概も工夫も、まったく感じられない。致命的なのはサーカス団員の殆どが、結局どういう人だったか分からないまま終わる。ただの人足やんけ。でもね、ショーのクオリティが高いから「ま、いいか」となっちゃう…いや、もやもやは残るよね。
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●『ダークタワー』原作未読の人の感想は想像通りだった。でもあれ、続編できたらきっともっと面白いに違いないと思う。ダークタワーシリーズの原作は真ん中が面白い。テレビドラマにも期待。HBO製作だったら最高なのにな〜。
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●マコノヒー繋がりで『TRUE DETECTIVE』のこと。何度言っても足りないけど、このドラマのマコノヒーが俺は大好きなんだ。
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●マーティン繋がりで『FARGO』もね。1最高だったな。婦人警官がとっても好きです。
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●あと俺が今ハマってる『ER』1stとか(笑)。30年ぶりに再見しているけど、一つも色褪せない。これ系のドラマでは最高峰だと思ってる。
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●『人生はシネマティック』観たい!
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●意外と観られていない傑作『シュガー・ラッシュ』『アイアン・ジャイアント』『パディントン』などなど…未だ沢山あるけどね。
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●あとバーブバリの何がすごいか話、『ストレンジャーシングス』の凄さ(特に2)とか。
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他にも色々話したと思うんだけど…

ダウンロード時代の困った話。


『ラ・ラ・ランド』のサントラが中古で安かったので大ファンの長女にプレゼント。

年間契約によるAppleMusicというサービスは、映画を観た帰り道にサントラが聴けたりする優れものだけど、再生端末が一台に限られるというのが致命的。勿論コピーなどは論外。娘達は、父が不在ではいくら聴きたくても聴けないのだ。iTunesMusicStoreで「買った」楽曲でも、再生できる端末は登録した5台のみ。家族以外の人には到底渡すことができない。ダウンロードやオンライン再生が当たり前になった今どきだから、逆に、「CD」は使いやすく融通の利く媒体になってる。

曲をシェアしたりセレクトCDを作ってプレゼントしたり、ということが極端に困難になってきた。この先はどういう方向に進むのだろう。少なくともYouTubeなんかでタダ聞きが当たり前になるのは誰にとっても良くないことだ。

内藤泰弘初期短編集『S.Flight』


内藤泰弘さんのアマチュア時代の短編作品が一冊にまとまって復刻された。『S.Flight(KADOKAWAハルタコミックス)』。持っていない作品もあったのでとても嬉しい!

元の同人誌はずっと判型が大きい。自分が初めて買った同人誌でもある、30年以上前の処女作『サンディと迷いの森の仲間たち』も掲載。勿論ネームはワープロ打ちだ。今読んでも当時の感動がそのままに蘇る、紛れもない傑作。『トライガン』とはちょっと趣が違う、宮崎駿系も少し入ったハートウォーミングファンタジーが得意な作家さんでした。ネームの構成とかレイアウトがとても複雑な人なので(早く言えば何してるかがちょっと分かりにくい)、漫画慣れしている人に限り、おススメです。

そう言えばこの本で当時初めてコミティアの存在を知ったんだっけ。と言ってもいまだ行けたことは無く、どっちも『ぱふ』経由の直接通販だったと思う。当時は雑誌に作家さんの住所が普通に載ってて、現金書留とか為替とかを送ってた。色々思い出した。もちろんメールもなかったから感想は「手紙」が当然だったしね。

【2018年の天災】雪国論

数十年来の大雪に見舞われている。一度の降雪量もそうだけど、長さも凄い。新年からこっち、町中から白い部分が消えたことがない。「もう終わるだろう」「さすがにもう終わるだろう」「いいかげん来週は…」とみんな思っているんだけど、その度に予想を裏切り、ずっと繰り返される大雪。

あちこちで立ち往生事故も起き、雪下ろし中の死人も多数、毎日毎日タイムラインでは「雪もうイヤだ…」「うんざり…」で埋められる我が新潟ではまっこと言いにくいのだけど…

今年の冬はとても良かった。いや最高だと言ってもいい。

もともと、雪が降ること自体をイヤだと思ったことがない。勿論人並みに事故は怖いし、雪下ろしは疲れる。毎日毎日そんなことをしていたらウンザリもしてくる…けど、「雪が降るのがイヤ」とは思わない。何つか、別モンだし。所詮春になったら雪は止む。この美しい光景は見られなくなる。だから雪景色に飽きたこともない。

(そうだ、イヤなことはと言えば「雪が降る」ことではなく、今日のような気温の上がった雪解けの日だ。こういう日に除雪が入らない小径のシャーベット具合は本当に最悪。豪雪中よりもずっと面倒で、すぐスタックするし、逃げ場がない。見た目も汚くて良いことなし。)

そんなこんなで降ること自体はいつだって大好きな訳だけど、今年はその量がハンパなくて、そのせいで色々と「外出できない」事態になった。学校が休み、子供の習い事が休み、知り合いのイベントがあるけど雪で出掛けられない、中止になる…などなど。最初の日は会社まで臨時休暇にした程だ。

その結果、休日の過ごし方が今までと変わってくる。何だかんだ用事を済ませいつの間にか終わっていた土日にも、家族で過ごす時間がずっと増える。ゆっくり映画を観たり、図書館で本を借りてきて、皆が半日ただずっと読書したり、昼からゆっくり映画を観たり。何を食べるか考えて、買いだめして、皆で料理したり。カードゲームやボードゲームをしたり。長女の将来のことについて時間をかけて話し合ったり。これ以上ないほど充実した休日だった。

我々がそのまま30年前の冬にスライドしていたら、きっとこんな休暇だったんじゃないか。例えるなら今年の冬は「ある日いきなりスマホが使えなくなった」みたいな状態。大雪のおかげでやれることが減って、時間がずっとゆったり使えるようになっている。

そんな最高の三連休が、1シーズンで2回もあった。
これを最高と言わずして何とい言おう。

『パディントン』感想

huluで吹替版。

今公開されている『パディントン2』の評判がやたら良くて、その中に「まるでミッションインポッシブル2みたい」なんていう感想があって「え?何それ?」と思ったのが観たきっかけ。

これまで舐めていたのを土下座して謝りたくなる傑作。最初から爆笑の連続。また舞台となっているイギリスの美術も、ファッションも小道具もすべて素敵でどんぴしゃ好み。そして本当にミッションインポッシブルなみのアクションが展開される。とんでもないバカバカしさで(褒め言葉)。最後にはじーんとさせて。定番のストーリーをきちっとした説得力でやり遂げているベースの力もちゃんとあって。いやーお見事。

これまで我が家族での映画ベストは怪盗グルーシリーズだったけど、それを超えるかも知れない。早く「2」が観たい!

『ダークタワー』感想


シネコンで2D字幕。

全部映像化したら30時間くらいになりそうな、相当に長い原作。その最初の方だけが手際良く95分にまとまっていた。お見事です。原作のことを1ミリも知らなくても、普通によくあるアクション・ファンタジー映画として楽しめると思う。西部劇+ハリポタ+指輪物語+ちょいSFといったかんじ(舞台は現代)。

マコノヒー好きには勿論外せない傑作。めちゃくちゃカッコいい。ずっと観ていたい。ローランド役の黒人イドリス・エルバのガンアクションがちゃんと「見たことないレベル」を実現している。そしてアメリカの神木隆之介君が主役である(そう見えるのだ)。キャスト紹介はいつもローランドと黒衣の男からだけど、この映画の主役は断然この神木君(トム・テイラー)だ。顔の演技力が素晴らしい。どうか彼が成長する前に、できるだけの続編を撮りためて欲しいと願う。

そして遙か昔に原作を読んでいる自分の感想はと言えば…最高だった。今年ベスト級、映画としてこれだけのモノに仕上げてくれるなんて予想外。思わず終わった後に「ありがとう!」と言いたくなった。この映画だけ観たら使い古された陳腐な設定に見えることだろうけど…それも含めて良し。とっつき易くなったことは間違いない。

だけどこれは、単に「素晴らしい原作をそのまま見事に映像化してくれてありがとう!」という気持ちとはちょっと違う。「今年ベスト級」とか言思っちゃうのも、裏側に色々な事情があってのことなんです。字義通りじゃない。

ということで以下はネタバレ含めた原作の話がダラダラ続きます。
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『勝手にふるえてろ』感想

前半:「ああ〜俺恋愛オンリー映画とか苦手じゃん、何で観に来ちゃったんだろう失敗しちゃったかも…」
後半:「俺恋愛モノのこういうとこ好きだって前からゆってんじゃんね!サイコー!万歳!」
という、気持ち。

イヤ実際これはタダの恋愛映画などでは無いんですけどね。

松岡茉優、今までも素晴らしかったけど、これは彼女史上最高の松岡。ギャグからシリアスな見せ場まで息をするように自然にチャーミングに主人公ヨシカを演ずる。加えて最初はとんでもなくうざい相手役「二」の渡辺大知も素晴らしかった。

どこにでもいる当たり前の(だからこそ今まであまり描かれてこなかった)フツーの女性の話が、フツーだからこそ最高、愛おしい、と最後には思わされるこの脚本・演出の凄さ。突き刺さる台詞。クライマックスの言い合い。ゾクゾク鳥肌。松岡の名優ぶり、堪能しました。松岡!松岡!松岡!エンディングの爽快感!ファック!ファッーーーッック!(←ヨシカの口癖)

パンフレットが品切れだったのが超残念。原作も読もうと思います。松岡茉優に大拍手を贈りたい。『ちはやふる 結び』も楽しみだな〜。

『ザ・グレイテスト・ショーマン』試写会 感想

行けなくなった友人から譲ってもらいました。ありがとー!

公開はまだ2週間先なのでネタバレなしで。

細かい突っ込みドコロは数あれど、歌で「ま、いっか」となって結局楽しませてもらえる、これぞザ・ミュージカル!前半は特に映画というよりミュージックビデオのようだった。『ラ・ラ・ランド』よりも更にクラシックなスタイルなので(歌台詞が多い)、そういうのに興味無い方はどうかな。何も考えずにジェットコースターに乗ってぶっ飛ばせ!て奴です。俺は楽しめました!ストーリーはベタベタで、主人公のダメさとか『SING』に似てるところも(笑)。あ、あと『メリーポピンズ』も結構思い出した。美術、美しい!

宣伝文句に【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てあるけど、これよく調べると誰?て感じで、楽曲担当のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールという2人は『ラ・ラ・ランド』の楽曲の「作詞を手がけた」とある(公式サイト)。

『ラ・ラ・ランド』のあの素晴らしい曲を作曲したジャスティン・ハーウィッツは当作の楽曲には直接タッチしておらず、サントラのプロデューサーにだけ名前が載ってるるようだ。他の製作陣のプロフィールをサイトでチェックしても、『ラ・ラ・ランド』のクレジットが載っている人はいない。え?作詞しただけで【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てゆっちゃう?(笑)※調査不足でしたらすみません

要するに『ラ・ラ・ランド』とはあまり関係ないのでそのつもりで観た方が良いし、楽しみ方も随分違う。娘が2人ってゆうシチュエーションで何度泣かされたか。あと奥さんを大事にしない奴はダメだ!映画です(その通り)。安心して観れます。楽曲も『ラ・ラ・ランド』的なものとは違ってゴージャス。そう、「ゴージャス」が最高なのです!あと結構笑えます。
ミュージカル好きはマストだよ。

『銃座のウルナ(4)』感想


装丁も凄いのだけど中身はもっと凄い4冊。異境-戦争SFファンタジーだった筈が4巻になってミステリーの要素も深く加わった。次の5巻で描かれるであろう破滅の予感に恐れおののいている。
ジャンルなど無いかのように行き先も分からず浮遊する感覚。徹底してリアルに作り込まれる異世界。
漫画部会をやったら紹介したい作品。

【2018年の天災】記憶にない位ハイペースの豪雪(2018年初からの雪事情まとめ)

2018年1月

11(木)昼から降り始め、夜までに約60cmの降雪。会社は除雪をして皆早く上がったけど、帰路は渋滞でいつもの4〜5倍の時間かかった。

12(金)早朝で積雪1mほど。会社の臨時休業をその時点で決定。小学校も先生が出勤できず休校。交通が麻痺していること/車を出すこと自体が迷惑になる(裏道では容易にスタックする)こと/どんな天気でも休めない会社があるのでそちらを優先し避けられるなら外出を避けるべきこと/などは通常の豪雪時に身に染みている。新潟市は除雪に限りがあり、これだけのハイペースで降られると幹線道路以外は完全に孤立状態になる。立ち往生の車が続出し、車を出しても1時間2時間は平気で動かなくなってしまうのだ。恐らく出勤しても会社に辿り着くまでに半日は雪除けをしなくてはいけなくて、まともに仕事ができるのは数時間。他は延々と雪除け。会社も自宅近辺もまさにそう。なので会社は休み、家の車は無視し、午前中は自宅近所の老人ホームの駐車場やそこまでの道作りを延々と手伝っていた。

13(土)朝までにまた少し積雪。雪除け。初めて自宅駐車場の雪除けを始める。夕方初めての車外出。

14(日)朝までの降雪微少。車は二台とも動けるように。

15(月)朝までの降雪なし。会社の駐車場の積雪は約60cmで、積雪量自体はこれ以上の時が何回もあった。1時間後には通常営業に。

思いがけない3連休で、雪のため習い事も休みになり、予定が殆どなくなった。雪除け以外は自由時間で、車での外出ができないという縛り付きのため、ここ数年経験のないほど家族で自由にお籠もり生活を楽しむ日々だった。存分に満喫した。子供期の終わりが来ている長女と二人で近所に雪遊びしたこととか、きっと忘れられない思い出になりそう。

【2/5〜順次追記】
今年は全然「新潟市っぽく」ない。新年から2月までずっと雪が消えない。記憶にないだけかも知れないから、こうやって記録しておく。

1/20〜21 週末は未だ雪が降っていたが降雪なし。
1/22〜  また降り始める。相当な積雪。ほぼ1週間降っている。
2/03 また降り始める。
2/05 高速で死にそうな目に遭う。週末まで雪予報。駐車場の根雪はずっと消えない。
2/06 別の高速で死にそうな目に遭う。下に降りても同じ。ホワイトアウトに慣れてくる。
2/07 まだ降り続けている。1日あたりの積雪量はそれほど多くないが、これだけ続くとさすがに厳しくなってきた。秋葉区で80cm、三条で130cm、いずれも25年ぶりの豪雪。
2/08 まだ降り続けてる。市内でも時間により相当降ったが、降雪は然程でもない。
2/10〜12 また相当降った。1/12〜のような籠もりきり連休を過ごす。楽しい。
2/13 今年初めて、会社の駐車場に入れない降雪量(休みにした日は除く)
2/18-19 道路が見える日が何日か続き、「終わったか…?」と思わせてまた降ってきた!気温も低い!
↓2/18(日)の様子

誰もいなくてサイコー

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3/4 初めての春陽気。15度くらい。これはこれで異常。この日を以て、年頭から続いた残雪(通常枠)は消えた。

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『バーフバリ 王の凱旋』感想

シネコンで2D字幕。
「楽しい、笑える、気持ち良い!」をそのまま映画にしました。と言えば言い過ぎなんだろうけど、それ位スッキリした映画。王政ファンタジー・アクション超大作のインド映画です。

見せ場の連続でまったくダレない141分。驚異。2作目だけど冒頭に前作のあらすじがかなり丁寧に語られるので初見でも大丈夫(とは言え自分は大きな勘違いをしていたことを後で知るのですが…)。

超気持ちいいアクション映画が観たい人にお薦め。無駄はとことん端折ってあるし(そもそもエンドクレジットが無い)、観たこともない笑ってしまうような凄いシーンが続出。

以下ネタバレ



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『ストレンジャー・シングス2』感想


NETFLIXオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス2』を観終えた。
1を最初観た時はどうしても、HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウエストワールド』なんかと比べちゃって、「よく出来たテレビシリーズ」止まりだよなぁとという印象で、でもそれなりに楽しんで観ていたのだけど、「2」の中程からどんどん盛り上がって、「テレビドラマ」枠なのは変わらずだけど、最終的には「舐めててごめんなさい」的な気持ちです。面白かった!夢中になった!脚本の練り具合が素晴らしい。

1も2も、数カ所で同時進行するプロットがタイミングを合わせて相互作用するところは同じなんだけど、2でスケールアップしながらも大味にならず、子供の物語と大人の物語がそれぞれ同じように世界にとって大切であるという、そのことが説得力を持って進められていくのが素晴らしい。

2になってより楽しくなった80年代アイテムがたくさん!『ゴーストバスターズ』に『ドラゴンズレア←まじで金食い虫!』に『DigDug』に…
メイキングインタビュー(全部で7本!)をつまみ食いして印象深かったところ。

●「80年代舞台だからこそ出来るドラマ。あの頃は今よりずっと親が子を放ったらかしにしていた。そもそも親は子供がどこにいるか知らなかった。今ドラマを作ったらそうはいかない。」
●子役オーディションのクオリティの高さにビビった。
●マックス可愛いねー。
●子役をまとめる大変さ。「撮影前にビンタしあうのはやめなさい。顔が赤くなるから」とのルールがあったり。
●かの国では、すべてに対して自分の考えを持っていること、いつでもそれを表現することができるのが当たり前なんだなーと、このインタビューを観て改めて思う。子役にもすべてシーンの感想と意味を聞くし、それに対して皆がちゃんと自分の意見を持って、話して人に伝えることができる。すげえなぁ。これは本当に育ちが違うと思った。
●2で嬉しかったのはショーン・アスティン(LotRのサムワイズ・ギャムジー役)の活躍。最初は悪役の予定だったのだけど、彼のキャラがあまりにも良くて、どんどん変わってあんなに活躍することになったそうだ。フラグ立ちまくりではあったけど、だから死んだ時は本当に悲しかった。サムの素晴らしい使い方!

『ワンダーウーマン』再見


iTunesレンタル吹替版を長女と。彼女は初見、自分は映画館の字幕に続いて2回目。吹替の違和感は無かった。

初見時、相当に期待して映画館に行ったのだけど、戦争と絡めた描写がどうしても気になってスッキリ楽しめなかった覚えがある。大好きなガル・ガドットは満点!何度観ても満点!特に笑顔が最高。今回は村を取り戻した夜の一連のシーンが特にきゅきゅんだった。

戦争(現実世界)と絡めた描写のうち、何が気になっているのか未だにイマイチちゃんと言葉にできない。誰かが悪人なのではなく、皆の責任で戦争が起こるという脚本は基本的には問題ないようでいて、それを支えるプロットや設定のせいで「お前がそれ言うなよ」状態になっている、のだろうか。米英のみが善で独軍がひたすら悪な描写にしてもいつものことだ。特に今更引っかかる訳でもない。結局もやっとしたまま…

彼女は、これからどのような方法で悪と対峙していくんだろう。原作はおろかDCユニバースも観ていないので全然分からないのだけど…
しかしアレだ。こういったアメコミ原作大作をまったく受付けない人が相当いることは容易に想像できるし(自分だって「アメコミ原作は満点で80点」タイプ)、そういう人はこのアメコミブーム、「ユニバース」ブームはなんとも居心地が悪いことだろうなぁ。

このブームの理由は、中国資本の台頭によって映画文化のあまりなかった中国圏でも、つまり映画読解力の低いお客でも分かりやすいもの(トランスフォーマーやマーベル、DCなど)に、より予算が与えられるようになったせいだと確か町山さんだったかが言ってたけど…。本当かどうかはちょっと分からないと思ってる。

そうそう、ガル・ガドットを好きになったきっかけは『ワイルド・スピードMEGA MAX』だった。このシリーズは個人的にアメコミとちょっと違って「ナメてたらめちゃ面白い普通のエンターテインメント作」。稀有なケースでした。お薦め。
当時の感想へ

『美女と野獣』感想(再見)

ITunesレンタルで吹替。長女と再見(初見は劇場で字幕)。

初見時の感想はこちら

初見の印象は変わらず、素晴らしい作品だと思うのだけど、野獣の吹替の声が全然合っていなくてそれだけが超残念。変に高くて若くて違和感しかない。これから観る人にはぜひ字幕をお薦めします。

観直して改めて思ったのはエマ・ワトソンの演技力。いくつか忘れられない台詞無しのカットがある。例えば最初に城を脱出する際、野獣を助けるかどうするか一瞬迷うところ。彼女のこれまでの印象だといかにもな(眉をひそめた)顔演技を想像するけど、今作の説得力はどこもすごい。

初見はガストンやルーフーなど悪役?的な方に目が行ったけど、今回は存分にエマに集中して見れた。ダンスシーンも、少しだけだけど、相変わらず素晴らしいな。

『GHOST SOUP』のサントラを買う


クリスマスには間に合わなかったけどやっと届いた、92年のフジ深夜枠のドラマ『GHOST SOUP』のサントラ。主演は渡裕行、鈴木蘭々、デーブ・スペクター。

当時、週毎に作家を変えて料理をテーマにした30分ドラマを作らせる『La cuisine』という企画があり、未だ無名だった岩井俊二がプロデューサーに見初められ、合計3作を手がけている。その2作目、クリスマスの1時間スペシャルが『GHOST SOUP』。学生時代、岩井の作品に夢中になったきっかけがこの深夜枠で、翌年には『Ifもしも』の『打ち上げ花火…』が放映されている。どれもこれも強烈なインパクトだった。

『La cuisine』の最終回は名作『FRIED DRAGON FISH』で、それに比べるとこの『GHOST…』は主演者のアレな演技などちょっとおふざけ気味で全体がお薦めできる内容ではないけど、クライマックスからEDまでの怒濤の岩井節は近年の映画にもひけをとらない。特にEDの「CLOSE TO YOU」を始めとする劇伴が素晴らしくいつまでも記憶に残っている。手がけたのは『La cuisine』もやっている方なので、シリーズのEDのようなフレーズが一部被ってるぽいのは今回聴いて初めて気付いた。関連グラフィックも良くて全ての番組にタイトルロゴが入っていたと思う。

『FRIED…』EDのCHARA『BREAK THIS CHAIN』、『打ち上げ花火…』EDのREMEDIES『FOREVER FRIENDS』(今年はリメイクに合わせカバーされてた)などこの頃の岩井作品はどちらかというと「感動するPV」と表現した方が早く、比べて後の映画はどれも「大好き」と言えるものはない。だから自分はずっと岩井俊二は「最高で30分」との思いが消えない。

映画で言えば好きなのが『スワロウテイル』『Love Letter』(豊川悦司の関西弁が宜しくない)『リップヴァンウィンクルの花嫁』(ただし最初の1時間を除く)、という位。『花とアリス』は心に残るシーンがいくつもあった。その程度だから決して岩井俊二ファン、ではないよなぁ。

『スター・ウォーズEP8 最後のジェダイ』感想


シネコンで2D字幕。
設定とか戦いのアレコレで猛烈な突っ込み所が多々あって結構気になるんだけど、めちゃくちゃアガるシーンがいくつもあって、それらは時に脚本の齟齬をぶっ飛ばして涙ぐませたりするので、全体としては楽しめました。

長い尺の中で何度か怠いところもある…。でも、ストーリー自体は「SWだったらきっとこうなるんでしょ?」的に鼻くそぼじりながら思ってる部分がそうでもなかったりして、マンネリは脱しているし(でもSWは1つの型だからマンネリが悪い訳でもなく)チャレンジングなとこ好きです。ちょっとスタトレぽく感じるプロットもあったりして。「フォースの覚醒」と比べちゃうとレイの活躍が、もっと欲しかった〜。彼女を見に行ったようなモンなのに!

いつも映画と言えば平日ナイトで、ほぼ貸切みたいなさびしーい状態で観てばかりだから、雪降る中に、人出も賑やかな万代で映画館に行くという体験自体がとても楽しい。
あとTジョイはスクリーンの大きさはアレだけど、自分の行く3シネコン(ユナイテッド・イオン新潟西)の中では一番音質も音の位置もクリアに聞こえて、好みだな。(『ベイビードライバー』も最高だった)西の1番とか音が籠もっててホントガッカリする。
さてさて次作がどうなるのやら…。

雪が早い今年/11月末にタイヤ交換(2017年末)

例年なら
「12月アタマに一回雪は降るけど、ノーマルタイヤでやり過ごせるレベル。その後、年内はほぼ降らない」
という程度の認識だったけど(新潟市中央区)、
今年は11月下旬に雪が残る程度の降雪がありました。皆焦ってタイヤ交換。自分もね。
その後二回ほど積もらない降雪があり、
今日12/6はその時よりも降りがすごい。今朝だけど、どこまで積もるやら。

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