『ゼロ・グラビティ』

公開初日、映画館で3D吹替。地元では巨大なスクリーンだけど、お客さんは全部で4人だった(レイト)。ネタバレ殆どありません。
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スペースシャトルの船外作業中に、衛星爆発事故によるデブリ(宇宙ゴミ)の嵐に巻き込まれ宇宙に放り出された主人公の女性博士が、さてどうやって帰るかという話。全編通して息詰まる無重力(ゼロ・グラビティ)の宇宙空間でのあれやこれやなんだけど、覚悟して観に行ったせいもあってか、思ったほど苦しくはなかった。ストーリーと言える程のストーリーもないけれど、91分という短めの上映時間をあっという間に駆けていく(確か劇中で流れる時間とほぼ同じだって誰かが言ってた)。
特にEVAや放浪の最中で宇宙船やステーションのまわりをぐるぐる回っていくカメラ、映像のリアリティは本当にすごい!の一言。久し振りに圧倒的な映像体験です。映画館で観るべき。宇宙遊泳できるよ!

↓これをはじめ予告編は既に観た人用に。行くつもりマンマンな人は観ない方がショック大きくて良いよ。行くかどうか迷ってる人は観るべし。

投げ出され映画だと聞いて想像していたよりはずっとずっとテンポも良く、しかもその中で無情の放浪時間を巧みに挟込むことで緩急もたっぷりあって、しかもクライマックスはちょっとぐっとクる感じで。とても気持ち良く観れました。オススメです!

ここで苦言。といっても3D吹替というフォーマットに対して。
3D吹替、正直オススメしません。そもそも3Dは吹替しかないって選択肢にはいつも呆れてしまうんだけど。この映画は登場人物も極端に少なくて、おそらく劇中7割位は「すーはすーはー」の息遣いです。つまりセリフ回しよりもリアルな情感が大切な演技。これはどーしたって吹替にはそぐいません。あと大好きなジョージ・クルーニーの生声が聞けないことにイライラしてしょうがなかった。あとねー、翻訳も少しおかしいとこあったなぁ。これきっと元だと○○じゃね?的な。セリフがめちゃくちゃ少ないもんだから、余計気になりますよ。

3D鑑賞歴は、映画館で6〜7本くらいかな?イオンシネマのRealなんとか方式。これまでも正直「3Dで良かった〜」なんて思ったことはほぼ無かったけど、今回は何故だろう。特に残念な印象。イヤ、素材としては絶対に3D向きだし、これを3Dで観ずしてどうする、という御意見も良く分かります。問題は、あの「ペラペラ感」。それに尽きる。Unknown冒頭で、宇宙から見た大きな地球をずっと写していて、向こうからすこーしづつシャトルが近付いてくるんだけど、もうそれがね。何ての、あれですよ、世界初のSF映画『月世界旅行』でロケットがひゅーーって近付いてくる、あれみたい。紙切れに棒をつけて動かしてるかんじ。まー全編通して浮き上がる素材全部が「紙製」に見える。「デブリに当たって顔の真ん中に穴が空いた同僚←ネタバレ」なんてホント、まんま紙芝居みたいで笑っちゃった。3Dって普通すぐに慣れちゃって3Dってこと忘れる(そしてメガネの痛さで気付く)ものだったけど、この映画ではそのペラペラ感がずっと気になってしょうがなかった。2Dだったらこんなこと気にせず没頭できるのになぁ。でも他の3D方式だと変わるのかもね。

   ああーもう2D字幕が観たいよ!(しかし上映は1日1回夕方のみ。3D吹替は5回もやってるのに!どうなってんの!)
2D字幕を勝手にオススメします!

★★★★☆(←3D字幕のマイナス分は含まれません)

  

あまちゃん再見

あまちゃん終わった次の週の月曜日から、NHKオンデマンドで1話より再見を始めていますんで、「あまロス」どころか今まさにブームの最中のような心持ちです。序盤の岩手編、とにかく楽しい。今日見てたのは春子がアキに2階の部屋で自分のアイドル論を語り始めたら止まらなくなって、スナック休んで「あ、その前にママお酒持ってくるから」とか、もう最高。

全部見終わって、すべて分かってからの再見はまた全然違う楽しさがあります。正直本放映中は、続きや結末が気になって1話からの再見なんてとてもできなかった。
でも最後が分かって、たくさんのクライマックスを経験し、そこまでの伏線(もしくは偶然)を辿りながら、でもどこか新鮮な気持ちを思い出して観る『あまちゃん』の楽しさったら、もう最高!たとえば放映終了後に新聞にキョンキョンが寄稿したあまちゃんに対する思いなんかを読んでからの春ちゃんの序盤の演技、ですよ。こんな楽しみがまだまだ百何十話も残ってる(しかも先が分かってるのであせらなくてイイ!)おれにとって今年は最後まであまちゃんイヤーです!

日記とまんが

しばらく企画展のお手伝いなどをしていて、ここ1週間はついに一度も晩ご飯タイムに家に帰れなかった。かと言ってどこかで食べる時間があるワケでもなく、カップラーメンを夕方に一つ食べ、0時や1時に帰った家で遅い晩ご飯を結構な量食べる。いけないんだろうなこうゆうの。カップラーメンは二日続けて食べるともうイヤになる。買って、最初の一口までが一番楽しいね。今思い出しただけでなんかベロがマヒしてくる。

ここ最近読んだまんがたち、『純潔のマリア(3)』『銀の匙(9)』『宇宙兄弟(22)』など、どれもこれも感動しっぱなし。シヤワセだなぁ。『純潔のマリア』はすごく大きなテーマのように見えて友情モノになったりやっぱり大きな話だったりして、前巻から通して読んだのだけど涙が止まらなかった。『銀の匙』は相変わらず出てくるみんながちゃんとしていて、中でも主人公が一番ちゃんとしていて、結構ありそうでないシチュエーションじゃないかな。前8巻は農家の借金の話を書いていてこれまた稀に見る傑作だったんだけども。恋愛がメインじゃない、何か目的のある学生モノってそれだけで大好物。『もやしもん』とか、古いけど『あどりぶシネ倶楽部』とか。

『宇宙兄弟』は『度胸星』に捧げられたという話を聴いたけど、真偽のほどは知らない。これも主人公が一番ちゃんとしているまんがだね。出てくる難題や課題に対してムッタが出す答えというか動きというか、それが毎回毎回普通にすごい。なんというかマンガのストーリー上で語られるようなものではなく、今朝の朝刊にトピックスで載っていてもおかしくないようなアイデア。が、22巻にもなってまだまだ出てくる。そして基本出てくる人が皆いいひと。というより、最初はイヤな人で出てくるんだけど、そのうちにその人のバックボーンが語られ、他から見て「イヤな人」に見えたのは何故なのか、その理由も分かるし、その理由をムッタやその他の人達がゆっくりと溶かしていく様子に、ぐぐっとくる。ストーリーの組み立て方も上手い。『あまちゃん』のような同じシーンの繰り返しでも、意味が分かるとまた全然違う見え方になる、みたいな。嗚呼職人技。

久しぶりに早く起きた日曜日で高山なおみさんの『明日もいち日、ぶじ日記』を読んで急に日記が書きたくなった次第。
仕事をしていて、文章が全然書けないことに本当に悲しくなるのだけど、特訓とか練習とかできないタイプなので、何か他の方法で少しでもましになる方法がないか探そうと思う。書けない、というだけで自分がこれまで重ねてきたものまでも軽くなってしまう(自分がそう感じる)のがとても悲しいから。

日々なんとか生きています。子供たちは相変わらずというか絶頂可愛いのだけどあまり会えません。

9 月18日(水)快晴

今朝が今年一番気持ちのいい朝、ってことでイイんじゃないかな。
写真

先々日は台風で京都が大変でした。何十年に一度の降水と川の氾濫。まさに台風一過。

  

あまちゃん第139回:この顔

ついに3.11がやってきた先週。当日のことを描いた月曜日(第133回)の歴史に残る素晴らしい演出についてはどこかでまた書くとして、正直火曜以降の展開はあまちゃん始まって以来のダラダラ脚本だったように思う。確かにそれがリアルだった。3.11後のあの空気が少し蘇った。だけどドラマとしての、これまでのあまちゃんの密度からしたら、自分的には少しがっかりした週だった。

さてさて、そんな雰囲気も今週からは少し変わってきたようだ。特に震災を経たユイちゃんの演技がすごい。目が離せない。

ちなみに(ユイちゃんとは関係ないけど)昨日の放送(139回)でもモーレツに印象に残って忘れられないのがこの表情だった。
20130909
奇跡の生還を遂げた三陸鉄道の車両を、倉庫で待っていた地元民達。当日ユイちゃんと一緒に列車に乗っていた鈴木のばっぱが、
「オラのことを守ってくれた北鉄さ、お礼言わねば」
と語っているのを聞いている、吉田副駅長の顔。

  

ミッションコントロールで、昔の「すべてのウィンドウ」に近づける方法

おおよそマウスの3ボタン目、スクロールボタンクリックに割り当てていた「Expose」の「すべてのウィンドウ」がすっごい便利で描かせないものだったんだけど、
Lion以降かな?「Expose」から「Mission Control」へと変わって、全部のウィンドウが表示されずにアプリケーションごとにグループ化されちゃって。一発で望みのウィンドウを探せなくなっちゃった。
Lionに移ってから今のMountainLionに至るまで実は上記のことは諦めてそのままだったのだけど、このたび見つけました。解決方法。

システム環境設定>Mission Control>で、

「ウィンドウをアプリケーションごとにグループ化」のチェックを外すだけ。

これで、SnowLeopard以前の「すべてのウィンドウ」と、ほぼ同じ挙動になりますよ。

mission

少しでもネットから受けた恩恵にお返しをしようと、このような(小さ過ぎてあまり情報がない、でも)個人的には大助かりTIPSを事あるごとにブログに載せているのですが、果たして検索で辿り着けるのかなぁということが心配ではあります。

  

あまちゃん第121回〜『おらたちの大逆転』

Twitterだと迂闊にネタバレは書けず、かといってこの気持ちをどうしたら…というかんじなのでとりあえずブログに書きます。

今週は、毎日泣かされることになりそうです。

先週の最後の最後に、夏ばっぱが自宅で倒れているのを大吉が発見。
その後の予告編がまた…もう心臓つぶれそうでした。

えてして人というのは、このように予告無く大病にかかったり、ある日いきなり倒れたりします。そしてその瞬間からいきなり、目を覚まさなくなってしまう。
周りは前日までの元気な様子を思い返し、「ああ、元気なうちにもっとちゃんと話しておきたかった。あれも話したかった。あのお礼もしたかった。もっともっと一緒にいたかった」などと後悔の念に苛まれることになる訳です。なんとかして1日前の、いや数時間前のあの時に戻れれば、一言だけでも感謝の気持ちが伝えられるのに…と。ひたすら悔しく思う訳です。

でも現実は、決して後戻りできない。

自分でも驚いたのが、ドラマの出演者である夏ばっぱに対して、それと同じような感情を抱いたことでした。

夏ばっぱが倒れることなんて、先週の最後の最後まで知らなかった。倒れてしまって、元気な姿が見れなくなってしまっている今、ああこんなことになる前に、ばっぱの元気な姿をもっとちゃんと観ておきたかった。何度も何度も観て、ばっぱの一言一言を、もっと噛みしめておきたかった。皆が元気だった、先週までのあの幸せな時間を、もっとちゃんと自覚して味わっておくべきだった。みたいな後悔の念が押し寄せてくるのです。
いかに自分が『あまちゃん』と共に毎日を過ごしているのか。思い知らされました。
(いやもちろんこの後のことは分かりません。きっと元気で戻ってくるんだよね。)

【本日(121回)のぐっときたポイント】

スクリーンショット 2013-08-19 21.56.51これは正確には前回:第120回のラストのシーン。
大吉からの「お母さん倒れた!」のメールを受けて
「どーせ嘘だから。気にしなくていいからね〜」と一蹴した(ように見える)春子。
その直後事務所にかかってくる電話。ソッコーで子機の受話器のスイッチを押すアキ。
でもそれよりもっともっと早く、一瞬でデスクの受話器を取り上げている春子。
どれだけ春子がこのメールに動揺していたか。
何の説明もせずに、動きだけで魅せる素晴らしいシーン。

※この直後に今週の予告が入るんだけど、改めて観てみると、予告の作り方も上手いよなー。これでもちゃーんと、サプライズを残しているんだよね、いつも。時間軸を自在に行き来しながら、1週間を巧みに数秒でまとめている。

 

スクリーンショット 2013-08-19 22.07.09オーディションに向かうアキと父と水口。立ち止まって「やっぱ怖ぇな」とつぶやくアキに、さらっと「やめるか?アキ」という父・正宗の口調が、優し過ぎず、かといって冷たくもなく厳し過ぎず、妙に印象的だった。
ずっとダメ親父のように出演し続けていた正宗だけど、なんというのだろう、これまでの出演のすべてが、このシーンを見た瞬間にぐるっとまとまって、なんかやっぱ良いパパじゃん、なんて思わせるんです。その後のアキのセリフ「オラには、夏ばっぱがついている」も、水口の「俺も、クビになって以来だよココ来るの」も良かったけど。一番ぐっときたのは正宗さんの演技だった。

 
スクリーンショット 2013-08-19 22.20.12病院で、弥生さんが歌いはじめた「いつでも夢を」。ユイちゃんが歌い始めるシーン。ベタな演出なんだけど、完全に観てるこっちは北三陸の連中と気持ちがシンクロしている。そりゃ歌うわな。ばっぱに目覚めて欲しい、なんとか起きて欲しい、その気持だけなんよ。

 
ところでオリジナルの『いつでも夢を』。
改めていい歌だねぇ。

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閑話休題。
最近読んだこの、もんじゅ君によりよる大友良英さんのインタビューは、震災と『あまちゃん』を巡るテキストの中で今のところ一番好きな文章かも知れません。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。無くなるといやなのでまた後で引用させていただきます。大友さんも、そしてやっぱり聞き手としてももんじゅ君も素晴らしい存在です。

もんじゅ君の「ズバリ聞きますだよ!」第4回 –

【前編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』は2011年夏の福島から始まっていた、ってどういう意味ですか?

【中編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』にジャズやブルースを取り入れたのには、どんな背景があるんですか?

【後編】じぇじぇ!大友さん、『あまちゃん』から「中央と周辺」の問題を考えた、ってどういうことですか?

やっと暑い

今日は車載の温度計が37度を指した。今シーズン最高気温。
でもまださっぱりしていて過ごしやすい方だった。
毎年ゝ「暑過ぎる!」「異常気象!」と言われてたからなぁ。
こんな年もあるんだよ、と記録しておきますよ。

なす東京からのお客様といただいたコース料理の一枚。古来種の白茄子と巾着茄子だったかな?グリルと塩だけのシンプルな調理。他にも古来種の茄子をいただき、それぞれに楽しみました。

トマトソースなど

お盆休み続き。本当に久しぶりの(5〜6年ぶりか?)お休みらしい、ゆったりとした休暇。普通ならまずこんなこと(ふたりとも二日間預けること)はしないんだけど、今回は相方の精神的な病み度を考慮しあっさりと決行。やってよかった。ラクだ。映画を観て、本を読み、お買い物がてらドライブして色々話す。 続きを読む

やっと夏本番(TED、黄金を抱いて飛べ、007スカイフォール)

お盆休みに入る数日前からやっと暑さがやってきた。ぎりぎり10(土)に初めての(そして恐らく最後の)海遊びが出来たので、まぁ良かろう。

お盆休み二日目の今日は朝から少し涼しかったので、2人で庭の草刈りをした。子供たちは一人ずつそれぞれの実家に預けている。夜中から『007 スカイフォール』『アバター(400円で購入)』を観ている。実家がどちらも近いおかげでこんな時間を持てる。ありがたい。最近同じように実家預けのおかげで『TED』や『黄金を抱いて飛べ』を観れた。すべてレンタルDVD。

『TED』★★☆☆☆
結構観る前のハードルが高すぎたかも。もともとコメディには辛いので。というか自分にとっては丁度あまり語ることのないレベル。

『黄金を抱いて飛べ』★★★☆☆
すごく良く出来た映画だと思う。本当に。だけど今の自分はまったく求めていなかった。ネタバレ→妻子を車でさっさと轢いて復讐とか、ひたすらに気分悪くなるし。普通にバイオレンス映画好きな人にはとってもお奨めだと思う。気分悪いけど良かったですよ。

『007 スカイフォール』★★★☆☆
これも観る前のハードル高すぎたかなぁ。OPからしばらくはもう恰好良すぎて大満点なんだけど、全体通して期待のアクションシーンが少なかった印象。

  

夏休み

朝日の中、元気いっぱいにラジオ体操に向かう長女を、その後ろ姿を見送る。
これが本当に幸福な気分。
予想もしていなかった。

  

今日も涼しい。

朝の外気温23度。車のクーラーをかけていると寒いくらい。相変わらず雨空。古町のお客様へ直行なので久しぶりに海岸沿いを走る。海の匂いが懐かしくてちょっと泣けてくるくらい。本当に色々あったこの数週間。また後で書くこともあるかも知れない。でも家族の繋がりだけちゃんとしていれば、大抵のことは乗り切れるものだ。

今年の夏は始まらない

7/末までの、自宅リビングのクーラー稼働回数はたった1回のみ。涼しい年だ。
大雨の降る梅雨がなかなか明けない。8/2現在でも未だ明けぬ。
当然海などは遊びに行けない。

  

富野由悠季監督、あまちゃん褒める。

人以外あまり褒めてるの聞いたことないので新鮮。

富野新作Gレコの正式?タイトルは「Gのレコンギスタ」」より抜粋。

富野:お話だけじゃなくて、テーマ曲も、なるほどツボにはまった時はこれかよー、作り手はコワいところにくるよねー、って見事にハマってるっていう意味で、要するに、ものをつくる・作品を作るって時に一番憧れるところに今あるのが、あまちゃん。

富野:観てない人にもうちょっとお話しなくちゃいけないのは「単純に視聴者に対して元気を与えているから、朝の連ドラとして」だけではないんです。これは宮藤官九郎さんの作劇論が優れているのもあります。どういう事かと言うと、言ってしまえば360度の視点を一つの劇に集中させている作り方をしている。

富野:逆にNHKこいつら、図に乗ってるんじゃないかこいつらと思っているのは(会場笑)、ある方法があります。たった3秒1cutの為に、エキストラ20人動員してバチッ。違う場所でロケセット組んで撮るなよ! ってぐらい贅沢な撮り方をしてるんだけれども、その2、3秒の別cutの入り方含めて巧妙なんです。ってことはどういうことかと言うと、一つの目線での物語論じゃなくて、何人もの人の目線がありながら、なおかつあまちゃんの話をドーンとやってるというつくりは、かなり見事ですね。

富野:「こう来るかぁー」って意味での作りの巧妙さ。二、三重の作りこみというのが、そりゃあ見てて気持ちが良い。だから何故あれが正味12分半に入るんだろうか、というのが時々寒気がするぐらい。

塩澤:今回、能年さんの魅力って大きいかなと。
富野:それに関してはスタッフに対して敬意を表します。よくあの人を、あの子を使う気になったなと。ホントに舌を巻きます。

富野 このくらい好きな場合ってのは絶対に影響されます。イヤでも影響されます。
宇野:「ガンダム・ダイバー」とか(会場笑・殴りにいく富野)?
富野:そういうことではなくて! 例えばね、「リアリズムとフィクションの間での女性性ってのはどういうものなのかなぁー、アキちゃんだったらこうなんだけども、僕はやっぱり、ほんとはどっかでユイちゃんも好きだからこういう風に作ろうかな」とか。
塩澤:ガンダム48とか出てくるわけですか?
富野:うるせぇよ(会場笑)!
宇野:∀とか最下位なんですよね。
(へこむ富野)

  

あまちゃん第91回:ユイvsアキ

北三陸に帰省中のアキ(能年玲奈)は、ユイ(橋本愛)に呼び出される。かつて、地元アイドルとしてステージに立った思い出の海女カフェで、二人は本音をぶつけ合う。ユイはアイドルを目指し、上京を夢見ていたが、父・功(平泉成)の病と母・よしえ(八木亜希子)の失踪により北三陸に留まらざるを得なくなり、すっかり投げやりになっていた。アキに冷たい言葉をぶつけるユイ。アキはこれまで秘めてきた思いを伝えるが…。

NHKオンデマンドのあらすじより)

すごい回だ。
あまちゃん史上かつてないシリアス回。何がって、海女カフェにアキを呼びだしといて罵倒の限りをつくすユイ。ここでのアキとユイのやり取りがすごい。何段階も、これでもか、これでもかとやりつくす2人。そう、ユイちゃんの初登場シーンから実は見ている我々は気付いていた。ユイのこういう性格を。特に豹変した訳でもない。この状況(上京直前に父が倒れ、その次には母が失踪)に置かれたら、まぁこの子ならこうなっちゃうわな。言ってみれば至極真っ当な展開。

だけど、その至極真っ当な「ぐれちゃった」気持ちを、僅か4〜5分のやりとりでさくっと浮き彫りにして、しかも最後にはやっぱり素のユイちゃんの正直なところがすっと見える終わり方、にまで持ってくる脚本の素晴らしさ!

最後にアキ母・春子に泣いてすがりつくユイ。この「どーしたん?ダイジョブダイジョブ」のかんじ、娘持ちの親にはたまらんよね。
やっぱり、キョンキョンのママは最高ということ!

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しかもこのアキ×ユイのやり取りの合間には、カットバックでユイのお父さんのバーシーンが入る。ここでお父さん、実は奥さんの失踪に既に気付いていたことを、実に軽やかに気持ちよく、誰も傷つけることなく上手にさらっと告白しちゃう。瞬間のBGMの入りもいいし、役者・平泉成さんの実力も相まってこれまたぐっとくるシーンとなっている。他にもバーのいつもの面々がユイのことで悩むシーンとか、副駅長吉田の「(ユイは自分達にとって何なのだと問われ)んだ!アイドルに決まってるっぺ!」とキッパリ言うシーンとか。キョンキョンがアキのベッドに行ってお茶目に寂しかったってイチャイチャするとことか(こうゆうの分かる分かる!でもこういう状況でさくっとやれるのが良き母なのだ!)もう細々と名シーンが。くう。

 

さて、これを書いている段階ではまだ92回を見終えたところで、実は92回ではアキのドラマ登場シーンがカットされるというショックな出来事が重なり、アキはまったく救われないママ次回へ「つづく」となっている。

あまちゃん史上かつてない重重展開。さてどうなる次回!

アキ「だけどオラだって、オラだって必死に踏ん張って這い上がろうとしてるんだ。気楽な身分だなんて言われたくねぇ!」

ユイ「ふっ(笑)40位の繰り上げ当選のくせに自慢しないで!」

アキ「自慢じゃねぇ!それがオラの現実だ!

アキ「ダサいなんてそんなの……自分が一番分かってるよ。

アキ「どんだけ不幸か知らねえが、ここで過ごした想い出まで否定されたら、オラぁやってらんねぇ!!!(叫ぶ)」

カフェを走って出て行くアキ。

  

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