『リップヴァンウィンクルの花嫁』をiTunesレンタルで。
開始一時間くらいまで本当にケッタクソ悪くて観るのをやめようかどうしようか迷う程だったけど、ある場面から物語は急展開し、それまで溜めた分を吐き出す爽快感も大変に気持ち良くて、基本的にはそのままエンディングまでつっぱしる3時間。しかし最初の1時間、長くね?
残りの2時間は久しぶりに良い岩井長編を見たという印象。彼は脚本家としてテレビ30分枠が一番合っているのでは(『FRIED DRAGON FISH』をはじめとする『La Cuisine』枠の傑作群やIfもしも等)という持論があるのだけど、最近は短編を作る様子もなく、とても残念。
大好きな岩井テイスト(の押し付け)は少し薄まった?感じでこれはひょっとして新海誠のセカイ系ファンが『君の名は。』を観ている気分なのかもw
岩井ビジュアルでの華ちゃんはどうしても蒼井優に見えてしまって困る。最後まで「これは黒木華、黒木華」と言い聞かせていた。クライマックスで初めて笑った時『重版出来!』のココロが垣間見える。coccoと黒木華の相性は最高すぎるな。最初に2人が出逢う時の多幸感がこの映画のクライマックスかも知れない。
岩井監督も「最近アキラメ」グループ入りだったのに、これだったら次回作も観に行きますよ。
岩井俊二と言えばバレエ。お迎えの待ち時間にこの感想文を書いた後、少し見ない間に随分上手になった長女のレッスン風景と、映画から抜け出したかのような少女たちを見て岩井過去作を思い出し胸キュンの日曜日。
★★★☆☆