『ちはやふる 〜結び〜』感想

『ちはやふる〜結び〜』小5長女と2人で鑑賞。ネタバレなし感想。

2016年の衝撃だった上の句をさらに超える傑作。見事に、結ばれました。
言及したい箇所があまりに多すぎて具体的には1つも出てこない今の心境はちょっと経験したことがない位だけど、この作品を現すとしたらやっぱり「奇跡」だと思う。

当時既にいくつもの奇跡を生んだ小泉版『ちはやふる』が、上下完結の予定を変更してまで生まれた三作目の完結編で、これだけの結果を残すって、それは一体どんな巡り合わせと、努力があってできることなのか。俳優とスタッフの青春すべてかけました、というパンフレットのコメントも本当にその通りなんだろう。このくそったれな世の中で、光は確かにここに存在する。だからあえて奇跡と呼びたい。

前2作からここまでのタイムラグに合わせ、主人公達を高校三年生に再設定。俳優達自身の成長とドラマがシンクロして、半分ドキュメンタリーのような凄みも生まれている。彼らのもう一つの青春、撮影のバックステージが観ていてすごく面白いから、ディスクはまた買っちゃうんだろうなぁ。

言うても所詮少女マンガ原作の青春映画で、まぁ「映画館で」観る必要はないだろうな〜って思っちゃってるそこのあなた。今作に限って言えば大間違い。

前作から更に深化した音響効果は、まず普通の家庭では再現できない。今回特に静と動のコントラストが強烈で、特に無音部分の必然性。あの瞬間、劇場の全員が固唾を呑んで見守っている臨場感は忘れられない。

パンフレットによれば、そもそも映画館でしか流せない超低音を使い、そのリズムを変えることで心拍を変えていくという効果が最後の最後ED前で使われているそう。

ちはやふるは皆そうだけど、今回のエンディングへの一連の流れは特にもう、泣きすぎて目が痛い。映画ちはやふるが好きだった人はタオル必須だと思う。一作目の冒頭で「これは傑作に違いない」と予感させるタイトル周りの美麗なグラフィックデザインも健在。

今回は特に音楽、劇伴が良い仕事をしていたなー。ベタな使い方だけど、これもやっぱり静動のコントラストがちゃんとしていることで効いているんだと思う。だから本当、映画館で観るべし。

原作もすべて読み映画も観てきた長女と、このタイミングで一緒に行けたのも幸せ過ぎる幸運。あと何度こんなことができるんだろう。

凄すぎて1回では消化仕切れてない。もう1回観たいけど他にも沢山みたいのあるからな〜。嬉しい悲鳴。

『アンナチュラル』最終回メモ

遂に最終回。
この日が来て欲しくはなかったけど。でも期待に違わぬ素晴らしいクライマックスだった。今年、これ以上のドラマが果たして登場するだろうか。中盤以降は、毎シーン涙なしには見れない。野木脚本が見事過ぎるのは勿論、名優達の演技、あと今回は特に編集の良さが印象深かった。これまで9回分のありとあらゆる伏線を回収しつつ、シーンやモチーフを対で見せていく、最高の回でした。

ぐっとキたポイントをメモ。
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無題

『アンナチュラル』あと2話って!もうお別れって!寂しすぎるよ~。ミコト&東海林コンビも、中堂&坂本も、中堂&葬儀屋も、重版出来!に引き続きデスク役の所長も、みんなみんな大好き。石原さとみ、どこまでチャーミングなんだアンタは。

個人的にいわゆる「謎解き」カテゴリってあまり好きじゃ無い。このドラマ、表面上は謎解き要素が取り沙汰されそうだけど、実は謎解きを通じて見えてくる「人」を語ることこそがメインだから、最後にはもう…必ず泣かされるよね…。

重版出来も逃げ恥にもハマり過ぎて「やっぱり原作モノは野木さんだ!」などと思っていたら、初のオリジナル脚本でこのハッチャケ具合ですよ。今の世の中に対する物申し加減も実にキレが良くて、気持ちいい。涙出る。俺もう野木教に入ります。

中堂ことARATA君は、大学時代にサークルの後輩でした。と言っても彼は二部生だしモデル活動が当時から忙しくて殆ど逢ってないけど、勿論中堂とは似ても似つかない優しくて本当の人格者で誰からの評判も良く、皆に好かれていたのですよ。しゅっとしてて。それがまーアンタ、こんなドス声の中年おっさん役まで見事にこなすようになって…。おいちゃん嬉しいよ。皆太るんだよ。

どっかに当時の写真ないかな~と思ったけど、あの時代は皆プリントなのです。探すの超面倒。デジカメのデの字もなかった。そりゃお互い歳も取るわな。

『ブラックパンサー』

『ブラックパンサー』吹替2D
開始してから間違って吹替に入ったことに気付く。あー失敗!まいったなぁ…没頭できるかな…などとウジウジ思っていたのは最初の数分だけで、あっという間に忘れて夢中になった。以下ネタバレ無し感想。

何回も書いてるけど自分はアメコミ原作映画が苦手な方で、いつも満点で80点位。例外は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』かな。
いくら良いこと言ったって、その変なマスク一体何なのよ。という突っ込みが頭から離れない。

ブラックパンサーも、予告見る限りは、また自分の知らないアメコミヒーローが登場して、例の感じで悩んだり闘ったりだけなんだろうと思えて全く興味をそそられなかったけど、実際観た印象は全然違う。

素晴らしい「王道映画」であり「アフリカ映画」。王道は王たる道の王道。そういう意味では『バーフバリ』と双璧をなす、王子が王となっていく映画。さらにこの王を守ってるのが側近の女性達で、王様よりよほど強く格好いい。

もしアフリカが列強の支配をはねのけることができていたら今はどうなっていたか、を夢想するユートピアが描かれてる。この仮想の国ワガンダがあまりに魅力的で涙が出てくる。アフリカ系の人達や文化の素敵さがこれでもかと詰め込まれ、何度でも観たくなる。

広告のコピーが
「国王として守るか?
ヒーローとして戦うか?」
なんだけど、予告編同様これまたピンとこない。主人公がどこかでヒーローに「なる」訳でもなく、無理矢理そのような立場に立たされる訳でもないので、最後まで「ヒーロー」という単語は頭に浮かばない。

この映画の主人公はあくまで
「自分の国を守るか、世界を守るために国を開くか」
の葛藤に悩む若き「国王」であり、(ちょっと苦手な)ヒーローたるものにアルアルの葛藤はそもそも持っていないように見える。「ヒーローもの」と感じる瞬間がないのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』もそうで、2はまだしも1では、行きがかり上世界を救うことになってしまった、タダのろくでなし達のチームであって、決して常に世界を救うことを求められている「ヒーロー」でない。どちらの作品も、「ヒーロー」とは無関係に楽しめるところが好きなんだと思う。

今まで見たことのない並行世界の近未来アフリカや韓国を舞台にした、超絶面白いアクションが繰り広げられて飽きることがない。出てくるキャラの魅力的なこと。とくに女性は皆知性的で超強い。王の妹は天才研究者で、兄の装備をどんどんグレードアップさせていくJKギャルだけど土壇場では自作のパワーグローブを付けて肉体戦も厭わない。悪役たちも魅力的で思わず肩入れしてしまう。

全然書き切れてないけど、マーベルとかDCとか苦手な人でもSFファン・アクション映画ファンならお薦めしたい映画です。字幕版をすぐに観に行きたかったのに、この後恐ろしい傑作『ちはやふる〜結び〜』が出てその機会を逸してしまった。早く配信始まらないかな〜。
あとパンフのデザインすげえかっこいい。

『シェイプ・オブ・ウォーター』

すごく良く分かる。


のちほど詳しく書きます。取り急ぎアカデミー作品賞受賞、おめでとうございます!!

『シェイプ・オブ・ウォーター』感想

『シェイプオブウォーター』は公開初日に行きました。字幕2D。開始5分で「ああこの世界にずっと浸っていたい…」と思わせその後も期待を裏切らない、徹底した「美術」チームの仕事が素晴らしい。ビジュアルブックが欲しいなぁ。

悪役ストリックランドがあまりに強烈過ぎてこの人ばかりが良くも悪くも印象に残ってる。主人公たちよりこの人の哀愁の物語なの?と思わせる位。

オクタヴィア・スペンサーの使い方は平凡で勿体ない。中心となるラブストーリーの流れも、事前の想像の域を出ない。だけど恐らく自分よりもずっとずっと、こういう物語を必要としている人がいるだろう。まさに今つくられるべき映画。『ペンタゴン・ペーパーズ』もそうだったなぁ。必要な時にちゃんとリリースできるスケジューリング、大事。製作はじめ沢山の人達の凄まじいスキルあってこそ実現できるんだろうな。

すべてを取り巻く世界観がとにかく魅力的で、水の中で生活したくなるよねぇ…。

観た当時はまさか作品賞を取るとは思わなかったけど、デルトロに賞を上げるのは今後の映画界にとって間違いなく大切なことだから、大賛成です。

『人生はシネマティック! 』感想

イオンシネマ新潟西で『 #人生はシネマティック! 』を観ました。できるだけネタバレ無し感想。

泣きに泣いて最後には目が痛くてもう…。
戦時中のイギリスで、プロパガンダ映画の脚本を書くことになった女性を取り巻く話です。最高チャーミングなラブストーリー添え。キュンキュン保証。という紹介で自分が観るかってゆったら観ないと思うけど(笑)、傑作でした。

ダンケルクの戦いで船を出した(でもエンストで帰ってきた)若い姉妹をテーマに映画を作る話、というのは何処かで聞いたことがあって、事実と違う映画をでっち上げることがテーマになるのかと思ったのだけど、観てみるとその問題自体は殆ど本筋と関係ない。大切なのは映画を作る人達の熱意と戦争との関わり。国威(戦意)発揚映画の製作が主題だけど、決して戦争自体を美化することなく、淡々と話は進む。

この気持ちはアレだ、『この世界の片隅に』を観た時の気持ちに似ている。戦争が起こっている時も、日常は今と同じように過ぎていた。戦争が起こっている間も、人の考えは今と大して変わらなかった。それなのに(だからこそ?)起こってしまうのが戦争なのかと。イヤでも身近に感じてしまう。

主役の2人がとにかくチャーミング。そして脇役たち、最初は悪役で出てくる政府のお目付役の金髪ツンケン女性も、昔取った杵柄が忘れられない落ち目のおじいちゃん俳優も、そのエージェントも、エージェントになるお母さんも、大根役者のアメリカ人軍人も、軍の上層部の人たちまで、出てくる全員が愛おしくなる。愛おしすぎる。ホントに。

2016年の映画で、ディスクは5月くらいに出るらしいけど、ぜひこれは映画館で観て欲しい。何故かというと「映画」自体が大きなテーマになっていて、劇中の製作や上映の場面を含め、映画館で観ることで臨場感が倍増する作品だから。自分はなんとナイト上映で貸切でした。これ以上ない「映画体験」だったよ…。

イオン新潟西で3/2(金)までやっています。
教えてくれた映画部のYちゃんありがとう。これは本当、映画館で観れて良かったよ。
(自分は何故か歌を歌うシーンで急に泣けて泣けて止まらなくなったのだけど理由がさっぱり分からない。観た人と今度話したいです)

無題

年明けから色々話したい作品を観ていたので、昨晩は映画吞み会を開催。こやってさくっと呑める友人が居るのはホントありがたいねぇ。
以下は話題のメモ。
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●『SHERLOCK4』を1話だけ観てそのショックでやめてしまったというYちゃん。そう、S4だけは1話完結と思わない方が良い。3話続いて初めて完了し、色々納得できることがある……と思う。1話2話観ただけじゃ納得いかないプロットが結構あるよね。でもトータルで3話を考えると、すごい出来じゃないかと思います。だからもし同じような人がいたら絶対最後まで観て欲しい。てか早く再見したいのでhulu入りしてくれ。
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●HBO『WestWorld』もあんなに面白いのに廻りで観ている人いないんだよな…すべてがずば抜けてクオリティの高いSF(一見西部劇なのですが)。シーズン1の最終話にはとんでもないドンデン返しがある。ああ今思い出してもすごい。アンソニー・ホプキンス他あっと驚く名優も出ています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』も時間的・ハマり度的にハードル高くて、観ている人がいないんだよな。もったいないよ〜。
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●『ザ・グレイテスト・ショーマン』の脚本が結構ひどいよね、って話がやっと出来た。先行試写会で観たから周りに話せる人がいなかった。踊りと歌はすごいんだけど、今時これアリなの?てゆう杜撰な脚本。『THIS IS ME』ってそこで唄うんだ、てゆう衝撃ね。このご時世に「フリークスを見世物にしてビジネスを成功させる話」を作る、ということに対しての覚悟も気概も工夫も、まったく感じられない。致命的なのはサーカス団員の殆どが、結局どういう人だったか分からないまま終わる。ただの人足やんけ。でもね、ショーのクオリティが高いから「ま、いいか」となっちゃう…いや、もやもやは残るよね。
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●『ダークタワー』原作未読の人の感想は想像通りだった。でもあれ、続編できたらきっともっと面白いに違いないと思う。ダークタワーシリーズの原作は真ん中が面白い。テレビドラマにも期待。HBO製作だったら最高なのにな〜。
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●マコノヒー繋がりで『TRUE DETECTIVE』のこと。何度言っても足りないけど、このドラマのマコノヒーが俺は大好きなんだ。
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●マーティン繋がりで『FARGO』もね。1最高だったな。婦人警官がとっても好きです。
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●あと俺が今ハマってる『ER』1stとか(笑)。30年ぶりに再見しているけど、一つも色褪せない。これ系のドラマでは最高峰だと思ってる。
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●『人生はシネマティック』観たい!
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●意外と観られていない傑作『シュガー・ラッシュ』『アイアン・ジャイアント』『パディントン』などなど…未だ沢山あるけどね。
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●あとバーブバリの何がすごいか話、『ストレンジャーシングス』の凄さ(特に2)とか。
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他にも色々話したと思うんだけど…

ダウンロード時代の困った話。


『ラ・ラ・ランド』のサントラが中古で安かったので大ファンの長女にプレゼント。

年間契約によるAppleMusicというサービスは、映画を観た帰り道にサントラが聴けたりする優れものだけど、再生端末が一台に限られるというのが致命的。勿論コピーなどは論外。娘達は、父が不在ではいくら聴きたくても聴けないのだ。iTunesMusicStoreで「買った」楽曲でも、再生できる端末は登録した5台のみ。家族以外の人には到底渡すことができない。ダウンロードやオンライン再生が当たり前になった今どきだから、逆に、「CD」は使いやすく融通の利く媒体になってる。

曲をシェアしたりセレクトCDを作ってプレゼントしたり、ということが極端に困難になってきた。この先はどういう方向に進むのだろう。少なくともYouTubeなんかでタダ聞きが当たり前になるのは誰にとっても良くないことだ。

内藤泰弘初期短編集『S.Flight』


内藤泰弘さんのアマチュア時代の短編作品が一冊にまとまって復刻された。『S.Flight(KADOKAWAハルタコミックス)』。持っていない作品もあったのでとても嬉しい!

元の同人誌はずっと判型が大きい。自分が初めて買った同人誌でもある、30年以上前の処女作『サンディと迷いの森の仲間たち』も掲載。勿論ネームはワープロ打ちだ。今読んでも当時の感動がそのままに蘇る、紛れもない傑作。『トライガン』とはちょっと趣が違う、宮崎駿系も少し入ったハートウォーミングファンタジーが得意な作家さんでした。ネームの構成とかレイアウトがとても複雑な人なので(早く言えば何してるかがちょっと分かりにくい)、漫画慣れしている人に限り、おススメです。

そう言えばこの本で当時初めてコミティアの存在を知ったんだっけ。と言ってもいまだ行けたことは無く、どっちも『ぱふ』経由の直接通販だったと思う。当時は雑誌に作家さんの住所が普通に載ってて、現金書留とか為替とかを送ってた。色々思い出した。もちろんメールもなかったから感想は「手紙」が当然だったしね。

【2018年の天災】雪国論

数十年来の大雪に見舞われている。一度の降雪量もそうだけど、長さも凄い。新年からこっち、町中から白い部分が消えたことがない。「もう終わるだろう」「さすがにもう終わるだろう」「いいかげん来週は…」とみんな思っているんだけど、その度に予想を裏切り、ずっと繰り返される大雪。

あちこちで立ち往生事故も起き、雪下ろし中の死人も多数、毎日毎日タイムラインでは「雪もうイヤだ…」「うんざり…」で埋められる我が新潟ではまっこと言いにくいのだけど…

今年の冬はとても良かった。いや最高だと言ってもいい。

もともと、雪が降ること自体をイヤだと思ったことがない。勿論人並みに事故は怖いし、雪下ろしは疲れる。毎日毎日そんなことをしていたらウンザリもしてくる…けど、「雪が降るのがイヤ」とは思わない。何つか、別モンだし。所詮春になったら雪は止む。この美しい光景は見られなくなる。だから雪景色に飽きたこともない。

(そうだ、イヤなことはと言えば「雪が降る」ことではなく、今日のような気温の上がった雪解けの日だ。こういう日に除雪が入らない小径のシャーベット具合は本当に最悪。豪雪中よりもずっと面倒で、すぐスタックするし、逃げ場がない。見た目も汚くて良いことなし。)

そんなこんなで降ること自体はいつだって大好きな訳だけど、今年はその量がハンパなくて、そのせいで色々と「外出できない」事態になった。学校が休み、子供の習い事が休み、知り合いのイベントがあるけど雪で出掛けられない、中止になる…などなど。最初の日は会社まで臨時休暇にした程だ。

その結果、休日の過ごし方が今までと変わってくる。何だかんだ用事を済ませいつの間にか終わっていた土日にも、家族で過ごす時間がずっと増える。ゆっくり映画を観たり、図書館で本を借りてきて、皆が半日ただずっと読書したり、昼からゆっくり映画を観たり。何を食べるか考えて、買いだめして、皆で料理したり。カードゲームやボードゲームをしたり。長女の将来のことについて時間をかけて話し合ったり。これ以上ないほど充実した休日だった。

我々がそのまま30年前の冬にスライドしていたら、きっとこんな休暇だったんじゃないか。例えるなら今年の冬は「ある日いきなりスマホが使えなくなった」みたいな状態。大雪のおかげでやれることが減って、時間がずっとゆったり使えるようになっている。

そんな最高の三連休が、1シーズンで2回もあった。
これを最高と言わずして何とい言おう。

『パディントン』感想

huluで吹替版。

今公開されている『パディントン2』の評判がやたら良くて、その中に「まるでミッションインポッシブル2みたい」なんていう感想があって「え?何それ?」と思ったのが観たきっかけ。

これまで舐めていたのを土下座して謝りたくなる傑作。最初から爆笑の連続。また舞台となっているイギリスの美術も、ファッションも小道具もすべて素敵でどんぴしゃ好み。そして本当にミッションインポッシブルなみのアクションが展開される。とんでもないバカバカしさで(褒め言葉)。最後にはじーんとさせて。定番のストーリーをきちっとした説得力でやり遂げているベースの力もちゃんとあって。いやーお見事。

これまで我が家族での映画ベストは怪盗グルーシリーズだったけど、それを超えるかも知れない。早く「2」が観たい!

『ダークタワー』感想


シネコンで2D字幕。

全部映像化したら30時間くらいになりそうな、相当に長い原作。その最初の方だけが手際良く95分にまとまっていた。お見事です。原作のことを1ミリも知らなくても、普通によくあるアクション・ファンタジー映画として楽しめると思う。西部劇+ハリポタ+指輪物語+ちょいSFといったかんじ(舞台は現代)。

マコノヒー好きには勿論外せない傑作。めちゃくちゃカッコいい。ずっと観ていたい。ローランド役の黒人イドリス・エルバのガンアクションがちゃんと「見たことないレベル」を実現している。そしてアメリカの神木隆之介君が主役である(そう見えるのだ)。キャスト紹介はいつもローランドと黒衣の男からだけど、この映画の主役は断然この神木君(トム・テイラー)だ。顔の演技力が素晴らしい。どうか彼が成長する前に、できるだけの続編を撮りためて欲しいと願う。

そして遙か昔に原作を読んでいる自分の感想はと言えば…最高だった。今年ベスト級、映画としてこれだけのモノに仕上げてくれるなんて予想外。思わず終わった後に「ありがとう!」と言いたくなった。この映画だけ観たら使い古された陳腐な設定に見えることだろうけど…それも含めて良し。とっつき易くなったことは間違いない。

だけどこれは、単に「素晴らしい原作をそのまま見事に映像化してくれてありがとう!」という気持ちとはちょっと違う。「今年ベスト級」とか言思っちゃうのも、裏側に色々な事情があってのことなんです。字義通りじゃない。

ということで以下はネタバレ含めた原作の話がダラダラ続きます。
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『勝手にふるえてろ』感想

前半:「ああ〜俺恋愛オンリー映画とか苦手じゃん、何で観に来ちゃったんだろう失敗しちゃったかも…」
後半:「俺恋愛モノのこういうとこ好きだって前からゆってんじゃんね!サイコー!万歳!」
という、気持ち。

イヤ実際これはタダの恋愛映画などでは無いんですけどね。

松岡茉優、今までも素晴らしかったけど、これは彼女史上最高の松岡。ギャグからシリアスな見せ場まで息をするように自然にチャーミングに主人公ヨシカを演ずる。加えて最初はとんでもなくうざい相手役「二」の渡辺大知も素晴らしかった。

どこにでもいる当たり前の(だからこそ今まであまり描かれてこなかった)フツーの女性の話が、フツーだからこそ最高、愛おしい、と最後には思わされるこの脚本・演出の凄さ。突き刺さる台詞。クライマックスの言い合い。ゾクゾク鳥肌。松岡の名優ぶり、堪能しました。松岡!松岡!松岡!エンディングの爽快感!ファック!ファッーーーッック!(←ヨシカの口癖)

パンフレットが品切れだったのが超残念。原作も読もうと思います。松岡茉優に大拍手を贈りたい。『ちはやふる 結び』も楽しみだな〜。

『ザ・グレイテスト・ショーマン』試写会 感想

行けなくなった友人から譲ってもらいました。ありがとー!

公開はまだ2週間先なのでネタバレなしで。

細かい突っ込みドコロは数あれど、歌で「ま、いっか」となって結局楽しませてもらえる、これぞザ・ミュージカル!前半は特に映画というよりミュージックビデオのようだった。『ラ・ラ・ランド』よりも更にクラシックなスタイルなので(歌台詞が多い)、そういうのに興味無い方はどうかな。何も考えずにジェットコースターに乗ってぶっ飛ばせ!て奴です。俺は楽しめました!ストーリーはベタベタで、主人公のダメさとか『SING』に似てるところも(笑)。あ、あと『メリーポピンズ』も結構思い出した。美術、美しい!

宣伝文句に【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てあるけど、これよく調べると誰?て感じで、楽曲担当のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールという2人は『ラ・ラ・ランド』の楽曲の「作詞を手がけた」とある(公式サイト)。

『ラ・ラ・ランド』のあの素晴らしい曲を作曲したジャスティン・ハーウィッツは当作の楽曲には直接タッチしておらず、サントラのプロデューサーにだけ名前が載ってるるようだ。他の製作陣のプロフィールをサイトでチェックしても、『ラ・ラ・ランド』のクレジットが載っている人はいない。え?作詞しただけで【『ラ・ラ・ランド』の製作チームが!】てゆっちゃう?(笑)※調査不足でしたらすみません

要するに『ラ・ラ・ランド』とはあまり関係ないのでそのつもりで観た方が良いし、楽しみ方も随分違う。娘が2人ってゆうシチュエーションで何度泣かされたか。あと奥さんを大事にしない奴はダメだ!映画です(その通り)。安心して観れます。楽曲も『ラ・ラ・ランド』的なものとは違ってゴージャス。そう、「ゴージャス」が最高なのです!あと結構笑えます。
ミュージカル好きはマストだよ。

『銃座のウルナ(4)』感想


装丁も凄いのだけど中身はもっと凄い4冊。異境-戦争SFファンタジーだった筈が4巻になってミステリーの要素も深く加わった。次の5巻で描かれるであろう破滅の予感に恐れおののいている。
ジャンルなど無いかのように行き先も分からず浮遊する感覚。徹底してリアルに作り込まれる異世界。
漫画部会をやったら紹介したい作品。

【2018年の天災】記憶にない位ハイペースの豪雪(2018年初からの雪事情まとめ)

2018年1月

11(木)昼から降り始め、夜までに約60cmの降雪。会社は除雪をして皆早く上がったけど、帰路は渋滞でいつもの4〜5倍の時間かかった。

12(金)早朝で積雪1mほど。会社の臨時休業をその時点で決定。小学校も先生が出勤できず休校。交通が麻痺していること/車を出すこと自体が迷惑になる(裏道では容易にスタックする)こと/どんな天気でも休めない会社があるのでそちらを優先し避けられるなら外出を避けるべきこと/などは通常の豪雪時に身に染みている。新潟市は除雪に限りがあり、これだけのハイペースで降られると幹線道路以外は完全に孤立状態になる。立ち往生の車が続出し、車を出しても1時間2時間は平気で動かなくなってしまうのだ。恐らく出勤しても会社に辿り着くまでに半日は雪除けをしなくてはいけなくて、まともに仕事ができるのは数時間。他は延々と雪除け。会社も自宅近辺もまさにそう。なので会社は休み、家の車は無視し、午前中は自宅近所の老人ホームの駐車場やそこまでの道作りを延々と手伝っていた。

13(土)朝までにまた少し積雪。雪除け。初めて自宅駐車場の雪除けを始める。夕方初めての車外出。

14(日)朝までの降雪微少。車は二台とも動けるように。

15(月)朝までの降雪なし。会社の駐車場の積雪は約60cmで、積雪量自体はこれ以上の時が何回もあった。1時間後には通常営業に。

思いがけない3連休で、雪のため習い事も休みになり、予定が殆どなくなった。雪除け以外は自由時間で、車での外出ができないという縛り付きのため、ここ数年経験のないほど家族で自由にお籠もり生活を楽しむ日々だった。存分に満喫した。子供期の終わりが来ている長女と二人で近所に雪遊びしたこととか、きっと忘れられない思い出になりそう。

【2/5〜順次追記】
今年は全然「新潟市っぽく」ない。新年から2月までずっと雪が消えない。記憶にないだけかも知れないから、こうやって記録しておく。

1/20〜21 週末は未だ雪が降っていたが降雪なし。
1/22〜  また降り始める。相当な積雪。ほぼ1週間降っている。
2/03 また降り始める。
2/05 高速で死にそうな目に遭う。週末まで雪予報。駐車場の根雪はずっと消えない。
2/06 別の高速で死にそうな目に遭う。下に降りても同じ。ホワイトアウトに慣れてくる。
2/07 まだ降り続けている。1日あたりの積雪量はそれほど多くないが、これだけ続くとさすがに厳しくなってきた。秋葉区で80cm、三条で130cm、いずれも25年ぶりの豪雪。
2/08 まだ降り続けてる。市内でも時間により相当降ったが、降雪は然程でもない。
2/10〜12 また相当降った。1/12〜のような籠もりきり連休を過ごす。楽しい。
2/13 今年初めて、会社の駐車場に入れない降雪量(休みにした日は除く)
2/18-19 道路が見える日が何日か続き、「終わったか…?」と思わせてまた降ってきた!気温も低い!
↓2/18(日)の様子

誰もいなくてサイコー

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3/4 初めての春陽気。15度くらい。これはこれで異常。この日を以て、年頭から続いた残雪(通常枠)は消えた。

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『バーフバリ 王の凱旋』感想

シネコンで2D字幕。
「楽しい、笑える、気持ち良い!」をそのまま映画にしました。と言えば言い過ぎなんだろうけど、それ位スッキリした映画。王政ファンタジー・アクション超大作のインド映画です。

見せ場の連続でまったくダレない141分。驚異。2作目だけど冒頭に前作のあらすじがかなり丁寧に語られるので初見でも大丈夫(とは言え自分は大きな勘違いをしていたことを後で知るのですが…)。

超気持ちいいアクション映画が観たい人にお薦め。無駄はとことん端折ってあるし(そもそもエンドクレジットが無い)、観たこともない笑ってしまうような凄いシーンが続出。

以下ネタバレ



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『ストレンジャー・シングス2』感想


NETFLIXオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス2』を観終えた。
1を最初観た時はどうしても、HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウエストワールド』なんかと比べちゃって、「よく出来たテレビシリーズ」止まりだよなぁとという印象で、でもそれなりに楽しんで観ていたのだけど、「2」の中程からどんどん盛り上がって、「テレビドラマ」枠なのは変わらずだけど、最終的には「舐めててごめんなさい」的な気持ちです。面白かった!夢中になった!脚本の練り具合が素晴らしい。

1も2も、数カ所で同時進行するプロットがタイミングを合わせて相互作用するところは同じなんだけど、2でスケールアップしながらも大味にならず、子供の物語と大人の物語がそれぞれ同じように世界にとって大切であるという、そのことが説得力を持って進められていくのが素晴らしい。

2になってより楽しくなった80年代アイテムがたくさん!『ゴーストバスターズ』に『ドラゴンズレア←まじで金食い虫!』に『DigDug』に…
メイキングインタビュー(全部で7本!)をつまみ食いして印象深かったところ。

●「80年代舞台だからこそ出来るドラマ。あの頃は今よりずっと親が子を放ったらかしにしていた。そもそも親は子供がどこにいるか知らなかった。今ドラマを作ったらそうはいかない。」
●子役オーディションのクオリティの高さにビビった。
●マックス可愛いねー。
●子役をまとめる大変さ。「撮影前にビンタしあうのはやめなさい。顔が赤くなるから」とのルールがあったり。
●かの国では、すべてに対して自分の考えを持っていること、いつでもそれを表現することができるのが当たり前なんだなーと、このインタビューを観て改めて思う。子役にもすべてシーンの感想と意味を聞くし、それに対して皆がちゃんと自分の意見を持って、話して人に伝えることができる。すげえなぁ。これは本当に育ちが違うと思った。
●2で嬉しかったのはショーン・アスティン(LotRのサムワイズ・ギャムジー役)の活躍。最初は悪役の予定だったのだけど、彼のキャラがあまりにも良くて、どんどん変わってあんなに活躍することになったそうだ。フラグ立ちまくりではあったけど、だから死んだ時は本当に悲しかった。サムの素晴らしい使い方!

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